2023年4月12日水曜日

子供への人権侵害を許すな

マッチョの国オーストラリアの刑務所では、レイプ犯には2重の警備が付く。ムショにはムショのルールがあり、筋の通った理由で殺人を犯した殺人犯は尊敬されるが、弱いものいじめで卑怯なレイプ犯は、ムショで囚人仲間たちによって殺されて当然!といった「常識」があるからだと、NSW州シルバーウオーター重要犯罪人刑務所に2年半入っていた人から実際聞いたことがある。
私も死刑制度反対なくせに気持ちは、ムショのルールに賛成っぽい。レイプの多くはそれが犯人の嗜好なので刑罰を受けても治らず犯罪を繰り返すことが多い。怖がったり、嫌がる相手に暴力をふるうことでしか快感を得られない犯罪者は、放火犯と同様、一種の精神病なので刑罰では治癒せず、精神科医による治療が必要だ。治療には本人の絶対治すという強い意志と根気と良い医療施設が必須だ。時間もお金もかかる。

きのうBBCの記者が訪日し、日本のエンタテイメントのジャイアンツ、ジャニーズ事務所を取材したドキュメントがオーストラリアの公営放送TVで放映された。ジャニーさんとは何者だったのか。14,5歳の男の子たちを自宅に住まわせて次から次へと性的に凌辱していた。彼がぺデファイルであることは、人々の間では周知のことだったが、だれ一人として告発せず、彼の死後も少年グループは依然として日本のエンタテイメントを支えてきた。
そこで記者は、ジャニーズ事務所で働く人々、もとジャニーズメンバーだった美少年、またはもと美男子にインタビューしていくが、一人としてジャニーさんを責める人がおらず、今でも愛してる、彼は恩人だ、と口をそろえて彼らが言うことに、最後まで記者は戸惑っていた。
日本人の「人権意識ゼロ」の明確な証を見たようで、これは「痛い」ドキュメントだった。

13歳以下の子供と性交することは刑法で罰せられる犯罪だ。人の意志に反して人の体に触ることも、ヒトの自由を拘束することも、同意なしに性交することも、犯罪。相手を自分と同じ人間として尊重していないから起こる行為だ。誰でも好きでもない人に触られたら嫌だろう。これは人権侵害であることを、肝に銘ずるべきことだ。それがどういう意味を持つのかまだ判断できないでいる子供に触れるな! ぺデファイルは深刻な犯罪であり、そこに追いやる子供たちの両親や芸能関係の大人たちも犯罪者だ。子供への人権侵害を許すな!!!

I am singing 「 いつかある日」(ロジェ デユプラの遺言)深田久弥 翻訳、西前四郎 作曲, [ Someday] ordinal Lyric written by Roger Duplat, translated to Japanese by Fukada kyuuya, music written by Nishmae Shiro.
In 1951 a French mountaineer Roger Duplat disappeared in the Nanda Devi (7800m) Himalaya, And his poet became his living Will. He was only 30 years old.

interpretation is:
Someday I had died in the mountain. Tell to my mum I died peacefully. and Tell to my dad I was a brave challenger. Someday I had died in the mountain. Make small Cairen and put my picker on top. Someday I had died, My old mountaineer friend. My hummer will be yours. Let hummer listen blowing mountain wind. Let hummer see the beautiful shinning snow.



2023年3月30日木曜日

戦後米国がやってきたこと

アメリカ人は一番すぐに友達になれる人々だが、米国国家は世界一の殺人集団国家だ。
戦後80年近くやりたい放題をやって世界を壊してきた。
WW2が終わった時、米国は世界の80%の金を保有していた。ドル支えによる金本位のブルトンウッズ体制が1971年まで続いたが、その後も最強ドルが世界経済をけん引してきた。一方、世界の警察としてアジア、中南米、アフリカの、どの国に起きたクーデタや内戦にもすべて米国が関与してきた。

1)1965-1973:ベトナム戦争の8年間に300万人の兵をベトナムに送り58000人戦死(平均年齢19歳)、1200憶ドル戦費を使いベトナム人400万人、ラオスカンボジア人を数万人殺した。

2)1999:コソボで、セルビア人によってアルバニア人がジェノサイトされているとの偽りの情報により国連の承認なしにセルビアを空爆し破壊の限りを尽くした。
3)ソマリア内戦を引き起こし、いまだにソマリアは宗教、民族の軋轢で戦火から逃れられない。

4)2003:サダムフセインが、破壊兵器をもっているとの偽りの情報をもとにイラク侵攻、英国軍と共に、湾岸戦争を引き起こしサダムを公開処刑した。リーダーを失いイラク政権は未だ不安定。
5)2001:アフガニスタン侵攻。9.11米国同時多発テロ主犯はオサマデインラデインで、それを匿っていると言う理由で戦争を引き起こし,戦闘は2021撤収まで続き、2兆ドルをかけて、2400人の米軍兵戦死、その何十倍ものアフガニスタン人市民を死亡させた。

6)2011:リビア内戦を、カダフィ大統領の独裁から民主主義を守ると言う理由で侵攻、かつて民族独立の英雄だったカダフィを処刑したが、リーダーを失ったリビアは現在アルカイダ、ISISとその分派により終わりのない内戦に苦しんでいる。

7)2011:シリアでアサド独裁政権から、民主的政権を作るとしてアサド政権を倒そうと内戦を仕掛けたが、依然として民主的選挙によって選ばれたアサド政権は健在、しかし地方はアルカイダ、ISISのより混迷の内戦状態。
8)2006:イランが核兵器を開発しているとぬれぎぬをかけ、経済封鎖、経済制裁によって人々は苦しんでいる。

9)2020:国連が承認していないにも拘らずトランプがイスラエルによるパレスチナ占領を容認、エルサレムに米国大使館を置いた。これが今のパレスチナへの暴力と占領地拡大の根拠になっている。家をブルドーザーでつぶされ、石投げる少年に向かって自動マシンガンで応じるイスラエル兵、誰がか違っていて、誰が正しいのか。

世界の警察どころか、世界の破壊者米国は、ウクライナに最大規模、数千憶ドルの武器援助をして、世界最大の軍需産業を育成し、莫大な利益を収めている。一方2つの銀行倒産に見られる金融危機、インフレと物価高による経済不安は他のどの国より深刻だ。いま没落過程にある米国内の経済振興のためには、どんどん武器を作って売りさばく必要があるから、ウクライナに武器援助している。

ベトナムもアフガニスタンも儲からなかった。若者の命を奪い国への不信感を育てたが、今度は違う。血で手を汚さずに武器を送り込むだけで儲かって儲かって笑いが止まらない。
現在もまだウクライナ、ロシア戦で西側のメデイアが報道することだけを信じる人々。どこまで米国のプロパガンダに汚されれば気が済むのか。

3月後半中国、ロシア首脳会談がモスクワで行われた。西側メデイアは悪の中枢、国際犯罪者2人が武器供与と核兵器の話をしたに違いないと、決めつけたが、習近平は、まず国家の主権は尊重すべきであるが、NATOに代表される軍事ブロックをつくるべきではない、とロシア側にもウクライナ側にもくぎを刺した。
そのうえ、国連を中心とした、国連憲章の精神にそった新たな世界体制を構築すべきだ、と述べている。今後、ウクライナはいずれ停戦をうけいれざるを得なくなる。何時までも戦争をしていられない。この先を見通すため停戦に持っていける、唯一の国、中国を見守っていきたい。

「悲しくてやりきれない」作詞:サトウハチロー作曲:加藤和彦を歌ってみた。
I am singing [ Can't help crying ] written by Kato Kazuhiko.
Interpretation is:

Even though the blue sky is shining. Yesterday today tomorrow. Can't stop tears. How deeply in sorrow. Who listen my grief. 
Even white cloud spread over the sky. Yesterday today tomorrow.  My dream broken. and gave up hope. Can't stop crying.   How sadden my bitter experience.  

