2023年10月26日木曜日

今すぐ停戦を!

1973年10月第4次中東戦争の開戦から50年。
この10月にガザのハマスによる、入植地のイスラエル人に対する攻撃と誘拐を契機に、イスラエル軍による攻撃が激しさを増している。すでに、7000弾の爆弾がガザに投下され、6000人のガザ市民が犠牲になった。イスラエルによるミサイルで、ガザ最大の病院が破壊され600人の犠牲者を数えたことで、国連事務総長は「56年間イスラエルに占領されていたパレスチナ」への国際理解を求め、ガザへの食料、水、医薬品、ガソリンを早急に送るように勧告した。
ガザは365平方キロの狭い封鎖壁の中に、220万人の難民が暮らしてきた。イスラエル軍は、ガザ北部から南部に24時間以内に移動するように通告したが、ガザ南部への攻撃の手を緩めず、エジプト国境近くでも、白リン弾もクラスター爆弾も使って攻撃やり放題だ。ガザ北部にいた1000人の腎臓透析患者、1000人の保育器にいた未熟児、新生児や、癌治療中の患者たちは、今どうしただろうか。

イスラエルが攻撃されたとき、ニューサウスウェルズ州はイスラエルと共に立つと言い、アイコンのオペラハウスをイスラエルの国旗の色に照明デイスプレイしたが、それに怒ったパレスチナ支持者による大規模なデモが起こり、知事は謝罪して照明を取り消した。

いまシドニーのランドウィックと、カンタベリーバンクスタウン町議会が緊急議会で決議して、議会前の広場に、オーストラリア国旗と共に、パレスチナ国旗を立てた。
ランドウィックは、ニューサウスウェルス大学のある大学街で、市の中心からトラムで15分、住民にグリーン支持者が多く、州最大の公立病産院もある。東京でいうと、広尾とか駒込だろうか。カンタベリーバンクスタウンは、シドニー西南部で、レバノン人やムスリム移民の多い地域だ。パレスチナに連帯する議会の旗は、イスラエルが停戦するまで掲げるそうだ。

イスラエルは第4次中東戦争から、今回5回目の戦闘攻撃をしていが、ガザ220万人の住民を完全排除することなどでいない。ガス室でユダヤ人が絶滅しなかったのと同様に。
解決策は「2国家共存」と「パレスチナ国家容認」、そして、エルサレムを、ユダヤ教、クリスチャン、ムスリムのそれぞれの聖地として尊重しあって生きるしか道はない。
いますぐ停戦を!

アイルランド民謡の「ダニーボーイ」を歌ってみた。
意訳は
愛しい息子  山を越え谷を越え  バグパイプが勇ましく鳴り
  おまえは戦争に行く  夏が終わり  花々が枯れ  お前は去っていく  おまえはまた夏が来たら帰ってくるだろうか  丘が真っ白い雪で覆われる頃まで  わたしは待っていられるだろうか   愛しい息子   心から愛しているよ
でも薔薇が散って  きっと私は生きていない  お前が帰ってきたら  わたしが眠っているところをみつけて   そこに膝まずいておくれ   おまえが帰ってきてくれて おまえの声を聴いて  わたしの墓は  あたたかくぬくもるだろう  おまえが愛している、といってくれたら  わたしは初めて安心して 眠ることができるだろう
I am singing [ DANNY BOY ] Ireland folk song.




2023年10月19日木曜日

民族差別を過小評価するな

オーストラリアでこの10月21日に行われた国民投票は、先住民の地位を憲法に明記し、連邦議会にアボリジニのアドバイザーを置くかどうかを問うものだったが、残念ながら否決された。
オーストラリアはキャプテンクックによって「発見」され英国人の侵略によって235年間人々が住んできた。しかしこの大陸では、2万年前から、アボリジニ、トーレス海峡諸島民が住んでいた。現在、これらアボリジニ、トーレス海峡諸島民は、オーストラリアに81万人、人口の3.2%いる。彼らがオーストラリアの先住民であることを憲法に明記し、欧州から来た人々が、植民し侵略してきた事実を謝罪し、彼らが連邦議会に直接提言できるように憲法を改正するというのは、ごくまっとうな、正当なことだ。

それは、総人口の3.2%の先住民アボリジニとノンアボリジニとの格差をなくすことにつながるが、その提言が、否定されたことは残念だ。現実にアボリジニは、ノンアボリジニの平均寿命では8年短かく、乳幼児死亡率も自殺率も、心臓糖尿病罹患率も2倍と、高い。にもかかわらず、国民の60.6%が、NO に投票した。
キャンベラ以外すべての州で提案が否決され、エメラルドの海、世界最大のサンゴ礁を誇るツーリストの州、クイーンズランドでは68.8%がNOと答えた。反対に、本島から一番遠い木曜島では、90%がイエス、国民投票の結果に島民は落胆している。

オーストラリアでは投票は義務で、投票しなかった人には罰金の請求書が来る。今回の投票では史上最低の投票率を記録して、250万人、実に7人に1人が投票しなかった。罰金を払ってまで投票したくない人、アボリジニの関心のない人、差別に自分は関係ないと関りを持ちたくない人、自分は民族差別者ではないと言いながら、少数者、障害者、フェミニスト、LGBTIQ+などマイノリテイから目を背けて避けていく人々が、とても多いことは、残念だ。NOを主張した大半は、アボリジニはすでに、十分保護されていて、これ以上特別扱いする必要はないという意見だ。しかし十分な保護を受けているかどうかを判断するのは、マイノリテイの保護されている側であって、マジョリテイの側ではない。圧倒的多数のアボリジニの声を謙虚に聞くべきだ。

今回の投票結果は60.6%がNOで、憲法改正に至らず、アボリジニが連邦議会に直接提言できるシステムを作ることができなかったが、アルバ二ジ労働党首相の提案そのものを評価したい。国民人口の3.2%の少数民族を、その地位を憲法に明文化し、連邦議会のアドバイザーに置くと言うことを実現している国が他にないからだ。
日本ではどうか。少数民族アイヌ省を国会に、在日中国朝鮮の人を議会のアドバイザーに、障害者による障害者省を、建設省や厚生保険省同様の存在として置くことができるか。それができれば少数者は生きやすい。すくなくとも差別的入管法や、LGBTIQなんじゃら法は成立しなかっただろう。

ブラジルのルーラ ダ シルバ労働党が率いる新政権は、人口169万人、ブラジル人口の0.8%の先住民族を尊重し「先住民族省」を新設した。先住民族団体の全国ネットワークから下院議員の当選した代表が、先住民族省の初代大臣に任命されて、アマゾン乱開発、森林破壊をくい止めるパワーを持つことになった。立派な判断だと思う。今後も注目していきたい。

パレスチナはどうか。ガザは。先住民族の土地を侵略し、75年間彼らの生きる権利を蹂躙してきたイスラエル国は、先住民族を尊重するどころか銃で追いやり、16年間ガザを封鎖し、自由を奪い、セトラーと呼ばれるシオニストが、新たな住宅を次々と建てている。国連はそれを違法だと非難しているが、止める力を持たない。
ガザで病院がミサイルで破壊され、先住民族がジェノサイトの対象になっている。国連は何をしているのか。国連平和軍を送って停戦を実現しろ。 民族差別はどこにでもある。差別されるものと差別する者とのギャップを埋めるためには、差別される側の声の耳を傾ける努力を常に続けなければいけない。マイノリテイの存在を過小評価するな!
武満徹作曲、谷川俊太郎作詞の「死んだ男の残したものは」を歌ってみた。

I am singing[ Shinda otokono nokoshita monoha ]( What dead man left ) Composed by Takemitsu toru , Lyrics by Tanigawa Shuntaro.

What the dead man left. He left his wife and a child. No other was left. no grave stone no cemetery.
What the child left. He left a wooden foot and tears. No other thing was left. No memory no record. What a soldier left. He left a broken gun and distored the Earth. No others were left. No peace no pacifist. What they left. They left me and you. No other people left . No men and women. What the history left. The history left shining today and bright tomorrow. No other thing was left. No others.



2023年10月12日木曜日

一刻も早く停戦を!

