2023年8月20日日曜日

8月の映画いろいろ

最近見た映画で面白いと思ったのは「ミッションインポッシブル、デッドレコ二ング」だ。61歳の役者が本気で自分の命を懸けて映画造りをしている。このシリーズ1では、潜水して6分以上息を止める訓練をして16トンの巨大水槽の中で敵と格闘し、水槽を爆発されて流されても生きていたし、「ゴーストプロトコール」では828メートルの高層ビルの壁に張り付いて、片足だけで宙ずりになっても、落ちなかったし、「ローグネーション」では、時速400キロで飛ぶ飛行機の外側のドアにしがみついても息をしていたし、今度は手錠を付けたまま黄色のファイアットでカーチェイスのあと、暴走する列車に標高1200メートルの崖から飛び降りても生きていた。

マイケルジャクソンもそうだが、プロのエンタテイナーとして、人に楽しんでもらえるなら足の1本や2本失くしても本望と、命も差し出している潔さが、切ない。第2部は来年に公開されるそうだが、まだ彼の敵は姿を現していない。認識カメラに映らない人を動かし、潜水艦を吹っ飛ばす未知の悪い奴が、どう出てくるのか楽しみだ。

ハリウッドの俳優組合のストは大きく報道されたが、実際AIで、顔だけのトム・クルーズやライアンゴスリングが、画面で大暴れして1本の映画がCGで作れるところまで、テクニックが進んでいるとは、嫌な時代になったものだ。それは「インデイアナジョーズ」最終作を見た時に、80歳の役者が、ギャングをかっ飛ばしたり、走る列車の屋根で乱闘を繰り返すフイルムをみたときに、感じた嘘くさい不思議感覚につながる。自分と等身大のはずの役者がAIで加筆修正されて出てこられても嬉しくない。

「バービー」は、歌って踊って楽しいコメデイで、マーゴットロビーが可愛らしい。馬鹿っぽい映画ではなくフェミニズムもアイデンテイテイやルッキズムや女性差別を真面目に取り扱っているという宣伝だったが、どれも中途半端な踏み込みなので、単なるミュージカルコメデイとして見るのが良い。初めて人形のバービーが人間世界に行って、カルフォルニアビーチで人に囲まれたとき、バービーは、「私にはヴァギナが無くて、ケンにはペニスがないのよ。」といきなり言って自己紹介する。そして沢山の人に触れ、バービーは悲しさも悩みも怒りも嫉妬や妬みもある人間になるために、ヴァギナを作ってもらいに医院に行くことで映画は終わる。人にはジェンダーがあるから人は人なのだと言うことが、可愛いバービーにわかってもらえたことは、喜ばしい。

しかしこの8月は1953年作、関川秀雄監督による「ひろしま」を観るべきだ。日本教職員組合制作、1955年ベルリン国際映画祭受賞作。8万8千5百人のボランテイアによってフイルム化されたそうだ。私は7歳で学校で先生が、日本国憲法について「主権が国民にあります。」「日本は二度と戦争を繰り返さないと誓いました。」と誇らしげに胸を張って語った時の様子をはっきりと覚えている。このころの教師は民主主義のなかった時代に教育を受けて教師になり、民主主義を教えることが使命だと考えていた。 映画の中で岡田英治が演じる先生は、貧血で倒れる生徒をみて被爆と白血病について生徒に理解を求め、被爆による同じ広島県人どうしの差別と偏見についても踏み込む。戦後7年経ち警察予備隊ができ、朝鮮戦争のために再び、工場では弾丸を作り始める。そういった動きに敏感に反応する子供たち。映像が素晴らしい。
まさにエイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」であり、ジッロポンテヴオ監督の「アルジェの戦い」に共通するリアリテイだ。映画はこのような真実を伝えるために作られる。観た後に感動が押し寄せる。


熊本県民謡「五木の子守歌」を歌ってみた。

I am singing [ LULLOBY for ITSUKI ] Kumamoto country song.
Awaiting the harvest festival. My master might give day-off. Might not I don't know. I was sold for nursemaid. My master has luxurious life. beautiful dress. Even I might died Who care me? A Cicada shrills at back yard. Don't cry baby at my back. Its me really cry out. If I would be died, bury me beside the road. Someone who pass by will leave flowers for me. Leave a Camellia for me. The rain makes the flower lively brighten.



2023年8月9日水曜日

映画「オッペンハイマー」


映画「オッペンハイマー」
監督:クリストファーノーラン
原作:カイバード,マーチンシヤ―ウィン作「オッペンハイマー原爆の父と呼ばれた男の栄光と悲劇」2005年ピューリッツア―賞
配役:ロバートオッペンハイマー:キリアンマーフィー
   妻、キャサリン:エミリーブラント
   グローブス陸軍中将:マットデイモン
   ストラウス国家エネルギー専門委:ロバートダウニージュニア
世界で初めて原子爆弾を開発した理論物理学者オッペンハイマーの半生記。
1926年ハーバード大学を最優秀の成績で卒業したロバートは英国ケンブリッジ大学留学を経て、独国ゲッテイゲン大学でニルスボーアに出会い、またスイスではウェルナーハイゼンベルグや、アルベルトアインシュタインに会い理論物理学の専門性を高め、博士号を取る。その後カルフォルニアバークレーで教鞭をとる。

1942年陸軍レズリーグローブス准将から、原爆を開発するための計画を持ち掛けられて、「マンハッタン計画」のリーダーとなる。翌年彼の発案で広大な砂漠ニューメキシコに、ロスアラモス研究所を建設、関係者家族すべてを移住させ、原爆開発を主導した。
時に太平洋戦争で米国軍の消耗は大きく、早急に戦争を終結させる必要があり、一方ナチドイツもソ連も原爆を開発しているという情報があり、それよりも先に米国で原爆開発をすることが急がれていた。日本でも原爆の開発が行われていて、原爆よりも強力な水素爆弾がいつどこの国で制作されるのか、どの国々も互いに疑心暗鬼に陥っていた。
1945年7月16日、ロバートたちはロスアラモスで、人類最初の核実験「トリ二テイ」を成功させる。実験の成功で米国の英雄に祭り上げられたロバートは、ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下と、その威力に衝撃を受け、以降の水爆制作と研究所長の継続を拒否、国の命令に従わないことで、共産主義者、ソ連のスパイと中傷され攻撃されながら生きる。ロバートは共産主義者であったことはなかったが、彼の弟と妻が共産主義者だった。政治的にロバートを貶めることによって、ストラウス国家エネルギー委員は、後に商務長官となる。というストーリー。

この映画は理論物理学者の半生を描いた作品であって、ヒロシマ、ナガサキの映像は全く出てこない。日本人も出てこない。

日本は敗戦まぎわだったのに原爆が落とされて壊滅的な被害を受けた、と一方的に被害者的立場を主張する人が多いが、原爆投下前、何度も米国から勧められていたポツダム宣言を、鈴木貫太郎首相は、1945年7月26日に「ポツダム宣言黙殺、戦争邁進」と、世界に向けて発表している。
この時点でニューギニアでは第18軍10万人の兵士のうち9万人が餓死していた。沖縄では6月23日に組織的戦闘は終え、牛島満司令官はサッサと無責任にハラキリ自殺しているが、住民が投降すれば後ろから敗残兵が住民を撃ち殺し、隠れていた洞窟は火炎放射器で焼かれていた。兵士は東南アジアのジャングルでは餓死か、死ぬための万歳攻撃を命令されていた。この時点で誰一人降伏、敗戦を言っていない。
原爆投下ののちになって大本営天皇が1945年8月15日に初めて玉音放送で「残虐な原子爆弾で罪もないものを殺傷し、悲惨な損害を与えられ、このまま戦争を継続すれば我が門族は滅亡する。」ゆえに無条件降伏する、と発表した。無条件降伏せず、戦争を長引かせた末の原爆投下の責任は天皇にある。

この映画のハイライトは、言うまでもなく「トリ二テイ」の臨界実験だ。天才的物理学者たちの理論が初めて検証される瞬間。世界中の科学者が研究中の新兵器が生まれる瞬間、今か、今かというカウントダウンの後、関係者たちが予想していたよりもはるかに強力な爆発を身に浴びて、歓喜する人々、涙流して抱き合う博士、研究者、兵士たち。実験成功。何の疑いもなく最大の殺傷兵器の誕生、大成功。