Even though green forest surrounding. Yesterday today tomorrow.  The wind blow and my voice has gone.  Can't stop weeping. How can I softer my great sorrow.



2023年3月26日日曜日

原子力潜水艦に反対

3月14日のオーストラリア、米国、英国3国の共同声明によるとオーストラリア政府は、中国の威勢からインド太平洋を守るために10数年で33兆円かけて、原子力潜水艦を作ることになったという。FREEDOM(自由)とPEACE(平和)とSECURITY(安全)の為だそうだ。オーストラリア開国以来、初めての最大規模の出費、お買い物になる予定。

ほとんどのオージーにとっては防衛にも、潜水艦にも関心がないようにみえる。しかし、シドニー湾の底では、WWⅡで沈められた日本の潜水艦が眠っている。1942年ハーバーブリッジの下、オペラハウスの間近まで日本の特殊潜水艦が接近、魚雷攻撃で21人犠牲者が出ていて、沈められた潜水艦にはどれだけの日本兵が乗っているのかは不明だ。命令で遠くまで来させられ人知れず何十年も海底で眠る若者を思うと痛ましい。

オーストラリアも日本同様、米国のごり押し勝てず、フランス製の潜水艦を買うはずだったのが、米国と英国に原子力潜水艦を押し付けられる形になった。核不拡散条約で核兵器の保有が認められている安全理常任理事国5か国と異なり、オーストラリアは核兵器の保有を禁じられているから、核兵器を持たないのに原潜を持つ世界で初めての国となる。
おまけに原潜から飛ばすロングレンジミサイルを、220も追加で買うことになったと言う。どこかのシャモジ内閣にそっくりだ。

オーストラリアの国防予算は年間486憶ドル、GDPの2.1%だが、これに原潜が加わると2.5%となる。 たった人口2600万人の国にそんな物騒ぎな武器が必要だろうか。
改めて確認することは、軍拡は平和をもたらさないということだ。死の商人を太らせるだけの人を殺すための武器を持ってはならない。軍縮のみがこれからの人の生きるべき道だ。核を廃絶し、地球の死を意味する核兵器を廃絶することだけが、今後、人類が生き残るための条件だ。
宮沢和史作詞作曲の「島唄」を歌ってみた。意訳は次の通り

I am singing [ SHIMAUTA ] written by Kazufumi Miyazawa.
interpretation is :
[ Island of Okinawa ]
Scarlet flower has bloomed. The wind blows and the storm strips our Island. Storms after storms repeatedly continuously. I met you in a deep green forest. You had gone, and you never back in the deep green forest. Listen my cry blowing wind, flying birds. My tears dropping over the ocean.
Scarlet flower has gone. Only waves swinging. Wind blowing, storm sweeping in our Island. I met you in a deep green forest. You left me, never back in the deep green forest. Listen my cry, floating in the wave, flying birds, blowing with the sea. Ocean, the Universe, God and our lives. Give us peace, give us calm comfort.
Scarlet flower, Listen my cry, listen my tears.



2023年3月21日火曜日

スピーキングテストは無用有害

都立高校の入試にスピーキングテストが今年から加えられたことで、入試そのものに反対なのに、スピーキングとは!とずっと反感を覚えてきた。
40年ちかく日本を離れ英語圏の社会で働き、暮らしてきたが、英語の能力とは、文法、構文の確かさと、語彙の豊富さで決まると思う。読解力と文章の表現力だ。

東京都教育委員会は、民間会社ベネッセコーポレーションとどれ程癒着があるのか知らないが、スピーキングテストの合否判定は、ベネッセコーポレーションが雇った1日バイトの試験官が決定する。それは公平だろうか。普段英語をしゃべらない国で、普段英語をしゃべらない試験官を、普段英語をしゃべらない会社の人がどうやって選んだのか?合否の基準は?スピーキングのお手本は?スピーキングのお手本など、本来ないだろう。

アメリカ英語のスピーカーはアイリッシュの英語を聞き取れないし、スコットランド英語のスピーカーはアメリカ英語を聞き取るのに苦労する。ニューカッスルの英語ジョーデイは、ケンローチ監督の英国映画でも英語の字幕を必要とするほどわからない。コクニー英語はTを発音しないし、オージー英語も慣れないと聞き取れない。インド人の英語はもっと難しい。しかし読み書きはみんな共通なのだ。読み書きがいかに大事か。

今回の試験では,不受験者には仮の結果を与えて採点したため、採点してみると綜合点で受験者の点数を不受験者の点数が’上回る逆転現象が起きたという。こんなことのために自分が受験に失敗したのだ、と思う生徒が居たら悲しい。英語が嫌いな子が増えるのではないか。
また補聴器を必要とする生徒は、試験でイヤホンを通して質問の答えるのに補聴器を外さなければ回答できないために、技術的に試験が困難だったという。視聴力障害、自閉症スペクトラム、多動障害などの生徒への対策は全くなかった。見切り発車もいいところだ。

スピーキングで何が大事かというと、言うべき内容が大事なのであってスピーキングそのものは大事でも何でもない。美しい発音、なめらかな弁舌、音感の良い話し方、効果的な息継ぎ、印象深いイントネーション、みんなただの技術にすぎない。技術はいつでも、必要になれば身につけられる。テクニックではなく、言うべきこと、考えている事、思ったことの内容を、しっかり日本語で表現できるようになることが大切だ。
英語嫌いな子供を作らないため、スピーキングテストは今年限りにして、もう止めてもらいたい。
I am singing [ Sound of silence ] by Simon & Garfunkel.



2023年3月14日火曜日

移民と難民の受け入れを!

医療現場で働くオーストラリアのナースの40%は外国から来たスキルワーカーだ。
もともとこの国は国民の4人に1人以上は外国生まれの移民によって形作られた国だから、驚くにも当たらない。
オーストラリア生まれではない40%のナースの内訳は、外国から来て市民権を取った移民も、私のように日本国籍は変えず永住権をもつ移民も、労働契約で働きに来た外国籍の人も、英国やカナダなどからワーキングホリデイビザで来て働く人も含まれる。

オーストラリアは建国以来、積極的に移民を受け入れてきた。第1次世界大戦で母国英国に忠誠を誓うため沢山の志願兵を失ったオーストラリアは、1943年には人口たったの730万人、外国からの侵略を阻止し独立を守るためには、急遽最低人口を3千万人増やさなければならなかった。で、そのまま現在に至っている。

ところで私の職場は外国人ばかりだ。彼らの元の国籍と来豪した時期を考え合わせると、さながら現代史を復習することになる。
まず30年ちかく私の働くエイジケアで働くラデイアは、私と同じ年、73歳の旧ユーゴスラビア出身だが、9歳のときにチトー率いる独立軍に迫害されて生まれ育った土地を追われボートでマルタに逃れ、イタリアの難民キャンプを転々とした末、1958年に難民として来豪した。オーストラリアは1950-1970までに旧ユーゴスラビア、ポーランド、ハンガリーから30万人の難民を受け入れている。同時期英国、アイルランド、ニュージーランドからは88万人を受け入れ、その多くは技術を有し優遇されたが、南ヨーロッパ出身者の多くは低賃金の産業労働者となった。セルビア人だったラデイアが、故国でもイタリアでも道端に身寄りのない子供たちが空腹で動けなくなって、そのまま亡くなって沢山転がってた、と話してくれる昔の風景は、ホラーそのものだ。聴くに辛い話だが、現代史に貴重な語りは、是非続けてもらいたい。

16年あまり一緒に働いているマリアは、シオラレオーネ出身。1970年5歳で両親に連れられ難民として到着した。このころはオーストラリアは日本同様、高度成長期にあり移民大歓迎だったので、マリアがシドニーに着いて、割り振られた一戸建ての庭付きの家には、家具や電化製品までそろっていたと言う。箪笥には両親と彼女にために服が並び、冷蔵庫には食料が入っていて、地域の人々から歓迎会まで行われた。アフリカでダイヤモンド鉱山を所有していた両親は長く続いた内戦と政争で命を狙われて、デカプリオの映画「ブラッドダイヤモンド」よりも怖い経験をしたという。
また、アフリカのガーナからきたグレイスは、2000年シドニーオリンピックのとき、ガーナを代表するマラソン走者だった。レズビアンでもあって帰国すれば差別に苦しまなければならない、ということで、入管から人権保護のため永住権を与えられた。優しい人で職場になくてはならない人だ。
オーストラリアのナース事情を語り、職場の人々をことを語り始めると、全員がユニークで現代の歴史の動きに関わってくる。

その国の価値を決めるのは、経済力や、国民性や、識字率だけではない。人口減少と国民の老齢化を前にしていまだ、難民受け入れを拒否している日本に今必要なのは、人々の多様性に順応し、受け容れることではないか。誰も日本に生まれようとして、自分で選んで生まれてきたのではない。国籍に関わりなく人として生きるために生まれてきたのだ。日本にいる外国人に人権を!!!

