2008年9月12日金曜日

IPHONEを使ってみたならば


携帯電話の契約が2年を過ぎて、別の新しい形の携帯電話に取り替えてもらえる時期が来たので、アップル社のアイフォーンをもらってきた。

これで 携帯電話も5つ目になる。

洗濯機でジーンズと一緒に間違って洗ってしまった携帯以外は、壊れたわけでなく どこも悪くないのに 契約切れとともに より薄く より軽い携帯にと取り替えてきた。いま、4つの古い携帯をながめてみると、それぞれが どんなに自分の手になじんだものだったか、と思う。日本人旅行者に病人やけが人が出るたびに 病院やホテルを駆け回っていた その昔、携帯はなくてはならないものだった。起きている時は ポケットに、寝ているときには枕元に いつも一緒だったのに、2年たつとポイッか。

さてIPHONEをもって家に帰って 箱を開けてみたら ほんの申し訳のような薄くて 眼鏡をかけても読めないような小さな字の小さな説明書しかない。使い方は ネットを通して勉強するように なっているらしい。フムフム。

IPHONEは、カメラや録音、録画する今までにもあった携帯電話の機能だけでなく ナビゲーターがついていたり、音楽を聴く機能がついている。音楽を聴きながら、電話を受けることができる。

生まれてから 一度も音楽を聴きながら勉強したり、通勤したり 仕事をしたことがない。音楽は ちゃんと正装して劇場に行き 聴くものだと信じていた。昔の粗悪な音質のラジオやテレビから流れてくる粗雑な音に 嫌気がさしていたからかもしれない。技術が進み、CDやDVDの音質も 本物に近い良い音がでるようになっているのだろう。IPHONEでは、ネットで好きな音楽を買って インストールするのだと言われて びっくりした。エー!

携帯がIPHONEになって とってもがっかりしている。
今にもゴミ箱に放りなげて 前の手になじんだ携帯にもどりたい気分になっている。
どうしてか というと、、

1)SMSで写真が送れない。 写真はEメイルで送ることになっている。SMSで写真を送れないのでは 離れて住んでいる家族と毎日 写真つきメッセージでやりとりを楽しんできた私にとっては大打撃。忙しくて 遠くに住む娘に 電話で話する時間はないが、ちょとした安否確認に、飼い猫の笑える写真をつけて送ったり、今日のお料理が良く出来たので写真を送ったりして たわいのないやりとりが楽しかったのに、それが出来なくなってしまった。写真をネットを通して送ると言っても 携帯がネットと同じ役割をはたしている日本のような進んだところと違って 携帯でネットをやっている人はまだ オーストラリアでは少ない。だからIPHONEから写真を送っても コンピューターのほうに送られてしまう。写真を今までのように、SMSでは送れないと、始めから知っていたらIPHONEなど買わなかった。腹立たしい。

前の携帯のシームカードを入れてIPHONEを使っているのに、前の携帯に保存していた写真が全部消えてしまった。 娘がイタリアから送ってくれたミケランジェロの天井画など、貴重な写真も消えてしまって頭にくる。

2)メッセージをタイプする画面が小さくて タイプに時間がかかり、誤字も多くなった。私の指でもふたつの文字をタッチしてしまい 余程 時間をかけて注意深くタッチしないと メッセージのタイプができない。私の指で大変なら、大きな男の人の指だと、どういうことになるんだろう?ワカラナイ。

3)電池の消耗が激しい。 何も使わないのに 一日持ち歩いていると、3分の1くらい電池がなくなっている。今までの携帯では3日くらい充電しないで平気だった。IPHONEでは毎日充電しなければならない。

4)節電モードになっているので、ポケットから出したときは真っ暗。今までは  ポケットから出してすぐに時間と日付けが確認できて 時計代わりになったが、IPHONEでは ポケットから出して、ボタンを押して、画面を明るくして 自動ロックを解除してから、やっと時間がわかる。これでは 急いでいるとき 時計代わりにならない。

5)写真のボタンを押すと、今までとった写真が全部並んで出てきてしまう。従って、特定の写真だけを特定の人に見せたくても、写真を全部見せてしまうことになる。私は別に秘密がないから良いけど、4-5人親しいボーイフレンドがいて、そのうちのどの子にしようか 決めかねているような人は、 この子と撮った写真も あの子と撮った写真もあるだろうから、自分のアルバムを人に見せられない。、、かもしれない。

いまのところ、IPHONEの良いところが全くみつからない。

これから音楽をじっくり選曲してIPHONEにインストールしようと思っているが また様々な やっかいなことが起きそうでこわい。 いま、IPHONEに乗り換えようとしている人は、立ち止まって 再考することをお勧めする。