ウクライナのゼレンスキー大統領が、ウクライナに兵器工場を建設し海外の需要にこたえて多くの武器を作りたい、とツイートし数分以内にイイネが8000付けられた。彼はウクライナを防衛産業複合体用の経済体制にしたいという。今現在、戦場で実験されている兵器の注文を受け、その兵器が人体にどう効果的に使われ、、、すなわちより少量で最大限の人を殺せるか、実地試験できるわけだ。製造業者も軍隊も戦場で武器の性能を分析し、どう使うと、より良く人を殺せるか、その場で知ることができる。

9月30日、戦闘下のキーウで、米国、EU、アジア、オーストラリア、30カ国から防衛企業25社が集まり、ゼレンスキーと今後の武器製造と供給について話し合いがもたれた。まさにウクライナは武器見本市と、兵器の実験場となっている。
国家総動員令を発動し18歳から60歳までの男性の国外脱出を禁止し、国民に武器を持つことを強制しているゼレンスキーは、英国から劣化ウラン弾を手に入れて自ら国土を破壊し、EUと米国からF16 戦闘機を受け取り、100か国で禁止されているクラスター爆弾を多量に送られて使用している。そういった米英EUから無償提供された武器だけでなく、自国でも武器製造をしたいという発想は異常だ。武器産業と関係を深める中で、死の商人のうまみを知ってしまい、其処から抜けられなくなっているのではないか。

武器産業は、戦争が長引けば長引くほど儲かる。
ゼレンスキーの個人資産は調査報道メデイア捜査インフォによると、1800憶ドル。戦時下にイタリアに別荘を持ち、英国とキーウにもアパートを購買、タックスヘブンと言われるバージン諸島にペーパーカンパニーを作って、2021年だけで8億5千万ドルの蓄財をした、と国際調査報道ジャーナルが言う。こういったレポートは気分を悪くするだけだが、ウクライナに兵器工場を作り、世界の兵器需要の応えたい、というのは、最悪だ。

10月7日に始まったイスラエル、ハマス間の「戦争」にウクライナに行くはずだった武器がイスラエル軍によって使われているという。
旧約聖書の時代から差別されローマ帝国からも追放され国を持たず、オスマントルコの地、パレスチナに大移動し、1947年にイスラエル国を作った人々は、強い宗教心に導かれ、先住者パレスチナの民を迫害してきた。
先住者の住んでいたパレスチナはパレスチナ共和国として、国連でも国として、138各国から認められた独立国だ。国連代表として、マンスール国連大使を送っている。そしてハマスはパレスチナの人々によって、民主的な選挙で選ばれた代表だ。彼らは断じてテロリストではない。
エルサレムはユダヤ教にとっても、イスラム教にとっても、キリスト教にとっても聖地だ。そこで人々は、喜びを分け合い、悲しみを共感しあい、思いやりをもって生きるしか道はない。
いまイスラエルとハマスにとって必要なのは戦争ではなく「停戦」だ。ガザ200万人の住民のうち、45%は14歳以下の子供だ。子供には罪がない。だれも自分では生まれるところを選べない。自分はパレスチナに生まれていたかも知れないし、イスラエルに生まれていたかもしれない。国連は今すぐガザの境界線に国連平和軍を派遣すべきだ。
いますぐ停戦を!

サトウイチロー作詞、加藤和彦作曲「悲しくてやりきれない」を歌ってみた。

I am singing [ kanashikute yarikirenai] (Too sad to bear on) Lyric by Sato Hachiro and composed by Kato Kazuhiko.
Lyric is
Too sad to bear on Heart ache. Cry with pain. Although the Sky is shining.  My heartache. Who can listen? While clouds hanging low. my dream was broken. Who can save me? The green forest stretching. Although the wind is singing. My heartache. Should I suffer tomorrow, weeks, months or years?



2023年10月5日木曜日

国民投票にイエスを!

今、オーストラリアでは、国民投票が行われている。最終投票日は10月21日だが、その2週間前から投票が始まっている。先住民族の地位を憲法に明文化し、連邦議会に彼らが提言できるようにする連邦憲法改正法案が上、下院で採決された結果だ。

憲法を改正してオーストラリアは、アボリジニートーレス海峡諸島民が、先住民族として6500年余り前から住んでいた土地であることを明記し、連邦議会に先住民族のアドバイザーを置くことにする、という提言だ。
投票は選挙同様、国民の義務でその投票義務を果たさないでいると罰金刑が科される。用紙に書き込むのは、イエスかノーだけ。

結果がどうなるかわからないが、現在保守派自由党から労働党政権になったので、ごく自然な流れだったと思う。
2008年、前労働党ケビンラッド首相は、政権を取ってすぐ先住民族アボリジニに対して、親子を引き離し、子供を強制的に取り上げて西欧の教育を強いた、ロストゼネレーション政策に対して公式な政府からの謝罪をした。いま活躍中のアボリジニのスポーツ選手、政治家、人権活動家などの多くは、彼らの親たちが、この強制教育の犠牲者だった。この人たちが生きているうちに、政府の植民地政策が間違っていたこと、重大な人権侵害を冒していたことを認め、国として謝罪した意味は大きい。ケビンラッドはよくやったと思う。

アボリジニがオーストラリアのFIRST PEOPLE(最初の人)、先住民族であり、独自の言語や文化を持った人々だと公式に認めることは、欧州人によるオーストラリア侵略、植民と、アボリジニの虐殺の歴史を認めるということだ。英国帝国主義の誤りを認めることでもある。
植民地としてのオーストラリアは、はじめの20年間は英国の刑務所として機能した。移住者の4分の3は囚人で、人口が急増したロンドンなどで犯罪人の大半は上流社会を不安に陥れるからという理由で国外追放となった。囚人の40%がアイルランド人、3分の1が女囚だった。女囚の65%は家政婦、20%が娼婦だったと記録されている。ともかく英国の国策として送り込まれた囚人は刑期を終え、農地を得て、そこに住む先住民族を奴隷化し、奴隷にも値しないと言う理由で「害蓄」として殺しまくった。クイーンランド州やタスマニア州では、アボリジニ人口がゼロになるまでジェノサイトを徹底した。
このような200年の歴史を、憲法に明記することによってはじめて歴史を正しく見ることができるようになるだろう。帝国主義による植民、侵略がいかに人道に反することであったか、改めて認識しなければならない。

この国で先住民族は平均寿命が、8年も短い。私がこの国に来た1996年は、アボリジニとノンアボリジニでは平均寿命が12年も異なっていた。差が縮小してきているとはいえ、自殺率はアボリジニが2倍、疾病率も乳幼児死亡率も高い。失業率も犯罪率も高い。北部準州では、今でもアボリジニに深夜過ぎるとアルコールを売らないという法がある。差別だとして半年してそれを解除すると、一挙に家庭内暴力が増え、被害者たちが音を上げたため、再び深夜のアルコール禁止令が発動されている。問題はたくさんある。しかしこれらのギャップを埋めていくこと、それが入植し、侵略し、虐殺してきた人としての進むべき道だ。

オーストラリアで27年暮らしているが、アボリジニの友達は居ない。人口は総人口の3.2%にすぎない。保護政策によって人口はここまで回復した。
でも以前シドニーの公立病院、心臓外科病棟に勤めていた頃、アボリジニのおばあさんが心筋梗塞で入院してきた。この方は手術の甲斐なく亡くなった。そのとき付き添いで来ていた親族の方々が、祈りの儀式をした。祈りの歌を歌いながら死者のベッドのまわりを列を作って回りながら踊った。夜明けで、深闇だった窓からわずかな光が差し込んできて、アボリジニの歌と祈りが厳粛な、それでいて優しい愛情に満ちた時間を作っていて、その姿に心打たれた。
投票にイエスを!