「イムジン河」(臨津江)朴世永作詞、高宗漢作曲を歌ってみた。



2023年2月23日木曜日

映画「西部戦線異状なし」


原作:エーリヒ レマルク。
1928年にこの作品を発表したレマルクは、これをもとに映画化された映画は上映禁止、出版された本は焼かれ、発売中止、ナチ台頭の時期に重なり敗戦国ドイツの惨状を宣伝したと言うことで国賊扱いされた上、国籍をはく奪され、スイス経由で米国に亡命することになった。 映画の主役を演じたリュー エアーズは、このあとWWⅡで、良心的兵役拒否をして看護兵として、南太平洋の戦地で3年半もの間、働かなければならなかった。

西部戦線とはWWⅠでドイツ軍と連合軍が最も熾烈な戦闘を繰り返したベルギーフランデル地方、フランス北東部の国境近くを指す。わずか数百メートルの陣地を奪い合うために、300万人の戦死者を出した激戦地。ガリポリ、ノルマンデイー上陸などとともに、戦争の残忍さを表す代表となっていて、オーストラリアでも毎年戦死者の遺族が追悼式に渡仏して参加している。
この西部戦線に当時、ギムナジウムに通い大学入試を目指していたレマルク自身が、18歳で学徒志願兵として参戦する。最前線に送られ、親しくしていた学友たちを次々と亡くした経験を、1928年、30歳になって発表、いちやくベストセラーになって45言語に翻訳され、米国のユニバーサルピクチャーが版権を買い、映画化された。ルイス マイルストン監督によるこの作品は、1930年第3回アカデミー賞で作品賞と監督賞を受賞した。

映画は1930年の作品にカラーを付けて、リメイクされたのが1979年。2022 年のいま上映中の作品は、3回目のリメイクになる。ドイツが制作してNETFLEXで、ここ2月に公開された。
映画では、原作者レマルクの体験通り、17歳のポールが仲の良い同級生と共に、老教師から愛国心を掻き立てられて志願、そろって西部戦線に送られるところから始まる。ろくに訓練もないまま数百メートル先に敵兵が待ち構える塹壕のなかで、一人ひとりとポールは友達を失っていく。泥と火薬と毒ガスと、肉弾戦の中で、絶望的な状況と残酷なシーンが続く。

NETFLEXの2022 作品よりも、1930年で1979にリメイクされた作品の方が、わずか17歳のポールの目で戦争が描かれていて、牧歌的なフランスの田舎の風景や、古参兵カデンスキーとの心の交流がよく表現されているような気がする。1979版のラストシーンは有名で、映画好きの語り草になっている伝説的なシーン、ポールが塹壕から飛び立った蝶をとらえようとした瞬間に、撃ち殺されて映画が終わる。若干17歳で志願した若者が、昨日敵兵を銃剣で刺し殺した手で、生き物を見ると思わずデッサンしたくなる美術志望の、傷つきやすい柔らかな心も持った普通の少年だったことを表していて、ただただ悲しい。優れた反戦映画だ。

「西部戦線異状なし、報告すべき件なし。」とは,ポールが死んだ日、ドイツ軍司令部が上官に報告した言葉。
専守防衛だけでなく敵のミサイル基地を攻撃することが国防だ、と言い張る日本の愚かで卑怯な者の口と同じだ。
今年の英国アカデミー賞で、監督賞と作品賞を受賞した。来月行われる95回アカデミー賞でも9部門でノミネートされている。受賞間違いなし。このような時期に、レマルクの残した反戦映画を見ることの意味は大きい。

[All Quiet on the Western Front]
The film is a 2022 German film based on the 1929 novel by Erich Remarque. Directed by Edward Berger and was released to streaming on Netflix. It received 76th British Academy Films Award : the Best picture and Best director award.
The story is : in 1927, 3 years into WW1, 17yeard old Paul enlists in the German Army with 4 classmates, they are deployed in Northern France, trench warfare on the Western Front. Although Paul lost all his loved friends one by one, he ,survived with old soldier Katczinsky on that time at front line lost 3000000 lives. On November Supreme Allied commander gives the German the war imminent end and an armistice that is set to take effect at 11:00AM.
However Paul was shot and killed as many French soldiers at 11:00AM on November11.

This novel was German born Erich Remark based on his own experience in the German Army during WW1, was international best seller at 1930's which created a new literary genre and was adapted into films. His anti-war themes led to his condemnation by NAZI propaganda, and his German citizenship was taken away, then he must escaped to Switzerland and USA.
Watching this Anti-War movie has meaning such a aggressive countries movement right now. Stop killing!


2023年2月15日水曜日

映画「フェイベルマン」

原題:THE FABELMANS
原題通りに訳すと「ファベルマン家の人々」を観てとても良かった。
映画監督ステイーブン スピルバーグの自伝。
今、大人でスピルバーグの映画を、ひとつも見たことのない人は少ないだろう。アカデミー賞監督賞を8回ノミネートされて「シンドラーのリスト」と「プライベートライアン」で2回受賞。1979年代以降、世界歴代興行収入第1位のレコードを何度も塗り替え、単に娯楽映画を製作するだけでなく、ホロコーストの生存者証言を記録する「ショア―生存者映像歴史財団」を作り活動してきた。それが名誉なのかどうか知らないが、英国王室からナイト爵を授与され、独国連邦共和国功労勲章、ベルギーからも王冠勲章、米国大統領自由勲章を受章した。
監督作品を羅列してみると

1971:激突クラッシュ、1975:ジョーズ、1977:スターワーズ未知との遭遇、1982:ET、1985:カラーパープル、1989:インデイージョーンズシリーズ、1993:ジェラシックパーク、1997:タイタニック、1997:シンドラーのリスト、1998;プライベートライアン、2001:AI、2002:マイノリテイレポート、2002:キャッチミーイフユーキャン、2004:ターミナル、2005:ミュンヘン、2011:戦火の馬、2012:リンカーン、2015:ブリッジオブスパイ、2018:レデイプレイヤー、2021:ウェストサイドストーリー、2022:フェイブルマン
この映画はスピルバーグが5歳の時、両親に連れられて見た初めての映画「地上最大のショー」(1952)で、列車が衝突大脱線するシーンに魅せられ、ねだって模型の列車を買ってもらうところから始まる。彼は、その列車を衝突させて16ミリカメラで捉えることで、フイルム造りの面白さに取り付かれていく。
彼は、愛情深いが凡庸な父親と、一緒に住んでいた父親の親友と関係を結び離婚してしまう自由奔放な母親のもとで、多感な少年時代を送る。幼少時代を過ごしたアリゾナからカルフォルニアに引っ越してからは、アメリカ人特有のユダヤ人差別の虐めの対象にもなるが、やがてユニバーサルスタジオに通うようになり、プロの腕を磨いていく。というお話。
テイーンのころ、彼が母親の行状に傷ついていて、その傷をずっと抱えたまま大人になり年を取ったいま、この映画でもってそれを清算したスピルバーグに、とても共感した。誰でも子供時代に人に言えない傷を受け、それを抱えてきていて、どこかで人に言ってしまったことで心が解放される、気持ちが清算される、といった経験があるのではないだろうか。それを彼は映画でやった。

