2025年12月25日木曜日

ノーベル平和賞に値しないマチャド

ウイキリークのジュリアン アサンジがマリア マチャドにノーベル平和賞を授与したノーベル財団を提訴、告発した。

すばらしい。
マリア マチャドは平和賞に値しない。
米国とCIAの資金を受け、ベネズエラの反政府運動をしてきた彼女は正式にベネズエラ国民の選挙によって選ばれたニコラス マドロ大統領を倒して、ベネズエラの国有化されている石油を米国に売り渡すためにクーデターを画策し、次々と反政府運動を牽引してきた。
彼女のためにスウェーデンのノーベル財団は、110万スウェーデンクローネ(118万米ドル:1億7700万円)を与えた。この金はニコラスマドーロ政権を倒すための資金になる。彼女と米国政府の行いは、米国ベネズエラ間の戦争犯罪を助長する。ノーベル平和賞が、まさに戦費に使われる。ジュリアンアサンジの行動は、正しい。
いまベネズエラをにらむカリビアンには米国海軍の原子力潜水艦やジェット機を満載した空港母艦が取り囲み、地上戦に向けて対岸のプエルトリコの米軍基地では、陸、海、空軍が総結集している。

3つ目のベネズエラのオイルタンカーが米軍の襲撃を受けて拿捕されて、テキサスの軍港に連行された。寄ってたかって完全武装の兵が米軍ヘリで、無防備のオイルタンカーに降り立ち、船舶を奪い取る激しい暴力の報道に言葉もない。
また、30曹あまりのベネズエラの船舶が、何の予告も罪状もなく一方的に撃沈されて、漁師などが105人も殺された。トランプは、これらのボートに乗っているには、ドラッグ デイラーだというが、何の証拠もない。

3030億バレルといわれる、世界最大の石油の埋蔵量を誇るベネズエラは、長いこと米国の懐柔、植民政策で石油の利権を取り上げられて国民は貧困にあえいできた。そこで前大統領チャベスが国民の支持を得て石油を国営化し、貧富の格差解消に努めた。彼の死後、彼の後を継いだニコラスマドロ大統領は、度重なる米国の画策によるクーデター政権転覆未遂と、米国政府による経済封鎖に遭っている。
この2人の大統領による石油国有化は、人々の生活に必要だったが、米国オイルカンパニーの暴力的引き揚げと、経済封鎖のために技術支援を失い、ベネズエラは石油を細々と中国と取引するだけになっていた。2019年よりトランプは、より厳しい経済封鎖を課し、国内経済は下降するばかりだった。

厳しい経済封鎖に耐えかねてニコラスマドーラは、今年2025年になってシェブロンと取引を徐々に再開してきた。2025年8月には日量6万バレルの原油が米国、メキシコ湾から輸出された。トランプの許可を得てシェブロンは、ベネズエラの5か所で原油を採掘、経営を始めている。
シェブロンは、トランプに反対して、ニコラスマドーロを政権交代させることにも反対している。しかしトランプは石油の数パーセントではなく、全部を欲しがっている。

いまトランプ政権が戦意むきだしで地上戦をあおっているのは、実は、米国最大のオイルカンパニー、シェブロンとエクソンモービルとの石油利権の取り合いなのかもしれない。この石油の利権に関してはイスラエル、ネタニヤㇷ政権も関係している。
石油を読むのは難しい。
ジュリアンアサンジの提訴の行方と、オイルの動きに今後も注目していきたい。