I am singing 「ALWAYS REMEMBER US THIS WAY」 written by LADY GAGA.
レデイ―ガガの「いつもこうやって思い出す」を歌ってみた。バンドを一緒にやっていた恋人に死なれた人の悲しい歌。
意訳は
あなたの目の中で  アリゾナの空が燃えている   あなたは燃える火を捕まえようとして   カルフォルニアの金みたいに私を焼き尽くす   あなたは私の中に光を見つけてくれた   息が止まる   言葉が出てこない   いつもサヨナラを言うたびに傷ついてた    陽が沈み  バンドが演奏が終わり  わたしはいつもこうやって思い出す     夜になると詩を書く   どうやって韻を踏むのかしらないけど  やってみる   だけど私にわかることは  どこに行きたいか   私の1部であるあなたは  決して死なない    だから私が息を止めるとき   言葉が見つからなくて   いつもサヨナラを言うたびに傷ついてた   陽が沈み   バンド演奏が終わると   いつもこうやって思い出す



2023年9月28日木曜日

G77に期待する

娘たちがマニラのインターナショナルスクールで学んでいた頃、社会科では「国連」について学ぶ時間がたくさん取られていた。
世界各国から来ている大使や領事の子供や、アジア銀行、世界銀行、国連、大手商社やADOで働く家族の子供たちが、通ってくる幼稚園から高校までの学校だ。本拠はボストンにあり、教科書や教材はみな米軍経由で運ばれてきて、教師もみなボストンで面接を受けて選ばれた先生方だった。
子供たちは大抵、米国の大学に進学するが大学入試はなく、3年間の高校の成績と課外活動、社会活動を評価され、大学側がその子供の希望に合ったコースをオファーできるかどうか審査して、大学入学が許可されていた。 優秀な子供はIB:インターナショナルバカロレアという、ワンランクレベルの高いコースを高2と高3で学び、終了すると世界のどの大学でも直接大学2年生に飛び級出来て、直接大学の専門課程に入ることができた。

娘たちが中学生で取り組んだ「国連」の課題では1人が1国の国連代表者となって、ランダムに与えられた自分の国の経済、社会の現状を説明し、何が国の問題か、どうすべきか、それを国連としてどうとらえるべきなのかを討論する。みんなよく勉強してきて、問題の解決法が甘いと、どんどん質問でやり込められる。
長女はドミニカ共和国の国連代表を担当することになって、貧困対策が、論争タネになり、次女のときはインドだったので、女性の地位向上で議論、喧々諤々だった。彼女は沖縄にある「模合」と呼ばれる金融システムで、地域の女性の経済的自立をはかるといった提案をして議論を導いていた。
国境問題、宗教対立、差別問題、など深刻な問題を世界基準に合わせてどう対応すべきか、まじめに討論する13,14の子供たちの姿は、実に印象的だった。

G20 が開催され、ふやけた顔の日本の首相まで何故か代表者に混じっていて、お祭りを終えたが、「金融と世界経済に関する首脳会合」にゼレンスキーがまた特別招待されて「金をくれ、武器をくれ」と言わせなかったことだけが良かったし「国際社会はロシアを非難する」という合意書にいたらなかったことは、めでたい。戦後一貫して戦争を続けてきた米国覇権に、人々は嫌気がさしている。米国がベトナム、セルビア、イラク、アフガニスタン、シリア、リビア、イエメン、イラン経済封鎖、ウクライナの代理戦争をしている間に、かつて世界のGDPの60%を占めていた米国西側勢力は、いまやGDP 40%となり少数派となった。
その中でG77 の動きが見逃せない。BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の結束、GDP31.5%もパワー全開だ。G77は当初77か国であったものが、135か国になり、今年9月15日からキューバのハバナで会議が行われた。

彼らは世界人口の80%、世界のGDP49%を持つ。電気自動車や携帯などになくてはならない世界のリソースは、これらの国が持っている。同盟間での経済協力、「非武装」、「非戦」を提唱し、気候変動への対策では、発展途上国に押し付けられた先進国からの差別、不平等に共に戦うと言う同意をした。
今後世界経済は米国の覇権システムを拒否していくだろう。国際的にノンアメリカ、ノンドルの世界がくる。
そんな中で、人口の半分が50歳以上という日本は、どう生き延びていくのか、それが問われる。

「グリーングリーングラス オブホーム」を歌ってみた。死刑宣告を受けて、朝になったら処刑される男の、故郷を夢見る歌。カーリープットマン作曲、ジョニーダレル歌、1965年
意訳してみると
汽車から降りたら  昔の古い家はむかしのまんま   パパとママが迎えてくれて  マリーまで飛んできてくれた 金色に光る髪とサクランボみたいなやわらかいくちびる  緑の草原に建つ我が古い家   ペンキは剥げてぼろくなってるけど   古い樫の樹がまだ立っていて  木に登って遊んだものさ   マリーは金色の髪をゆらして   サクランボのような唇で  みんな会いに来てくれる   なんてやさしい  だけど、夢だったんだ   周りを見てみると  ぼくは暗い壁に囲まれていて  警備も牧師も暗い顔をして   みどりの草原に建つ我が家   大きな樫の樹のかげで   みんな僕に会いにきてくれるだろう 
I am singing [ Green Green Grass of my home ] written by Curly Putman and first recorded by Johnny Darrell in 1965.
A man in prison, is walking on the day of his scheduled execution. Dreaming his childhood home surround green green grass.





2023年9月21日木曜日

リビアの人々を地獄に突き落としたのは誰か?


今月9月10日リビア北西部では、大雨と洪水によって2つのダムが決壊して、約2万人の人々が亡くなった。一昨日は被害救済に後れをとる政府に業を煮やした人々が暴動を起こし、市長宅が放火されるなど暴力行為が横行している。

私が学生だったころ、1960年代終わり頃から70年代にかけては、キューバではフィデロ カストロ首相(1926-2016)が、リビアではムアンマル カダフィ大佐(1942-2011)が国政を掌握していた。
カストロもカダフィも国の「英雄」だった。カストロはキューバを植民地の圧政から独立を勝ち取り、カダフィは27歳で王政を倒した。どちらも、政権を取った後、国民に納税の義務はなく、無料の義務教育と、無料の医療制度を提供する国を作った。2人とも今までになかった真に民主的で平等な新しい国作りをする熱意を持った革命家たちだった。 リビアには豊富で高品質の油田と、天然ガスがある。カダフィはその後、42年間、直接民主主義のアフリカで一番安定した国を築いていた。

リビアでは、もともと首都トリポリのある西部と、ベンガジ東部地域の間には部族間の対立があった。しかしカダフィはアラブ系の西部とアフリカ系の東部を統合し、部族間の差別を解消し、過激派イスラムのシャイアローを否定して、女性の権利を保護し、アフリカでは最も民主的な国家として安定させた。
リビアは国の90%は砂漠だが、カダフィは大規模な灌漑、治水事業を展開、砂漠式農業、河川事業によって砂漠の緑化を成功させ、自国民の食料が安価で自給できるシステムを作り出した。人々が革命後、飢えなかったのはカダフィのおかげだ。リビアはアフリカで幼児死亡率が最も低く、平均寿命は一番高く、国民の25%が大学の学位を持つ誇り高い人々の国だった。

そのリビアに欧米諸国が侵略を始めたのが、2011年3月。
カダフィに不満を持つ反政府グループが、ベンガジに集結すると、旧植民国イタリアとフランスに押された国連安全保障理事会はリビア軍が反政府グループを攻撃できないように飛行禁止区域の指定し、フランス軍が戦闘機でリビア軍を攻撃始めた。ドイツ、ロシア、中国、インドなどの反対を押し切って、フランス、英国、米国が駆逐艦でミサイル攻撃をして本格的な戦争を始めた。そしてカダフィ大佐は敗れ、殺害される。

リビアのベンガジ周辺に埋まっている油田と天然ガスの利権を奪うことが目的だった。またリビアの英雄カダフィを自由にしておくと、彼の大きな構想:アフリカを一つの連合体としてまとめ、金本位制の世界経済を作る計画を、欧米諸国は潰してしまう必要だあったからだ。
カダフィが殺害されたとき、手をたたいて無邪気に喜び合うヒラリー クリントン国務長官(当時)と、バラク オバマ大統領の様子がフイルムに収められ、ジュリアン アサンジのウィキリークスから提供されている。

まず42年間リビアに安定した国家を築いていたカダフィを2011年に殺害すべきではなかった。世界一の油田と天然ガスを持ち、ダムで砂漠を緑化し、アフリカ全体の自立を夢見たカダフィが作った社会主義国を、欧米は侵略すべきではなかった。
露骨な欧米によるリビアの国の分割支配がなかったら、このような災害は起きなかった。ダムを作り人々を飢餓から救ったカダフィが居たら、ダムも補修され洪水で簡単に決壊するようなことはなかった。これはリビアを侵略し、分割し、2つの政府を作り上げ、オイルの利権を奪った欧米諸国による人災だ。
殺害しておいて、奪っておいて、いまになって「2万人の命が失われたので、募金しましょうという」などという欧米諸国、ヒラリー、オバマ、国連、慈善団体、、、。どの口が言うか!