私は彼の作品の中では彼の最初の作品「激突」若干25歳で作られた作品が一番好きだ。NYのサラリーマンが仕事で南部をドライブしていて大型トラックを追い越したことで恨まれ、ただそれだけのことで地獄まで執拗に追われるお話で、この映画ほど怖い映画は後にも先にも見たことがない。彼が映像が与えるインパクトと、悪魔的魅力を叩き込んでくれた訳だ。
おかげでここで、羅列した21本の彼の作品は全部観ている。スピルバーグの観客を引き付ける力量、画面に魅惑させる巧みな手腕に今更ながら感心する。

映画ファベルマン家の人々では、母親役のミッシェル ウィルアム、父親役のポール ダノ、本人役にガブリエル ラベル、達者な役者たちがみな活きていて、とても良い上質な映画に仕上がっている。監督デビッドリンチがカメオ出演していて、お茶目にもジョンフォードの役を演じている。今年のアカデミー賞候補作になるに違いない。観ても損はない。



2023年2月13日月曜日

医療崩壊

英国の医療崩壊が言われて久しい。もとはサッシャー首相による新自由主義による思い切った医療体制の合理化で公費を抑えるために公立医療を営利目的の企業に売りさばき、医療に極端な予算削減を強いた為、優秀なドクター、ナースらが一斉に海外に流出した事柄の上に、3年間にわたるCOVIDによる医療ひっ迫が、問題を露呈させた。救急車は2時間待ち、手術や癌の治療のための入院がすぐできず自宅待機させられ、待っている間に亡くなる人が週に500人という。12月には10万人のナースが職場を放棄して街をデモした。150年の歴史を持つロイヤルナースカレッジにとって史上初めてのデモだったという。インフレによる生活苦にもかかわらずサラリーが5%しか上がらなかったので賃上げを要求してのデモだった。

オーストラリアでも2年余り、政府がCOVIDを予防するという名目で鎖国政策をとったため、スキルワーカーを外国人に頼っていた医療社会では、未曽有の労働者不足に陥った。ナースも待遇改善と賃上げを目標に、病院ごとにナースアソシエーション主導のもとにデモをして、わずかだが賃上げに成功。とくにエイジケアではCOVIDによる国の死亡者の70%がエイジケアのお年寄りだったにもかかわらず、職場に留まったナースたちに、政府からボーナスが出た。そんな程度のことで、ちょっと嬉しかった自分も情けない。実にCOVIDで過去2年間、苦しい思いをしたのだ。

COVIDが老人を死に追いやることが分かって、流行し始めた2020ころ、医療現場で70過ぎても働く私は、まず確約書にサインさせられた。現場に残ればCOVIDに感染し、年齢から言うと死ぬリスクが大きいがそれを理解しており、仮に死ぬことになっても訴訟を起こさない、という誓約書だ。幸い感染せずCOVID患者も看護してきた。現在でも仕事始めに、職場の入り口でラピッドテストをしてから仕事に入り、外科用マスクをつける。1人でも患者や職員で感染者が出れば、マスク、フェイスマスク、ゴーグル、靴カバー、全身を覆うガウンの再登場だ。これをこの3年の間に何度も繰り返してきた。

この3年でナース不足による過重任務で辞めて行った職員は数えきれない。1番の親友だったドイツ人ナースに死なれた。2人の職場仲間は若いのにストロークを起こした。ウィルスという目に見えない敵への不安と、自宅から職場まで往復するだけで、娘たちにも会えない、遊びに行けないといった都市封鎖による心理的ダメージは大きかった。酷い時期にはダブルシフト、18時間勤務を引き受けざる負えないこともあった。そのため互いにカバーしあう仲間同士の友情が育ったともいえる。
政府は2万3千人のドクターとナースが必要だと言っている。海外からのワーカーと留学生に期待を寄せている。

世界的な老人人口の増加により、COVIDが終息しようがしまいが、どの国も医療ひっ迫、国民健康保険の存続が厳しくなっている。資本主義社会では利益になる商業活動が優先されるから、医療と教育は常に取り残される。もう一度、新自由主義の幻想から目を覚まし、国が医療と教育を先導するシステムに帰るべきだ。私は大叔父、大内兵衛が支援した美濃部亮吉の東京都都政で、授業料無料の看護大学で学び、おまけに奨学金までもらいながら資格と取って働き始めた。それがいま必要なのに、どうして今できないのかわからない。
100%返済金なしの奨学金で医学を学んで、優秀なドクターやナースを育てる公立の大学を各県に作るべきだ。現在、日本政府は武器を大量に買い込み、人を殺すことばかりに夢中になっている。人ならば、人を殺すことより、人を生かす医療と教育を。声を大にして叫びたい。殺すな!





2023年2月11日土曜日

死ぬまで立つ

健康寿命という2019の厚生省のデータがある。平均寿命は医療技術の高度化や教育の普及によって伸びるばかりだが、健康でいられるのは日本人男性で8.73年、女性で12.07年も平均寿命より短い。何らかの疾病持ち家族や医療施設の世話になりながら、女性では平均して12年も生きる。例えていうと、自分で食べたいものを掴むことが出来なくて、ただ口を開けて介助者がスプーンで運んでくれるものを食べ、自分でトイレに行けなくてオムツを時間ごとに替えてもらいながら12年も生きることになるかもしれない。

日本に居た時にライセンスを取ったナースの資格で医療通訳をしながらオーストラリアの公立病院に勤め、いまはエイジケア施設で働いている。職場ではナースの下に多数のアシスタントナースが居て、実際のお年寄りの日常ケアに当たっている。アシスタントナースの72%は外国から来た移民だ。もともとオーストラリアでは国民の4分の1が外国生まれだが、エイジケアと障害者ケアの労働力主力は移民によるものだと言える。
施設に入居してくる人たちは、お年寄りだけでなく、アルツハイマー病、精神病、末期の癌患者、末期の腎臓病患者、身体障害者、自閉症患者などいろいろだが、自力で排尿便出来なくなって、自宅で介護できなくなった人が入居してくる。そして施設で死を迎える。

新しい入居者が来るときに1番知りたいことは,その人が立てるかどうかだ。日課として朝食、モーニングテイー、昼食、アフタヌーンテイー、夕食、夜食と食べることの介助に追われるが、その合間にカードゲーム、映画鑑賞、音楽会、バス旅行などに入居者は参加する。なかでも朝いちばんのシャワーと、食後ごとに便座に座らせる介助が介助者にとって大きな仕事だと言える。
人は立てなくなったら、排尿便を自分で処理することができない。歩けなくなっても自力で立ち上がることさえできれば、介助者は、ベッドから車いすへ、車いすから便座へ、排尿便後便座から車いすへ、そこから食堂の椅子へと楽に移動することができる。しかし自力で立てなくなったら、入居者の腰にベルトを着け、機材で立ってもらい、車いすで便座、椅子、ベッドの一連の移動ごとに機材を利用することになり、労力も時間もかかる。
職場では寝たきりの人を作らないために、どんなに動けなくてもシャワーを浴び、食事は食堂で取るから介助者は休みなく入居者を移動させていることになる。こんな介助者の動きを想像してもらうと、どれだけ人にとって食べることと排泄することが大仕事かわかるだろう。それが生きると言うことなのだ。

世界人口90憶人、世界で10人に1人が65歳以上で、2025には6人に1人が老人になる。
老人を毛嫌いする中年オヤジ、女から生まれたくせに女を小馬鹿にする男たち、外国人労働者を2級市民扱いする差別者、ホームレスに暴力をふるう者たち、みんな みんな年を取る。平均して男性は9年、女性は12年他人のケアに頼って寿命を迎えるヒトは、哺乳類の中でも稀有な存在だ。
ならば、医療関係者を尊重し、自分は病気をしないように体に良い食事をとり、適度な運動に励み、社会に貢献しながら年を取る、少なくとも最後まで自力で立てる、ように努力することが大切なことだと思う。



