2010年6月30日水曜日
W杯 日本が敗けたと思わない
サッカーに、判定勝ち判定負けというものが あったならば日本は判定勝ちしていただろう。
これほど気持ちの良いサッカーゲームをみたのは 初めてだ。
良いゲームとは、こういうゲームを言うのだろう。
6月30日、FIFA ワールドカップで ベスト16カ国の中に残った日本チームは パラグアイとの試合をした。
ゲームの様子は、シドニー時間では、深夜12時から実況中継された。最初から日本チームは 早いピッチで ボールにくらいつき、走りに走った。何度も何度もシュートをトライした。デイフェンスの良さ、チームワークには、目を見張るものがある。
90分試合で、決着がつかず、30分の延長戦。
そこでも選手達は、全く疲れを見せず、走り続けた。がむしゃらに 突っ込んでいって、ボールを 相手から奪う。
ひとりひとりの選手たち、本当に 立派だったと思う。結果など関係ない。良いゲームを観た後の 満足感がずっと、残っている。
私の職場では オーストラリアの縮図みたいに、沢山の国からきた人たちが働いている。
イギリス、オーストリー、イタリア、スペイン、ハンガリー、セルビア、チェコスロバキア、チリ、ガーナ、セオラレオーネ、フィージー、ネパール、香港、マレーシア、タイ、フィリピン、韓国、東チモール ちょっと、思いつく顔を 数えてみただけで、18カ国。
前回のワールドカップでは、イタリアが優勝したので イタリア人のナースが鼻高々だった。今年は日本もガーナも健闘していて、みな、仕事中、仕事そっちのけで 仲間の国をみんなで応援している。
今朝は、夜勤のみんなが、日本チームの活躍に沸いた。
みな自分のことのように、応援していて、チャンスがくるごとに私の肩をつかんだり、足踏みしたり、、。試合が終わって、皆が ジャパン、よくやった!!!と言ってくれた。負けた気がしない。本当に良い試合だった。
ゲームが終わって、外にでたら 今朝はこの冬一番の寒さ。
駐車していた車のフロントガラスが みごとに凍っていて、固まっている。
いつもは無口で気難しいセルビア人の 掃除のおじさんが、走ってきてホースで水をかけ、ガラスの氷を溶かしてくれた。おまけに、”ジャパン ウェルダウン よくやったぜーい”と、言いながら力強いハグ。
なんか、とても心温まって、誇らしくて嬉しい朝だった。