この映画のクライマックスを冷静に見ていられる日本人はまず居ないだろう。
大量の涙と嗚咽でにじむ映像に耐えながら、いま沖縄の米軍基地に駐屯して日米合同演習をしている自衛隊の若者たちは、米軍と共にミサイル基地を拡大し、軍港を作りながら、「あなたたちは誰を守るつもりでいるのですか?」と問いたかった。

映画の中でトリ二テイ実験以降米軍への協力を拒否したロバートは国の裏切り者、共産主義者、スパイのレッテルを張られるが彼を支える妻が立派だ。公聴会で「キャサリンあなたはコミュニストだろう、10年前スペイン共産党にお金を送っているじゃあないか、」と追及されるが、姿勢を正したエミリーブラントが「フランコ独裁化で飢えた子供たちが路上で餓死していた。子供たちのためにお金を送って何が悪いか」と一喝するシーンに胸がすく思いだ。

トルーマン大統領が原爆投下を決断したとき、一刻も早く戦争を終える。「マイ ボーイズ バック」(うちの兵士達を帰国させたい)と言うせりふがあった。
はたして天皇は降伏するとき、皇軍230万人の死、その多くは外国の地で餓死した青年たちの姿が、頭の隅に少しでもあっただろうか。MY BOYS BACK!
MY BOYS  BACK!!!



2023年8月2日水曜日

もっとストを、もっと抵抗を!

「明日、ハートアタック起こすなよ!」と言って笑い合う。明日パラメデイック(救急隊員)がストライキに入るからだ。救急車が来ない。
パラメデイックはドクターやナース同様1日3交代で昼夜、病人や怪我人の搬送をする。交通事故や列車事故、火災、水害などの犠牲者の手当をし、搬送前の現場で心臓蘇生術を施し、インシュリンやモルヒネも打つ。普通の人が人生で絶対出会わないような惨状で人を処置することもあるタフな仕事だから、自殺者も、うつ病発症も多い。インフレで物価が7%上がり、給与が上がらないままで、良いはずはない。救急隊員のストライキで、普段から呼吸困難のある障害者や、子供がラグビーなどの激しいスポーツの試合を控えている親などは心配だろう。しかし人々はストに慣れて理解している。はずだ。

鉄道、バスなどの交通労働者もストライキは、しょっちゅうだが、電車とバスと同じ日にストを組まないし、事前にわかっているから、代替えバスや代わりの電車で通勤できる。
この3月、オーストラリアでは最低賃金が7%上がり、$23.23、日本円にして1時間2100円になった。これは州政府の決定ではなく連邦政府の決めた事なので、ワーキングホリデイで外国から来た子供たちや、果物や野菜の収穫期にきた季節労働者にも、ほかの労働者同様に最低賃金以上支払われないと、雇用主は数百万ドルの罰金が科される。

ナースは、さんざんデモとストをやって、昇給15%された、が、まったく実感がない。ニューサウスウェルス州だけで、8400人の正看護師、13300人の医療従事者が不足していて、現場では人が足りなくてキューキュー言っている。
この3年間コヴィッドによって、職場は激しいストレスに見舞われた。3年過ぎても、うちの職場では、毎日職員が入り口でコヴィッド検査をしてから仕事に就く。2か月前、再々度目に1人の見舞い人からコヴィッド感染が広がり、20人余りの入院患者が感染した。再びプラスチックの靴カバー、ガウン、フェイスシールド、ゴーグル、マスク、手袋の姿で3週間働いた。その疲労度は並みではない。もううんざりなのだ。
思えば3年前コヴィッドが高齢者には死病と言えるほど猛威をふるった頃、73歳の私は自分は高齢者で感染リスクが高いが、働いていてコヴィッドで死んでも異議申し立てせず訴訟も起こさない、という誓約書にサインして職場に残った。ロックダウンの間、職場に向かう途中、車をパトカーに止められて、勤務表と通勤許可証を見せなければならなかった。
一番仲の良かったドイツ人ナースを失くした。彼女は仕事が終わった後、自宅で疲れてきって眠って、そのまま目を覚まさなかった。次の日に職場に来ないので、少し遠くに住む娘に訪ねて行ってもらったら、もう息をしていなかった。あれからもう2年近く経つのに、彼女のマグカップでコーヒーを入れながら思い出すと涙が噴き出してくる。頑固で誠実、読む本や映画の趣味も同じ、これほど気の合うナース友達は他に居なかった。
小さな職場なのに、2人もストロークを起こした。手塩にかけて大事に育てた新人ナースたちも、次々と辞めて行った。

人は病院で生まれ、病院で死ぬ。人は必ず一生に何度か身体的な疾病に病み、一生に一度は必ず精神を病む存在だ。
人の生と死をしっかり見つめることのできない人は医療に向いていない。そういった現場で働く人に納得のいく待遇を望むのは、人として当然のことだ。15%の昇給で喜べるはずもない。インフレ、物価上昇、GST10%の圧迫、ロシアウクライナ戦争で便乗値上げのガス電気代、みな政権の経済政策の失敗ではないか。
もっと職場放棄を!
もっとストライキを!

スーマ―作詞作曲の「夜明けまで」を歌ってみた。

I am singing [ TILL DAWN ] written by Poet: SUEMARR( Masaaki Sudo)
You are leaving far away. I was dancing ignorantly. Smiling with breaking heart. I have been feeling never ending love. Thinking about you I'll sing till dawn. The season ends and turns over. You are leaving. never looks back. Thinking about you. I'll sing till dawn. I'll cover myself with soft linen. Spin into yarn. Disappear my senseless words. Thinking about you I'll sing till dawn.



2023年7月23日日曜日

史上最大の合同軍事演習に反対する

今オーストラリアで史上最大規模の合同軍事演習が行われている。
これに日本が自家製ミサイルを持ってきて参加している。
13カ国、3万人の兵士がオーストラリアに集合し、7月22日には合同演習開始セレモニーが、シドニーで行われた。

日本からは、三菱重工が製造した12式地対艦誘導弾が連れてこられて、重装輪車両に搭載され、海上の艦船をミサイル攻撃する演習が行われている。射程距離は200キロ、シドニー南東部ジャ-ビスベイのオーストラリア国防軍基地沖にあるミサイル試験場で演習が行われている。またクイーンズランド州のショールウオーターベイでも演習するといっている。

陸自制服組の森下泰臣陸上幕寮長は、「オーストラリア海軍と共同で地対艦ミサイル発射訓練をすることは、自由で開かれたインド太平洋を守るため、オーストラリアと日本両国の信頼関係をより一層強化することになるだろう。」と述べた。またオーストラリア側のダミアンヒル陸軍准将は、「前の戦争では日本は敵だったが、その日本と初めて合同で戦闘能力を試験することになり、今後一層両者のパートナーシップが育っていくだろう。」と述べた。

合同軍事演習は7月21日から8月4日までの2週間。参加国は、米国、豪国、日本、英国、インド、ドイツ、フランス、韓国、フィージー、トンガなど13カ国で、戦争の模擬練習をする。
軍拡は平和をもたらさない。敵愾心と不信を人々の心に植え付けるだけだ。もともとヒトは、争い、殺し合うように出来ていない。ヒトを殺したあと、ヒトが元の自分のいた場所に戻ってくることが簡単にはできないのは、戦争に行った若者がPTSD(POSTTRAUMATIC STRESS DISORDER)で悪夢に苦しんだり、自殺率が通常の3倍と、高いことや、うつ病で社会復帰できなくなって深刻な社会問題を生ずる現状をみてもわかる。

ゴリラはヒトより賢い。ゴリラは勢力争いのために相手を殺さない。ゴリラのオスが立ち上がって勇壮に胸をたたくのは、宣戦布告ではなくて、戦わずにうまく引き分けにするためのデモストレーションだ。ゴリラ社会のルールを守れない悪漢ゴリラには、ボスは、顔をぐっと近付けて真摯に相手を見つめる。睨まれた方は反省して行いを恥じて改めるだけ。相手もそれだけの良識を持っていて社会が成り立っている。子供同士、女同士の争いには、白い背中の大きなオスが、黙って両者の間に割って入り壁を作る。それで解決だ。
ヒト社会がゴリラより野蛮で未発達社会である原因は、ヒトには卑怯者で非力な奴でも相手を殺せる武器があり、それを製造販売する死の商人が、資本主義社会の構造の中で作られるからだ。ヒトがゴリラ並みの平和な社会を作るためには、まず武器を捨てなければいけない。
13カ国軍事合同演習に反対する。

スタジオジブリの「天空の城のラピュタ」作曲:久石譲を歌ってみた。
I am singing [ Castle in the sky LAPUTA ] written by Hisaishi Jo, produced by STUDIO GHIBLI and MIYAZAKI HAYAO.