職場の仲間たちと飲み会

2023年1月31日火曜日

クジラとイルカを食べないで

どうかクジラとイルカを食べないで!!!
とても残念なニュース。ある会社が横浜元町と東京2か所に、鯨肉の自動販売機を置いて商売を始めた。諸外国では大きく報道されて、改めて日本人へのバッシングが始まっている。TVニュースでは、飲酒しながら自動販売機で肉を買って血の滴る鯨肉をほうばる日本人の姿が放映されている。

ワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動物の種の国際取引に関する条約)では、シロナガスクジラ、ザトウクジラ、ミンククジラを商業目的で貿易ならび海からの持ち込みを禁じている。これに倣って、1982年IWC:国際捕鯨委員会では、すべての商業捕鯨が禁止された。
しかし、その後も日本は調査捕鯨と、名前を変えて引き続き捕鯨も鯨肉の販売も続けたため、2010年オーストラリアとニュージーランドは南極海での調査捕鯨を禁止するように国際司法法廷に提訴した。2014年に判決が出て、日本の水産庁は敗訴し、調査捕鯨が違法であると結論が出た。この時の敗訴の理由は、クジラを殺さなくても調査ができる、殺生サンプル数が実際と異なって多量に捕獲殺生している、科学的調査の成果が不十分で学会への発表がなく、外の研究機関との連携が不十分だ、という内容だった。いかに日本の調査捕鯨が商売優先で自国我流なものであったかが明確にされた。

しかしその後日本は国際社会の批判を押し切って、IWCを脱退し商業捕鯨を再開した。
またIWCには小型捕鯨(イルカ)は管轄外なので、日本近海のイルカ漁は、止むことなく続けてられいる。和歌山の太知でイルカを追い込んで撲殺する漁は、いまや世界でも有名だ。
日本に住む日本人は自分たちが国際社会で、どのように評価されているかについて鈍感だ。オーストラリアが日本を国際司法裁判に提訴していた2010年ごろ、シドニーで「クジラ食うなよ」と唾を吐きかけられた日本人を知っている。日本の本を読んでいた人が、電車の中で嫌がらせうけたこともあった。あなたが新婚旅行でオーストラリアに来た時、こんな目にあったらどう感じるだろう。あなたの息子を英語留学させたとき息子が鯨の件で怪我をさせられたらどう思うだろう。
「日本ではクジラが国民食で伝統的な食物のうえ、主要な蛋白源で、海ではクジラは増えているに違いなく、大食漢の鯨を食べて数を減らすことは良いことだ」、と水産庁の思惑どおり思い込んでいる人が多いかもしれないが、それは国際社会では孤立した、受け入れがたい少数意見だという事を知らなければいけない。日本人裁判長を含めた16人の裁判官による裁判で敗訴した事実を認めなければいけない。日本は100%オイルも資源も輸入に頼っていて、食料の80%近くを輸入に頼っている。日本は国際社会から孤立して生きていくことはできない。

海は地球に生きるすべてのもので、ヒトと同じ哺乳動物であるクジラはヒトの3歳児の知能を持つ。北で生まれた子供をつれて南極を目指して通過する母子クジラをシドニーでは頻繁に見ることができる。野生動物は牛や豚の様に、ヒトの食料になるためにあるのではない。有限な野生動物を、ほかに蛋白源がいくらでもある日本人だけが食べて良いわけがない。水銀汚染も深刻だ。和歌山の太知の住民の血液中の水銀量は、他の4倍以上だという調査結果がある。
COVIDが発生したのはウーハンの野生動物市場という説が有力だ。ヒトが本来野生動物の住処であった森を破壊し、野生動物を食料にしたため動物本来のウイルスがヒトに感染し発病することになった。エイズもエボラウイルスも同様だ。今後、いまだヒトが知り得なかったCOVIDよりも強力なウイルス感染を防止するためにも野生動物は食べてはいけない。
どうか、クジラとイルカを食べないで!!!
I was shocked by the news, that said 3 Whale meat vending machines were settled in Yokohama and Tokyo. TV news shows drunken men got whale meat from machine and eating blood dripping whales meat.
1982 IWC ( International Whaling Commission) band commercial whaling following Washington Treaty. However Japan continues whale hunting as " Research whaling" and offered selling the meat. At 2010 Australia and New Zealand had suit Japan to stop whale hunting at Antarctic sea in International Court, and Japan lost case. 16 judges include Japanese judge told Japanese research whaling is not reasonable and no evidence for research. After the judgement, Japan withdrew from IWC, and commenced commercial whale hunting against international agreement.
This time in Australia we are able to watch mother whale takes her baby towards Antarctic sea. It's lovely and moving scenery.
The sea is for every one lives in the earth. A Whale is high intelligent mammal. The wild animal should not be eaten like a cow or a pig. Whale hunting should be end. Please do not eat whales. Thank you.
I am singing " Sailing Biwa lake".



2023年1月25日水曜日

28回目のオーストラリアデイ

1月26日はオーストラリアデイで祭日だ。1770年探検家キャプテンクックがシドニー湾に上陸した後、初代英国総督アーサーフィリップが正式に英国王室による領有宣言をしたのが1778年1月26日だった。
そしてユニオンジャックの下、先住民族アボリジニの大虐殺が始まる。先住民アボリジニは、6万年もの長い歴史の中で独特の文化を継承してきたが、英国侵略により100万人の人口の90%以上を失った。アボリジニはアフリカの奴隷売買された人々と違って教育しても訓練しても怠惰で働かない、と決めつけられて害獣として殺戮された。侵略者によるスポーツとしての狩りの対象にもなった。今は、保護政策により豪州の総人口の3%まで回復している。アボリジニを殺しまくり英国の刑務所として船で送られてきた囚人によって作られた国、それが豪州だ。

オーストラリアデイは毎年、国旗が高々と掲げられ自衛隊、警察、消防隊、海難レスキュー隊などが晴れ晴れしく行進し、コンサートが行われ、外国から移民してきた人々に式典で念願の市民権が授与されるめでたい日だが、一方では「アボリジニ侵略の日」でもあり、毎年激しいデモが行われてきた。
今年は1月26日祝日を否定する人は、仕事を休まないで出勤しても良い、で、30日以内に1日休暇を取ることを認める、ということになって、オーストラリアデイに異議を唱える人々の要求が受け入れられるようになった。とても喜ばしい。

この日、1月26日で私が2人の娘たちを連れて豪州の地を踏んで28年経ったことになる。他の国を入れると在外日本40年。28年前、フィリピンから3人で、小さなバッグと4丁のバイオリンを背負って、降り立った日、シドニーは青く晴れ渡っていた。
あと1年高校3年をインターナショナルスクールに留まっていれば、ハーバード大学医学部に推薦入学できると言われたが、2人の娘を米国の私立大学に通わせるだけの学費が出せない。米国よりは豪州の方が安い、と判断しシングルマザーで親戚も友人もないし、職もない状態で豪州に来て、その判断が間違っていなかった、といま言われることが一番うれしい。今では娘たちは専門職に就き家庭を持った。日本には親兄弟は居なくなったが、友人たちがいる。人は生きやすい場で生き、連帯を求める。

どこに居ても国の権力者の腐敗と、富裕層による労働者からの収奪は変わらない。どんなに政府がアボリジニを保護してもレイシストによる心ない暴力や、アボリジニの平均寿命がノンアボリジニと10年以上異なる実態は変わらない。しかしそれが誤りであることを指摘する人々の方が多数であり、世界では、パレスチナで人々が銃に向かって石を投げ、極右による政権を守るために司法弱体化させる案に反対するイスラエル民衆がデモをし、 ペルーでは革新大統領ペトロカステオが拘束されたことに怒る人々が決起し、 フランスでは年金受給者年齢引き上げに反対する人々が怒りを表明し、 米国では連邦裁判所は妊娠中絶を禁止したことに怒る人々が立ち上がり、 アフガニスタンでは教育を禁止するタリバン政権に女性たちが危険を顧みずに抗議し続け、 韓国ではユンサクヨン政権の、労働時間延長する新法に人々が立ち上がっている。世界の1%の富裕層が世界の富を掌握し懐柔する社会に抵抗するのは、私たちの生きる権利だ。

