2026年8月13日木曜日

高市首相のメロン

日本の高市総理が、豪州の労働党首相を表敬訪問した時に、日本のメロンを2個持って行って、その後、豪州首相がコメデイアンの番組で、それをちゃかして大笑いしたことで、自由党が国会でこれは外交問題だ、と嚙みついた。
「日本の首相のお土産は、何だったの?」 とコメデイアンに問われて、「2個のメロン」と彼が答えたときに、コメデイアンはグラマーな女性の胸がゆっさゆっさ揺れているゲスチャーをして、それにつられてアルバニージ首相も笑いながら、同じジェスチャーをして笑った。


お笑いの番組で面白おかしく質問する方も、質問に答える方も下品で、不愉快だ。


しかし豪州でメロンは、1個5ドル、500円くらい。暖かいから全国どこでも出来る。メロンの値段はキャベツやブロッコリーと同じ値段だ。野菜より安いときもある。
日本の温室で育ったマスクメロンの価値は、日本人にしかわからない。どんなに甘くて美味かは、食べた人にしかわからない。価値のわからない人にプレゼントしてはいけない。
フイリピンの大統領を表敬訪問するとき、沖縄産のバナナは持っていかない。
ロシアの大統領と初めて会って仲良くしたかったら、タラバカニの缶詰めをあげない。

何をもらって嬉しいか、それなりに考えて日本のメロンを持って行ったのだろうが、高市首相は笑われている。もう少し、外交を学んでほしい。 



2026年8月12日水曜日

高市首相の🍈その1

今年の5月に日本の高市総理が豪州のアルバニージ首相を表敬訪問した時に、2個のマスクメロンをお土産に持って行った。これを、コメデイアンのニッキーオズボーンが、アルバニージをゲストに呼んだ自分の番組で、大きなメロンを胸で抱えて、それがグラマー女性を揶揄するようなジェスチャーをしてみせて笑いを取った。これに怒った前日本大使:山上慎吾が抗議声明を出した。豪州首相が日豪交流をちゃかして笑い、日本の文化を侮辱した、という内容だったが、この前大使の言ったことはもっともだ。

豪州も日本の民間テレビ局同様、低俗な番組が多すぎる。
首相をはじめとする政治家やタレントに、料理を作らせたり、クイズに答えさせたり、子供に答えにくいような質問をさせて面白がるような番組が沢山ある。政治家が庶民との間を縮めて人気を得ようとして、そういった番組に出演するのは勝手だが、庶民派それほどバカではない。同じ番組で、アルバニージが結婚するならどんな女性が良いか、と問われて彼が人気歌手の名をあげたことで、マスメデイアに厳しく批判された。本当に馬鹿だ。
ケビンラッド元首相が同じ質問をされて「世界中で私の妻ほど素晴らしい女性は居ないので、妻以外の人など考えたこともない。」と答えていたが、これが模範解答だ。

豪州では、国のリーダーと国民との距離は、日本とは比較にならないくらい近い。何か事件が起こると日曜でも、マスメデイアは、首相が通っている教会でも、ジョッギング最中でも自宅でも押しかけて、インタビューする。それをニュースの時間に報道しニュースキャスターがどんどん質問して、首相が答えに窮してもお構いなしだ。政治家に日曜も休暇もない。
あらかじめ質問項目を知らされていて、官僚が作った答えを読むだけの記者会見をするような脳の足りない政治家など、豪州で見たことがない。

ただ、英国でも豪州でも、首相や政治家や元首である皇室をユーモアとウィットで笑い飛ばす文化がある。
それはそれで貴重な慣習であって、言われた方がそれをウィットで返すだけの教養が必要とされる。笑って返せないような人には、言う方もそうしたアイロニーやシニカルなユーモアは言わない。事程左様に「外交」には「笑い」が大切で、立派な外交をするには教養のあるユーモアとウィットが必要なのだと思う。それはメロンを胸にもっていって、豊かな胸を持った女性を笑うような低俗さとはかけ離れている。アルバニージ首相は、謝罪すべきだ。首相はいやしくも国民から選ばれたのだから、せめて4年間はプロの職業人として24時間、マスメデイアに追及されてもびくともしない存在でいて、さらに上質なユーモアとウィットを備えているべきだと思う。



