2023年4月25日火曜日

中国の外交姿勢に注目

ロバートケネデイ ジュニアが、「僕が大統領になったら世界中に散らばっている米軍基地を全部閉鎖してアメリカに呼び戻す」、と宣言して民主党から大統領選挙に出馬する意思を示した。市民は生活が大変なのに、外国の米軍基地に若い人達を送らなければならないのは理に合わないという共感と、嵐のような批判にさらされている。
民主党で40%の確票率をもつジョーバイデンは80歳、声に力がない。期待された副大統領のカマラ ハリスの力が弱すぎる。
一方、共和党の代表トランプは、俺がまた大統領になったら1日でウクライナとロシアの戦争を止めて見せると豪語。外交能力ゼロでレイシストの脱税王が、それでも再び大統領に返り咲く可能性はある。日本の選挙では自民党を倒せない日本と酷似している。

1990ソ連崩壊以降、世界の覇権国だった米国の凋落が明らかだ。2銀行の倒産、10%ものインフレと物価高で人々が苦しんでいる。だから世界一の武器輸出国としていま利益を上げておかないと国内経済が立ち行かない。ノースロップグラマン、ロッキードマーチン、レイセオン、ボーイングなど、兵器産業の役員をアンドリューブリンケン国務長官や、リロイドオースチン国防長官らが務めていて、直接利益に関わるので中国への脅威を訴えて、武器を売りさばくのに必死だ。EUのお金でウクライナに武器をジャンジャン送り、オーストラリアに原子力潜水艦を売り、日本にも中古武器を売りつける。オーストラリアもこれでGDPの2%以上の兵器保有国になり、日本も同様で世界で第3番目の国防予算をもつことになる。国会審議もされずに勝手に武器を買わされて、いったいどこが民主主義国なのか。議会が機能していない。

日本の4倍のGDPを持つ中国。独裁者と呼ばれる習近平国家主席は、かつて米国にもロシアにもできなかった外交を成功させた。サウジアラビア(スンニ派)とイラク(シーア派)を仲立ちして関係を正常化した。これは中東諸国の安定だけでなくシリア、パレスチナなどを含めた世界勢力の安定に大きな意味を持つ。サウジアラビアはもう米国のお友達ではない。中国、ロシア、イラン、サウジアラビアがともに、OPEC石油産油国にオイルの生産量を削減させている。それが米国やEUの国々を経済危機に陥れている。オイルが高騰し、インフレが生活苦を招き、フランスの年金年齢引き上げ反対運動や、英国やオーストラリアの賃上げ要求ゼネストが起こっている。

中国は他諸国の内政に介入せず、どの国とも対等に話し合う。チベットも、ウイグルも、香港も、台湾も中国にとっては国内問題だ。ウクライナもロシアにとっての国内問題をとらえているから口を挟まない。そのような大陸的、大局的視点で今後、習近平はウクライナ、ロシア間の停戦を実現していくだろう。

ひるがえって中国にとって日本は独立国だろうか。日本国憲法よりも安保条約、日米地位協定の方が幅を利かせている国。国民の税金で米軍基地を置いてもらっている国。日本の問題は米国の国内問題とみてはいないか。オーストラリアは独立国ではない。コアラのいる米軍基地だ、という人がいる。だとすると日本は、桜の咲く米軍最前線の軍事基地ではないか。

島崎藤村 作詞、大中寅二作曲「椰子の実」1936を歌ってみた。
I am singing [ A Coconut 」written by Toson Shimazaki and Toraji Onaka.
Interpretation is:
A coconut fruit drifting. Floating on surface of water. On seashore in Atumi peninsular. playing in the waves. Might be arrived from South Island. Traveling days and month.
A coconut fruit like me. Traveling alone. Sentimental memory Flushing back. A coconut fruit drifting. Someday I will back to the place. where came from.