「浜辺の歌」を歌ってみた。林古渓作詞、成田為三作曲
I am singing [ HAMABENOUTA] ](Song of Sea Shore) Lyric by Kokei Hayashi, composed by Tamezo Narita.
In the early morning. Wandering on the sea shore. Remind my memory of old people. Sound of wind. Clouds gather and lift. Waves are surfing and breaking.
In the evening. Walking at the sea shore. Recall my memory of the old days. Waves are surfing and breaking. Repeatedly and endlessly. the moon is shining. The stars are twinkling.



2023年9月14日木曜日

包括的差別禁止法を!

人は人種、民族、言語、宗教、信条、年齢、障害、性別、LGBTQIの性的指向などで社会的差別を受けてはならない。そのための処罰を伴った包括的な差別禁止法が,日本には必要だ。どうして包括的かというと、差別要因が重複している場合が多いから。どんな差別も許さないと言うシステムが必要だ。

私は豪国ではその人口の3%に満たないアジア人、マイノリテイ―であり、女性で、数か月後に74歳になる。関節変形症で手指は曲がり、眼鏡をかけてもさらに虫眼鏡がないと読めない字もある。しかし現職のナースとして働いていて、毎年僅かながら昇給があり、年に6週間の有給休暇があり、2か月の長期雇用者の有給休暇も取っている。雇用主としては大学を出たばかりの若くて肉体剣豪、意気軒高の男子の方がずっと安く雇用できるから、私と交代させたいかもしれないけど、誰もそろそろ引退したら、とか、辞めろとか言わないし、そんなことを考えもしない。包括的差別禁止法があるからだ。

就職の面接で豪国には馴染みのない名前だから、とか結婚適齢期の女性だからとか、年寄りだからという理由で雇用を拒否することは違法行為だ。もし自分が人種や年齢などへの差別が原因で雇用が見送られたのではないかと思ったら、第3機関であるフェアワーク委員会に相談して間に入ってもらったり、法に訴えることができる。

私は豪国でナースの資格を取り、公立病院で働き始めた時、ナース1年目の給料だったが、日本で3年の経験があったので、ナースアソシエーションに相談したら、電話1本で、すぐに病院側は4年目ナースを給与に替えてくれた。そのことで誰も不快に思わないし迷惑もかけていない。システムとして決められているからだ。自分が不当に扱われている、差別されていると感じた時に相談できる機関があり、システムが機能していることは心強い。

人には俗性がある。無宗教の私にはムスリムの友達もヒンズーの友達も多いが、ある日迷い込んだ道で、6-7人の若い男たちから、歩いている私の上から下までなめまわすように文字通り目で犯されるような衝撃的な経験をしたことがある。内心火のように怒ったが、彼らの伝統的文化では女は男と一緒でないと外出しないし、1人で出歩く女は売春婦だけという認識がある。花嫁を家具のように2人も3人も買う昔の伝統もあっただろう。彼らの俗性を非難しても始まらない。豪国は4人に1人は移民の国、移民が徐々に豪国の習慣や社会的なルールを身に着けるまで待つしかない。世界は一つ、みんな同じ地球人、というが人はみんな異なる。好き嫌いもある。嫌いな感情という自分自身の俗性も否定できない。
だからこそ「法」なのだ。社会規範を法に求め、それを逸脱しないで生きられるシステムが必要なのだ。差別を禁止するということは人として人権を守り、人の尊厳を取り戻すことだが、それは法としてシステムを機能させないと実現できない。包括的な差別禁止法の実現を日本に!!

作詞作曲 スーマ―の「道路」を歌ってみた。意訳は以下の通り。
I am singing [ MICHI ] written by Japanese singer song writer SUEMMAR :Sudo Masaaki.
[ROAD]
Driving a car at midnight. Feel uneasy looking at the right scene. Shining town with lights. Where you are? As if nothing happened. Didn't we have any stories? Are we?
Driving a car before dawn. Feel uneasy looking at right scene. Dark forest continues. Your car had gone. As if nothing happened. Our stories reached to the end? In my left side it's dark forest.



2023年8月30日水曜日

リスペクト ウィメン

RESPECT WOMEN
FIFAウィメンズワールドカップが終了し、スペインが優勝した。チーム総勢が優勝カップを受け取る授賞式前に、ルイス ルピアレスFIFAスペイン会長が、試合で1点を入れたチームキャプテン、ジェニー エルモソの口にキスをしたことで、チームが怒っている。チームだけでなく、怒りは瞬く間に世界中に広がり、女たちは怒り心頭に達して、会長辞任を要求する動きになった。会長はチームから非難されても、「俺は悪くない。キスは同意の上だ。絶対辞任しない。」と言い張っている。キスされたエルモソは、同意などしていない。キスされたことは不愉快なことだった、と言っている。

このようなスキャンダルが起きたのに、FIFAは情けないことに会長をやめさせる規定も権威もない。怒ったチームは、全員がナショナルチームから脱退する、今後、予定されている試合も全部放棄する、と声明を出し、男子FIFAナショナルチームも同様の声明を発表した。米国、スウェーデン、スイスなどEUのチームも共感して、会長の辞任を要求している。ルピアレス会長の母親は、息子が沢山の人によって公正に扱われていないと、抗議して教会でハンガーストライキに入った。50過ぎた息子のために、親馬鹿もいい加減にしてもらいたい。

スポーツにABUSE(権力乱用、虐待)とSEXUAL ASSAULT(性的強襲)は、あってはならない。女性をリスペクト(尊重)する気持ちがあれば、同意なしに、相手が望んでいないのに人の体を触ったり、抱いたりキスしたりして良い訳がない。スポーツでぶつかり合ったりスクラムを組んだり、チームを励ますために肩をたたいたりすることと、スポーツ以外の場で他人の体に触れる事とは全く別のことだ。夫でも息子でも恋人でもない、赤の他人に同意なしにキスをしたことは、相手の尊重する気がないから起きたことで、ABUSE 以外の何物でもない。日本でも刑法改正で、同意のない性的行為を犯罪として訴えることができるようになったことは正しい。

満員電車で他人の体を押し付けたり押されたりすることに驚かない日本の習慣は、他国では通用しない。親子で一緒の風呂に入るなど、とんでもない。話をしていて同意を求めて平気で相手の肩をたたいたり、冗談ついでに相手の腕に触れたり、ゆすったりする人がいるが、インドで既婚女性にそれをやったら石投げ私刑に会うし、アメリカでは撃ち殺される。普通、子供がテイーンになれば男の子も女の子も、親はそれぞれのプライバシーを尊重して体に触れたりしないし、離れて成長を見守る。1個の個人として尊重し、礼儀を守るという社会的規範を守る。

シドニーで医療通訳として登録しているので、夜間でも救急病院に日本人が担ぎ込まれると呼び出されることがある。若い日本人が3人のマオリのガードマンに暴行され瀕死の状態で横たわっていたことがある。バーで酔って、踊り終わったストリッパーに触ったことで、ガードマンに殴る蹴るの暴行を受けた。ガードマンが悪いだろうか?否、ストリッパーならいいだろう、と無遠慮に女性を玩具のように触った日本人が、踊り子を侮辱した刑法にふれたのだ。高校生であろうと、ストリッパーであろうと、娼婦であろうと、相手が望んでいないのに体に触ったり、性的な言葉で中傷したり、何らかの性的行動に出たら、それは性的虐待であり犯罪になるのだ。

リスペクトされなかった女は怒る。
大学では、ペン1本で世界中を駆け巡るジャーナリストになりたくてマスコミュニケーション学科で学んだ。就職先の業界紙で書かせてもらって嬉しがっていたら、気が付いたら連れ込み宿に居て当たり前のように前に社長が座っていた。当時の私は、女はナースか幼稚園の保母か娼婦しか職業の選択肢がないのか、と怒って叫びまわっていた。日本の女には戦前、選挙権さえなかった。戦後進駐軍による配慮で初めて女性に参政権が与えられたのだ。

リスペクトされない女は怒る。
今でも男女不平等で、職業上意思決定権が少なくて世界146カ国中、日本は116位。わずかな国会議員数。同じ職業に就いているのに年平均収入が男の70%しかないのは、どういうからくりなのか。
女は怒る。
オーストラリアでは今年になってから、81000人の女性がパートナーによって殺された。1週間に1人以上。男の言うことを聞かない女は殺されて当たり前か? 暴力によってしか女性を納得させることができないオツムの軽い卑怯者に殺された女性の口惜しさ。

勝ち抜いて世界一になったFIFAスペインチームは、チームリーダーがルビアレス氏に、ABUSE されたことで世界中の女性の怒りを一身に浴びている。彼がどんなに意地を張っても、法的手段にでても、いつまでも今の地位に踏みとどまっていることを許してはならない。
レオナルド コーヘンの「ハレルヤ」を歌ってみた。
I am singing [ HALLELUJAH ] by LEONARD COHEN.




