2024年9月14日土曜日

スイミング効果

2年前に、職場で体重124キロのおばあさんの車椅子を押して、膝を骨折した。
重い車椅子の方向を変えようとして無理な動きをしたらしい。職場では、慣れないことをするからだ、看護補助を待たなかったのが悪い、そんなことで簡単に骨折する骨って、砂糖でできているのか、毎日骨折だねー、と散々こき下ろされて笑われて、しばらくふてくされていた。
リハビリに水泳が良いと言われて、6月の南半球では真冬だったが近所のジムの温水プールで泳ぎ始めた。

その水泳を今でも続けている。まる2年と3か月。
自分でもよく続けてきたと思う。久しぶりに水の中に自分を浸してみた時、自分の体が喜んでいるのがわかった。ヒトも動物も植物もみんな生き物は、海から来たのだ、と言うことが実感できる嬉しさだった。半分沈みながら、ゆっくり泳いでみると、だたそれだけで嬉しい。しばらく水の上で浮かんで大の字になって漂っていると、大地と水と空が実感できる。無限に体が自由になったようだ。時々自分がイルカになったり、アメンボウになったりする。
毎朝6時にジムが開くのと同時にプールに飛び込むと、そのうち朝日がゆっくり昇ってくる。ビル最上階にあるジムの良さだ。300メートルほどを1時間かけて泳いで、帰りは,開いたばかりのベーカリーでバケットか、クロワッサンを1個買って帰ってくる。
ジムで友達もたくさん出来た。早い時間に行くので、その頃に来る人々はジムで汗を流した後、あわただしく職場に向かう。中国人のIT、スリランカの会計士、フィージーのペンキ屋、オージーの障害児学校の先生、、結構深刻な社会問題を水の中で話したりもする。
これを書いていて、なんか自分がとても贅沢で、満足っぽい生活をしている、と感じる。怪我の功名というのか。74歳、現役のナース。こんな健康な生活がずーっと続けられますように、、、。

作詞作曲:福田満「うたと薔薇」を歌ってみた。
I am singing [ POET-ROSES ] written by MITSURU FUKUDA.



2024年9月11日水曜日

ソーシャルメデイアへの弾圧

デモに行こう、のアジビラをロウ紙に鉄筆で書いて謄写版で1枚1枚刷った世代だ。赤と黒の2色刷りに成功した時は嬉しくて嬉しくて、あの歩きにくい砂利の成城大の中庭を駆け回った記憶がある。
だから集まれ、とひとことメッセージするだけで一瞬に世界中に拡散されるというソーシャルネットワークのことはあまりよくわかっていない。
でも世界が変わり、地球上の富の半分は20数人の富裕者が所有している、と聞けば腹が立ち、GAFAが世界の富を握っている、と知れば不愉快きわまりない。

ロシア人でソーシャルネットワーク「テレグラム」所有者のパベル ドウロフ(39歳)がフランスで拘束された。
「テレグラム」は米国主導の西側ソーシャルメデイアと異なり、ロシアでニコライ、パベル ドウロフ兄弟によって作られたソーシャルメデイアで、今や月間10億人の利用者がいる。個人やグループでボイス、ビデオ、ファイルやメッセージをシェア出来て、20万人までのグループ活動を可能とする。2014年にロシア政府に個人情報の提供を要求されたが拒否したことで、起こりうる政府の圧力から逃れるために、ヘッドクオーターをUAEのドバイに移した。WHATS APP やLINEよりも安全性が高いのと言われるのは、メッセージやファイルが読まれた後、自動的に消去できるからだそうだ。いまロシアウクライナ戦の情報を報道する独立系ジャーナリスト達に、大いに利用されている。
パベルは、8月24日、自家用ジェット機でパリに着き、その場で逮捕された。当人はマクロン大統領に夕食に招待されていたのだそうだ。マクロンは、かねてからパベルにテレグラム社の本拠地をドバイからパリに移してほしいと提案していた。
パベルがロシアとUAEの国籍に加えて、フランスの国籍を与えられたのはマクロンによる好意(賄賂)のようなものだったろう。

パベルは、「違法取引をするプラットホームを管理している。それがチャイルドアビューズや、麻薬取引に悪用されている。」という理由で逮捕、起訴されたのち保釈されたが、今後取り調べが続き、フランスから離れられず、自宅のあるドバイには帰れない。
マークザッケンバーグや、イーロンマスクは、彼らのもつソーシャルメデイア利用者の個人情報に、CIAやM16や政府が検閲することに同意した。テレグラムが犯罪組織に利用されるリスクは、フェイスブックやインスタグラムやワッツアップやラインも同様だ。しかし国家がいつでも情報を引き出せる西側ソーシャルメデイアは野放しにして、思い通りにならないメデイアは潰そうとする。大国のエゴが、パベルへの弾圧という形で現れた。
ジャーナリズムが潰され報道の自由が名ばかりになった、と言われて久しいが、いまはパベルのもつソーシャルメデイアの受難を見守っていきたい。
Telegram Messenger owner Pavel Durov (39Y) Russian was arrested on August 24 by French police, when he stopped off his private jet that had landed in Paris. He lives in Dubai where he has Emirati citizenship.
He told he was travelled to Paris because he was invited dinner by French President Emmanuel Macron. Macron has been lobbying the entrepreneur to move his Telegram base of operation to France from Dubai, and Pavel was given French citizenship by Macron.
Telegram has grown worldwide nearly 1 billion monthly users, one of the major message apps and social media.
Pavel was charged complicity in crime ranging his social platform permits criminal organizations to trafficking drag and abuse children. The charge tells the owner of social network platform as being responsible for complicit in the content of the network is preposterous.
By content Western-base social media such as WHATS APP or LINE, FACE BOOK, INSTAGRUM or X ,Western controlled internet companies are allowing [ Back Door Access ] to supposedly private information for US and EU Authorities. The content of Western apps is also tainted with crime network and horrendously sordid material. That is why Mark Zuckerberg or Elon Musk never be arrested with same charges to Pavel.
In fact, Telegram is independent media network that is not controlled by Western regimes. Pavel is unable to leave France. and waiting the outcome of cybercrime investigation.
The Western authorities are killing free speech and independent social media.
I am singing [ I am a Rock ] by Simon & Garfunkel.