2026年8月2日日曜日

いろいろな死

んな死に方をしたいかは、どんな生き方をしたいかと同じくらい大事なことだ。でも違うのは、あまり自分では選べないことだ。
豪州で私立の老人高度医療施設でナースをしている。今年で21年目になる。数え切れない患者を見送ってきた。 アルツハイマー、パーキンソン、精神分裂症、癌末期、人工栄養、胃瘻、人口肛門、MS、難病、糖尿病、などなどの患者のほとんどが、老人性認識障害をもっていて、尿排便がコントロールできない。

入所時に家族と本人に、心臓麻痺や脳卒中になったとき人工呼吸で延命したいかどうか、肺炎などの感染症になったとき病院で集中治療をしてほしいか、施設で服薬治療するだけで良いか。骨折などの怪我した時には、病院で治療するかどうか、嚥下障害で物が食べられなくなったときにどうしてほしいか、死ぬとき牧師を呼ぶかどうか、死んだら 献体か埋葬か火葬か、希望の葬儀会社があるかどうか、などの質問に答えてもらう。それがその後に予期しない死が起きたときの、法的な証言にもなる。
入所のためには個室:5千万円、2人部屋:3千万円くらいのデポジットをしなければならない。患者は死ぬまで施設で看護されるので家を所有する必要はない。家を売却してデポジットを払い入所してきて、亡くなった場合、施設で使われた金額を差し引いた金額が家族に返される。 収入のない老人のために政府は老人年金を支給するので、月付きにかかる費用はそこから政府に吸い取られ、最初にデポジットされた数千万円のお金は、無事家族に返金される。しかし患者が何年施設で長生きするかわからない。子供達よりも長く生きる場合もある。
豪州で働く人の最低賃金は、とても高くて、1時間$26.44、円安の今なら1時間2700円くらいなので、人件費がばかにならない。3交代24時間のナーシングに加え、暖房、冷房、ベッド、食事、レクリエーションを提供するには費用が掛かる。半分は政府が援助しているので、豪州ではナーシングホームは半公共施設ともいえる。

患者たちは朝シャワーを介助され、朝食、モーニングテイー、ランチ、アフタヌーンテイー、夕食、寝る前の軽食を提供され、その合間に施設で専門の人の指導で体操、ダンス、ゲーム、映画鑑賞、バスでピクニックに行ったりする。ナースは、投薬、怪我の治療、人工栄養の管理、体にチューブをつけている人の管理、癌末期の鎮痛対策、医師との情報交換、政府への一人一人の患者の報告などなど、とても忙しい。

多くの場合、死は突然やってこない。嚥下障害が出てきて流動食も呑み込めなくなったら、終末医療の準備をして家族の了解をとって、モルヒネなどで苦痛のない死を迎える。
何年たっても忘れられない患者が沢山いる。いつも思い出すのは脳の障害で5歳程度の知能になってしまった50代の体の大きな農場主だ。いつも私の後をぴょこぴょこぴょこ、ついて回るので、アキコのペットと呼ばれていた。仕事に来るのをドアのところで待っていてくれて、ドアを開けると、飛び跳ねて喜こんでくれる。うーんと考え事をしていると、心配そうに顔を覗き込む。大男なのにしぐさが5歳児なので可愛くて仕方がない。子守唄を歌って寝かしつけるのが私の仕事だった。1週間休暇を取っている間に肺炎であっけなく亡くなっていた。

豪州には安楽死法(VOLUNTARY ASSIST DYING LAW)があって、様々な規制があるが条件が整えば死ぬことができる。その州に3年以上住んでいること、6か月以内に亡くなると予想され、耐えがたい痛みがある、といった条件で2人以上のドクターが判定した場合に限られる。

94歳で自分で歩けて尿排便障害もなく、認知障害もない、家族もみな独立していて心配もない、血液検査結果は問題ない健康体。でももう何にも興味が持てず死にたい、という。可愛らしい思いやりのある優しいおばあちゃんがいた。医師は必死で抗うつ薬を投与したり、サイコロジストもサポートしたが、頑として死にたい。彼女は5週間、自分から飲まず、食べず、最後は枯れ木が倒れるように眠ったまま亡くなった。彼女には、まったく健康だったので安楽死法が適用できなかった。本当に優しい人で前の日まで自分で立って抱きしめてくれた。顔を近ずけるとほほを撫でてくれた。最後の時はその手を上げようとして力なく、そのまま逝ってしまった。