2023年8月23日水曜日

日米豪安保条約、反対!

日本では8月15日が「敗戦」記念日だが、オーストラリアでは9月2日が「戦勝」記念日。日本が戦艦ミズーリで降伏文書に調印し正式に戦争が終わった日だ。今年で78回目になる。シドニー、メルボルン、パースなど主要都市では、毎年与野党政治家、軍関係者、引退軍人やその家族などが参加して大きな式典とパレードが行われる。

日豪間でいえば、1942年2月10日に日本軍はオーストラリアのダーウィンを爆撃し、湾内に居た6艘の大型船が沈没、市庁舎や病院が焼失、人口5千人のひなびた田舎街で252人の死者を出した。人々は日本軍がシンガポールやマニラを侵攻していることは知っていても、まさか自分の国が爆撃されるとは夢にも思っていなかった為、混乱を極めた。その後、西オーストラリアのブルームへの爆撃では民間人70人が死亡、ニューカッスルとシドニー湾では、日本の特殊潜水艦が侵入し、魚雷によって海軍の補助艦が撃沈されて21人の死亡者を出した。
また、1942年2月15日シンガポール陥落などによって、捕虜になったオーストラリア兵は、3年半に渡って収容所で、ビルマ鉄道建設などの強制労働を強いられた。合計2万2376人の捕虜のうち8301人が死亡。日本軍がジュネーブ協定を守らず、捕虜を劣悪な環境と暴力で死に至らしめたことで、いまだにオーストラリア人の日本人に対する印象は、攻撃的、卑怯、野蛮、と至って良くない。

今年2023年7月13日に、2007年に締結された「日豪円滑化協定」が発効した。これで「日米安保」が「日米豪安保」として動き出す。3国は、軍事協定により国防軍を共同運用をし、有事の際には共同軍事行動することになった。日本の自衛隊基地や米軍基地にオーストラリア兵が米国兵同様ビザに関係なく出入りできる。
7月21日から8月4日までオーストラリアで行われた合同軍事演習では、自衛隊が参加して、三菱重工が製造した12式地対艦誘導弾が、シドニー近くのジョービスベイで発射訓練が行われた。このミサイルは射程距離200キロ、海上の艦船を攻撃する。これらの軍事演習は、「自由で開かれたインド太平洋」のためだそうだが、誰のための自由、誰のために開かれた海なのか。「自由」が米国とその連合軍側にとってだけの「自由」であって、他の国の「自由」を踏みつけ抑制する自由であるならば、それは断じて「自由」ではない。

将来の「自由で開かれたインド太平洋」を考える前提として、なぜ日本軍が過去に戦争で、他国にないほどの310万人の死亡者を出したのか。なぜオーストラリアを爆撃したのか、何故韓国を併合し、中国を侵略したのか、何故アジアの国々を蹂躙したのか、なぜ当時日本のGDPの12倍を持った米国に宣戦布告したのか、反省し考察すべきだろう。

2000年代、米国はイラク、アフガニスタンに、誤った情報によって露骨な侵略をして傷だらけになって撤退した。
2010年代、米国は、イエメン、リビア、シリアに代理人として軍事行動をおこした。
2020年代、米国はウクライナに代理戦争を仕掛け、台湾をけしかけている。
戦争を一貫して続行している国、米国。戦争を続けざるを得ない、武器産業に経済を牛耳られている国、米国。その一翼を担う国、日本。わたしたちは額に汗して働いたお金が、米国が武器を無限大に製造し、売り付け、消費されるために使われていることを認識しなければならない。優秀な成績で大学を卒業した君は、総合企業ジャイアントの三菱重工に就職するのか。いま会社が製造しているミサイルは一体誰に向けられているのか。撃てば必ず倍にして撃ち返される。それでも君は撃つのか。誰に向けて。

ベットミドラーの「バラ」を歌ってみた。英訳してみると:
 愛は大きな河   流れて川下で葦に抱かれる  愛はカミソリ   心を切り裂き傷つける   愛は飢え   休みなく求められる   愛は花  あなたはその花の種    壊れるのが怖くて   人に触れることもなく   目をつぶったまま
掴み取ろうとしない  与えようとしない  そんなじゃあダメ   一人きりの夜   遠い路を歩いていて  運が良い人だけしか愛に出会えないと思うのかい?  冬の冷たい雪の下に蹲っている種   春になれば陽を浴びて  薔薇の花を咲かせるよ
I am singing [ THE ROSE ] by Bett Milder



2023年8月20日日曜日

8月の映画いろいろ

最近見た映画で面白いと思ったのは「ミッションインポッシブル、デッドレコ二ング」だ。61歳の役者が本気で自分の命を懸けて映画造りをしている。このシリーズ1では、潜水して6分以上息を止める訓練をして16トンの巨大水槽の中で敵と格闘し、水槽を爆発されて流されても生きていたし、「ゴーストプロトコール」では828メートルの高層ビルの壁に張り付いて、片足だけで宙ずりになっても、落ちなかったし、「ローグネーション」では、時速400キロで飛ぶ飛行機の外側のドアにしがみついても息をしていたし、今度は手錠を付けたまま黄色のファイアットでカーチェイスのあと、暴走する列車に標高1200メートルの崖から飛び降りても生きていた。

マイケルジャクソンもそうだが、プロのエンタテイナーとして、人に楽しんでもらえるなら足の1本や2本失くしても本望と、命も差し出している潔さが、切ない。第2部は来年に公開されるそうだが、まだ彼の敵は姿を現していない。認識カメラに映らない人を動かし、潜水艦を吹っ飛ばす未知の悪い奴が、どう出てくるのか楽しみだ。

ハリウッドの俳優組合のストは大きく報道されたが、実際AIで、顔だけのトム・クルーズやライアンゴスリングが、画面で大暴れして1本の映画がCGで作れるところまで、テクニックが進んでいるとは、嫌な時代になったものだ。それは「インデイアナジョーズ」最終作を見た時に、80歳の役者が、ギャングをかっ飛ばしたり、走る列車の屋根で乱闘を繰り返すフイルムをみたときに、感じた嘘くさい不思議感覚につながる。自分と等身大のはずの役者がAIで加筆修正されて出てこられても嬉しくない。

「バービー」は、歌って踊って楽しいコメデイで、マーゴットロビーが可愛らしい。馬鹿っぽい映画ではなくフェミニズムもアイデンテイテイやルッキズムや女性差別を真面目に取り扱っているという宣伝だったが、どれも中途半端な踏み込みなので、単なるミュージカルコメデイとして見るのが良い。初めて人形のバービーが人間世界に行って、カルフォルニアビーチで人に囲まれたとき、バービーは、「私にはヴァギナが無くて、ケンにはペニスがないのよ。」といきなり言って自己紹介する。そして沢山の人に触れ、バービーは悲しさも悩みも怒りも嫉妬や妬みもある人間になるために、ヴァギナを作ってもらいに医院に行くことで映画は終わる。人にはジェンダーがあるから人は人なのだと言うことが、可愛いバービーにわかってもらえたことは、喜ばしい。