2024年9月9日月曜日

移民効果

移民、難民が他国に流入してその国の労働者の職を奪っている、という説が豪国では否定された。長いこと、戦争や経済的困窮によって移民してきた人々が、低給与でどんな悪い待遇でも働くので、国の若い人々の仕事を奪い失業率が上がる、という説が有力だった。そのため外国人労働者を差別し、忌み嫌う風潮があった。その最たるものは豪国の白豪主義だったし、ヨーロッパではいまも難民や移民を襲って命を奪ったり、迫害する差別が横行している。

昨年1年で豪国に移民してきた人は、留学生を合わせると、765、900人、人口2660万人の国で、これだけのひとが国境を越えて入国したため、豪国の失業率は、3.7%の下がって、2.5%の経済上昇がみられた。国銀は利上げを年末まで伸ばす予定だ。
世界的に不況にあえぐ米国金融業界に踊らされる世界経済の中で、インフレと物価高で、生活は苦しいが、労働者が増えたことにより移民による経済上向きの傾向は良い知らせと言える。
ヨーロッパや、米国では、毎日のように難民がボートや徒歩で渡ってきて、それを完全武装の国境警備隊が、暴力的に追い返したり、英国のようにルワンダに強制輸送したりしている。前大統領トランプは、米国メキシコ国境に壁を築いて移民難民排除を徹底し、自国保護主義を取ったが、ヨーロッパもそれに続いている。しかし、豪国のようにグローバルサウスから手に技術を持った人々を積極的に受け入れる政策は、経済力を高めるだけでなく、国力を強化している。

命からがら自分の生まれて育った国を捨てて、他国に逃れてきた難民を、良質の移民にするのは、ひとえに国の受け入れ態勢による。難民を、公的資金によって全国各地で語学教育と職業訓練を提供すれば、難民による都市への集中や、米国のような移民のスラム街への流入、犯罪の多発といった現象はくい止めることができる。

資本主義社会の当然の結果としておきて来ている気候変動と戦争、こうした人間の災難のなかで、その国が生き残れるかどうかは、その国力による。国力とは労働力のことで「人口」の多い国が強い国だ。また国力とはその人口を支える「農業」のことだ。しっかりした農業を基盤の持つ、人口を沢山抱えた国が生き残る。農業政策が疎かにされている日本の今の姿が残念に思える。移民をどんどん受け入れると同時に、農業を振興させてほしい。
I am singing [ THE BOXER ] By Simon & Garfunkel .





2024年9月3日火曜日

みんなお家に帰りたい

18年余りシドニーで、老人特別介護施設でナースとして働いている。癌末期、MS、アルツハイマー病、精神分裂病、人口経管栄養、筋ジストロフィ、人工透析、先天的身体障害など多種多様な患者をケアしている。ナースの仕事は主に、疼痛対策のモルフィネ投与、点滴注射、経管栄養、尿管管理、傷の手当などで、アシスタントナースが行う、食事、排せつ、シャワーなどの世話がスムーズにできるようにマネージする。それらを記録、報告するとともに患者家族との連絡も大切な仕事だ。
老齢の患者は、多くがアルツハイマー病や譫妄も併発していて異常行動が出る。歩き回ってじっとしていられない、スタッフや他の患者に暴力をふるう、机や家具をたたいて大きな音を出す、夜中じゅう意味不明の言葉を発する、着せてもすぐに裸になってしまう、食べ物を探してゴミ箱をあさる、性的な嫌がらせをする、など色々あるが、それを記録してスタッフと話し合い対策を考える。

この施設が病院と違うところは、ここが人生の終着駅だということだ。入口はあるが、出口は葬儀車の通用門だけ。どんなに華々しい豊かな人生を送った人も、つまずいて酒とドラッグでボロボロになった人も、お金もちも、貧しい人も、ハンサムで鳴らした人も、障害を持って苦労を重ねた人も、みんなみんな、カバン1つ持って入所してくる。
だからスタッフは、患者たちを自分の家族の一員のような思いで受け入れる。わたしが見送った人はの数は限りない。

すこし昔のことになるが、53歳で交通事故にあい、5歳以下の知能になってしまった人が忘れられない。もと農場主で大きな体をしているのに歩くのも走るのも、その表情も5歳の男の子のまま、わたしが出勤するのをドアのところで待っていて、入っていくと飛び上がって喜んでくれる。仕事中もずっと離れない。書き物をしていると、のぞき込む表情など5歳児そのものだった。眠れないときはベッドの横に座ってララバイを歌った。でもあっけなく感染症で遠くに旅立ってしまった。
歩行器でやっと歩けるおじいさんが、どうしても外出したいと言って聞かない。家族も友人もいない人なので、仕方なくスタッフの1人を付けて、思い通り外出させた。夕方おそく歩行器に2つの袋を下げて帰ってきた。うれしそうに1つの袋を別のスタッフ、もう1つを私に。中身はビスケットだった。そんなことのために大騒ぎを起こして街に行った優しいおじいさん。その頭の中では、自分が昔所有していた工場で、良く働いてくれる女工に甘いものを1つ、ご褒美に渡してやる、というような気持だったのだろう。

面会時間が過ぎると出入口に鍵をかけるが、それを見てパニックを起こす患者もいる。鍵をかけられ、閉じ込められて「もう家に帰れない」ではないか。みんな家に帰りたい。
それで私から鍵を取り返そうとした譫妄患者に、壁まで押されて首を絞められたことがある。また、何が契機か、怒って重いイスをかざしてスタッフを追い回す患者に手を焼いて警察を呼んだことも1度や2度ではない。済んでみれば笑い話だが、なかなかナースは危険な仕事でもある。

みんなお家に帰りたい、という。その家は、80歳90歳の患者たちが施設に来る前に住んでいたアパートや、結婚相手を失くして1人で住んでいた家ではない。自分が両親や兄弟と暮らしていた子供だったころの家だったり、結婚したばかりの幸せだった頃の家だ。だからみんな帰りたいお家はもうない。私にできることは、お家に帰りたいと泣く患者に「明日になったら一緒に行こうね。」「何色のお家だったっけ。」と話を聞いて、寝かしつける事だけだ。
わたしも、娘たちが独立して家庭を持ち、夫を見送り1人暮らしになって6年。東京から沖縄、レイテ島、マニラ、オーストラリアと移り住んできた。じきに老化して脳が委縮するだろうが、そのとき自分が帰りたい家はどこだろうか。願わくば、可愛がっていた沖縄生まれでマニラで逝った愛犬が,ちゃんと待っていてくれて迎えに来てくれると嬉しい。

I am singing [ Home Sweet Home] written by Henry Bishop.
Japanese lyric by Tadashi Satomi.





