7月17日の日記「北京オリンピックは踏み絵か?」で触れたが、ロードバイクの世界競技 ツアー デ フランスが、7月27日に終了した。
この日曜日、21日間 バイクでアルプスの山々3500キロメートルを走り続けてきた選手達が パリ凱旋門を通り抜け シャンゼリゼを走りぬけてゴールに達した。
21日間の縦走には、事故がつきもので、タイヤのパンクや転倒事故など 幾度も繰り返しながらの競技が続いた。100キロ近くのスピードで山を下る途中勢いあまって山道から転げ落ちたり、道路を横断していた犬にぶつかって自転車を壊されたり、道路わきの応援の人に妨害されてスリップしたり、転倒に巻き込まれて、何十人もが通行不能になったり、せっかく凱旋門目前のところでタイヤがパンクして、走るのを断念せざるを得なかった選手もいたし、自転車の座席がはねとんで無くなって ずっと立ち姿で走破した選手もいた。手足の骨折は言うに及ばず、頭蓋骨骨折の負傷者もでた。
ツアー デ フランスはそんな21日間を耐えながら スピードを競う ものすごく過酷な競技だ。 これにオーストラリアのカデロ エバンス31歳が、出場し、快走していたが、遂に第2位を獲得した。
途中、報道陣の車にひっかけられて、転落事故で怪我をして、走りながら 止血スプレーを使っていたこともあったし、他国の攻撃的なチームによる 露骨な妨害にあったりしながらも、よく快走してくれた。
彼は 「FREE TIBET」「チベットに自由を!」という文字を編みこんだ靴下を履いて走り続けた。ユニフォームのジャージーの下には チベットの旗がプリントされたシャツを着ていた。
そして、その姿で、表彰台に登ってくれた。
第1位のスペインのカルロス サストレとの時間差 58秒。
カルロ エバンス あなたが誇らしい。
チベットの旗をパリの表彰台に乗せてくれて ありがとう。
うれしくて、言葉もない。