しかしこの8月は1953年作、関川秀雄監督による「ひろしま」を観るべきだ。日本教職員組合制作、1955年ベルリン国際映画祭受賞作。8万8千5百人のボランテイアによってフイルム化されたそうだ。私は7歳で学校で先生が、日本国憲法について「主権が国民にあります。」「日本は二度と戦争を繰り返さないと誓いました。」と誇らしげに胸を張って語った時の様子をはっきりと覚えている。このころの教師は民主主義のなかった時代に教育を受けて教師になり、民主主義を教えることが使命だと考えていた。 映画の中で岡田英治が演じる先生は、貧血で倒れる生徒をみて被爆と白血病について生徒に理解を求め、被爆による同じ広島県人どうしの差別と偏見についても踏み込む。戦後7年経ち警察予備隊ができ、朝鮮戦争のために再び、工場では弾丸を作り始める。そういった動きに敏感に反応する子供たち。映像が素晴らしい。
まさにエイゼンシュタインの「戦艦ポチョムキン」であり、ジッロポンテヴオ監督の「アルジェの戦い」に共通するリアリテイだ。映画はこのような真実を伝えるために作られる。観た後に感動が押し寄せる。


熊本県民謡「五木の子守歌」を歌ってみた。

I am singing [ LULLOBY for ITSUKI ] Kumamoto country song.
Awaiting the harvest festival. My master might give day-off. Might not I don't know. I was sold for nursemaid. My master has luxurious life. beautiful dress. Even I might died Who care me? A Cicada shrills at back yard. Don't cry baby at my back. Its me really cry out. If I would be died, bury me beside the road. Someone who pass by will leave flowers for me. Leave a Camellia for me. The rain makes the flower lively brighten.



2023年8月9日水曜日

映画「オッペンハイマー」


映画「オッペンハイマー」
監督:クリストファーノーラン
原作:カイバード,マーチンシヤ―ウィン作「オッペンハイマー原爆の父と呼ばれた男の栄光と悲劇」2005年ピューリッツア―賞
配役:ロバートオッペンハイマー:キリアンマーフィー
   妻、キャサリン:エミリーブラント
   グローブス陸軍中将:マットデイモン
   ストラウス国家エネルギー専門委:ロバートダウニージュニア
世界で初めて原子爆弾を開発した理論物理学者オッペンハイマーの半生記。
1926年ハーバード大学を最優秀の成績で卒業したロバートは英国ケンブリッジ大学留学を経て、独国ゲッテイゲン大学でニルスボーアに出会い、またスイスではウェルナーハイゼンベルグや、アルベルトアインシュタインに会い理論物理学の専門性を高め、博士号を取る。その後カルフォルニアバークレーで教鞭をとる。

1942年陸軍レズリーグローブス准将から、原爆を開発するための計画を持ち掛けられて、「マンハッタン計画」のリーダーとなる。翌年彼の発案で広大な砂漠ニューメキシコに、ロスアラモス研究所を建設、関係者家族すべてを移住させ、原爆開発を主導した。
時に太平洋戦争で米国軍の消耗は大きく、早急に戦争を終結させる必要があり、一方ナチドイツもソ連も原爆を開発しているという情報があり、それよりも先に米国で原爆開発をすることが急がれていた。日本でも原爆の開発が行われていて、原爆よりも強力な水素爆弾がいつどこの国で制作されるのか、どの国々も互いに疑心暗鬼に陥っていた。
1945年7月16日、ロバートたちはロスアラモスで、人類最初の核実験「トリ二テイ」を成功させる。実験の成功で米国の英雄に祭り上げられたロバートは、ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下と、その威力に衝撃を受け、以降の水爆制作と研究所長の継続を拒否、国の命令に従わないことで、共産主義者、ソ連のスパイと中傷され攻撃されながら生きる。ロバートは共産主義者であったことはなかったが、彼の弟と妻が共産主義者だった。政治的にロバートを貶めることによって、ストラウス国家エネルギー委員は、後に商務長官となる。というストーリー。

この映画は理論物理学者の半生を描いた作品であって、ヒロシマ、ナガサキの映像は全く出てこない。日本人も出てこない。

日本は敗戦まぎわだったのに原爆が落とされて壊滅的な被害を受けた、と一方的に被害者的立場を主張する人が多いが、原爆投下前、何度も米国から勧められていたポツダム宣言を、鈴木貫太郎首相は、1945年7月26日に「ポツダム宣言黙殺、戦争邁進」と、世界に向けて発表している。
この時点でニューギニアでは第18軍10万人の兵士のうち9万人が餓死していた。沖縄では6月23日に組織的戦闘は終え、牛島満司令官はサッサと無責任にハラキリ自殺しているが、住民が投降すれば後ろから敗残兵が住民を撃ち殺し、隠れていた洞窟は火炎放射器で焼かれていた。兵士は東南アジアのジャングルでは餓死か、死ぬための万歳攻撃を命令されていた。この時点で誰一人降伏、敗戦を言っていない。
原爆投下ののちになって大本営天皇が1945年8月15日に初めて玉音放送で「残虐な原子爆弾で罪もないものを殺傷し、悲惨な損害を与えられ、このまま戦争を継続すれば我が門族は滅亡する。」ゆえに無条件降伏する、と発表した。無条件降伏せず、戦争を長引かせた末の原爆投下の責任は天皇にある。

この映画のハイライトは、言うまでもなく「トリ二テイ」の臨界実験だ。天才的物理学者たちの理論が初めて検証される瞬間。世界中の科学者が研究中の新兵器が生まれる瞬間、今か、今かというカウントダウンの後、関係者たちが予想していたよりもはるかに強力な爆発を身に浴びて、歓喜する人々、涙流して抱き合う博士、研究者、兵士たち。実験成功。何の疑いもなく最大の殺傷兵器の誕生、大成功。

この映画のクライマックスを冷静に見ていられる日本人はまず居ないだろう。
大量の涙と嗚咽でにじむ映像に耐えながら、いま沖縄の米軍基地に駐屯して日米合同演習をしている自衛隊の若者たちは、米軍と共にミサイル基地を拡大し、軍港を作りながら、「あなたたちは誰を守るつもりでいるのですか?」と問いたかった。

映画の中でトリ二テイ実験以降米軍への協力を拒否したロバートは国の裏切り者、共産主義者、スパイのレッテルを張られるが彼を支える妻が立派だ。公聴会で「キャサリンあなたはコミュニストだろう、10年前スペイン共産党にお金を送っているじゃあないか、」と追及されるが、姿勢を正したエミリーブラントが「フランコ独裁化で飢えた子供たちが路上で餓死していた。子供たちのためにお金を送って何が悪いか」と一喝するシーンに胸がすく思いだ。

トルーマン大統領が原爆投下を決断したとき、一刻も早く戦争を終える。「マイ ボーイズ バック」(うちの兵士達を帰国させたい)と言うせりふがあった。
はたして天皇は降伏するとき、皇軍230万人の死、その多くは外国の地で餓死した青年たちの姿が、頭の隅に少しでもあっただろうか。MY BOYS BACK!
MY BOYS  BACK!!!



2023年8月2日水曜日

もっとストを、もっと抵抗を!