職場で一番仲の良かったのが、ドイツ人のナースだった。彼女は自由党支持、私はグリーン支持だったから口つば飛ばして政治談議したり、同じ映画を見て解釈が違って熱い議論になったり、唯一オペラでは意見があって同じソプラノ歌手のファンだった。仕事仲間でこれほど心許せる仲間は、この21年間他に居なかった。コビッドの大騒ぎの間、ナースたちは物凄いプレッシャーの中で働いていた。職場を往復するにも半径10キロ以上移動できないと言われ、途中でポリスに車を止められて尋問されたり、職場ではガウン、ゴーグル、キャップ、手袋の姿で、患者に死なれないために必死だった。その最中、彼女が仕事に出てこないし電話にも応答がないので娘さんに家を訪ねてもらったら、ベッドで亡くなっていた。コビッドがなかったら、彼女は死んでいなかっただろう。でもベッドで眠ったまま何の苦しみも痛みもなく、病気で苦しむこともなく眠ったまま逝ってしまった。彼女が職場で使っていたマグカップでお茶を入れて、わたしは76歳の今も彼女が座っていた椅子に座って働いている。

いろんな死がある。 それを自分では選べない。でもたくさんの人の心の中で、いつまでもいつまでも生き続けるような、そんな死に方をしたいものだ。
歌は浜辺の歌


2026年7月24日金曜日

日本の少子化と移民促進

日本の少子化の勢いが止まらない。
カップルが持つ子供の数が1人以下になって久しい。
また、日本人の生涯未婚率が上がっている。男性28%、女性17.8%。単独世帯数は、男性36%、女性64%だという。
いよいよ1人1世帯という生活スタイルが定着してきた。少子化を止めるには、若い人に結婚を奨励したり、若夫婦に子供手当を支給したりすることよりも、男女にかかわらず子供を持ちたい人が、安心して生み育てる環境を整えることの方が大切だと思う。

30年前に豪州にシングルマザーで2人の子供達と移住した。
自治体の面接官に、「あなたには何ができるのですか?」と問われて、豪州に来る前はバイオリン教師をしていたと言ったが、資格でひっかかり、成城大学でマスコミを学び記者をやったと言っても、豪州では紙屑より何の役にも立たない。なんちゃって、、だけど、看護師の資格を持っている、と答えたら、「よし、それだ!」というわけで、職業訓練所に無料で入れることになった。
外国で看護師をやっていた経験を持つ移民が、豪州の看護大学の指定する職業訓練校に通うことになって、出会ったクラスメイトは、セルビア人、アルバニア人、ポーランド人、ロシア人、クロアチア人、フィリピン人、スリランカ人、中国人だった。
クラスメイト全員が、シングルマザーだった。アルバニア人でクリスチャンの人など、私の娘くらいの年齢なのに、戦火を逃れてイタリアに着き、難民キャンプの、冷たい体育館のコンクリートで赤ちゃんを出産した、という。それぞれの人が豪州にたどり着くまでのストーリーは、私自身のストーリーを含めて書けば、電話帳くらいの厚さになる。

政府は,16歳以下の子を持つシングルマザーの移民に対して職業訓練所に無料で通わせてくれただけでなく様々な支援をした。(うちの子たちは16歳を超えていたので、いくつかは除外)
1)ブリッジングビザ 2)国民健康保険証
3)無料の職業訓練校と試験の合格したら正看護師資格を与える
4)電車、バス、フェリー1日1ドル(当時)で乗り放題のカード  5)電話、電気、ガス代半額  6)映画、コンサート、バレエなどの半額  7)薬代 8)学資金援助
などなどだ。