2024年8月22日木曜日

2人のアイリッシュアメリカン大統領

米国大統領の座には、歴代WASP:白人、アングロサクソン、プロテスタントが就いてきたが、例外が2人いる。
アイルランド人でカトリックのジョンF ケネデイと、ジョーバイデンだ。アイルランド人を理解することなしに米国を理解することはできない。
昨年、ジョーバイデンは初めてアイルランドを訪問したが、人々からは、「よくぞ、故郷に帰ってきてくれた。」と大歓迎された。ケルト文化を持ちゲーリックを話すアイルランド人は、その不幸な歴史ゆえ、世界中に散らばっている。アイルランドから遠く離れて異国に移民したその子孫の数は、本国の人口の10倍に上る。

ケネデイは1960年11月に大統領に就任すると、すぐにグリーンベレー(米国陸軍特殊部隊)を発足させてベトナムに送った。表向きはベトナムの共産化を止めるというものだったが、ベトナム戦争を開始したのは彼だ。米軍は1961年11月から南ベトナム解放民族戦線を壊滅させようと、ゴジンジェム大統領を傀儡政権化し、枯葉剤散布、ナパーム弾など重火器攻撃を始め、ゴジンジェムの民族主義が邪魔になると、クーデタをおこさせて彼を殺害、グエンカオキに首をすげ替え、激しい北ベトナムへの爆撃を初め、戦線を拡大した。
1975年3月、北ベトナム軍の大規模な攻勢により南ベトナム政府は崩壊したが、大使館の屋上からヘリコプターで逃亡する米国人や軍関係者の、惨めな敗残者ぶりは記憶に新しい。この戦争で米軍は300万人のベトナム人を殺し、31万人のカンボジア人、6万人のラオス人を殺し、当時徴兵制だった米国の5万8220人の若者の命を奪った。

2001年9月米国同時多発テロが起きて、主犯のオサマデインラデインを匿っていると言う理由で、米軍は、アフガニスタンへの空爆を開始した。ガ二傀儡大統領を立て、米国主導の西側国家陣営にアフガニスタンを引き入れようとしたが、米国の政治目的は完全に失敗した。
米軍の「撤収」というよりタリバン軍が勝利して進軍し、首都カブールに迫ってきたため、米軍は慌てふためいて逃げ出した。彼らは早々航空基地を閉鎖してしまったため、民間人も米軍が訓練したアフガン軍人もすべてが置き去りになった。米国がアフガン戦争につぎ込んだ費用は、2兆ドル(220兆円)2400の戦死者、米国民間軍事会社の戦死者は3800人を超えている。「撤収」時に2000の軍用装甲車、8万の各種車両、4機の軍用機、100のヘリコプター、60万の自動小銃、2千万の小銃弾、900万発の機関銃弾なども置き去りにされた。この逃亡劇でバイデン大統領と、オースチン国防長官は米国内で批判にさらされ辞職を迫られた。
2人の米国大統領は、野望を持って他国に介入し、それが負け戦になると傀儡政権も国民も見捨てて逃亡して来た。米国の歴史はその繰り返しだ。

日本は米国追従を止めなければいけない。
沖縄を環太平洋の最前線の基地にしてはいけない。
軍拡を止めて、軍縮を!
I am singing 「YOU RAISE ME UP 」






2024年8月11日日曜日

沈みゆくツバル

 ツバル(TUVALU)は、英国から1978年に独立したオセアニアの9つの島からなる立憲君主国家で、国王チャールス3世が統治する、ハワイと豪国の中間にある国だ。人口1万2千人、天然資源に恵まれず、人々は農業と漁業で自給自足の生活をしている。
2050年までに地球温暖化によって、サンゴ礁でできているこの島の50%が水没する。

私の住む豪国は移民で形作られた国で、第2次大戦前後は、英国、ギリシャ、イタリアなどから大量の移民を受け入れ、戦後は東欧、ベトナム戦では数万人のベトナムボートピープルを、「6.4」の後は、中国から香港の秘密ルート経由で数百人の活動家を受け入れてきた。
そしてこんどは、ツバルの全住民を豪国の市民として受け入れ、就業、教育、住宅などを提供するという合意をした。(2024年5月)とりあえず、年に280人ずつ受け入れることになった。すでに600人くらいの移民が移ってきて生活を始めているそうだ。

そのニュースを聞いて「よしよし、このような人道的な配慮は感心感心」と、思ったが、とんでもない。
豪国は、昨年米国、英国と3国(AUKS)で軍事同盟を結んだ。それに日本も加わることになっている。豪国はツバルの住民を全部受け入れたあと住民のいない島に、軍事レーダーの基地を置こうとしているのだ。住民のいない軍事基地に当然のことながら核も配備されるだろう。
米国は太平洋の島々に軍事基地を置き、戦争をいつ始めても本国は攻撃されることのない「平和」で「安全」な国で居続けることができる。地上戦が行われたことのない、戦禍の傷一つ持たない唯一の軍事大国だ。その米国を守るため、日本も太平洋の島々も、米国の前線基地、捨て石となる。それを見て豪国の友達は、自分の国は独立国じゃない。カンガルーがぴょんぴょん飛んでいる米軍基地に過ぎないんだよ、と言った。日本は独立国だろうか。日本国憲法よりも日米安保条約と、日米地位協定の方が、幅を利かせている国。国民の税金で米軍基地を置いてもらっている国。
ツバルの住民は、サンゴ礁の島で自給自足してきて、強く住民同士を支え合う文化を持った人々だろう。独特のツバル語を話す人々は、先祖の墓を大切に守り、生まれ育った土地を大切にしてきた人々だ。彼らの「平和」は、米国、英国、豪国の人々にとっての「平和」とは全く異なる存在だろう。

沖縄の八重山、馬毛島をはじめとする日米軍事基地化に反対!
豪国とツバル合意書に反対!
南太平洋の独立国の軍事要塞化、反対!