すべて世界はつながっている。人は人を殺さずに協調して平和に生きていきたいだけなのだ。ゴリラは仲間を殺さない。ヒトとチンパンジーとは遺伝子が98.8%同じなのに、チンパンジーは一つの群れが全滅するような争いはしない。なぜ人はこんなにも強欲になってヒトを殺すようになってしまったのか。オーストラリアデイに改めて、殺すな!と叫びたい。
I am singing [ I still Australia Home ].
I came to Australia on this day 26-January, 28 years ago with my 2 high school daughters from the Philippines.
This 28 years, ,struggled, cried, carried pain, made huge effort, achieved, successed, played, laughed, and enjoyed, then still going on.



2022年12月31日土曜日

2022年の悪いことの始まり

2022は2つの「わるいことのはじまり」があった。まずロシアがウクライナに侵略戦争を仕掛け、ロシア人の多くが住むドンバス地域の独立を要求したのに対し、ウクライナが米国の誘導どうりにそれを拒否し、NATOへの加盟を要求した。ウクライナは戒厳令を布き18歳から60歳までの男子に徴兵を課し国外脱出を禁止したた。戦闘で犠牲になっているのは市民で、もう笑いが止まらなくて嬉しくて仕方がないのが米国の5大兵器企業だ。

18から60までの武器に触れたことがない男子に外国からの兵器を配給して戦争を強制する「わるい前例」は、今後日本も踏襲するのではないか。昨年アフリカのボコハランは200人余りの女子中学生を誘拐して軍人や性奴隷に使用したが、そんな事態が日本の中学生で起きた、などと完璧にコントロールされたマスメデイアで報道され、類似事件が次々報告されたら、人々は恐怖と憎悪を植え付けられ騙されて武器を取る者も出るだろう。疑心暗鬼をマスコミにあおられて、いとも簡単に私たちはいま「わるいことのはじまり」の断崖に立っている。

もう1つの「悪いことの始まり」は、遺伝子操作だ。3年越しのコヴィッドで、世界人口80憶人の大半がmRNAをワクチンを受けた。私も高齢者であるうえ、医療現場で働き実際コヴィッド患者を看護して来たから、いやおうなくワクチンを4回受けた。医療界は1918年にスペイン風邪で世界人口の27%、5億人が感染した過去を繰り返すわけにはいかなかったからmRNAを作り、死亡率を押さえることができた。ワクチン効果は統計で証明された。

しかし、ヒトはかつて許されていなかった遺伝子操作ワクチンを作りヒトに接種した。私たちの体はもう元には戻れない。すでに何らかのほかの遺伝子も入れられる状態になっている。
いまごろ医療兵器研究は猛烈な勢いで統計を取り、ヒトの遺伝子操作研究を進めている事だろう。遺伝子操作ワクチンは予想外に死亡者が少なかったし倫理上の問題も問われることなく、実に簡単に事が進められてしまったからだ。
今後遺伝子操作によって「痛みを感じない」、「夜中でも見える」、「人を殺しても良心を感じない」、「羽が無くても飛べる」、「何時間でも海に潜れる」 そんな兵士を作ることができるようになるだろう。アイアンマンやバットマンのように、事が起きた時にあわてて特別強化スーツを着る必要がない。それよりも、ロポコップやスパイダーマンを遺伝子操作で作ることができたほうが都合がよいではないか。ヒトはコヴィッドを言い訳に私たちの遺伝子を変えた。今後何が起こるかわからない「わるいことのはじまり」だ。

2022の「わるいことのはじまり」を、今後は監視していきたい。わるいことが終焉するまで声をあげていかなければならない。

今年最後の日なので、「蛍の光」、AULD LANG SYNE(久しき昔)スコットランド民謡を歌ってみた。古英語で、歌の意味は
古い昔の友よ   杯を飲み干そう  親愛なる友よ  我らふたり  丘を駆け上がり  ヒナギクを折った  美しかったかつての時は去り  年を取ったね  我らふたり  日がら遊んだものだった  遠く離れて彷徨っていた  荒海が我らを隔てた  いまここに   親友の手がある  我ら手を取り合って  ともに友情の杯を飲み干そう  古き良き昔のために
I am singing [ AULD LANG SYNE ], Scotland folk song ca
use its the last day of 2022.
Should auld acquaintance be forgot, and never brought to mind? Should auld acuaintance be forgot, and days of auld lang syne? For auld lang syne, my dear, for auld lang syne, we 'll take a cup o'kindness yet, for auld lang syne.



2022年12月29日木曜日

73になる

今年6月に職場で、体重125キロのおばあさんの車椅子を押して、左膝を骨折した。膝が倍の大きさに腫れて痛くて、この先歩けなくなるかも、と深刻に気に病んだのに、みんなに笑われて悔しかった。ヒビが入ってるけど、ほっとけば自然に治るよ、とカルーく専門医に言われて、サポーターをつけて休まず働いていた。

重いものを押しただけで骨折して、つくずく情けなく、思い立って近所のジムのプールで泳ぐことにした。南半球の6月は日本と反対の真冬で寒かったが、温水プールで何十年かぶりで泳いでみると気持ちよく、これなら続けられるかなという感触で、この12月まで半年間、几帳面に通い続けている。25メートルプールを初め、平泳ぎで半分沈みながら泳ぎ、帰りは浮かんで帰ってきて、今度は直径20センチのスポンジでできたバーベルを振り回しながら25メートルを往復、これを5回繰り返すとちょうど1時間。仕事のない日、週に4日続けている。筋肉がついたという実感は全然ないし、体重も泳ぎ始める前と全く変わらず50キロちょっきり。泳ぎも驚くほど向上しない。水に顔つけクロールが全然できなくて沈んでしまう。

この12月で73になる。放っておいても努力しても、退化への道にまっしぐらだ。それでも、ちょっと離れたところにかけがいのない娘たちが居てくれて、その家族たちが居て、マゴたちの成長を見ることができ、大事な友人たちが居て、なんとか仕事があって若い人たちを育てる喜びがある。良い年にしたいと思う。骨折くらいで落ち込んでいられるか!

「FOREVER YOUNG」を歌ってみた。曲のオリジナルは1974年ボブ デイランによるものだが、歌っているのはドイツの1984年、パンクバンド、アルファビルの歌。歌詞は、FOREVER YOUNGを永遠に若くとは、あえて訳さずに「歳なんかとりたくねえよ」と、パンク風に訳してみた。

かっこよく踊ろうぜ  俺らが見上げている間くらいは空も落ちてこないだろ   最高を望んで最低も予想して  爆弾落とす気かよ  あきらめるのかい  俺に早死  させるって  永遠に生かしてくれるんじゃないの  俺に力はないけど  ほんとはそれを認めたくない  砂場で座ってる  だけど死ぬかもね  音楽って悲しい  いつ俺は勝てるんだ  太陽に顔を向け  リーダーに従って音合わせしているけど  音楽は狂った奴のもの  永遠に若くって  俺死なずにいたいかも  年老いた馬みたいに処分されたくない  若いと太陽のダイヤモンドみたいに光るだろ ダイヤは永遠か?

I am singing [ FOREVER YOUNG ] cause I will be 73years old within 2 days. The ordinal Forever Young released 1974 by Bob Dylan. I am singing Germany Band 'Alphaville' version leading by Marian Gold.