子供が一人前に育つためには時間がかかる。国が支援するならば子供の母親をまず、その能力を生かせるように支援して、職業人に育て、自立して暮らせるようにする、という政府の支援の仕方は立派だった。
豪州では、1869年から1969年まで、政府がアボリジニーの子供たちを強制的に母親から取り上げて教会施設などに送り込んで教育をした。それが社会にとっても子供たちにとっても良いことだと当時は考えられていた。しかし親を失い情愛に満ちた経験を持たない子供たちは教会や、白人の里親に使用人のように酷使されたり性的被害にもあった。親にとっても子供にとっても、その歴史的トラウマの大きさは計り知れない。これを、2008年にケビンラッド首相が公式に謝罪した。

英国では、1949年から1976年まで、未婚女性が妊娠すると、国と教会が、赤ちゃんを強制的に取り上げて強制養子縁組をした。その数、17万人。この恥じるべき歴史を辞任する直前の、キースターマー首相が公式謝罪をした。つい先月のことだ。
首相の会見に、招待された被害者の母親は毅然たる態度で「産院で顔も見ないまま赤ちゃんを奪われた恨みは、もう昔のことだが、今後このようなことはどこの国でも行われてはならない。」と言っていた。

女性が子供を産み育てることに、政府が介入して様々な悲劇も、恥ずべき歴史も経てきた。これからの少子対策は、子供を持ちたい女性が自分の意志で子供を生み、育てるシステムを社会が整備するすることが第一歩だ。子供を持ちたい人は沢山いるだろう。人にはいろんな生き方がある。ゲイカップルが養子を迎える家庭もあれば、シングルマザーを選択する家庭もあるだろう。それぞれに合った支援のシステムを作っていけば良い。女性が男性に頼らずに生きていける社会、男性も女性も自立した関係で、互いに尊重して生きていける社会でなければいけないと思う。



2026年7月21日火曜日

スペイン サッカーで優勝

サンチェス首相、スペインのFIFA2026優勝おめでとう!
EU、 NATOの同盟国でありながらパレスチナ、イランに軍事介入してきた米国を批判して、トランプから一方的に貿易、金融関係を停止させられ幼児言語で侮辱され続けてきたが、志を貫いてきた勇気ある首相。
オリンピックもサッカーも商業手段になってしまいスポーツマンシップから遠く離れたが、FIFAの最終優勝戦は良いゲームだった。

120分間走り続けた39歳のアルゼンチンのメッシの雄姿は、ペレ、マラドーナと共に人々の記憶にずっと残るだろう。彼は何度もコーナーから素晴らしいキックを渡しているのに、それをゴールに繋げられなかった若手チームメイトに心底落胆したのかもしれない。

しかしゲームは初めから終わりまで、圧倒的にスペインがリードしていた。ゴールトライは、アルゼンチン:ゼロに対して、スペイン:20回近く、そのうちの3回は完ぺきなゴールだった。だから3対0で試合は終わるはずだった試合が、審判の判断で、1回はファウル、2回目はインサイトだったことになって、1対ゼロの結果となった。審判が正しかったかどうか? FIFAそのものがFIFA平和賞受賞者のトランプによる米国試合、しょせんダーテイーマネーだったのか。今後は、スポーツを愛する圧倒的多数の人々を侮辱するような、組織そのものを変えていかなければいけない。


FIFA開催前に米国に入国できなかった、ソマリアの審判が、米国に入国できず帰国させられた。
イランのサッカーチームも関係者も入国制限のために、メキシコに滞在し、試合前後に休息のために1晩も米国に留まることが許されず、移動のために飛行機で米国メキシコ間を往復しなければならなかった。
まったくフェアではない決めごとを、たった一人のマッドマックス大統領の「わがまま」でそれが通された。

現在米国が入国制限をしている国は、実に39か国。ブルキナファソ、マリ、ニジール、南スーダン、シリア、ラオス、シオラレオネ、アンゴラ、アンテイグア、バーブーダ、ガボン、コートボワール、ペナン、ドミニカ、キューバ、トーゴ、ベネズエラ、アフガニスタン、ミャンマー、チャド、コンゴ共和国、赤道ギニア、エリトリア、ブルンジ、ジンバブエ、エリトリア、ガンビア、マラウイ、モーリタニア、ナイジェリア、セネガル、タンザニア、トンガ、ザンビア、リビア、ハイチ、ソマリア、スーダン、イエメン、イラン。

