2026年5月21日木曜日

ベングウィルの縛り首ケーキ

この5月、イタマルベングウィル、イスラエル国家安全保障担当大臣は、自分の50歳の誕生日を、パレスチナ人を絞首刑にする法の成立を喜び、「縛り首ケーキ」で盛大に祝った。

イスラエルでは、今年2月3日に「テロリストに対する死刑」法で、有罪判決を受けたパレスチナ人に絞首刑を義務付けることが決まった。判決後90日以内に刑は執行されなければならず、上訴権は認められない。これほど法とは言えない人種差別と暴力是認の法は他にはない。もちろん国際法違反であり、常識からかけ離れた法だ。法律に、パレスチナ人、ユダヤ人といった人種をふるいにかけるような異常な法など、あり得ない。

この男は10代のころから右翼思想に染まり、人種差別による犯罪を繰り返し、何度も警察に拘束され、大学で法を学んだが、イスラエル弁護協会から弁護士資格認定を拒否された過去を持つ。
2023年10月8日が起こると、「5万丁の銃」をヨルダン川西岸パレスチナ入植地に住む入植者らに配った。このシーンをアルダジエラが報道していた。男たちが並んで、玩具を受け取る幼児のように嬉しそうに目をぎらぎらさせて、銃を受け取っては「敵」を探し回っていた。ユダヤ人入植者にとっては銃の登録とか、扱い方の訓練など必要なかったらしい。銃の発射練習は毎日でもできただろう。ベングウィルはこの件だけでも重大な犯罪者だ。

わたしは医療現場でナースをしている。
よく切れるメスで人のおなかを割ってみると、内臓は綺麗なピンク色。ユダヤ人もアメリカ人もロシア人もインド人もスーダン人もイラク人も、肌が黒くても白くても茶褐色でも、内臓はみんなみんなビロードのようなつやつやした同じピンク色だ。
鋭利な針で静脈を刺すと、人の血液は赤い色。ウクライナ人もキリギス人もカタール人もラオス人もリヒテンシュタイン人もガーナ人も、目が黒くても青くても緑色でも、みんなみんな血はおんなじ赤い色だ。
人はみんな年を取る。脳が委縮して、いずれ食事も尿排便も自分でコントロールできなくなる。ウクライナ人もタジキスタン人もシェラレオーネ人も韓国人も日本人も、みんなみんな年を取ればひとりで生きていけなくて他の人の支えがいる。みんなみんな脳の萎縮を止められない。
みんなみんな、人は美しいピンク色の内臓を持ち、赤い血を持ち、委縮する脳をもって生まれてくる。憎み合う理由はない。

イスラエル軍によって殺された
パレスチナガザでの死者:76,000人
パレスチナヨルダン川西岸での死者:2000人
レバノンでの死者:3000人
ベングウィルは50歳の誕生日にパレスチナ人を絞首刑にできることが嬉しくて、「縛り首ケーキ」にかぶりついた。
しかし彼も年を取る。彼が自分で銃を持てなくなって、パレスチナ人とユダヤ人を見分けられなくなって、エホバの教えも思い出せなくなるまで、わたしたちは待たなければならないのだろうか。