2024年8月7日水曜日

老人虐待

個人主義で権利意識が強く、自分の要求が通らないとすぐに警察を呼んだり、弁護士を付けて裁判を起こす欧米文化をもった豪国に、28年間住んでいる。
ここでの老人の権利は、日本から来た私の目には充分保護されているように感じるが、それでもまだ老人が虐待されているというレポートが政府に報告されてきて、エイジケアへの締め付けと管理が厳しくなる一方だ。
18年間、私立のベッド数50の高度医療付きエイジケアに勤めている。経管栄養患者、人工肛門、経尿管患者,、腎臓透析、癌末期、アルツハイマー、呼吸器閉塞、癲癇、精神分裂症などの患者がケアされている。ほぼ全員が食事、排せつを自分でできない。
日本の老人ホーム、ケアサービスでも働く人が不足しているが、ここでも人手不足は深刻だ。1日3交代で勤務を組んでいるが、スタッフの怪我や急病には、派遣会社に頼るか、今いるスタッフで穴埋めするしかない。過去2年半COVIDの間は、思い出すだけでゾッとするほど過重勤務で、自分が感染して死ぬかもしれないのに職場から離れられないストレスで、心身共に危機状態で働いていた。仲間に死者も深刻な病人も出た。今思うとこの時期私も精神に異常をきたしていたと思う。一番仲の良かったドイツ人のナースに死なれて彼女の葬式に取り乱して参加することができなかった。

老人虐待が社会問題になって患者の拘束が、もう何年も前に禁止になっているから、立てないのに自分は立てると思ってベッドから転落する患者には、ベッドを限りなく低くして、周りにマットを敷きつめ、ベッドで患者が動くとセンサーが鳴るようにして転落を予防している。ベッド柵も拘束の一種だということで、全国の施設でベッドに柵を付けることが禁止された。
ハイパーアクテイブで徘徊し転倒したり、暴力をふるう患者には、行動を制限する鎮静効果のある薬剤を使うが、これも家族が承諾する場合のみ投与できて、処方した医師は州政府に報告書を出し、毎月許可を得なければならない。
アルツハイマー病は脳が縮小して、せん妄や記憶障害が出るが、多くの患者はそれだけでなく癌の末期、うつ病、精神分裂病などを併発していて症状も人によって全く異なる。自分の便をこね回して顔に塗りつける人、歩行介助しようと手を出す恣意的に強く握って泣くまで放さず攻撃を止められない人、歩けなくても歩こうとして何度でもベッドや椅子から転落を繰り返す人。夜中じゅう叫ぶのを止められない人。
みんな自分に注目して優しくして欲しいのだ。
ストロークを起こした人は再発しないように血液をサラサラにする薬を服用しているので、出血しやすく簡単にアザができる。小さななアザでも患者家族が老人虐待だと訴えるので、発見したらすぐに、州の保険局に報告書を出す。アザひとつでも報告書、風呂場での転倒など、PCに列記する報告書は何十枚分にもなる。

これほど気を付けていても老人虐待を訴えたり、警察を呼ぶ家族が3か月に1件くらい起こる。しかし、大半の患者と患者家族はスタッフと仲良くなって、しまいには患者が亡くなるまで信頼関係で強く結ばれる。施設では、若いスタッフの教育、使いやすい設備充実など、もっと改善すべきところもあるが、人をケアする仕事に就いている人々は、人間への愛情を持った人々だと思う。

患者の人権を尊重し、それぞれの人の個性を生かし、命終えるまで患者の人としての尊厳を守る。そのために職場では最大限の努力をしてきたと思う。
人は年を取る。年を取れば脳は委縮する。それによって自分が将来どんな症状が出るのか、それを予想することはできない。
だから、生きて脳が正常に働いている間は、「他人を傷つけない」。「憎まない」、「殺さない」ということをみんながみんな日ごろ心がけたら良いと思う。



2024年7月27日土曜日

大内兵衛のオリンピック感

パリオリンピックが始まった。1936年8月に大叔父、大内兵衛がオリンピックについて書いたものが見つかったので引用してみる。この人らしくお茶目で、ユーモアもアイロニーもシニカルも込められていて、おもしろい。

「8月に入って保田の海岸の払暁の光景は一変した。小学生のラジオ体操がなくなって若い男女の学生がたくさん森永のキャンプストア前の砂上にうずくまって物静かなラジオを聞いている。ベルリンの伝えるオリンピックの鼓動を彼らの若い血潮の心臓において再生産するのだと言う話だが、私見によれば走ることにおいては人は馬に敵わず、飛ぶことにおいては鳶にかなわない。だから本来西洋に発達したスポーツに日本人が負けたとして悲しむには及ばず、勝ったからとてそう喜ぶことはないはずで、僕はこの目前の現象がどうしてこうあるかについて全く理解するところがない。
ただ先頃の議会において外国人の真似をせぬ方が良いという理由でメーデーの挙行を阻んだ広田総理が、この外国にオリジンを持つオリンピック東京招致に驚喜し、そのうえ巨額の国幣さえ投じようとしている点から考えるとオリンピックというものは何らかの非常時的ないし国民神話的な効験を持つものではないかと察せられるのである。」(大内教授演習室 夏休の便りから)

オリンピックと別に英国連邦に属する国々の間でコモンウェルスゲームというのがあって、私の住むオーストラリアも参加して4年に1度、56か国の間でスポーツ競技が競われてきた。2022年は英国バーミンガムだったが、2026年はオーストラリアのビクトリア州で開催される予定だった。それを州のアンドリュー首相が辞退する、と発表した。理由は最も理解しやすい理由「金がない」だ。
スポーツなら何でも何より優先する国民、子供から足腰立たなくなった年寄りまでスポーツの奨励ははんぱではない。うちのマゴたちも生まれてやっと歩けるようになったとたんにスイミング、走れるようになったらサッカー、テニス、ラグビー、クリケット、乗馬と、あっというまに何でもこなすようになった。

それだけ全国規模でグランドもプールも充分充実しているはずだが、コモンウェルスゲームのように外国勢が大挙してやってくるようになると、グランドも観客席も大きく作り替えなければならない。2年半のCOVID禍のあと、州のお金でできることは限られている。2026開けてみれば、たくさん人が来て経済効果もあるかもしれないが、それを予想して借金で開催する冒険はすべきではない。開催州の辞退は賢い選択だ。

オリンピックもいい加減、毎回別の国で開催するのを止めてもらいたい。オリンピックはその起源地、ギリシャで4年に1度行う。ヒットラーのベルリンオリンピックが、国威高揚に利用されたことを反省するなら、スポーツを国大表者がするのでなく、個人代表が競い合うべきだ。ギリシャで、個人が競い合い、世界中が応援する。
世界一速く走る人、世界一遠くまで飛ぶ人、世界一美しく舞う人、世界一強い人、世界一速く泳ぐ人、世界一強いグループ、、、それがどこの国の人でも良いではないか。



