10.7以降、米国では本気で停戦のために1ミリでも、働きかけた人など居ない。皆無だ。
みなトランプを批判してばかりいるが、今の米国民主党政府が、この1年イスラエルのパレスチナへの侵略と虐殺を続けてきたのだ。米国は2016年覚書協定で、毎年イスラエルに38億ドルの兵器購入予算を送金してきた。また今年4月特別予算案が議会を通過すると140憶ドルの支援金が送られ、イスラエルの空は米国の防空システムによって守られてきた。さらに、バイデンはトランプに政権を譲る前に、戦況を良好にし有利な停戦に持ち込むため、さらなる軍事予算と武器を送ることを約束した。
今、レバノンにイスラエル軍が進駐し飛んでくるミサイルを、地中海に停泊する、米軍の空母がそれを撃ち落としている。シリアにもイランにもミサイルを飛ばしている。イスラエルは強固に米軍に守られ、領土の拡大とパレスチナ、アラブ世界の壊滅を目指している。
民主党が大統領選挙で負けたのは、海外での戦争ばかりに予算を向けて自国の労働者の生活を顧みない政府に労働者が希望を失なったからだと、バーニーサンダースは言ったが、そのサンダースも、アレクサンドラオカシオ コルテルも、カマラハリスも、イスラエルによるジェノサイトの切っ掛けになった10.7を、「イスラエルは自衛する権利がある。」と断言したことを忘れない。10.7のハマスによるアタックを「抑圧をはねのけるためのレジスタンス」ととらえるか「テロリストによるテロ行為」ととらえるかでイスラエルへの評価が180度変わる。
イスラエルに自衛する権利があるとするならば、4万4千人のパレスチナ市民を虐殺することがイスラエルの自己防衛なのか。国際法に違反して国連の支援要員やジャーナリストを狙い撃ちすることがセルフデイフェンスなのか。病院と学校をまずミサイルで破壊することがイスラエルの自衛行為なのか。レバノンにまで進駐してミサイルの雨を降らせ、領土を拡張することが自己防衛なのか。
爆弾を供給しながら停戦を唱える民主党に絶望した良識ある米国の人々は、トランプ政権になると世界一リッチなイーロンマスクの財力とハイテク技術の使って、さらに戦争が拡大して再び絶望することになる。
パレスチナは米国のユダヤ軍需産業の人体実験場だ。次々と武器産業は「自律型兵器」を開発して市民を殺害してきた。爆弾搭載ドローン、無人偵察機、遠隔操作ブルドーザー、ドライバー要らずの戦車、生体確認承ドローン、AI制御の銃、などなど自ら手を汚さずに最小限の人が最大限の市民を殺せる武器が次々と開発されている。イーロンマスクはさっそく次の武器開発に取り掛かっている事だろう。
軍拡は凄まじい勢いで進行している。
日本は米国から距離を置かなければいけない。