2023年7月15日土曜日

即時停戦を!

ウクライナでは、トルストイの像が撤去され、ドストエフスキーやパステルナークの本は図書館から姿を消し、チャイコフスキーや、ショスタコビッチの曲は、もう演奏されない。踊り子は、「白鳥の湖」を踊らず、ストラビンスキーの「火の鳥」やゴーリキーの芝居も、もう演じられることはない。

ウクライナ人もロシア人も、ユリウス暦に従うオーソドックス、ロシア正教会の信者で心の支えにしてきたが、2022年2月のロシアによる侵攻以来、ゼレンスキーはカトリック教会に改宗した。

ゼレンスキーはもともとロシア語で教育を受けたユダヤ人だが、世界中のユダヤ人ネットワークを利用して、「ウクライナは一方的な被害国で米国NATOの力を借りて戦争を続行するのは、正義の戦いだから、他国は武器を無限大に供出するべきだ。」というイメージを作り出すのに成功している。国家総動員法を発動し、徴兵制を敷き、クリミアを含むすべてのウクライナの土地を奪い返すまで戦争を続行するという。今年5月に広島のG7に参加し、この7月には、NATOサミットにも参加して、装甲車、戦車、弾薬ばかりでなく英国からは劣化ウラン弾、米国からは空中発射巡航ミサイル F16 スーパーソニック戦闘機、そしてクラスター爆弾まで供与させる約束を取り付けた。

ジョンバイデン米国大統領の息子、ハンターバイデンは世界平和統一教会とも密接なつながりを持ち、ウクライナの天然ガス会社、プリマホールデイングスの取締役員をしている。彼の友人であるジョンケリー前国務長官の息子、クリストファーハインツも、ウクライナのこのガス会社で役員を務めて巨額の取引をしている。デイックロムニーの息子も、これに関わっている。
ロイドオースチン米国国防総省長官は、世界最大の兵器製作会社レイセオンの役員だった。米国ではノースロップグラマン、ロッキードマーチン、レイセオン、ボーイングが世界でトップの武器輸出国として国防総省を支えている。

国際調査報道ジャーナリスト連合(ICI)によると、ゼレンスキーはイギリス領バージン諸島にペーパーカンパニーを作り、去年の段階ですでに8億5千万ドルの「私財」を蓄財したという。
しかしゼレンスキーの私財など、ロイドオースチン国防相長官やバイデンやケリーの息子たちの私財の比べれば、ちょい悪、可愛いものだろう。米国は世界一の死の商人として米国経済を維持、成長させるためには武器を製造販売し続けなければならない。今はNATOの資金で武器をいくらでも売って利益を着服できる。
ゼレンスキーはいつまで、軍需産業国米国に踊らされ続けるのか。
ちょっと立ち止まって考えてみないか。
私たちが額に汗して払っている税金が、戦火に追われるウクライナの女や子供たちや、戦争に命を投げ出している兵士たちのために使われているのではなく、米国の武器生産企業の役員たち、国防長官や大統領家族の私腹を肥やすだけのために使われているということを。
正義の戦争などありはしない。戦争は文化も、宗教も、人の心も破壊する。戦争で金を儲ける死の商人をいつまで笑わせておくつもりなのか。やめろ。目を覚ませ
即時、停戦を!!!

「酒が飲みたい夜は」原詩:石原吉郎、曲:高田渡 を歌ってみた。

I am singing [ Wanna be in liquor ] written by Yoshiro Ishihara and Wataru Takada.

Wanna be in liquor. Wanna look for further. The Sun raise but unable to stand. The Sun set but my heart sinks.
You hit my cheek. Still burning pain. Waiting in the darkness. Deadly expecting the Sun raise. Desperately hoping dawn. Wanna be in liquor. My painful fingers try to take off darkness. Dig the mid blue Earth. Who get the reward at dawn.



2023年7月1日土曜日

移民のための英語教育

フランスで17歳の少年を撃ち殺した警官の不祥事で、大規模な暴動が起きているが、これは難民、移民の受け入れの問題でもある。外国から来た人への人種差別への怒りが全仏に広がる姿を、世界一難民も移民も受け入れない国、日本の良識ある人々はどう見ているのだろうか。
日本が少しでも難民、移民を受け入れ、やってきた人々を差別をせず、彼らが日本語を上達して生活しやすくする手助けを、誰もが出来るようになって欲しいと願って、自分の経験を話してみたい。

オーストラリアでは移民して永住権が取れると、国民健康保険と、510時間の英語学習が無料で受けられるようになる。国民健康保険は、すべての働く人が、その給料から約12%を自動的に取られた資金がもとになっている。公立病院やクリニックでは検査も入院も診察も、無料で誰でも等しく受けられる。実にフェアなシステムだ。

英語の勉強は各地にある職業訓練所や、公民館で行われる社会人向けのクラスで受けることができる。自分が永住権を取ったのは1997年だが日本のナースの資格をオーストラリアの資格に移行するための職業訓練校20週間コースを勧められていたので、510時間全部は使わなかった。しかし、娘たちが大学に通っている時間に、さまざまな事情で難民でやってきた人々と一緒に、机を並べて勉強する事は新鮮で、愉快な経験だった。
クラスメイトは、ちょうどユーゴスラビア分裂後の、コソボ戦争に重なる時期だったので、旧ユーゴスラビアのボスニア、セルビア、アルバニア、ポーランド、ルーマニア、イラン、アルメニア、ロシアなどからやってきた難民が多かった。セルビアの戦火から逃れてきた若いお母さんは、ボートで決死の覚悟でイタリアに着き、難民収容所の硬いコンクリートの床で赤ちゃんを産んだ。過酷な収容所での1年間の経験で、情緒不安定になって、ちょっとしたことで悲鳴を上げたり泣き出したりするので、英語の先生も私たちも、とても気を使って接していた。

英語の授業ではまず、履歴書の書き方、就職の面接試験の練習だ。みな来たばかりの国で仕事を探して収入を得なければならないから必死だ。この国では大学を出たかどうかは、問題ではない。自分には何ができるか、が基準になる。つぎに公文書の書き方、クレイムの出し方、買ったものの返品の交渉など、生活に必要な知恵を学ぶ。
英語基礎クラスでは、テレビニュースを録画を見たり、新聞をみんなで読んで、15人ほどのクラスで白熱の議論が繰り広げられた。あるときセルビアから来た20代の青年が、中国のプレジデントとドイツのプレジデントが、、と言ってみんなに笑われた。中国は大統領じゃなくて国家代表だし、ドイツも大統領でなくて首相でしょう、というわけだ。みんなにからかわれて、突然彼は、「僕は馬鹿じゃない。カフカだって読んでる。大学だって出てる。」と言って大声で泣きだした。彼が号泣するのを見てみんなシュンとなったけれど、みんな英語の能力が充分でないために、悔しい思いや辛い目にあって、デリケートな傷を抱えているのだ。本当はみんなそろって泣きたい思いだったろう。
英語基礎クラスが終わると、クラスが選択でき、自分は「演劇クラス」を取った。そこではプロの役者だった先生に従って、まず発声練習。クラスの端と端に立って、お腹に力を入れてAEIOーAUAOを大声で発音する。様々な場面に応じて短いセルフを覚えて、役者になったつもりでセリフを言い合う。例えば夫婦喧嘩や、しつこい勧誘者とのやりとりなど、とてもおもしろい。また、1人ずつみんなの前に立って小話をして笑わせてください、というのが愉快だった。
自分は、スーパーに行ったとき、よちよち歩きの女の子が迷子になって、mum!where you are?と言いながら泣いていたのは文法的に正しい。日本では高校生でも間違えて、mum! where are you?言う。という、実際あった笑い話と、役所に行った私は、what is you title? と聞かれて、慌てた。私は貴族じゃない。ごく一般の普通の人です。平民です。と答えたけれど、役所の人は何度も、あなたのタイトルは何?と聞き返す。日本ではもう貴族制度はなくて、、、と言いながら、そこでようやくタイトルという言葉の意味を誤解していた、とわかった。役所に担当者は、タイトルの、ミスかミセスかミズかを聞いていただけだったのだ。そういったやりとりを面白おかしく話して笑ってもらうと、みんな次は、次は、とせかされる。
種切れになって新聞に出ていた笑い話をした。おじいさんがジャガイモを植え付ける時期になったので、警察に行っておばあさんを殺して畑に埋めましたんと自首しました。警察はたくさんの警官を動員して畑を掘り返し、掘り返し、でも死体が見つからないので、お祖父さんを釈放します。おじいさんは畑を見て、やれやれこれでジャガイモを植えられるぞ。というお話。
数週間のクラスが終わるころ、みんな仲良くなって別れがたい絆ができるが、しっかり抱き合って、それぞれ散っていく。みんなオージーの群れの中に入って、もう会うこともない。

