2008年7月17日木曜日

北京オリンピックは踏み絵か?



北京オリンピックに参加する すべてのオーストラリア代表選手達は、中国政府を批判するような所持品を持っていた場合 中国入国禁止、ただちに強制送還になるという。


チベットの旗がプリントしてあるTシャツを着ていたり、鞄に入れていただけで、選手としてオリンピックに参加できなくなるだけでなく、強制送還すると。 沢山の競技選手たちは スポーツに強いだけでなく、常識も兼ね備えているから、当然のことながら、ユニフォームの下に 「チベットに自由を」 とか、「民主主義を守れ」 とか、「殺すな」 と プリントされたシャツを着て 競技に参加するだろう。それが 個人の自由で、憲法で守られた表現の自由というものだ。チベットの旗が印刷された持ち物を持っているだけで、入国禁止とは なんという横暴、時代錯誤。民主主義というものが一切定着していない中国という国家の恥をさらすようなものではないか。

中国政府 並び、中国オリンピック協議会は、チベットを踏み絵にしている。
中国のチベット政策に 賛成している競技者でないと オリンピックに参加させないという。これでは、オリンピックで競技をするということは、チベットを弾圧し、チベット文化の尊重を訴える人々を虐殺し、民主化を圧殺することを支持するという意思表示をすることになってしまう。

ダライ ラマをはじめ、チベットを民主化するための運動してきた人々は、チベットの独立を叫んでいるわけではない。チベット独特の文化と宗教を尊重し、民主的な 自治を望んでいるだけだ。そういった人々を中国政府は軍の力で押さえつけ 圧殺してきた。チベット民主化を望む人々は 外国人でも、北京オリンピックに参加できない という中国のポリシーは、間違っている。

1936年のベルリンオリンピックは ヒットラーが、ドイツの国威を 世界中に見せつけるために、開催された。ファシストのヒットラーでさえ、中国の今回のような 愚かな 「踏み絵」 など、しなかった。中国はとてもとても恥ずかしい国だ。


現在、ロードバイクの世界競技である、ツアー デ フランスが行われている。ランス アームストロングが、癌を克服しながら7連勝した記録がある自転車競技だ。21日間、3500キロメートルの アルプスの山々をバイクで 走りぬけるとても過酷な競技だ。
オーストラリアの、31歳の、カデロ エバンスが、快走している。水曜日は 競技中マスコミのオートバイに引っ掛けられるという事故で、転倒し怪我をしたのに、翌日は区間で最高記録を更新した。

彼は、バイクのユニフォームの下に、チベットの旗と、民主化運動を支持するメッセージを印刷されたシャツを着て、走っている。
彼が誇らしい。
がんばれ、エバンス!!!
優勝してくれ。
チベットの旗を表彰台の上に乗せてやってくれ。