2年ぶりに二人の娘達と一緒に 休暇で日本帰国することが実現できた。
その11日間の何と短かかったことか。
ひさしぶり、日本に帰ってみるごとに いつも ちょっとした変化が 発見される。
ひとつに、車のサイドミラー。 歩いていて 娘が「日本の車には耳がないんだー。」と言うので、注意して駐車場を見てみると、なるほど、どの車からも、サイドミラーがなくなっている。そのうちに、エンジンをかけた車が ウィーンと サイドミラーを出して 発車していく姿を見てあっけにとられた。口を開けたままだったかもしれない。 いつのころから日本では 誰も彼もが例外なしに、駐車するときはサイドミラーをしまうようになったのだろう。 シドニーでも、夫も娘も日本車に乗っているが、サイドミラーを引っ込めるような細工はない。もともと、車体から突き出ていることに意味があるものだから、ぶつけて衝撃を受けても ポロリと取れたりしないようになっている。そうなっていなかったら、私など サイドミラーを、1年に200個くらい ぶつけて失くしている筈だ。車幅の感覚をつかむのに鈍いので、ガレージの出し入れや、カーブを曲がりきれなくて サイドミラーを擦ったりぶつけたりする。ウィーンとサイドミラーがしまえるポケットを持った日本の日本車を持った人がうらやましい。
茶塩というのが流行っていたのも 新しい。 天ぷらなどの料理にかけて食べるようだ。おみやげに と持たせてくれた親切な人がいて、シドニーに持って帰って、ゆでたまごにかけて食べたりしてみたが 余り好きになれない。緑茶には利尿作用があるので、これをジャンジャンかけて食べている人は トイレに行ってばかりいるのだろうか。
2年ばかり前に帰国したときは、電話詐欺が流行っていて、友達の電話番号の前に、3桁の数字を入れないと、つながらなかった。滞在先から電話するには 番号の先にゼロを入れることになっているが、始めにゼロをいれても、3桁の数字の後にゼロを入れても、通じないところが多くて 友達の誰とも電話でスムーズに話しができなくて、腹がたった。今年になって、人々はもう その3桁をつけるのに飽きたらしくて誰もやってなかったから、いろんな人と話ができた。
その前に帰国したときは、ホテルの高級レストランに連れて行ってもらって、パンと一緒に 見慣れないバージンオイルがついてきたので、「これなんですか?」と、ボーイさんに聞いて、同席者に笑われた。
ずっと日本にいる人には何でもないことだろうが、時々来る人にとっては ついていくのがなかなか大変。友達と一緒にいて 冗談に笑えなかったり、知らないのにしっているふりをしないといけないような時もあって、ヒヤヒヤする。