先日眠っていて聞きなれない音がしたので寝ぼけ眼で携帯を手に取ると、自分のクレジットカードが画面いっぱいに映っていてクリックマークが「支払いますか?」と、、。何ですか突然! 画面のクリックボタンに触らないように、そーっと携帯をオフした。もし画面をクリックしていたら、どんなことになっていたのか考えるだけで恐ろしい。
オーストラリアで2大インターネットプロバイダーの1つ、オプタスから100万の顧客の個人情報がハッカーによって盗まれたのがこの9月。オプタスから私にも謝罪のメッセージが来て、名前、住所、メイル、運転免許、パスポート番号、クレジットカード情報が漏洩したと知らされた。以来、奇妙なメイルや訳の分からない請求書を受け取っている。
オプタスに次いで、この10月健康保険会社で最大規模を持つメデイバンクプライベイトから、970万人の顧客の個人情報がハッカーによって盗まれた。犯人は会社に巨大な金額を要求したが会社が支払いに応じなかったため、50万件の健康保険請求の内訳情報が、ブラックマーケットに売りに出された。まず始めは500人分の妊娠中絶した人の情報。翌日にはエイズ患者、その翌日は精神病歴の患者情報がマーケットに流れた。「なんと卑劣な」と、女性のサイバーセキュリテリ大臣、クレアオニールは、涙ながらに国会で犯人を弾劾,糾弾し、必ず犯人を捕まえて見せると断言した。
医療に関わる情報はとてもセンシテイブだ。LGBTIA+や、障害者、精神病患者、特定の遺伝子を持った人、癌患者などの個人情報は秘密でなければならない。BRCA1とBRCA2という遺伝子を持った人は、男女に関わらず乳癌に罹患する率が70-90%と高い上、女性は卵巣癌の罹患率も高い。また血友病やてんかん、精神分裂病、アルツハイマー病など一定の遺伝も考えられる疾病には、注意が必要だ。情報が洩れることによって、結婚や就職に差別が起きてはならない。
人は不完全な存在だ。病気になったことがない人など居ない。不安やストレスにさらされれば、人はうつ病状態に陥る。疲れているとき喉に空気中の細菌やヴァイルスがつけば感染症を起こす。注意していても、注意していなくても怪我をしたり事故は起こる。それが人間であり、みんなが遺伝の負の因子や障害や、さまざまの事情をかかえて生きている。そういった個人情報を表沙汰にして脅迫することは人として恥ずべきことだ。世の最も保護されるべき人々の弱みに付け込んで、金を搾り取ろうとするハッカーほど卑劣な存在はない。
マイナンバーカードに反対。またカードに健康保険証を付帯することにも反対。いまオーストラリアで起きていることは日本でも必ず起こる。情報を1本化してはいけない。情報は必ず洩れる。そのときの被害を最小限にするために健康保険は厚生省、運転免許証は警察庁、パスポートは外務省、年金は国民年金、クレジットカードは銀行、それぞれの部門で独立情報管理しなければいけない。国民総背番号制を拒否する。
「アンチェインド メロデイー」を歌ってみた。アレックスノース作曲、ハイザレッド作詞。1955年終身刑にあえぐ囚人のマイナーな映画のために作られた曲だったが、1965年ライチャスブラザーズが歌って流行。1990年映画「ゴースト」に使われてポピュラーになった。
I am singing [ UNCHAINED MELODY] .The song with by Alex North and lyrics by Hy Zaret, written for the miner prison movie film in 1955. This music sang by Righteous Brothers in 1965, and it became popular by the movie[ Ghost].