2024年7月23日火曜日

ヒルビリーエレジー

米国大統領選挙まで108日となった今、バイデンが選挙戦から降りてカメラ ハリスに交代、黒人票と女性票が期待される、とマスメデイアは言うが、トランプは大喜び、ハリスが相手なら、もう勝ったようなものだと豪語している。
今後民主党が、トランプの共和党と選挙戦を互角に戦えるとしたら、副大統領候補によほど強い人を立てないと歯が立たない。

一方トランプは強力な副大統領候補を指名した。若干39歳の、VD バンス。アパラチア山脈出身、極貧家庭で育ち高卒で海軍に入隊しイラクで戦い、奨学金を得てイエール大学で法律を学んだ。かつてはトランプのことを、アメリカのヒットラーとののしっていた。以前貧しい白人票の支持で大統領になった大富豪のトランプだが、バンスは本物のヒルビリー(山から来た田舎者)であり、レッドネック(首筋が日焼けした白人労働者)であり、ホワイトトラッシュ(白いゴミ)で、ラストベルト(さびついた工業地帯)出身だ。
彼の著作「HILLBELLY ELEGY」(ヒルベリー哀歌)は、彼がアルコール中毒、家庭内暴力、シングルマザー、失業と言った破壊家庭で育った経験を描いた作品だが、2020年にベストセラーになり、映画化もされた。

アパラチア山脈は北はニューヨーク州、オハイオ州、南はアラバマ州、ジョージア州にまたがる広大な地域で、スコッツアイリッシュが住む独特な文化を持った地域だ。WASP(ホワイト、アングロサクソン、プロテスタント)ではないアメリカ人、もともと貧しかったスコッツアイリッシュが住みつき、石油、石炭、鉄など地下資源が豊富なため炭鉱夫としてアメリカの経済を支えてきた。しかし炭鉱が閉鎖されてからは、失業、貧困、家庭内暴力、薬物中毒の土地に転落した。このようなラストベルトに生活する「南部の普通の人々」は、かつての豊かだった米国を自分たちが経済を支えてきたという誇りを持っていて、過去の栄光を取り戻したいと思っている。北部や、ニューヨークなどに住むインテリには、彼らの低力がわからない。

何故貧しい人々がトランプに期待を寄せているのか、それはトランプが「銃弾を浴びても倒れなかった」強いアメリカを代表し、「民主主義」と「自由」を重んじ、停滞した経済を持ち直し、かつての「輝けるアメリカ」を実現してくれる、と人々が信じたいからだ。その78歳の男を支える、全米の中で一番貧しく失業と薬物中毒と貧困と犯罪と暴力の極悪の環境の中から躍り出た、39歳の若き天才に期待をかけるからだ。
トランプは「GOD CHOOSED ME」わたしは神に選ばれた、と高らかに宣言し銃弾を受けても拳を掲げた。

しかしトランプが政権を取れば、貧富格差はさらに広がり、人種差別や女性差別を制止するタガが外れて差別が激しくなり、LGBTIQは居場所がなくなり、国民健康保険は廃止され、病人は医療を受けられず、妊娠中絶が禁止され、レイプされた女性がその子供を育てなければならなくなり、家庭内暴力も増える。自由も民主主義も平和もない。
米国は建国以来、戦争を止めたことがない暴力国家だ。戦後はベトナムから始まって、湾岸戦争、イラク侵攻、アフガニスタン、シリア、ウクライナ、イスラエルでも米国製の武器が、毎日人々を殺戮している。トランプは核兵器も使うだろう。
日本は、対米追従を止めなければいけない。



2024年7月17日水曜日

チボー家の人々

宣戦と同時に即時ゼネストを! フランス人よ、ドイツ人よ、誰もかれもが兄弟なのだ。諸君はおなじ人間だ。そして犠牲者たることに変わりないのだ。諸君は同じ勤労者の弾丸に身をさらそうと思って好んで妻を捨て子らを捨て、家を捨て工場を捨て、店を捨て畑を捨てたのではないだろう。殺すことは誰でも嫌いだ。命の重さはだれしもそれを疑わない。いっせいに立て。戦争を拒絶せよ。各国に対し平和の即時樹立を要求せよ。いっせいに立て。あした日の出とともに。
「チボー家の人々」マルタン デイユガール、山内義雄訳 全5巻

ジャック チボーは、このような独語、仏語のアジビラを120万枚刷って、仏独両軍の上空を飛行機から蒔こうと飛び立ったが独軍兵に撃ち落されて死んだ。
新潮社出版のこの本は、父が若かったころ出版されるごとに買いそろえた本だ。子供の時に父の書庫から持ち出して、そのまま大人になって私が家庭を持っても、持ち歩いてきた。家族で沖縄、レイテ島、マニラ、豪国と、移動してきた今も持っていて、5冊とも箱から出すと、表紙の角からボロボロと紙が崩れ落ちてくる。

原書は大戦中に出版されたが、ジャックがドイツ軍に打ち殺される最終巻は、フランス軍の戦意高揚を削ぐと言う理由で戦後しばらくしてから出版されたという。
父は子供の時に自分の父親に死なれ、その弟の大内兵衛に育てられた。実の息子の大内力に比べると、学力に格段の差があるうえ、星を数えて過ごすような夢想癖のある子供だったと思う。父の2人の弟も、大内家の男はみな東大で学ぶのが自然だったのに、ひとり父は早稲田で小説、それもセンチメンタルなロマンスものばかり書いていた。全然生活能力が無くて、兵衛叔父の一番弟子だった宇佐美誠次郎の妹と結婚して貧しい所帯を持ってからは、叔父の紹介で早稲田で教壇に立った。

大學では自分もいつまでも学生のように、何時も学生たちとつるみ、千葉の上総湊では、漁師にねだって土地を借り自分たちの力で釣り小屋を建てた。毎年夏の間中、その小屋で学生達と秋になるまで過ごした。私の幼いこの頃の記憶は、海と自由とで太陽のように輝いている。
父は自分には父親が居なくて、3男2女の長男で、弟の娘を養女にしたり、下の弟がアル中で死ぬまで世話をしたり、それでも教員の安給料で、何時も食うや食わずの貧乏学生達までかかえて、かつかつの生活していてもまだ、沢山の学生たちを家や研究室に呼んで世話した。
父は寂しかったのだと思う。
晩年はひとりきりだった。
2人の娘をつれて豪国から毎年クリスマスには会いに行ったが、行くね、というと、もうその日から、それが10月であっても、毎日ベランダから下を見下ろして、いつ来るかと待っていたとケアラーから聞かされた。
年を取るのは寂しいことだ。
わたしも父がひとりになったころの年に近ずいてきた。
むかし読んで感動した本を、また読み返してみよう。