日本でも外国から来た人々に、無料で日本語クラスを提供しているだろうか。510時間無料クラスがあるのせよ、ないにせよ、1人1人の日本人が良い日本語の先生であって欲しいと思う。
人は大学の教育学部を出ても、良い教師にはなれない。実際に教えるなかで、生徒たちが教師を育ててくれるのだ。教師は1人教えると、2人目にはもっと良い教え方ができるようになる。だから日本人が、日本に来た外国人に不自由がないように、日本語を教えることが、自分の成長にもなる。1億1千万人の難民が、この地球上にひしめいている。少しでも受け入れて、一緒に学ぼうとすることが、これから大切なことだ。

作詞、加藤まさを 作曲、佐々木すぐるの「月の沙漠」を歌ってみた。
I am singing [ Moon light in Sandhill ] Lyric by Kato Masao and composed by Sasaki Suguru.
Wide open a Desert. 2 Camels are walking across sandhill. One camel is carrying the Prince. Another camel is carrying the Princess. The Sun is going down in the sandhill. One camel has gold saddle. Another camel has silver saddle. The Moon is coming up in the wide open desert. One camel is carrying Prince in white jacket. Another camel is carrying Princess in white dress.



2023年6月25日日曜日

東宝争議1948年

 私の最初の夫は彼が11歳の時、自分の家の前を完全武装の米兵の乗った戦車が、轟音を立てて通ったことをよく覚えていた。
1948年の東宝争議。当時5600人の組合員を持った映画製作会社の東宝が、経営困難を理由に1000人以上の人員整理をするとの発表に、怒った組合員が世田谷区成城の東宝撮影所を占拠、封鎖して立てこもった。このストを解除するために占領政府は、小田急線成城学園前駅を閉鎖して、カービン銃を構えた米軍MP150人、装甲車6両、戦車3両、航空機3機を出動させ、米軍陸軍騎兵師団ウィリアムチェイス少将は航空機に乗って、スト鎮圧の指揮をとった。日本側の警察隊2000人も、米軍とともに東宝撮影所を包囲した。
団交の末、中に立てこもっていた2500人の組合員は、封鎖を解き、インターナショナルの歌を歌いながら肩を組んで撮影所を出た。日本の労働運動の、スト破りのために米軍戦車が出動した例は、後にも先にも東宝争議だけだった。普段清閑な成城の家の前を、轟音を立てて戦車が通るのをまじかに目撃したことは、夫の生き方に大きな影響を与えた。

大學時代の彼は日本共産党がまだ地下で武装闘争を展開していた時代の山村工作隊員だった。世田谷区成城生まれ、砧小学校、駒場中学、駒場高校、東京教育大学、今の筑波大学を卒業した。私の12歳年上だったから、とっくの昔に死んだが生きていれば86歳。建築や文学ばかりでなくクラシックバレエもオペラも良く精通していて、バリトンの良く通る声で歌った。合唱団で山村工作隊の一員として全国を回った。
彼は御茶水大学の岡百合子さんと高史明さんの結婚式を仲間たちと大学学生会館の地下でオルガナイズした。高史明さんは「夜が時の歩みを暗くするとき」、「生きることの意味」全4巻、「彼方に光を求めて」などの感銘深い著作がある。のちにご夫婦の1人息子だった岡真史さんが12歳で自死したときに「僕は12才」を出版し、高氏は親鸞の研究に打ち込んでいった。
6全協で日本共産党が路線転換して、武装闘争をやめ野坂参三、宮本顕治が主導権を握った時、外の大勢の学生と共に党を離れた。

建設省で働き、一級施工管理技士、一級建築技師を持ち東京で地下鉄を作ったり、タイで橋を設計したり、フィリピンで道路や学校をたくさん作った。背が高く頭が切れて物腰柔らかで、外交的だから日本に居ても外国に居てもどこでも持てはやされた。一緒に居て、プロ野球の選手と間違われてサインを求められたのも1度2度ではない。12歳年が離れていたから、私には理解できないことが多く、1人でトイレで泣くことも多かったが、2人の娘たちにとても良い父親だった。
話好きでいつもたくさんの人に囲まれていて、外交官のモデルのような人だったが、ほんとうはチョウの研究家で、1人きりで何日も山に入り、チョウの卵を採集し育てて、顕微鏡で調べてはチョウの同好会に発表することが1番好きだった。時を忘れてチョウの食草をスケッチしたり、標本を作っていた。

フィリピンのサマール島の山中で、網をもってチョウを追って夢中になり、朝食も昼食も忘れて採集に走り回ったあと、道端の売店でコークを一気飲みして、その場で倒れ絶命した。
彼が死んだとき、眠っていた私に会いに来た。真正面から走ってきて笑顔を見せて、あっという間に消えて行った。娘にもチョウが飛ぶわけもない曇り日、チョウの姿になって目の前にとまってサヨナラを言いに来たという。
時が経ち、みんな年を取って、東宝争議や6全協の語りなど聞くこともなくなった。

サザンオールスターズの「真夏の果実」を歌ってみた。

I am singing [ Manatsu no kajitsu ]( Mid summer fruits) written by Kuwata Keisuke, sing by Southern All Stars.



2023年6月15日木曜日

良識ある入管法と差別禁止法を

世界中で難民数が、戦後最多数の1億1千万人を超えたとUNが発表した。
戦争、内戦、政治的迫害、気候変動による環境破壊、飢饉などによって自分たちの生まれ育った土地で生きていくことができなくなった人々が、日本総人口に近い数となり、続々と生きることが可能な土地を求めて移動している。
先進国が、今年これらの難民をどれだけ自分の国に、人道的立場で移民として受け入れたか。
英国:63%、カナダ:62.1%、米国:32.2%、ドイツ:25.9%、フランス:17.5%、豪国:16%。日本:0.7%。
他国と比較すると、日本がいかに難民受け入れを拒否している様子がよくわかるが、入管法改正案が議会で強行採決されたことで、一層鎖国的で人種差別的な日本の体質が明らかになった。

豪国では難民認定率は16%だが、国民人口比でみると受け入れ難民は多い。2023年すでに17875人の難民認定し、戦後95万人の難民に市民権を与えている。また難民でなく合法的に入国した移民は遥かに大量に受け入れてきた。 2023から2024までに、政府は19万人の移民受け入れを期待している。とくにスキルワーカーと言われる医師、獣医、ナース、薬剤師、IT,鉱業、建設業など専門家が人手不足で喉から手が出るほど欲しいので、政府はやっきになって留学生と移民希望者を募っている。
国力とは人力であり人口を基盤にするので、人口が多い国が経済力を持つ。日本はこれから極端な少子老人国となり、経済力も停滞し低下する。働けば食べて行ける経済力を国が維持するには人口を増やして移民を奨励し、難民を受け入れていく必要がある。まず今、日本に居る外国籍の人々を移民として受け入れるように、出入局管理法を改定してもらいたい。そして働く場を確保してほしい。

