2010年7月22日木曜日

映画 「トイ ストーリー3」


ピクサー製作 アニメーション。
トイ ストーリーは ピクサー製作会社の第1作だった記念的作品。第1作から14年たって、第2作が出て、また それから11年たって第3作が出た。恐らく、これがトイストーリーの最終作だろう。
トイストーリーとともに、成長してきた子供達は もうすっかり大人になった。玩具どうしの 冒険と友情を描いたトイストーリーも、観客と一緒にセンチメンタルな終焉を迎える。おもちゃに命を 吹き込むのは 子供の想像力だ。それを失っていくことが 大人になる過程なのかもしれない。

監督:リー アンクリッチ
声優
アンデイ:ジョン モリス
ウッデイ:トム ハンクス
ジェシー:ジョアン キューサック
バズ  :テイム アレン
レックス:ウォーレス ジョーン
など

ストーリーは
アンデイは17歳、大学に進学して寮生活に入るため、家を出ることになった。
荷物を片付けているあいだに、むかし遊んだおもちゃたちが出てくる。
カウボーイのウッデイはいつも勇気と行動力を見せてくれたアンデイーのヒーローだ。ガールフレンドのジェシー。ウッデイの馬ブルズアイ。ロボットのバズ、怪獣で火を噴くレックス。ドクターポークチョップは大きな豚の貯金箱だ。ミスター&ミセスポテトヘッドなど、捨てがたい思い出の詰まったおもちゃたちだ。
アンデイは どうしようかと、思い迷った末、 カウボーイのウッデイだけは 寮に一緒に連れて行くことにする。母親は 玩具たちを保育園に寄付しなさい と言うが アンデイは手放すのが惜しくなって、袋につめて屋根裏部屋にしまうことにした。ところが、手違いがおきて、他のゴミと一緒に、ゴミに出されてしまう。
アンデイに捨てられたと思い込む 玩具たち、、、。ウッデイは懸命に玩具たちをゴミ自動車から救い出す。するとまた、箱に入ってアンデイのもとに戻る途中で、まちがってサニーサイド保育園に届けられてしまう。

おもちゃたちは 子供に遊ばれているときは 動かないで静かにしているが いったん子供達がいなくなれば 動き出して 人と同じに仲間同士で話し合ったり冒険したりできる。アンデイのおもちゃたちは自分達がアンデイの玩具であって、彼の成長をそばで見てきた という誇りを持っている。できることならばいつまでもアンデイのそばに居たい。しかし、自分達はアンデイに捨てられ、新しい子供達が保育園で待っている。みんな 新しい場所で、出会える子供達に 期待に胸を膨らませていた。
しかし、ウッデイは おもちゃたちが 手違いでゴミに出された末、保育園に送られてしまったことを知っている。どうしても、アンデイのもとに、帰らなければならない。ウッデイは 一緒にアンデイのもとには帰らないことにした、みんなに さよならを言って保育園から脱出した。

しかしウッデイは アンデイの家に向かう途中 他の玩具たちから、真実を聞かされる。表面上楽しそうな サニーサイド保育園は実は 玩具の牢獄と呼ばれ ボスのテデイベアの暗黒支配下にあった。いったん 入所した玩具は 使い捨てられるまで脱出不可能だ という。
ウッデイは 皆を救い出して 無事にアンデイのもとに連れて帰ることを決意して、サニーサイドに戻る。
ボスのテデイベアは、むかし持ち主に置き忘れられたことを、裏切られたと思い込んで 人間を敵視していた。新しいおもちゃがやってくると、乱暴な幼児達ばかりの部屋で 壊れるまで相手をさせる。
おかげで、ジェシーもバズも、レックスも 最初の日に、みな傷だらけになってしまった。ウッデイとアンデイのおもちゃたちは、再び一丸となって、厳しい監視を潜り抜け、ゴミの排出口から脱出するところを ボスのテデイベアに見つかって 一緒にゴミ自動車に放り込まれてしまう。

ゴミ自動車のなかで 散々バラバラになった仲間達は、再び集まり力をあわせて ゴミ粉砕機から逃れ、焼却炉から脱出、大冒険の末 ついにアンデイのもとに 帰ることが出来た。そして、ウッデイは 他の玩具たちと別れて アンデイが持っていく箱の中に納まり、ほかのおもちゃたちは屋根裏部屋に持って行かれるのを待っていた。

アンデイが遂に出かけるときが来た。彼は 片付いて広々とした自分の部屋を見回す。何もなくなってしまったアンデイの部屋を見て 様子を見に来たママは、思わず息子の旅立ちに、涙ぐむ。そんな様子をじっと見詰めるおもちゃたち、、、。
ウッデイは考えた末、屋根裏部屋に行くはずのおもちゃたちの入った箱に、心優しい女の子のいる家の住所を書き込んで、自分もそこに入り込む。

とうとう出発。
アンデイは自分が寮に持っていく箱を自動車に積み込む。そして、おもちゃたちの入った箱を 表に書いてあった住所の家に運び込む。恥ずかしがりやの、女の子のいる家だ。
ぼくが、大事にしていたおもちゃをあげる。大切にしてね。アンデイは 箱を開けて、おもちゃを ひとつひとつ女の子に紹介する。これがジェシー これがバズ、ドクターポークチョップもあるよ。紹介しながら 女の子としばらく遊んであげる。そして、箱の一番底には ウッデイがいた。ウッデイだけは、連れて行きたかったのに、、、。でも、おもちゃは 全員一緒で遊んでもらいたがっている。遊んでくれる 子供のために残していくべきだ。アンデイは そっとウッデイにさよならを言う。僕に勇気と正義、友情を教えてくれたカウボーイのウッデイ さよなら、ありがとう。
名残惜しそうに 出発するアンデイ。
後姿を見送るウッデイたち、おもちゃたち、、、、。
というお話。

子供向けアニメーションと言えない。観ている人みんなをホロリとさせる上質の映画だ。
動かないプラスチックのおもちゃが 夜になると飛んだり踊ったり大冒険をしたりする その原動力はこどもの想像力だ。そういった子供心をいくつになっても 持ち続けたいと思う。
たくさんおもちゃが出てきたが、中に「トトロ」がいたのが、うれしかった。「トトロ」を観ると どんなときでも心が優しくなれる。ミヤザキ ハヤオが作り出した世界が どんなにピクサーやデイズニーに大きな影響を与えたか計り知れない。そんなこともよくわかる映画だった。
トイストーリー3、良い映画だ。