2008年9月1日月曜日

チャッツウッドの韓国風呂



州花 ワトルの明るい黄色の花が咲き始めた。
シドニーの長かった冬が やっと終わりつつあり 朝晩まだ寒いが 春の兆しが見えてきた。
堅くなった古皮から這い出てくるのに良い季節になった。ので、チャッツウッドに新しく出来た女性だけの為の韓国風呂に行ってみた。怖いもの見たがり というべきか。
ORIANA BATH HOUSE
2・5 HELP ST.CHATSWOOD
9884-8333
あかすり $58
オイルマッサージ $88
整体マッサージ $250

私のは全身オイルマッサージに美顔パックがついて$110なり。 予約時間の1時間前に来るように 電話で言われたので、律儀に1時間前に着いて 言われた通りに入浴とサウナでしっかり温まる。日本の銭湯よりは小さいが久しぶりに大きな湯船につかってゆっくりする。でも1時間は長すぎ、湯船もサウナも高温でくらくら、ゆでだこ並みに赤くなって冷たい水風呂で冷やし またサウナでのぼせてというのを繰り返しているうちに 今知能テストをされたらIQ:15くらいという段になってやっと おばさんが呼びにきて救命してくれた。 おばさん 40位か、ちょっといやらしい黒のパンテーとブラ姿。

台に乗せられ いきなり足から擦り始められる。下ろし金で 身をすられる大根になった気分。とても痛い。うわーん と泣きまねをするが おばさんは一心不乱で「こすり:いのち!」と言う感じで私の顔も見てくれない。英語も通じない。通りかかった受付嬢に ちょっとやさしくしてーと呼びかけたらやっと、韓国語で伝えてくれて、じゃあ ミデアムから、ソフトに変えましょう という路線転換したはずなのに、なにも変わらず 足の指など2-3本もげて無くなっているはず、、。
ジェスチャーでうつぶせ、仰向け 横向きとポーズを変えさせられながら 両手をナイロンたわしで武装したおばさんに 擦りまくられる。横にした木に全力でカンナをかける大工職人みたい。 くまなく前後左右縦横斜め、すみずみまですりがねで 擦られて、皮が2枚分くらいこすりとられた。これで第一ラウンド終了。

第二ラウンドは熱々のタオルでカバーされた体の上から 全身マッサージ。手指 足指 腕、背中ときて、うつぶせの不自由な姿勢から ふと後ろを見ると 体重70キロくらいのおばさんが足で 45キロの私の背中や腰や足の上に乗っかっているではありませんか! 肋骨骨折の恐怖と戦いながら 辛うじて我慢をしているうちに、今度は引っ張り放題。足や首がひっぱられるのは 身長が伸びてよいかもしれないけれど、肩を思い切り引っ張られたときは 2回くらい脱臼してまた修復されたと思う。

第三ラウンドのオイル塗りたくられて ぬるぬる地獄でまたもや 足から首までマッサージ。それと顔のマッサージにあとにはキュウリのパック。ここですでに90分経過。
第四ラウンドで顔にヨーグルトパック。髪をシャンプーしてくれて、顔も蒸しタオルで きれいにしてくれて、やっと無罪放免。サウナでゆっくりしてから 帰りなさい と言われる。おばさんは滝のような汗、私をサウナに追いやった後で 自分も裸になってガシガシ髪や体を洗っていた。重労働ご苦労様。 

始めの1時間を入れると ここに来て約3時間過ごしたことになる。 マッサージされることが好きな人にはリラックスできてよいかもしれない。でも私には強い力で揉まれたり 擦られたり 掴まれたりすることに恐怖心が先行してしまう。やっぱ、黒のビキニ姿の英語の全然通じない、体の大きな韓国人のイメージに、強迫感を感じてしまう。

理学療法士:フィジオセラピストは シドニー大で4年コース。獣医学部、医学部、オプトメトリストコースの次に大学受験が難しいコースだ。高校3年で受ける統一試験(HSC)で90%位取らないと入れない。ちなみに看護コースは60%だから、90%がどんなに大変か わかる。入学できても3分の1は 中退させられるという。筋肉、神経 などの解剖学 生理学の基礎をしいっかり勉強してくれないと 骨を折ったり ぎっくり腰や寝違えた人の体は触れない、ということだ。だから、この資格を持っている人にやってもらうマッサージは、信頼できる。

カイロプラクテイションは、2年コース、マッサージ、アロマセラピー 美容の為のケアコースは大抵6ヶ月の研修で資格が取れる。多くの ホテルなどのボデイケアの美容師は このコースを学んだものと思われる。 韓国マッサージとか、タイマッサージ、中国人のマッサージなど、資格がこの国にないものは、資格を問うても仕方がない。上手な人に当たれば良いが 上手下手は、やってみないとわからない。

かくして春になり 古い皮は、ぬけ落ちた。
でもなんか、すごく疲れた。 もう ここには来たくないかも、、、。