私は家族赴任で住んだフィリピンで夫を無くし、シングルマザーで2人の娘を連れて豪国に移民した。もう30年近く前のことだ。娘たちは大学を出てそれぞれの専門家となり独立し、家庭を持った。豪国では、移民に永住権が認められると、国民健康保険と、510時間の英語のクラスに通えるようになる。私は職業訓練所(TAFE)で日本の看護師の資格を豪国の資格に切り替えるためのクラスを、20週間受けたが、ほとんど無料だった。
いまシドニーで公立病院の心臓外科で働いた後、エイジケアでナースをしている。50人の患者に対して、約60人の職員。職員の出身国の内訳は、英国、フィリピン、ネパール、ベトナム、バングラディシュ、中国、香港、タイ、ニュージーランド、トンガ、フィージー、ガーナ、シオラレオーネ、チリ、セルビア、旧ユーゴ,
マセドニアなどなど、多様だ。豪国産まれ、豪国育ちの純粋オージーは2人しかいない。国民の4分の1以上が外国生まれという移民国家だから、職員も患者も世界中から来た人々だ。

人種差別をする人は確かにいる。女性差別者もいて、週に1人の割でパートナーに殺される家庭内暴力もあって、深刻な社会問題を抱えている。しかし、それを勝る差別反対する人々が居て、差別禁止法が生きている。私は有色人種で、女性で、73歳、しかしそれを理由に雇用者は私に差別したり、退職を勧めたりできず、今からほかの職場に移る転職も望めばできる。なぜなら差別禁止法が機能しているから。人種、ジェンダ―、年齢、宗教、文化、バックグランド、言語、文化の違いによって人は人を差別してはいけない、という差別禁止法が機能していて、それを人々が理解するだけの「良識」をもっているからだ。
日本にも難民を受け入れるための新しい入管法と、LGBTQIを含めた包括的な差別禁止法を、そして政治に関わる議員たちに「良識」を! それが今ほど必要なときはない。

ムーンリバーを歌ってみた。ジョニーマーサ作詞、ヘンリーマンシーニ作曲,1961.ラブソング。
歌詞の意訳は
ムーンリバー  大きな河   いつかひとりで渡ってみせる  昔からわたしに夢をみせてくれたり  夢を壊してくれもしたけど   わたしはあなたについていく   2人とも漂う木の葉みたいに  未知の世界にむかって  流れていく  虹の端っこまで行ってみよう   わたしの昔なじみのともだち  ムーンリバー わたしの大きな河



2023年6月5日月曜日

6月4日

兄弟たちの死を惜しんで、命日に蝋燭を灯してどこが悪いか。
きのう自分の部屋で蠟燭を灯して拘束されていった学生。
君のために蝋燭の火をずっと消さずにいたよ。
Lit a Candle on that day my brothers and sisters were killed.
For you
I kept light on a candle all day. 香港に栄光あれ!



2023年5月30日火曜日

村上春樹の新作「街とその不確かな壁」

プロットは:
17歳の僕と16歳のきみは1年前の作文コンクールで出会い、互いに惹かれ合い恋をしてきみは、時が来ればあなたのものになりたいと言った。きみはその豊かな想像力で高い壁に囲まれ、単角を持つ静かな獣たちがいる街について語り、自分はただの身代わりの影であって、本当の自分は高い壁のある街に住んでいる、と言う。その街の人々には影がない。時間もなく、屈強な門衛がいて、街に入ることはできるが出ることはできない。街の図書館に本はなく、過去の人々の夢が無限というほど保管されている。僕はきみの力を借りながら古い夢を読み、読まれたことによって夢は解放されて宙に浮かび音もなく消滅する。そう語っていたきみは、突然姿を消す。

喪失感に打ちのめされながらも僕は45歳になり、福島県の山に囲まれた街の図書館に勤める。そこの館長は実は数年前に亡くなっていて、僕を面接して雇い入れ、生活の世話までしてくれた人は幽霊だった。街の図書館に毎日やってくるイエローサブマリンのパーカーを着たオーチズムの少年は、きみが作った高い壁に囲まれた街に行くことを切望する。そして突然彼は姿を消し、壁の中に入っていって夢を読む仕事に就く。美しいきみは少年を助けて図書館に留まっている。ぼくは少年を高い壁に囲まれた街に残して外の世界に戻っていく。

村上春樹が31歳の時、1980に同じ題名で書いた150枚の小説を彼は書籍化せずにいた。それを40年後、1200枚に膨らませて書き直し、3年間かけて完成させた。作品が40年経って蘇ったわけだ。この作品はわたしは村上作品の中で、とても好きかもしれない。作家は、言いたかったことを処女作で書く。その後も沢山の作品を作っていくが年を取って、やはり一番最初に書いた世界に帰っていくものかもしれない。16歳と17歳の2人の高校生の世界は新鮮で、非現実的で、奇妙でオカルト的だ。
私は村上にとっての「壁」とはガルシア マルケスの現実と非現実には境はなく、自由に行き来できる壁のことだと解釈した。彼は2009年イスラエル最高の文学賞といわれるエルサレム賞を受賞したとき授賞式で、「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があるとしたら私は常に卵の側に立ちます。」と言い、ガザ地区で無防備なパレスチナ市民が、日々完全武装のイスラエル兵に惨殺される日常を批判した。

今回この小説を上梓した後、彼はマサチューセッツ州の名門女子大学ウィルズリーに招かれて「パンデミックと戦争の最中に小説を書くこと」という題で講演をした。かつてパレスチナで自分は壁にぶつかっていく卵でありたいと言った彼は、ウクライナに無制限の大量殺傷兵器を送り続け、戦争を続けさせている米国で、内部崩壊しつつあるウクライナの「壁」についてどう語っただろうか。パンデミックはまた、世界人口80憶人の30%を感染させた。多くの国も自治体も鎖国や封鎖を繰り返し、この3年間のあいだにパンデミックと戦争は「壁」をより高く、より強固なものにしてきた。
「壁」はどこにでもあって、日本そのものを示しているかもしれない。日本という高い壁の中で、入管法を廃案にしようとする人権活動家や、沖縄の日米軍事基地の要塞化に反対する人々、ロシア、ウクライナ戦を停戦させたい勢力や、LGBTQプラス差別反対する人々は、「壁」の中で僅かな食糧で飢え、寒さに耐えられず声を上げる間もなく、短角のある静かな獣のように死んでいく。美しいきみの待つ図書館には、死んでいった人々の夢がぎっしりと積み上げられているのかもしれない。誰かが高い壁のある街に入って、夢を読んでは、昔の人々の希望を解放してくれるのを待って。

[The City and its Uncertain Walls]
is a novel written by Haruki Murakami that was released on April 13, 2023 this year. An English translation has not been published yet. Haruki wrote only 150 pages short novel in 1980 when he was 31years old with same title , eventually rewritten 1200 pages this story 40 years later. A locked up story tells High Walls, spanning his life from youth to middle age with shifting between reality and dreamlike state.
Plot is the protagonists are 17yeard old 'BOKU' and a 16 years old girl addressed 'KIMI' . She says ' I want to become yours with all my being." but tells ' The me 'here in not my true self. Its just like a fading shadow'. She lives in a city enclosed by high walls. She works in the library collecting old dreams, and only the way for the narrator to find her true self is to enter the city and become a dream reader. And she suddenly vanished from the world. BOKU became a middle aged man, unable to forget beautiful girl KIMI then he found to get in the city enclosed by high walls...