2022年12月19日月曜日

安保関連3文書を撤回せよ

日本は世界に向かって永久に武器を持たず世界の平和のために貢献すると宣言したにも関わらず、安全保障関連3文書によって、よその国にミサイルを撃ち込み、敵の基地攻撃能力を持つ軍事国家になる。武器をそろえるために来年早々「ミサイル増税」を国民に課すという。つくずく日本に民主主義が根着かなかったのだと思い知らされる。
問題は終戦後、進駐軍の力を借りて民主政治を行うために作動したはずの「国会」が機能していないことだ。

国会に「事前審査制」が導入されてから国会で与野党が議論し審査する必要が無くなった。与党があらかじめ事前審査した議題だけを取り上げ、質疑もあらかじめ時間が限られていて十分な質問、時間をかけた討議ができないうちに質疑が打ち切られ新法が決定されている。反論反撃のないまま官邸の思いのまま国会が牛耳られている。このシステムを変えない限り国会は、意味を持たない。国会の構造的欠陥が正されない限り民主政治が機能しない。その上さらに「閣議決定」という国会での討議なしに重要な政策が決定されている現状は、民主政治でも議会制でもない、自民党専制独裁国家ではないか。

中国は日本のマザーランドだ。海水が上がるまでは、ひとつの大陸だった。人種も言語も文化もここから来ている。今でも国民の食料や日用品のほとんどをこの国に頼っている。
日本の昨年出生数は77万人。どの国よりも人口減が急速に進み。人口の老齢化が世界一。3人に1人が障害者か高齢者。年間90万人のペースで人口が減っていて、経済規模も縮小している。
そんな小さな島国の老人国で、誰が「敵国」に戦うのか。誰が誰に向かってミサイルのボタンを押すと言うのか。
 
「ダニーボーイ」を歌ってみた。反戦歌。詩は英国の弁護士フレデリックウェザリーによる。歌詞は
  愛する息子   軍がバグパイプをかき鳴らし   おまえは戦争に行く   谷から谷へ  山の斜面を降り  夏が終わる  薔薇は枯れ  草原は雪に埋まる  お前が生きて帰ってくるまで  年を取った私は おそらく待っていられないで冷たい土の下   もしおまえが無事で帰ってきたら   わたしが眠る場所をみつけて  ひざまずいておくれ   そして愛していると言っておくれ  おまえの声を聴けたなら  わたしはやっと  深い眠りにつくことができるだろう。





2022年11月30日水曜日

認知症患者の人権保護

エイジケアの医療現場に居て認知症患者の人権について考える。
オーストラリアに来て27年、その前はマニラインターナショナルスクールでバイオリンを教えていた。もっと前は日本で業界紙の編集記者をしていた。オーストラリアに来て、医療通訳をしながら公立病院で勤めた後、今のエイジケアで働き出して17年になる。日本のエイジケアと異なる点も多いと思うので、参考に書いてみる。

今の施設には50人の患者、マネージャー含め10人の高等看護師、その5倍のアシスタントナース、医師、リハビリ物理療法士、ポデイアトリスト、料理人、栄養士、その他に掃除洗濯など契約できている業種がいる。ほとんどの患者が自力でトイレに行って自分で排泄できなくなって、自宅での訪問看護チームや家族の世話をあきらめて施設にやってくる。認知症はアルツハイマーや精神分裂症やうつ病を併発していることも多く、何の前兆もなく突然暴れ出す人、何度着せても服を脱いで裸になって歩き回る人、意味もなく叫びまわる人、薬を毒だと思って隠したり吐き出す人、お年寄り同士喧嘩ばかりする人など、いろいろだ。優しい人もいっぱいいる。
私はホームの出入口の鍵と、ドラッグキーといって鎮痛剤やオピアムやモルヒネの入ったロッカーの鍵を首から下げて働いている。時間になればその鍵で戸締りするが、「家に帰りたい」人に私がその人を監禁していると思い込まれて「俺を家に帰せ」と首を絞められたことがある。奥さんと間違われて、毎晩ベイビー一緒に寝よう、と言いに来る人もいた。鎮静剤をどうしても飲んでくれなくて暴れ出して警察を呼んで助けを借りて薬を飲ませた人もいる。相手はオージー、大きいし力も強い。医療従事者は常に危険と隣り合わせだ。

認知障害を持っていても彼らの人権を守り、医療事故を減らすために常に私たちの「とりきめ」は変化し続ける。決まったことを箇条書きにしてみると

1)徘徊、多動、じっとしていられない患者に鎮静剤、睡眠剤、抗精神剤などを投与することが、薬学的拘束と考えられて禁止になった。重度の精神病でそれらが必要な患者には、医師が2週間ごとに州に報告書を提出しなければならない。
2)点滴中の患者を、針を抜かないように手足を拘束してはならならない。何度も点滴針を抜いてしまう患者には、何度も針を差し替える。もうそれを繰り返して血だらけになっても、拘束しない。何度でも言い聞かせる。
3)じっと座ることができない、多動や徘徊の人にトイレのシートや、椅子に安全ベルトで拘束することが禁止された。ほとんどの歩けない人は自分では歩けると思い込んでいて、椅子から立ち上がっては転倒するが、それをくい止めるにはナースが横に居てみていなければならない。
4)以前はどのベッドにもベッド柵があったが、混乱している人が柵を乗り越えて高いベッドから落ちて命を落としたり怪我をするので、柵も拘束ということで禁止になった。ベッドは可能な限り低い位置にしてベッドの周りにマットを敷く。またベッドセンサーをとりつけるなど対策を講じている。
5)患者たちは昼間、滑らない靴を履き、夜は徘徊する人のために滑り止めのついた靴下をはかせる.。
すべての患者は、朝パジャマを脱いでシャワーを浴び、食堂に座ってもらい、全員そろって食事する。朝食、モーニングテイー、ランチ、アフタヌーンテイー、夕食もそろって食べる。昼間は、寝かさずに体操、ゲーム、バス旅行、映画界などに参加させる。きちんと座れない人には、座れるような椅子を注文する。ベッドで寝たきりには絶対しない。

患者の人権を守る、人を拘束してその人の選択範囲を狭めてはいけない、心理的にも薬理学的にも物理的にも医療倫理に基ずいて患者を可能な限り自由にする、ということが、その分だけ医療従事者の多忙、責任、負担を強いているのが現状だ。また、患者の人権を守るには、「拘束」を解くだけでは足りない。人が人を大切だと思う心が育たなければ人は人をケアできない。

私が心掛けているのは、今は施設でいつも半分寝ているような語ることも考えることもなくなってしまった患者でも、昔は立派だったことを物語るような写真を大きく引き伸ばしベッドの上に張り付けること。いま涎をたらし、注意していてもオムツを外してどこにでも排尿するような人が、昔は信じられないほどハンサムな空軍パイロットの軍服姿、かっこいいカウボーイハットで馬に乗る姿、可愛らしいエプロンを付けた田舎の小学校の女先生、、、そんな写真を飾って、今がどんな姿でも、それぞれの老人には語りつくせない歴史があることを、ケアするものは知る必要があるということだ。

人は年を取る。わたしもベビーブーマー、今年で73。いまだにフルタイムで働いているがいつまでできるか?何もわからなくなって、施設でお世話になることがあったらその時のために、若くて元気で希望に満ちていた頃の写真を一枚用意して置くつもりだ。それを同じ世代の方々にもお勧めしたい。

写真は大切な職場の仲間たち



2022年11月16日水曜日

マイナンバーカードに反対

マイナンバーカードに健康保険証を付けてはいけない。
先日眠っていて聞きなれない音がしたので寝ぼけ眼で携帯を手に取ると、自分のクレジットカードが画面いっぱいに映っていてクリックマークが「支払いますか?」と、、。何ですか突然! 画面のクリックボタンに触らないように、そーっと携帯をオフした。もし画面をクリックしていたら、どんなことになっていたのか考えるだけで恐ろしい。
オーストラリアで2大インターネットプロバイダーの1つ、オプタスから100万の顧客の個人情報がハッカーによって盗まれたのがこの9月。オプタスから私にも謝罪のメッセージが来て、名前、住所、メイル、運転免許、パスポート番号、クレジットカード情報が漏洩したと知らされた。以来、奇妙なメイルや訳の分からない請求書を受け取っている。