2024年7月15日月曜日

ダニエルトランプ暗殺未遂

残念ながら、次期米国大統領はこれで決まってしまった。
ドナルドは、いま世界中の「平和を愛する」人々からシンパシーを集めた。政敵ジョーバイデンは、銃撃後すぐにお見舞いの電話をかけてドナルドを気使い励ましたそうだ。全米のアメリカ国民は、政治的暴力やテロリズムの暴力を憎み、それに抗う「強いアメリカ」の象徴となったドナルドを改めて支持する。政治の流れは単純だ。

私の住む豪国でも公営テレビは、アルバニー二首相が暴力はあってはならないと言いドナルドに励ましのエールを送る姿を報道した。どこの国のリーダーも同じようなことを言って、テロを許さず、民主主義を守る、と決意表明していた。しかし、TVではついでに、「テロ」があってはならない、と言うそばから、どこかの国の限りなくアラブ人と思われるゲリラが銃を構えているフイルムをちょっとだけ見せた。これにはびっくりした。明らかに情報操作ではないか。
このような幼稚で違法な情報操作が、もう公然と行われている。マスメデイアがそれを許している。なぜゲリラ戦が行われるのか、なぜテロリズムで訴えなければならないのか、国による暴力、正規軍に対する反乱勢力とは何なのかと言った考察が全く抜け落ちている。大統領候補暗殺行為から、テロ撲滅―民主主義擁護ー軍事優先―武力増強の流れが止まらない。

現実に日本製の武器が米国の軍隊を補強し、豪国製の武器がウクライナで使われ、イスラエルに輸出されている。
イタリア、フランス、オランダでは極右勢力の台頭が進んでいて、世界は「強い国家」に向かっている。
こんなことを許してはいけない。
時間は余りない。



2024年6月27日木曜日

祝!ジュリアンアサンジ釈放!

とうとうウイキリークス創始者ジュリアン アサンジが英国ベルワーシュ刑務所を出て、オーストラリアに帰国した。これほど、うれしいニュースはない。
ケビンラッド元豪国首相,現在米大使、ステイーブンスミス元閣僚、現英国ハイコミッショナーと弁護士に伴われて、オーストラリア政府が用意したプライベートジェットでロンドンから、米国で一番離れたところにあるマリアナ諸島サイパン島の米国裁判所で、米国の機密情報を公開した罪を認め5年実刑を言い渡され、すでに5年以上の刑を済ませていると判断されて釈放された。

彼の釈放のためにエクアドール前政権、キャロラインケネデイ―在豪米国大使、独立党下院議員アンドリューウィルキー、グリーン上院議員ピーターウィルシウィルソン上院議員などなどの助力も大きかったが、エクアドール大使館での7年間と、ロンドン刑務所での5年間を支えた妻と、ジュリアンの親兄弟の努力は並大抵のことではなかっただろう。
ジュリアンの故国到着にあわせて、記者会見に応じたアルバニー二労働党首相は「オーストラリア政府はオーストラリア国民を守る義務があり、私はするべきことをしただけだ。」と述べた。一貫して彼を支援してきたアンドリューウィルキー下院議員は、「ジュリアンはジャーナリストとして事実を伝えると言う当然の仕事をしただけで、酷い犠牲を払ってきた。これを繰り返してはならない。」と述べた。

2006年ジュリアンは、ウィキリークスを始めてから、米国のイラク、アフガニスタン戦争での米国の不正、謀略、違法な暴力を次々と公表、米軍極秘のドキュメントを妨害を振り切って公表し続けた。数万数十万のドキュメントの中でも有名なのは、2016年米国大統領選で、民主党全国委員会が、ヒラリークリントンを勝たせるためにバニーサンダースの選挙運動を徹底的に妨害した事実だ。

またイラク戦争で、2007年7月、米軍がアパッチヘリコプターからロイター特派員2人を含むジャーナリスト14人を含む非武装の人々数十名を銃撃して殺した場面を撮影した映像を公表したことだ。数分前まで子供たちが遊んでいた道で、ロイター特派員らを上空ヘリから、冗談紛れに米兵たちが笑い声と共に狙い撃ちして、やった―やったぜー!と歓声を上げるおぞましいフイルムはたちまちのうちに世界中に拡散された。このときモスクに行く途中だった親子が惨状をみて怪我人を助けようとして、6歳の子の前で殺されてる。その子も後にイラク戦で命を失う。

1968年ペンタゴンペイパーでニクソンを権力の座から引きずり落したジャーナリスト、ダニエルエルスバーグも、ジュリアンのために熱心に支援していたが、彼は昨年亡くなった。
イスラエルによるパレスチナ侵略でもたくさんのジャーナリストが命を落とした。
世界中でいま500人以上のジャーナリストが、事実を報道したことで刑務所に入れられている。
ジュリアンが自分の命を削ってウィキリークスでジャーナリストとしての活動をしてきた姿は、若い人々、とくにジャーナリストを目指す人々の灯となるだろう。




2024年6月25日火曜日

停戦への道は遠い

米国は1945年イスラエル建国以来、2024年までの間に、3000憶ドルの軍事援助をしてきた。2023年10.7が起きて、即座に38憶ドルの武器を送り、2024年4月には議会承認を得て、さらに87憶ドルの軍事援助をしてきた。米国はシオニストロビーを含むスポンサーの力を得て極右イスラエルシオニスト政権を、77年間支持してきた。

ネタニヤフが繰り返して言う「ハマスを完膚なきまで破滅させるまでイスラエル軍は攻撃を止めない」というのは、バイデンの本望でもある。しかしイスラエル軍によるパレスチナ避難地区での病院、学校、避難民キャンプへの攻撃による惨状や、国際世論や国連決議,の勧告を受けて、ジョーバイデン大統領は停戦を提案せざる終えなかった。
最終停戦案をハマスに承諾させたバイデンは、しかし再びネタニヤフ政権に提案拒否されて飼い犬に噛まれた飼い主ごとく引き下がり、大統領選を前に支持率が18%と下がる一方だ。
ネタニヤフも人質の命を顧みないため、テルアビブで10万人のデモが起こるなど、立場が危うい。
イスラエル政権は支持率の落ちたバイデンを見捨て、トランプ極右に歩み寄っている。シオニスト勢力はとうにネタニヤフもバイデンも居ない米国イスラエル関係を見据えている事だろう。