「明日、ハートアタック起こすなよ!」と言って笑い合う。明日パラメデイック(救急隊員)がストライキに入るからだ。救急車が来ない。
パラメデイックはドクターやナース同様1日3交代で昼夜、病人や怪我人の搬送をする。交通事故や列車事故、火災、水害などの犠牲者の手当をし、搬送前の現場で心臓蘇生術を施し、インシュリンやモルヒネも打つ。普通の人が人生で絶対出会わないような惨状で人を処置することもあるタフな仕事だから、自殺者も、うつ病発症も多い。インフレで物価が7%上がり、給与が上がらないままで、良いはずはない。救急隊員のストライキで、普段から呼吸困難のある障害者や、子供がラグビーなどの激しいスポーツの試合を控えている親などは心配だろう。しかし人々はストに慣れて理解している。はずだ。

鉄道、バスなどの交通労働者もストライキは、しょっちゅうだが、電車とバスと同じ日にストを組まないし、事前にわかっているから、代替えバスや代わりの電車で通勤できる。
この3月、オーストラリアでは最低賃金が7%上がり、$23.23、日本円にして1時間2100円になった。これは州政府の決定ではなく連邦政府の決めた事なので、ワーキングホリデイで外国から来た子供たちや、果物や野菜の収穫期にきた季節労働者にも、ほかの労働者同様に最低賃金以上支払われないと、雇用主は数百万ドルの罰金が科される。

ナースは、さんざんデモとストをやって、昇給15%された、が、まったく実感がない。ニューサウスウェルス州だけで、8400人の正看護師、13300人の医療従事者が不足していて、現場では人が足りなくてキューキュー言っている。
この3年間コヴィッドによって、職場は激しいストレスに見舞われた。3年過ぎても、うちの職場では、毎日職員が入り口でコヴィッド検査をしてから仕事に就く。2か月前、再々度目に1人の見舞い人からコヴィッド感染が広がり、20人余りの入院患者が感染した。再びプラスチックの靴カバー、ガウン、フェイスシールド、ゴーグル、マスク、手袋の姿で3週間働いた。その疲労度は並みではない。もううんざりなのだ。
思えば3年前コヴィッドが高齢者には死病と言えるほど猛威をふるった頃、73歳の私は自分は高齢者で感染リスクが高いが、働いていてコヴィッドで死んでも異議申し立てせず訴訟も起こさない、という誓約書にサインして職場に残った。ロックダウンの間、職場に向かう途中、車をパトカーに止められて、勤務表と通勤許可証を見せなければならなかった。
一番仲の良かったドイツ人ナースを失くした。彼女は仕事が終わった後、自宅で疲れてきって眠って、そのまま目を覚まさなかった。次の日に職場に来ないので、少し遠くに住む娘に訪ねて行ってもらったら、もう息をしていなかった。あれからもう2年近く経つのに、彼女のマグカップでコーヒーを入れながら思い出すと涙が噴き出してくる。頑固で誠実、読む本や映画の趣味も同じ、これほど気の合うナース友達は他に居なかった。
小さな職場なのに、2人もストロークを起こした。手塩にかけて大事に育てた新人ナースたちも、次々と辞めて行った。

人は病院で生まれ、病院で死ぬ。人は必ず一生に何度か身体的な疾病に病み、一生に一度は必ず精神を病む存在だ。
人の生と死をしっかり見つめることのできない人は医療に向いていない。そういった現場で働く人に納得のいく待遇を望むのは、人として当然のことだ。15%の昇給で喜べるはずもない。インフレ、物価上昇、GST10%の圧迫、ロシアウクライナ戦争で便乗値上げのガス電気代、みな政権の経済政策の失敗ではないか。
もっと職場放棄を!
もっとストライキを!

スーマ―作詞作曲の「夜明けまで」を歌ってみた。

I am singing [ TILL DAWN ] written by Poet: SUEMARR( Masaaki Sudo)
You are leaving far away. I was dancing ignorantly. Smiling with breaking heart. I have been feeling never ending love. Thinking about you I'll sing till dawn. The season ends and turns over. You are leaving. never looks back. Thinking about you. I'll sing till dawn. I'll cover myself with soft linen. Spin into yarn. Disappear my senseless words. Thinking about you I'll sing till dawn.



2023年7月23日日曜日

史上最大の合同軍事演習に反対する

今オーストラリアで史上最大規模の合同軍事演習が行われている。
これに日本が自家製ミサイルを持ってきて参加している。
13カ国、3万人の兵士がオーストラリアに集合し、7月22日には合同演習開始セレモニーが、シドニーで行われた。

日本からは、三菱重工が製造した12式地対艦誘導弾が連れてこられて、重装輪車両に搭載され、海上の艦船をミサイル攻撃する演習が行われている。射程距離は200キロ、シドニー南東部ジャ-ビスベイのオーストラリア国防軍基地沖にあるミサイル試験場で演習が行われている。またクイーンズランド州のショールウオーターベイでも演習するといっている。

陸自制服組の森下泰臣陸上幕寮長は、「オーストラリア海軍と共同で地対艦ミサイル発射訓練をすることは、自由で開かれたインド太平洋を守るため、オーストラリアと日本両国の信頼関係をより一層強化することになるだろう。」と述べた。またオーストラリア側のダミアンヒル陸軍准将は、「前の戦争では日本は敵だったが、その日本と初めて合同で戦闘能力を試験することになり、今後一層両者のパートナーシップが育っていくだろう。」と述べた。

合同軍事演習は7月21日から8月4日までの2週間。参加国は、米国、豪国、日本、英国、インド、ドイツ、フランス、韓国、フィージー、トンガなど13カ国で、戦争の模擬練習をする。
軍拡は平和をもたらさない。敵愾心と不信を人々の心に植え付けるだけだ。もともとヒトは、争い、殺し合うように出来ていない。ヒトを殺したあと、ヒトが元の自分のいた場所に戻ってくることが簡単にはできないのは、戦争に行った若者がPTSD(POSTTRAUMATIC STRESS DISORDER)で悪夢に苦しんだり、自殺率が通常の3倍と、高いことや、うつ病で社会復帰できなくなって深刻な社会問題を生ずる現状をみてもわかる。

ゴリラはヒトより賢い。ゴリラは勢力争いのために相手を殺さない。ゴリラのオスが立ち上がって勇壮に胸をたたくのは、宣戦布告ではなくて、戦わずにうまく引き分けにするためのデモストレーションだ。ゴリラ社会のルールを守れない悪漢ゴリラには、ボスは、顔をぐっと近付けて真摯に相手を見つめる。睨まれた方は反省して行いを恥じて改めるだけ。相手もそれだけの良識を持っていて社会が成り立っている。子供同士、女同士の争いには、白い背中の大きなオスが、黙って両者の間に割って入り壁を作る。それで解決だ。
ヒト社会がゴリラより野蛮で未発達社会である原因は、ヒトには卑怯者で非力な奴でも相手を殺せる武器があり、それを製造販売する死の商人が、資本主義社会の構造の中で作られるからだ。ヒトがゴリラ並みの平和な社会を作るためには、まず武器を捨てなければいけない。
13カ国軍事合同演習に反対する。

スタジオジブリの「天空の城のラピュタ」作曲:久石譲を歌ってみた。
I am singing [ Castle in the sky LAPUTA ] written by Hisaishi Jo, produced by STUDIO GHIBLI and MIYAZAKI HAYAO.




2023年7月15日土曜日

即時停戦を!

ウクライナでは、トルストイの像が撤去され、ドストエフスキーやパステルナークの本は図書館から姿を消し、チャイコフスキーや、ショスタコビッチの曲は、もう演奏されない。踊り子は、「白鳥の湖」を踊らず、ストラビンスキーの「火の鳥」やゴーリキーの芝居も、もう演じられることはない。

ウクライナ人もロシア人も、ユリウス暦に従うオーソドックス、ロシア正教会の信者で心の支えにしてきたが、2022年2月のロシアによる侵攻以来、ゼレンスキーはカトリック教会に改宗した。

ゼレンスキーはもともとロシア語で教育を受けたユダヤ人だが、世界中のユダヤ人ネットワークを利用して、「ウクライナは一方的な被害国で米国NATOの力を借りて戦争を続行するのは、正義の戦いだから、他国は武器を無限大に供出するべきだ。」というイメージを作り出すのに成功している。国家総動員法を発動し、徴兵制を敷き、クリミアを含むすべてのウクライナの土地を奪い返すまで戦争を続行するという。今年5月に広島のG7に参加し、この7月には、NATOサミットにも参加して、装甲車、戦車、弾薬ばかりでなく英国からは劣化ウラン弾、米国からは空中発射巡航ミサイル F16 スーパーソニック戦闘機、そしてクラスター爆弾まで供与させる約束を取り付けた。

ジョンバイデン米国大統領の息子、ハンターバイデンは世界平和統一教会とも密接なつながりを持ち、ウクライナの天然ガス会社、プリマホールデイングスの取締役員をしている。彼の友人であるジョンケリー前国務長官の息子、クリストファーハインツも、ウクライナのこのガス会社で役員を務めて巨額の取引をしている。デイックロムニーの息子も、これに関わっている。
ロイドオースチン米国国防総省長官は、世界最大の兵器製作会社レイセオンの役員だった。米国ではノースロップグラマン、ロッキードマーチン、レイセオン、ボーイングが世界でトップの武器輸出国として国防総省を支えている。