2023年5月22日月曜日

大内兵衛と宇佐美誠次郎

子供の頃、母にどうして兵衛のおじいちゃんは偉いの?と聞いたら、母は「まるくすのしほんろんをやくしたからよ。」と答えた。それがマルクスの資本論のことだと分かったのは大人になってからだが、母のことばはいつも断言調で付随する説明は一切ない。質問も許さない。
そんな母が言うには、私が小学校1年生になったばかりのとき、先生の「勤労感謝の日は何をする日ですか」との問いかけに、真っ先に手を上げて私が「万国労働者の祭典です。」と答えたらしい。全く記憶にないが労働者も万国も何のことかわからなくても、そういった訳の分からない言葉が、ふつうに家族や来客者の間で行き交う様な家庭で育った。

父は、父の父が満州鉄道の幹部だったので、京城、今のソウルの満鉄官舎で生まれて育ったが、幼いうちに父に死なれ、故郷の淡路島に帰り、そこで父の弟、大内兵衛を親代わりにして育った。

私の子供時代は、晩年の兵衛の大叔父は、鎌倉に居を構えていた。高台にある景色の良い居心地の良さそうな木造家屋で、斜面には彼が自ら植えたチューリップ畑が一面に並んでいた。ヨーロッパでは一時チューリップが大流行して、一つの球根が何百ポンドもしたという。その球根の根分けの仕方や、陽に干して翌年に備える技を習得していた。ヨーロッパ仕込みのその技は、父にも伝えられ父もチューリップを愛した。

鎌倉から江ノ電に乗って数駅、駅から坂の多い道をかなり歩かなければならない。訪ねて行ったとき、東京で会議があるからと、出かけなければならない時間なのに、なかなか腰を上げない。江ノ電がやってくる時間に走って、ドアが閉まる寸前に飛び乗るのが大好き、という。年をとっても小柄で足取り軽く、ちゃめっけの多い大叔父だった。

大叔父が2度目に治安維持法で逮捕されたのは1938年2月1日。続いてお弟子さんたちも引っ張られた。美濃部亮吉、脇坂義太郎、有沢広巳、大森義太郎、高橋正雄、阿部勇らも検挙された。大叔父が危険思想を吹き込んだとして治安維持法で起訴したが、全員、頑として連座を認めなかったので検察側が共同謀議を立件できず、最終的に無罪判決が下った。
しかし彼らは、戦前戦中の1年半のあいだ獄中にあり、口をふさがれ、筆を折られ、語る場を奪われていたのだった。

大叔父が甥にあたる父と、可愛がっていた弟子の宇佐美誠次郎の妹を結婚させて私が生まれた。父は早稲田の政経で教えていたが、給料は薄給で家計は大変な様で、私の服など下着のパンツまで、兵衛の孫の茉莉子のお古のお下がりだった。

宇佐美誠次郎叔父が大学を出て、東方文化学院に勤めていた頃、1942年4月に、論文の内容が治安維持法に触れるといわれて逮捕された。1年半のあいだ拘留され保釈されたときに、その足で彼は大叔父に会いに行った。そのときのエピソードが好きだ。
兵衛は誠次郎に自分の宝の「クーゲルマンあてのマルクスの自署のある資本論の初版本」を手に取らせてしばらく語り合ったあと、近所の映画館にふらりと入り、夏川静江の「小島の春」を見たという。誠次郎は、映画を瀬戸内海の風光は美しかったが他に何も記憶に残らない映画だった、というが、私は厳しい尋問を受け、1年半拘留され、劣悪な刑務所の南京虫だらけの毛布のために体中傷だらけのなりながら釈放され、その足で会いに来た愛弟子とならんで、呑気な映画をみているおじいさんの嬉しそうな顔が、リアルに想像できる。2人とも生きて再び会うことができて、とても幸せだったのだと思う。
小柄な大内兵衛大叔父と、大きな堅固な体を持った宇佐美誠次郎叔父、この2人が並んで収まっている写真を見ると、このときの2人の気持ちが想像されて、心があたたかくなる。


2023年5月17日水曜日

若い詩人の詩「湖へ」

フィリピンで独裁者マルコス政権がピープルズ革命で倒された翌年、まだ混乱状態にあったレイテ島に、建設省から派遣され家族赴任した。2年過すうち何度も殺された共産軍の死体を見たし、危険な目にも合った。ベランダから押し入ってきた族の荒い息をドアごしに聞いて、震えて祈りながら、使えもしない銃を構えていたことも。標的にされている夫は運転手に背広を着せ助手席に座らせ、自分は運転手の服を着て運転して移動する日もあった。

その後、マニラに赴任先が移り、娘たちがインターナショナルスクールに入り、やっと文化的な生活ができるようになった、というのに夫も、それに付随するビザも失った。帰る国も帰る家もない。弁護士の力添えで、娘たちの学校でバイオリン教師の職を得て6年、その後、娘たちの大学入学のためにオーストラリアに移民した。あのころ生きるのに必死で、娘たちがどんな気持ちでいたのか、考える余裕もなかった。
いま、この詩集を読むことは、あのころの娘たちの独白を聴くようで痛みを伴う。

静謐な水面、静かに水をたたえる湖が、その底では激しいマグマのような燃えたぎる熱情が渦巻いている。だからこの若い詩人の言葉が、ナイフで切りつけられたように胸が痛む。

その時に何かを強く感じたので、しばらく記憶に残っている。言葉にできないままでいるときに、若い詩人の言葉に出会って、その時の自分の強い気持ちが嵐のようによみがえる。言葉があふれるように心の中で広がっていく。そんな言葉にいくつか出会った。あなたも、あなたも、あなたも、とても強く感じて、言葉にできなかった感情を、この若い詩人の言葉の中に、見つけられるかもしれない。

姜湖宙 詩集「湖へ」


2023年5月11日木曜日

大内家の鼻

大内家の鼻は低くて丸い。

私の鼻は父の鼻だ。そういえば叔父の鼻も大叔父の大内兵衛の鼻も同じだった。その鼻が娘に遺伝して何と、今年11歳のマゴの鼻の形に伝わってしまった。2人の横顔を写真に撮られ、証拠を突きつけられて、ハンサムなマゴに申し訳ない思いでいっぱいだ。
日本とオーストラリアの血を半分ずつもって生まれてきた子だが、生まれも育ちも100%オージーブランド、11歳にして158センチの私の身長をらくらく追い抜かし、日々お日様に向かってスクスク伸びている。エメラルドの湖にグレーの霧がかかったような美しい瞳には、まつげがびっしり、つけまつげ3枚分、それもきれいにカールして大きな瞳を囲んでいる。やわらかなカーリーな髪は風に揺れて若き獅子のようだ。それが、、、鼻だけ日本人。

王家に生まれたことをチャールズが恨んでいるか、ラッキー!と思っているかわからんが、母親に死なれて、この5月7日に戴冠式が行われた。オーストラリアの国歌「GOD SAVING QUEEN」は、「GOD SAVING KING」になるらしい。ロンドンでは君主制廃止を訴える抗議行動で57人逮捕されたらしいが、彼らの言い分や行動は全く報道されなかった。オーストラリアでは何千人もの抗議デモが各地で行われた。

オーストラリアの人口は100%アボリジニだった。1770年帝国主義英国の探検家キャプテンクックがシドニー湾に上陸し、1778年アーサーフィリップ英国総督が英国王室による領有宣言をするまでは。 英国の侵略により、人口100万人の90%をアボリジニは失った。英国人は先住民を害蓄として殺しまくったからだ。
15年前、労働党のケビンラッド首相が初めて、連邦議会で先住民族への公式謝罪をした。いま同じ労働党のアルバニージ首相が、オーストラリア憲法を改正し、この国が元来アボリジニのものだったことを明記し、アボリジニの権威を回復するために連邦議会に諮問機関を設置する提言をした。先住民族のことはこの諮問機関を通じて助言ができるようにする。10月にこの是非をめぐって国民投票が行われる予定だ。

今回の英国王戴冠式で、アボリジニ団体と、先住民族12部族による代表は、英国帝国主義による侵略と大虐殺に対する国王からの謝罪を要求した。自分たちの土地を奪い、虐殺し、文化を破壊した真の歴史をきちんと認識するように要求。彼らの犠牲に上に立って英国はいま民主主義と福祉国家を築いてきた。
アボリジニの人口は、全人口の3%にまで回復してきたが、彼らの平均寿命は、男性71、女性75歳であるのに比べて、ノンアボリジニは男性80、女性83歳と大きく離れている。住宅環境、教育、就業への対策が遅れているのだ。そういったギャップをなくすために予算を立てる必要がある。まず国民投票を成功させたい。
帝国主義による侵略、その破壊の歴史について謝罪するということは、言葉で謝ればよいのではない。過ちを認め、どこがなぜ悪かったのかを記録で残し、同じ過ちを犯さないために何が必要かを明らかにし、傷つけた相手の誇りが取り戻され、傷が回復するまで謝罪し続けることが、「謝罪」だ。

江間章子作詞、中田喜直作曲「夏の思い出」を歌ってみた。
I am singing [ Memory of Summer ] written by Ema Shoko and Nakada Yoshinao.
interpretation is
I always remember. When Summer comes Memory of Oze. Far away from here, High above blue sky, Misty swampy wetland, Shadow of mountains Green glass field Beauty of white water banana flowers, Purely noble white, In the Sun set Every things are turned shining gold red, Beautiful Oze, I always remember, When Summer comes.