戦争は終わらない。
武器を欲しがる国がある限り武器産業は、製品を一挙にではなく少しずつ出して戦争を長引かせ、武器供給が続くように、永久に儲かり続けるようにたくらむ。笑いが止まらない死の商人の前でネタニヤフもバイデンも、最後まで踊り続ける。
完全停戦は遠い。
それでも、パレスチナ人が自分たちのアラブの国を樹立する権利と願いを破壊することは、誰にもできない。

PEACE REMAINS FAR
Since 1945 to 2024, US has been offered 3000 million dollars military aids for Israel government. After 2023 10-7, US sent 38million dollars arms immediately, and 87 million dollar's ammunition and aids on April 2024, US only.
Gaza despite Hamas agreed the proposal of ceasefire, Netanyahu government rejected that was US president Joe Biden's proposal.
From the beginning of war, Netanyahu government wants completely destroy Hamas government, and keep systematic genocide Palestinians as much as possible.
There is no deal for ceasefire and this has led to Biden overall failure in the Middle East. Biden's popularity has already plummeted to a mere 18%. Probably Netanyahu focus Donald Tramp in next US president. Netanyahu and his far-right allies naturally favor Trump for his pro-Zionist policy.
The Netanyahu regime is unable to stop the war.
The Israel can defeat Hamas, but they are unable to undermine the spirit of the Palestinians in the struggle for their legitimate rights, for the right to establish their own Arab state.

五木の子守唄を歌ってみた。こういう何も奪われるものを持たない貧者、人民の恨み節がずっと歌い継がれてきた日本の文化ってすごい。
I am singing [ LULLABY of ITSUKI ]



2024年6月23日日曜日

慰霊の日6月23日に

6月23日は慰霊の日。沖縄戦が終わった日だ。
夫の赴任について3年間暮らした沖縄で、この日は、幼稚園も小学校も休みなので、バスに乗って慰霊の碑を回り記念碑の前で祈り、戦争体験者の話を、膝を折り姿勢を正して聞かせてもらう、それが私たちの慰霊の日の過ごし方だった。ヤマトンチュがウチナンチュにどんな過酷なことを強いてきたか。4人に1人の犠牲者を出した沖縄戦で、ヤマトはどんなに謝罪してもしきれない。

もう40年近く前のことになる。1級施工管理士と1級建築士だった夫が、沖縄市から北部を走る幹線道路を作るために派遣されるのに伴って沖縄に移住した。
沖縄ほど子供を大切にするところは他にない。5歳と6歳の娘を連れて移住したその日から幼稚園で一緒になるはずの近所の男の子は、自分の家のように家に入ってきて何かと子供たちの世話を焼いてくれる。おとなりは4人も元気な男の子が居て、午後になるとサータアンギ―(ドーナッツ)の揚げたてをもってきてくれる。子供たちが遠くに遊びに行っても、どこの家でも大事にしてくれるから心配しなかった。子供は閉じられたドアのなかで育てるものではない、子育ては両親だけのものではない、ということを生活の中で教わった。
娘たちはバイオリンを習い始め、私は沖縄交響楽団に入った。楽団の練習は夜からなので、娘たちを連れて行き床に毛布を敷いて遊ばせておいて、横でバイオリンを弾いていた。いまでも娘たちは楽団のトランペットのおじさんや、コントラバスのお兄さんに囲まれて、床でおままごとをしていたのを思い出すと言う。交響曲は50分くらい、クリスマスにはヘンデルのメサイヤ、2時間の演奏、子供にはとてつもなく長い時間を飽きずに静かにしていなければならないが、そんな経験がじっくり集中力を持って本を読んだり勉強する下地を作り、人格形成に役立ったのではないかと思う。2人とも すごくよく勉強して、立派な専門職に就いてくれた。
私自身もこの時の経験がなかったら、夫の沖縄の次の赴任地フィリピンで夫を無くしても、学校でバイオリンを教えて自立していくなどということはできなかっただろう。
沖縄では6月23日は慰霊の日。20万人もの人の命が失われた鎮魂の日。沖縄でお世話になった方々に感謝をこめて、心を込めて祈りたい。
「島唄」を歌ってみた。





2024年6月10日月曜日

人間であることが恥ずかしい

5月31日、ハマスがカタールとエジプトの停戦調停案を承認した翌日、イスラエル軍はガザとエジプト国境ラファに地上侵攻し、エジプトとの国境を封鎖した。初めからイスラエルは停戦調停の考慮するつもりはなかった。
6月9日、イスラエル軍は、274人のパレスチナ人を殺害し、4人のイスラエル人人質を救出した。274人のうち64人は子供だった。
イスラエルはガザで3万6000人のパレスチナ人を虐殺してきた。そのうち7割が女子供だ。
10月7日以降イスラエル軍は、米国からだけでも、数10億ドルの武器、弾薬の提供を受けている。おまけに彼らは最も裕福な富を築いてきた世界中のユダヤ人シオニストの資金提供も受けている。
130万人のラファに取り残された避難民は。封鎖された国境を前に、すべての人道的支援を止められ、いま飢餓にあえいでいる。

イスラエルの軍による暴力の前で「法」が何の意味も持たない。法の唱える正義も、人としての良識も、これほどの暴力の前では無力だ。築いてきた文化も、人類としての知も、学識も、これほどまでに簡単に軍の暴力によって否定されるとは。自分が人間であることが恥ずかしい。

A day after Hamas accepted a ceasefire proposal brokered by Egypt and Qatar, Israel brazenly carried out a massive invasion of eastern Rafah. The Israel military had taken the vital border crossing between Rafah and Egypt.
Palestinians in Gaza are subjected to a war of examination and systematic starvation by Israel.
The Israel army ,the most advanced army and which has received billon dollars worth arms and ammunition from USA alone since 10-7 the war began killed 36000 Palestinians.
International Court order (ICC )was ignored by Israel.
International of Justice(ICJ )was rejected.
143 countries UN order for ceasefire proposal was refused.
Facing Israel military violence, , there is no power of LAW. Against Israel army, no more meaning of human's culture, intelligence, knowledge, history, love and humanity. What ashamed a human being is!
I am singing " Slow Dancing in Burning room" by John Mayer.