戦後物質的に指導力を発揮してきた米国では、世界で米国でしか得られないものもある。学術的な、ある資格を米国でしか取得できないため、動物のお医者さんである私の娘は、その資格のために渡米した。その後、豪州でその資格を持つ数少ないドクターとして活躍しているが、入国制限されている国のスペシャリストには、それができない。


自分が生まれる国を自分で選んで生まれてくることはできない。
自分の肌の色も、民族も、生まれてきた自分の選択によるものでも、努力して自分で獲得したものでもない。
だから
そこに「制限」をかけるべきではない。トランプが決めた入国制限をかけられた国々を見ると、この白人で、キリスト教徒で、男のマッドマックスが、自分の生まれつきの優位性をどんなに誇り、それ以外を見下してきたかがわかる。男、白人、キリスト教徒、どれも自分が選択し努力して獲得したものではない。いつまでこの男1人の「わがまま」を許しておくのか。

わかままで金のことしか頭にない「精神的未熟児」、「脳内空洞症候群」で、誰からも憎まれているのに、誰も無視できない男のことを、いまだに支持している米国国民の不幸を思う。 



2026年7月13日月曜日

バルカンのフラミンゴを守れ


アルバニアの人々は、いま怒っている。バルカン半島のアドリア海に面した美しい国。人口の90%がイスラム教徒の伝統的な、アルバニア語を話す人々だ。

トランプ大統領の義理の息子ジャレットクシュナが、アルバニア最大の島、サザン島の土地を買い占めて開発計画を進めている。サザン島はアドリア海地域で最も大切にされてきた自然保護湿地で、フラミンゴやウミガメが生息している。フラミンゴは塩湖に発生するプランクトンや甲殻類を食べる大型水鳥だ。彼らの群舞する姿は、目を奪われる美しさだ。サザン島は、人々にとって、本土から日帰りでシュノーケルを楽しめる避暑地であり、水鳥などの自然に触れることができる土地として親しまれてきた。自然環境を守り、環境を保護するためにタバコも、ペットの持ち込みも禁止してきたそうだ。
ここに、米国資本で大規模なリゾート開発が持ち込まれたら、近代的な高級ホテルが建設されて、酒あり、ドラッグあり、カジノあり、売春ありの米国型、富裕層優先のリゾートになってしまうだろう。

アルバニア周辺の国々の歴史は、とても分かりにくい。
チトー大統領が統一したユーゴスラビアは、彼の死後6つの共和国に分解してしまった。クロアチア、スロベニア、マケドニア、ボスニアヘルツエコビナ、セルビア、モンテネグロ。
セルビア共和国にあるコソボは、人口のほとんどがアルバニア人で、少数派のセルビア人と互いに、今もなお衝突を繰り返している。1997年コソボ解放軍が独立をめざして蜂起したが、米国、NATOの介入によって、ミロソビッチは逮捕され、国際法廷で裁かれた末、獄死した。
今もNATO軍による平和維持部隊が、コソボには駐留している。しかしミロソビッチが国際法廷に引きずり出されるほど、アルバニア人に対して戦争犯罪を犯したのかどうか、米国による介入は正しかったか、NATOは米国による誤った情報で踊らされただけではなかったか、疑問だらけだ。 ともかくアルバニアを含むバルカン半島の歴史は、血なまぐさい。
地中海沿岸のリゾートで夏を過ごす贅沢は、誰もが夢見ることかもしれない。
しかし、トランプファミリーのリゾート計画が強行されると、フラミンゴとウミガメの楽天地は、破壊されるだろう。また、ジャレルクシュナのリゾート開発は、環境問題にとどまらない。これは、アルバニア共和国に人々にとって、「主権問題」ではないのか。裕福な外国人投資家によってリゾート地ができて、誰が利益を得るのか。それはアルバニアの現地の人々では決してなく、投資した外国人の手に渡る。トランプファミリーの懐を富ませるだけだ。

これは、一部の腐敗したアルバニアの政府による「売国行為」であり、国民への「裏切り行為」だ。金による買収、米国ユダヤ資金による植民地化、とどまることのない元ニューヨークの不動産屋トランプの欲望、、、こんなどす黒い雲が、EUのなかで一番貧しい国、アルバニアを覆っている。
押しとどめなければいけない。