2023年5月2日火曜日

パワハラ防止法よりも包括的な差別禁止法を

いま日本を旅行中の娘たちが月島のホテルに泊まる、と言ったので「昔、反ベトナム戦デモで捕まって月島警察署に13日ぶちこまれた事があった。」と言ったら、「そうか、母が大変お世話になりましたと挨拶してくるわ。」と答えたので大笑いした。こんな軽快で洒落た会話ができる娘に感謝。 機動隊につかまって隊員たちに囲まれて殴る蹴るの暴行を受けた。署内で「P」と呼ばれたので、「なあに」と聞くと、マルクスは自分のものは人のもの、人のものは自分のものと言ってるから、おまえら女子大学生はP,すなわちプロステイチュートと同じだと言われ、そうか、と妙に納得した覚えがある。男女差別は一般社会だけでなく、左翼の間でもあった。活動家会議でよく通った電通大学には女子トイレがなかった。昔の話だ。

1970年代、結婚して家に電話がかかってきて、「ご主人おられますか?」と問われると反発して「うちでは私も主人です。」と答えて笑われていた時期もある。男女差別社会への怒りが煮えたぎっていた。身分証明書、銀行名義、住民票、受診票などの申込書では男性か女性かをまず問われ、女性ならミスかミセスの選択しか答える欄がなかった。自分が女性だと認識しようがしまいが、結婚しようがしまいが、パートナーの姓を名乗ろうが名乗るまいが、勝手だろうが。
私はナースになって実際働いてみて初めて、男性でもない女性でもない両性具の人が多いのに驚いた。染色体は、XXかXYかだが、実際にどちらともいえない人々が多数居る。それでも自分が女性又は男性と出生時に認知され、そのように育てられ、恋をして、普通に結婚して幸せな人が沢山居る。成長過程で自己認識で悩んだり、子供がなかなかできないなどの問題が起きても、ホルモン治療できる。だいたい自分の性器が一般極普通型多少異形的近似造形機能上々であるかどうか、誰が決めるのか。腎臓一つで生まれてくる人も居り、指が多かったり少なくて生まれてくる人はたくさんいる。愛する人が居て、また居なくても自分が幸せであることが一番肝心。人生それでいいのだ。

LGBTQプラスの人々を人権を保護するために2019年パワハラ防止法が成立し、2020から性的指向や、アウテイング(本人の承諾なく第3者に性の在り方を暴露する)ことも違法になった。
LGBTQとは、レスビアン、ゲイ(同性愛)、バイセクシュアル(異性愛と同性愛どちらもある)、トランスジェンダー(出生時の性と自己認識の性とが一致していない)、クイア、クエスチョ二ング(同性愛、異性愛どちらとも定まっていない)のことでこれらの人々への偏見と差別を撤廃し、人権を保護することは憲法に沿った当たり前のことだ。当人だけの話ではなく誰もが当事者と言える。しかし、この法は職場内に限られていることは異常だ。公共の場でも、学校でも、どこでも人権保護の法として、違法者には刑罰と再教育を施すようにしなければ意味がない。

男性か女性か、女性ならミスかミセスしか選択がなかった時代を生きてきた。いま住むところでは、質問票には自分を「男性」と認識するか、「女性」と認識するか、または「その他」と自己認識するかを選択できるようになった。
またショッピングセンターや公共施設では「男性」トイレと、「女性」トイレと「男女トイレ」の3つが並ぶようになってきた。トランスジェンダーにとって、必要な施設だ。日本でもまず公共施設から、そして学校、職場でも、3つに分かれたトイレが当たり前になって欲しい。少しでも人が差別されず快適に生きられる社会にしていかないと。
「人種、民族、宗教、信条、性別、社会的地位、障害、性的指向を理由とするすべての差別的言動を禁止する」という包括的な差別禁止法が、今ほど必要な時はない。

ピーウイ―キングの「テネシーワルツ」を歌ってみた。
I am singing [ Tennessee Waltz ] written by Pee Wee King in 1946.
I was dancin. with my darling to the Tennessee Waltz. When an old friend I happen to see. I introduced her to my darin and while they were dancin. My friend stole my sweet heart from me.....
ダーリンとワルツを踊っていたの  昔の友達に会ったわ   そこで彼女、私のダーリンと踊って  ふたりは恋に陥ってしまったわけ   あの晩のことは忘れられない  私がダーリンをなくした晩  いまになって どんなに大事な人だったかわかる  
 テネシーワルツを踊っていたの   ダーリンを責められないわ  だってあんなに甘い曲   私が大事な宝物を失くした晩  テネシーワルツが優しい曲だから  ダーリンが行ってしまったの  曲のせいなの  いまそれがよくわかる



2023年4月25日火曜日

中国の外交姿勢に注目

ロバートケネデイ ジュニアが、「僕が大統領になったら世界中に散らばっている米軍基地を全部閉鎖してアメリカに呼び戻す」、と宣言して民主党から大統領選挙に出馬する意思を示した。市民は生活が大変なのに、外国の米軍基地に若い人達を送らなければならないのは理に合わないという共感と、嵐のような批判にさらされている。
民主党で40%の確票率をもつジョーバイデンは80歳、声に力がない。期待された副大統領のカマラ ハリスの力が弱すぎる。
一方、共和党の代表トランプは、俺がまた大統領になったら1日でウクライナとロシアの戦争を止めて見せると豪語。外交能力ゼロでレイシストの脱税王が、それでも再び大統領に返り咲く可能性はある。日本の選挙では自民党を倒せない日本と酷似している。

1990ソ連崩壊以降、世界の覇権国だった米国の凋落が明らかだ。2銀行の倒産、10%ものインフレと物価高で人々が苦しんでいる。だから世界一の武器輸出国としていま利益を上げておかないと国内経済が立ち行かない。ノースロップグラマン、ロッキードマーチン、レイセオン、ボーイングなど、兵器産業の役員をアンドリューブリンケン国務長官や、リロイドオースチン国防長官らが務めていて、直接利益に関わるので中国への脅威を訴えて、武器を売りさばくのに必死だ。EUのお金でウクライナに武器をジャンジャン送り、オーストラリアに原子力潜水艦を売り、日本にも中古武器を売りつける。オーストラリアもこれでGDPの2%以上の兵器保有国になり、日本も同様で世界で第3番目の国防予算をもつことになる。国会審議もされずに勝手に武器を買わされて、いったいどこが民主主義国なのか。議会が機能していない。

日本の4倍のGDPを持つ中国。独裁者と呼ばれる習近平国家主席は、かつて米国にもロシアにもできなかった外交を成功させた。サウジアラビア(スンニ派)とイラク(シーア派)を仲立ちして関係を正常化した。これは中東諸国の安定だけでなくシリア、パレスチナなどを含めた世界勢力の安定に大きな意味を持つ。サウジアラビアはもう米国のお友達ではない。中国、ロシア、イラン、サウジアラビアがともに、OPEC石油産油国にオイルの生産量を削減させている。それが米国やEUの国々を経済危機に陥れている。オイルが高騰し、インフレが生活苦を招き、フランスの年金年齢引き上げ反対運動や、英国やオーストラリアの賃上げ要求ゼネストが起こっている。

中国は他諸国の内政に介入せず、どの国とも対等に話し合う。チベットも、ウイグルも、香港も、台湾も中国にとっては国内問題だ。ウクライナもロシアにとっての国内問題をとらえているから口を挟まない。そのような大陸的、大局的視点で今後、習近平はウクライナ、ロシア間の停戦を実現していくだろう。

ひるがえって中国にとって日本は独立国だろうか。日本国憲法よりも安保条約、日米地位協定の方が幅を利かせている国。国民の税金で米軍基地を置いてもらっている国。日本の問題は米国の国内問題とみてはいないか。オーストラリアは独立国ではない。コアラのいる米軍基地だ、という人がいる。だとすると日本は、桜の咲く米軍最前線の軍事基地ではないか。

島崎藤村 作詞、大中寅二作曲「椰子の実」1936を歌ってみた。
I am singing [ A Coconut 」written by Toson Shimazaki and Toraji Onaka.
Interpretation is:
A coconut fruit drifting. Floating on surface of water. On seashore in Atumi peninsular. playing in the waves. Might be arrived from South Island. Traveling days and month.
A coconut fruit like me. Traveling alone. Sentimental memory Flushing back. A coconut fruit drifting. Someday I will back to the place. where came from.