2024年6月3日月曜日

6.4 Tiananmen

6月4日を忘れない。
兄も、姉も、
娘も、息子も、
父も、母も、天安門広場で殺された日。
6月4日を忘れないために、この歌を歌う。
この歌はいま、香港で公的な場所で歌うと、香港国安法で終身刑を含む厳罰を科される。
しかし、人々は今年もまた歌うだろう。
毎年のことながら、逮捕者も出るだろう。
それでも人は唄うだろう。
禁じられれば、歌詞を変えて歌うだろう。
それさえも禁じられれば、ハミングで歌うだろう。
それもまた禁じられれば、心の中で歌うだろう。
それを 誰も止めることはできない。

Never forget 6.4 Tiananmen.
My brothers had gone. My sisters had gone.
My sons were perished. My daughters were perished.
My fathers were killed. My mothers were killed.
This song was banned by National Security Law to sing.
However, people will sing in 6,4.
Might police arrest the singers.
Might be accused and charged heavy penalty.
Even though
People will sing this music with different lyrics,
People will sing with Humming.
People will sing without sounds.
No one can stop!




2024年5月28日火曜日

英国現職の首相が徴兵について言及

今月5月26日日曜日、英国首相リチ スナックが、今年7月4日に総選挙を行うと発表したが、続いて、「我々のプランとして18歳以上の男子を徴兵する計画だ。期間は1年間、軍隊への入隊を拒否する者は1年間の公共へのボランテイア無償労働を課す予定だ」と述べた。

遂に徴兵だ。
経済が悪化してインフレ物価高と失業で人々が苦しんでいるところへ、それは大量の難民が押し寄せているからだと、20年前のサッシャー並み自由経済主義を繰り返し、難民をルワンダに強制送還することにし、何一つ誤ったことをしていない正義のジャーナリスト、ジュリアン アサンジを5年余り凶悪犯のための刑務所に監禁している最悪の首相だ。
ウクライナ、ロシア戦とパレスチナの惨状はどうだ。
ICC国際刑事裁判所が、イスラエル軍によるパレスチナ人民へのジェノサイトを弾劾しても、国際法が何を命令しても、イスラエルは、ハマスをせん滅させるためにパレスチナ人35000人を殺しても殺したりない、と主張している。

法がジェノサイトを止められない。法が誤りを正せない。
強い軍隊を持つ国の暴走を誰も止めることができない。世界で無法者が幅を利かせている。だから軍隊か?
EUのどこかかしら言い始めると思っていた。英国が言い出しっぺ。かつて5つの大陸7つの海を支配していた大ブリテンの栄光を未だに夢見ているのだろうか。
軍を強化して戦争を起こし戦争に勝ち抜いて何が残ると言うのだ。精神を病む人が残るだけだ。人は歴史から何故学ぶことをしないのか。徴兵制度の到来を許してはいけない。



2024年5月24日金曜日

記者クラブを廃止

マスメデイアの劣化が言われて久しい。どうして日本の報道関係者が「記者クラブ」を廃止しようとしないのかわからない。大企業をスポンサーに持つ大きなメデイアだけが官公庁の発表や議会の情報に直接アクセスできる。小さなメデイアやフリーランスは記者会見にも参加できない。
「記者クラブ」が結成されたのは1890年、明治23年、帝国議会が開会したときに議会に出入りできる記者団を結成したことに始まる。このような古い歴史を持つ組織が、いまだにあって時代錯誤の記者たちの不平等がまかり通っていることが不思議だ。特権をもつメデイアの人々は、恥ずかしくないのか。

気候変動によって洪水と日照りと飢餓が拡大している。日本では13年前の東日本大震災、放射線被害のために避難している人がいまだ3万人もいる。今年正月の能登半島地震で避難している人が4600人、災害から半年たっていまだ電気水道のない家庭が4000戸以上。こんな酷い被害が出たままなのにメデイアが事実を公表し、政府を動かそうとしない。
国境なき記者団(RSF)による発表によると報道の自由度で日本は70位、OECDで最低。第1位ノルウェー、2位デンマーク、3位スウェーデン、10位ドイツ、14位カナダに比べて大きな差がある。日本が民主主義国家だと信じるならば、マスメデイアは、記者クラブを廃止し、メデイアの民主化を目指しなければいけない。

父は70歳まで早稲田政経学部で教壇に立った。政治経済を学んだ卒業生の多くがマスメデイアに就職していった。
父は学問的業績は残さなかったが、学生を自分の子供のように可愛がって育てた。うちには書生のように入り浸っている学生がゴロゴロしていて、日曜には元学生もやってくるから、もっと人数が増えた。家計は大変だったと思う。大根みそ汁におにぎりだけというような貧しい食事を、デカい声で政治談議しながら学生も家族も分け合った。
卒業して事業に成功したり、余裕のできた元卒業生が送ってくれるお歳暮やお中元の鮭の荒巻や牛肉の味噌漬けや魚の佃煮などは貴重な蛋白源だった。中村屋のカステラ、文明堂の三笠山、大黒屋の羊羹、泉屋のクッキーなど届けばあっという間になくなった。私の体はもらいもので大きくなったようなものだ。
子供だった私は、学生たちのおはなしを何時もねだった。それは彼が虫歯を抜かれたときの恐怖の大冒険だったり、ホームランの直球が顔に当たって鼻が折れた時の渋い体験だったり、溺れそうになった人を助けた武勇伝だったりして、ドキドキわくわくする話ばかりだった。
学生達の早稲田の野人たる誇り、権力に組しない気風を父は愛した。
いま若い人が育っていない。米国大統領の候補者は、70代のバイデンとトランプ。誰も本気で若い人を愛し、育てようとしていない。愛されなかった学生は、人を愛する人に育たない。大事にされなかったら、他人を大事にできる人にならない。差別なく平等にみんな同じように大事にされた経験を持っていれば、差別する側にはならない。

メデイアは、記者クラブのような差別的特権を持ってはいけない。差別や特権ができあがるようなシステムを壊さなければ正当な報道はできない。大企業に支えられたマスメデイアは記者クラブを廃止し、誰もが情報にアクセスできるような報道システムにしなければいけない。

This picture is my Dad: a Waseda university professor emeritus. He had a special speech when he was 88 years old at Okuma Hall.