2026年7月4日土曜日

人道ビザを100万人に

豪州が、戦後100万人の「人道ビザ」を発給した記念に、記念切手が発行されると報道された

第1次世界大戦のあと人口600万人を切った豪州では、第2次世界大戦前後、ヨーロッパから戦火を逃れて沢山の移民がやって来て、職を得て生活基盤を作る手助けをしてきた。これら数百万人の移民以外に、人道ビザでやってきた難民とは、生まれて育った国が消失したり、他国に占有されたり、政治的な理由で亡命せざるを得なかった人々や、LGBTQなど迫害を受けてきた人々に出されるビザだ。
移民も難民も政府の受け入れビザに違いがあるが、いったん永住権や市民権が出ると、その後は同じプロセスで、国民健康保険と510時間の英語教育を受けられる権利が与えられる。

私は小さな私立の医療施設で働くが、同僚のマリアは、シエラレオーネから来ていて、父親がダイヤモンド鉱山の持ち主だったが、鉱山が英国企業に乗っ取られて、命を狙われて追われるように移民してきた。またもう一人のガーナから来たナースは、レズビアンだったので、2000年シドニーオリンピックの時に選手として来豪しそのまま移住した。またシニアナースのラデイアは旧ユーゴスラビアから来たので、「チトーは英雄だった。」と思わず私見を言ったら、彼女火のように怒って「コミュニストのチトーのくそやろう。」と、、、ユーゴ統一の犠牲者だったのだ。
国民の4人に1人は外国生まれの豪州では100人100様の現代史に沿った物語がある。

もとあったグループに新しい人が入ってきたら、決められたルールが理解されなかったり、コミュニケーションがうまくいかず新人を受け入れるよりも排除しようとする動きが必ず起きる。
戦後50万人ものイタリア移民が豪州に来たとき彼らは、シドニー中心に近いライカットの街に住み着いた。それをオージーらは「臭い、汚い、黒髪黒目のどぶネズミ」などと言いあったそうだ。いまではライカットのイタリア街は、高級イタリアレストランの並ぶ静かな美しい町だ。チャイナタウンも同様。30年前、私が豪州に来た頃、カブラマッタの街は、ベトナムから来たドラッグデイラーがのさばって、学校に行かない子供たちが徘徊していた。自浄効果によって今は街が整備され、ベトナム出身の上院議員もいて、ドクターや法律家も多い。
新しい到着者を迎える側も、迎えられる側も少しの我慢強さと、歴史への理解と、良識と、好奇心が必要なのだ。キーは「マルチカルチャル」(多文化主義)

豪州では労働党と自由党の2大政党がほぼ選挙ごとに交代で政権を取ってきたが、この関係を脅かす新しい極右の台頭が目立ってきた。ポーリーハンセンによるワンネーション党だ。最近の人気投票では、現政権の労働党が33%、次いでワンネーション党が29%、自由党が17%、グリーンが13%という結果が出た。
ワンネーション党のこのバカ女(おっと失礼)は、豪州はマルチカルチャーを止めて、モノカルチャー(単独文化)に切り替えるべきで、マンダリンとアラビックを豪州でしゃべるのは、もう許さない。英語以外の言葉は禁止すべきで、外国から移民してきた人々に健康保険や年金を出すべきではない。と語っている。

マルチカルチャー(多文化主義)は豪州では保守党の自由党が60年前に言い出した言葉だが、人口の4分の1が外国生まれの国民で形作られた国の姿をよく表したことばだ。自由党党首は、ワンネーションとの違いを強調したくて、「わが保守党はマルチカルチャーを生み出してきたお父さんお母さんなのであって、これは豪州のエンジンであり、豪州の基盤なのである。」と言っている。でも今年まで90%以上の国民に支持されていた言葉だが、今日の報道では,74%の支持に落ちてきたそうだ。

国力とは労働力のことであり、その国が力のある国かどうかは、労働人口の数による。超音波弾道ミサイルや、AIデータを使ったドローンや核兵器の力で一時的にその国が戦争に有利になっても、その国を支える国民の経済力がなければ国は維持できない。
モノカルチャーではなくマルチカルチャーを、排除ではなく受け入れを。人口減少ではなくて移民受け入れで人口増加を維持していくべきだとおもう。