2023年4月24日月曜日

人と人のつながりの場を

去年の6月に職場で体重120キロ余の患者の車いすを押して、膝を骨折した。水泳がリハビリに良いと言われ、ジムに通って半分沈んだり溺れそうになりながらも泳ぐようになって、約1年経った。自分でも感心するが週に4日から6日、朝6時から泳ぐ習慣ができたおかげで、骨折したのは左だったか右だったかもうわからない。

6レーンあるプールにジムが開く6時かっきりに来る常連が私を含めて5人居て、いつもではないが6時によく来る人が6人くらい居る。私と同じ70代のフィージー人のおじさん、50代のバングラデッシュのおばさん、40代の韓国人、2人の中国人、30代のオージーで超ハンサムと、超のつかないハンサムボーイは、水に飛び込むなり猛烈な速さで泳ぎまくったあと、ざっとシャワーを浴びてネクタイを締めながら会社に行く。みんな和気あいあいで、とても仲が良くなった。寝坊して行ったとき、もう全部のレーンがふさがっていても、みんなが僕のレーンのおいで。レーンをシェアしよう。と声をかけてくれる。オハヨウ、ボーラ、アンニョンハセヨ、サイチェン、チャオの言葉が行きかう。だれも互いの名前を知らない。でもすごく良い感じの仲間たちだ。

オーストラリアではどんな田舎に行ってもパブがあり、アルコールだけでなく食事も出して、ともすると下手なレストラン飯よりパブ飯のほうが美味しい。ポ-カーマシンがあって、その利潤が大きいのでパブ飯はボリュームがあって安い。パブは、パブリックの略語だから、人々が飲み食い、生演奏を聴き踊り、ギャンブルし、フットボールなどのスポーツ試合の観戦をする場だ。大画面での試合を、名も知らぬ隣の人々と肩を組んで応援する。すぐに仲良くなって、とても良い感じだ。

エイジケア施設でナースとして働いて17年経つ。
アルツハイマー病、精神分裂症、自閉症、四肢麻痺、胃ろうで24時間人工栄養に頼る人、癌末期の疼痛管理患者、人工肛門や尿管管理の必要な患者などなどの、58床の施設だ。ほとんどが排尿排便を自分でできないため、家族が世話しきれなくなって施設に来る。患者は朝はシャワーを介助され、パジャマから平服に替え、朝食、モーニングテイー、ランチ、アフタヌーテイー、デイナを食堂で介助してもらって合間に、その日ごとに映画鑑賞、音楽鑑賞、ゲームの日、バス旅行、バスで近くのケーキ屋さんに行く日、などの企画に参加する。入居当時は家族が会いに来るが、家族を見てもそれが誰だかわからなくなると、もう誰も会いに来なくなる。ほとんどの人は、誕生日もクリスマスも家族と祝うことはない。私たちと祝う。

人は年をとっても若くても、障害があってもなくても、人には人のつながりが必要だ。人は一人で生まれて一人で死んでいくものだけれども。しかし生まれてきたときに歓声をあげて喜んでくれた人が必ず居て、死ぬときはしっかり手を握っていてくれる人がいる。それは家族でなくてよい。名も知らぬ人で良い。
泳ぎに行けば、俺のレーンで一緒に泳ごう、と言ってくれる人の居る「プール」でありたいと思う。喉が渇いた時ちょっと寄って、喉を潤し気軽に他人とお喋りできる「パブ」でありたいと思う。

ヘンリークレイ ワーク作詞作曲の「おじいさんの時計」を歌ってみた。
I am singing [ Grandfather's clock ] written by Henry Clay Work in 1876.




2023年4月21日金曜日

人権侵害と暴力

オーストラリアで30年近く暮らしナースをしながら医療通訳として登録しているので、夜中でも連休中でも病院から電話で呼び出されることがある。電話通訳で済むこともあるが、車で飛んでいくこともある。この仕事をしていなければ知らなかったことも多く、日本とあまりにも異なるレイプ犯罪について考える。

オーストラリアでレイプされたら被害現場からなるべく離れず、直ちにダイヤル000を押して警察を呼んで欲しい。現場が危険な場所だったら駅やお店に行き、他人に助けを求めて警察を呼んでもらう。警察は常に2人セットでやってきて、その場で簡単な事情収集があって、このときに通訳がいるかどうか聞かれる。英語に堪能でも通訳を頼んだ方が良い。無料だし、被害は母国語の方が話しやすい。警察官は所管の医療施設か、近くの救急病院に同行してくれる。被害者の診察、傷の手当が行われ、肝炎、性病、場合によっては破傷風などの予防注射が打たれる。精神的な打撃を受けているので、精神科や心理療法士などへのアクセスを紹介され、また希望によっては性行為から72時間以内に服用すると精子が子宮に着床するのを防ぐピルの処方箋ももらえる。その後、警察署で調書が作られサインする。またレイプは暴力行為なので本人が加害者を訴えるか否かに関わりなく刑事事件として被害者が着ていた服や下着が証拠品になるので、警察に提出を求められる。

レイプは暴力行為であり国が暴力を防ぎ、法の違反者を訴追し処罰しなければならない義務を負っている。
レイプとは被害者の同意を得ずに身体への性的挿入を行うことを言い,、性器、肛門、口腔、また指など挿入されたものを問わずすべての性的挿入行為をいう。日本の満員電車での痴漢行為もこの国ではレイプに当たる。被害者の同意とは暴力、脅迫、心神喪失、睡眠中、催眠状態、薬物の影響、あるいは同意されたという誤解、勝手な思い込みもすべて被害者の明確な同意を得ていないのでレイプ犯罪になる。

レイプは人権を無視した暴力行為であることを肝に銘じなければならない。レイプをなくすには1にも2にも教育だ。科学的事実に基ずく医療知識として早期の性教育が行われなければならない。小学校から高校までの継続した教育が必要だ。
それにしても、自民党の国民白痴化政策によって50年余りまともな性教育が行われていない日本。差別禁止法のない日本。堕胎罪がいまだある国日本。日本で女性に参政権が得られたのは1946年、日本軍がアジアの国々を侵略し、対米戦争で敗戦し進駐軍米国の強い意志によって、女性がやっと選挙で投票できるようにしてもらってからまだ77年しか経っていない国、日本。男は妊娠にいっさい責任を問われず、レイプ犯がほとんど罪に問われない日本。女性が大切にされない国、日本。ニッポンだいじょうぶか?

ステイングの「フィールド オブ ゴールド」を歌ってみた。
超即興、超大まかな歌詞のトランスレーションは:
 お陽さまが麦畑を黄金色に染め  嫉妬深い空がうらやむほどに綺麗な畑に風が渡る  僕たちは広い畑を 黄金色の上を風に吹かれて歩いたね   僕と一緒に居てくれるかい   僕と一緒に愛を育ててくれるかい  この麦畑で一緒に  黄金色に染まりながら、、。
I am singing [ Field of Gold ] written by Sting.
You'll remember me when the west wind moves. Upon the field of barley. Will you stay with me. Will you be my love. Among the field of gold.,,,,.