2021年5月1日土曜日

トマスメンデスの「ククルクク」と山本満喜子さん


鳩は一度つがいになると、終生共に生きると言う。
相手に死なれて一羽になってしまった鳩は二度と別の相手を持たずに、悲嘆の歌を歌いながら孤独のうちに死ぬ、という歌。

メキシコのペラクルスという港町に伝わるウアパンゴ(民族舞踊曲)1954年メキシコ人トマス メンデス作曲の、ククルククを歌ってみた。

50年以上まえにこの歌をスペイン語で哀愁いっぱいに歌ってくれたあと、プロポーズしてくれた人がいた。そのころは安保、ベトナム戦に抗して毎日デモで忙しく、そんな事にかまっていられなかったが。
キューバのフィデロ カストロがまだ元気で政権を掌握し活躍していた。フィデロの実質的な妻だった山本満喜子が一時帰国したときに、その彼と一緒に訪ねて行って、大学での講演を依頼して、親しくさせていただいた。一番近くにいる人からフィデロの超人的な働き方や、革命前のゲリラたちの姿や、様々なエピソードを伺って、フィデロにも、満喜子さんにも心から魅了された。これほど魅力的な女性に前にも後にも会ったことがない。艶やかな肌に目が輝いて、物腰が柔らかなのに野生のヒョウを思わせる美しさ。山本権兵衛の孫だそうだが、彼女は、1993年に73歳で亡くなったそうだ。
50年あまり経って振り返ってみると、この歌への思い入れも深い。

I am singing "Cucurucucu". Mexican huapango style song, written by Tomas Mendez in 1954. People said, once a Dove mate as a pair they keep their relationship whole in their life. The dove which lost a partner, never gets other partner and keeps mourning till its own death.