オプタスに次いで、この10月健康保険会社で最大規模を持つメデイバンクプライベイトから、970万人の顧客の個人情報がハッカーによって盗まれた。犯人は会社に巨大な金額を要求したが会社が支払いに応じなかったため、50万件の健康保険請求の内訳情報が、ブラックマーケットに売りに出された。まず始めは500人分の妊娠中絶した人の情報。翌日にはエイズ患者、その翌日は精神病歴の患者情報がマーケットに流れた。「なんと卑劣な」と、女性のサイバーセキュリテリ大臣、クレアオニールは、涙ながらに国会で犯人を弾劾,糾弾し、必ず犯人を捕まえて見せると断言した。

医療に関わる情報はとてもセンシテイブだ。LGBTIA+や、障害者、精神病患者、特定の遺伝子を持った人、癌患者などの個人情報は秘密でなければならない。BRCA1とBRCA2という遺伝子を持った人は、男女に関わらず乳癌に罹患する率が70-90%と高い上、女性は卵巣癌の罹患率も高い。また血友病やてんかん、精神分裂病、アルツハイマー病など一定の遺伝も考えられる疾病には、注意が必要だ。情報が洩れることによって、結婚や就職に差別が起きてはならない。
人は不完全な存在だ。病気になったことがない人など居ない。不安やストレスにさらされれば、人はうつ病状態に陥る。疲れているとき喉に空気中の細菌やヴァイルスがつけば感染症を起こす。注意していても、注意していなくても怪我をしたり事故は起こる。それが人間であり、みんなが遺伝の負の因子や障害や、さまざまの事情をかかえて生きている。そういった個人情報を表沙汰にして脅迫することは人として恥ずべきことだ。世の最も保護されるべき人々の弱みに付け込んで、金を搾り取ろうとするハッカーほど卑劣な存在はない。

マイナンバーカードに反対。またカードに健康保険証を付帯することにも反対。いまオーストラリアで起きていることは日本でも必ず起こる。情報を1本化してはいけない。情報は必ず洩れる。そのときの被害を最小限にするために健康保険は厚生省、運転免許証は警察庁、パスポートは外務省、年金は国民年金、クレジットカードは銀行、それぞれの部門で独立情報管理しなければいけない。国民総背番号制を拒否する。

「アンチェインド メロデイー」を歌ってみた。アレックスノース作曲、ハイザレッド作詞。1955年終身刑にあえぐ囚人のマイナーな映画のために作られた曲だったが、1965年ライチャスブラザーズが歌って流行。1990年映画「ゴースト」に使われてポピュラーになった。
I am singing [ UNCHAINED MELODY] .The song with by Alex North and lyrics by Hy Zaret, written for the miner prison movie film in 1955. This music sang by Righteous Brothers in 1965, and it became popular by the movie[ Ghost].



2022年11月2日水曜日

攻撃される絵画

10月9日、メルボルンの美術館でパブロ ピカソの作品「朝鮮虐殺」(KOREA MASSACURE)に2人の男女が接着剤で自分たちの手をくっつけて、気候変動の危機を助長し何の対策も講じない政府に抗議した。彼らは絵画の下に「CLIMATE CHAOS, WAR +FAMINE」(気候激変、戦争と女性)と書かれたバナーを置いていた。ピカソのこの作品は1951年米軍が、北朝鮮の信川で3万5千人の村民を虐殺した事件を描いたもの。普段はピカソ美術館にあるがオーストラリアを巡回、展示中だった。

10月14日、ロンドンのナショナルギャラリーで、ビンセント ゴッホの「ひまわり」に2人の女性活動家がハインツのトマトスープをかけた上、接着剤で手を貼り付け、気候変動への注意を喚起した。エネルギー危機でスープを温められない人々が居る中、大企業は政府から減税を受け、石油会社と電力会社は莫大な利益を受けている。またハインツ社はインドネシアの熱帯雨林を破壊しパームオイル畑を拡大、自然破壊の当人である、とアピールした。

10月23日、ドイツのバルベリー美術館で、モネの作品「積みわら」に2人の活動家がマッシュポテトを投げつけ「人々が飢え凍え死んでいる。私たちは気候変動による破局の中に居る。トマトスープやマッシュポテトがかけられた絵がそんなに心配か?2050年には食べ物がなくなる。人々が食料を奪い合うことになる。」と訴えた。

10月27日、オランダのハーグ、マウリッツハイツ美術館で、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」に活動家が、自分の額を接着剤で張り付けて、もう1人の男がトマトスープをかけて「美しく貴重なものが目の前で破壊されるのを見た時にどう感じるか?憤慨しますか?地球が破壊されるのを見た時に同じように感じますか?」と訴えた。

環境保護活動家たちによる、有名絵画を使った抗議活動が続いている。各国のマスメデイアはその詳細を報道したがらない。大きく取り上げることによって、そうした動きが繰り返されるのを恐れるし、大騒ぎになることが活動家達のアピールの一つの目的でもあるから、恣意的に事を小さくとらえて僅かな報道で済ませているように思われる。活動家たちの言っていることはよくわかる。近頃の若者は、、などと小言を言うつもりもないし、戦略がひどく間違っているとも思わない。

すでに地球は産業革命前のレベルと比べ1.1度の気温上昇が確認されている。2050年までにCO2排出を実質ゼロにするためには、化石燃料の開発を直ちにやめなければならないし、2030年までに世界全体で温室効果ガスの排出を半分までに減らす必要がある。しかし、笛吹けど踊らずの国々の対応に、環境保護団体は怒り心頭に達している。北極で白クマが飢え、南洋の国々が沈んで住む土地が無くなっていっているのだ。

活動家たちの言うことはよくわかる。しかし、1枚の絵は沢山のことを私に伝えてくれる。ピカソの「朝鮮虐殺」の絵には実際に見て、胸が熱くなった。ゴッホの「ひまわり」も、モネの「積みわら」も、フェルメールの絵も私の最も好きな絵画だ。だからそれらが攻撃されて悲しい。悲しみの海に溺れそうだ。
フェルメールの絵画は、世界で35点しか残っていない。彼の絵には動きがあり、そこに居る人の動きや感情まで描かれてる。
一生でたった1枚の絵しか売れなかったゴッホは、不器用な生き方をしながらどんなに貧しくても自分が見た「美」を描き続け若くして死んでいった。シドニーのNSW美術館にはピカソの絵は3点、ゴッホが3点ある。その中の「ペザント」(百姓)の絵が好きで、時々会いたくなって会いに行く。美術館に入り画家たちの作品に囲まれると心が大きく広がって体が喜んでいることがわかる。誰もが、1枚の絵によって疲れ切った心が癒された経験を持っているのではないだろうか。

人々は古い絵画を何百年もの間大事に、埃を払い汚れを取り、傷を修復してきた。本場イタリアでは芸術作品を修復する職業は芸術家同様に尊重されていて、国家資格がありプロの修復士になるには美術大学の大学院を出た後さらに専門を学ばなければならない。彼らの何世紀も前に描かれた絵の顔料をよみがえらせ修復する気の遠くなるような作業を経て、いま私たちはゴッホやフェルメールを鑑賞することができる。

芸術家たちは昔も今も、妨害があろうがなかろうが作品を描いていく。かつての貴重な古典作品を修復する人たちも、それが価値のある尊い仕事だと信じて修復し続ける。それが壊れていく地球の最後の日だとしてもだ。
そして環境保護活動家達も叫び続けるだろう。美術品を破壊しながら、それが地球最後の日だったとしても。
そんな世界で、このひと月、ベートーヴェンの交響曲第1番「葬送行進曲」が私の頭の中でずっと鳴り響いている。