国際調査報道ジャーナリスト連合(ICI)によると、ゼレンスキーはイギリス領バージン諸島にペーパーカンパニーを作り、去年の段階ですでに8億5千万ドルの「私財」を蓄財したという。
しかしゼレンスキーの私財など、ロイドオースチン国防相長官やバイデンやケリーの息子たちの私財の比べれば、ちょい悪、可愛いものだろう。米国は世界一の死の商人として米国経済を維持、成長させるためには武器を製造販売し続けなければならない。今はNATOの資金で武器をいくらでも売って利益を着服できる。
ゼレンスキーはいつまで、軍需産業国米国に踊らされ続けるのか。
ちょっと立ち止まって考えてみないか。
私たちが額に汗して払っている税金が、戦火に追われるウクライナの女や子供たちや、戦争に命を投げ出している兵士たちのために使われているのではなく、米国の武器生産企業の役員たち、国防長官や大統領家族の私腹を肥やすだけのために使われているということを。
正義の戦争などありはしない。戦争は文化も、宗教も、人の心も破壊する。戦争で金を儲ける死の商人をいつまで笑わせておくつもりなのか。やめろ。目を覚ませ
即時、停戦を!!!

「酒が飲みたい夜は」原詩:石原吉郎、曲:高田渡 を歌ってみた。

I am singing [ Wanna be in liquor ] written by Yoshiro Ishihara and Wataru Takada.

Wanna be in liquor. Wanna look for further. The Sun raise but unable to stand. The Sun set but my heart sinks.
You hit my cheek. Still burning pain. Waiting in the darkness. Deadly expecting the Sun raise. Desperately hoping dawn. Wanna be in liquor. My painful fingers try to take off darkness. Dig the mid blue Earth. Who get the reward at dawn.



2023年7月1日土曜日

移民のための英語教育

フランスで17歳の少年を撃ち殺した警官の不祥事で、大規模な暴動が起きているが、これは難民、移民の受け入れの問題でもある。外国から来た人への人種差別への怒りが全仏に広がる姿を、世界一難民も移民も受け入れない国、日本の良識ある人々はどう見ているのだろうか。
日本が少しでも難民、移民を受け入れ、やってきた人々を差別をせず、彼らが日本語を上達して生活しやすくする手助けを、誰もが出来るようになって欲しいと願って、自分の経験を話してみたい。

オーストラリアでは移民して永住権が取れると、国民健康保険と、510時間の英語学習が無料で受けられるようになる。国民健康保険は、すべての働く人が、その給料から約12%を自動的に取られた資金がもとになっている。公立病院やクリニックでは検査も入院も診察も、無料で誰でも等しく受けられる。実にフェアなシステムだ。

英語の勉強は各地にある職業訓練所や、公民館で行われる社会人向けのクラスで受けることができる。自分が永住権を取ったのは1997年だが日本のナースの資格をオーストラリアの資格に移行するための職業訓練校20週間コースを勧められていたので、510時間全部は使わなかった。しかし、娘たちが大学に通っている時間に、さまざまな事情で難民でやってきた人々と一緒に、机を並べて勉強する事は新鮮で、愉快な経験だった。
クラスメイトは、ちょうどユーゴスラビア分裂後の、コソボ戦争に重なる時期だったので、旧ユーゴスラビアのボスニア、セルビア、アルバニア、ポーランド、ルーマニア、イラン、アルメニア、ロシアなどからやってきた難民が多かった。セルビアの戦火から逃れてきた若いお母さんは、ボートで決死の覚悟でイタリアに着き、難民収容所の硬いコンクリートの床で赤ちゃんを産んだ。過酷な収容所での1年間の経験で、情緒不安定になって、ちょっとしたことで悲鳴を上げたり泣き出したりするので、英語の先生も私たちも、とても気を使って接していた。

英語の授業ではまず、履歴書の書き方、就職の面接試験の練習だ。みな来たばかりの国で仕事を探して収入を得なければならないから必死だ。この国では大学を出たかどうかは、問題ではない。自分には何ができるか、が基準になる。つぎに公文書の書き方、クレイムの出し方、買ったものの返品の交渉など、生活に必要な知恵を学ぶ。
英語基礎クラスでは、テレビニュースを録画を見たり、新聞をみんなで読んで、15人ほどのクラスで白熱の議論が繰り広げられた。あるときセルビアから来た20代の青年が、中国のプレジデントとドイツのプレジデントが、、と言ってみんなに笑われた。中国は大統領じゃなくて国家代表だし、ドイツも大統領でなくて首相でしょう、というわけだ。みんなにからかわれて、突然彼は、「僕は馬鹿じゃない。カフカだって読んでる。大学だって出てる。」と言って大声で泣きだした。彼が号泣するのを見てみんなシュンとなったけれど、みんな英語の能力が充分でないために、悔しい思いや辛い目にあって、デリケートな傷を抱えているのだ。本当はみんなそろって泣きたい思いだったろう。
英語基礎クラスが終わると、クラスが選択でき、自分は「演劇クラス」を取った。そこではプロの役者だった先生に従って、まず発声練習。クラスの端と端に立って、お腹に力を入れてAEIOーAUAOを大声で発音する。様々な場面に応じて短いセルフを覚えて、役者になったつもりでセリフを言い合う。例えば夫婦喧嘩や、しつこい勧誘者とのやりとりなど、とてもおもしろい。また、1人ずつみんなの前に立って小話をして笑わせてください、というのが愉快だった。
自分は、スーパーに行ったとき、よちよち歩きの女の子が迷子になって、mum!where you are?と言いながら泣いていたのは文法的に正しい。日本では高校生でも間違えて、mum! where are you?言う。という、実際あった笑い話と、役所に行った私は、what is you title? と聞かれて、慌てた。私は貴族じゃない。ごく一般の普通の人です。平民です。と答えたけれど、役所の人は何度も、あなたのタイトルは何?と聞き返す。日本ではもう貴族制度はなくて、、、と言いながら、そこでようやくタイトルという言葉の意味を誤解していた、とわかった。役所に担当者は、タイトルの、ミスかミセスかミズかを聞いていただけだったのだ。そういったやりとりを面白おかしく話して笑ってもらうと、みんな次は、次は、とせかされる。
種切れになって新聞に出ていた笑い話をした。おじいさんがジャガイモを植え付ける時期になったので、警察に行っておばあさんを殺して畑に埋めましたんと自首しました。警察はたくさんの警官を動員して畑を掘り返し、掘り返し、でも死体が見つからないので、お祖父さんを釈放します。おじいさんは畑を見て、やれやれこれでジャガイモを植えられるぞ。というお話。
数週間のクラスが終わるころ、みんな仲良くなって別れがたい絆ができるが、しっかり抱き合って、それぞれ散っていく。みんなオージーの群れの中に入って、もう会うこともない。

日本でも外国から来た人々に、無料で日本語クラスを提供しているだろうか。510時間無料クラスがあるのせよ、ないにせよ、1人1人の日本人が良い日本語の先生であって欲しいと思う。
人は大学の教育学部を出ても、良い教師にはなれない。実際に教えるなかで、生徒たちが教師を育ててくれるのだ。教師は1人教えると、2人目にはもっと良い教え方ができるようになる。だから日本人が、日本に来た外国人に不自由がないように、日本語を教えることが、自分の成長にもなる。1億1千万人の難民が、この地球上にひしめいている。少しでも受け入れて、一緒に学ぼうとすることが、これから大切なことだ。

作詞、加藤まさを 作曲、佐々木すぐるの「月の沙漠」を歌ってみた。
I am singing [ Moon light in Sandhill ] Lyric by Kato Masao and composed by Sasaki Suguru.
Wide open a Desert. 2 Camels are walking across sandhill. One camel is carrying the Prince. Another camel is carrying the Princess. The Sun is going down in the sandhill. One camel has gold saddle. Another camel has silver saddle. The Moon is coming up in the wide open desert. One camel is carrying Prince in white jacket. Another camel is carrying Princess in white dress.