2025年8月27日水曜日

イラン大使強制退去

オーストラリア労働党政府は、何てことをしてくれたんだ!
アルバニー二首相は、イラン大使と、3人のイラン人外交官に、7日以内に国外退去することを命令した。

昨年12月に、シドニーのボンダイと、メルボルンのユダヤ教のシナゴクが放火されたことで、放火犯人がイラン大使館関係者によるものと、断定した。かねてよりオーストラリアのユダヤ人コミュニテイは、犯人が逮捕されたものの、政府が充分に行動を起こしていないとして、政府を厳しく糾弾していた。
かれらユダヤ人シオニストグループは、今現実に起きている、パレスチナ人6万人を超える人々が殺され、1万人が瓦礫に埋まっていて、封鎖されたガザでは電気、水、食料の供給を止められたことで、数百万人が飢餓にあえいでいることを、ガンとして認めない。イスラエルは充分な水や食料を与えているにもかかわらず、ハマステロリスト政権がそれを奪って人々を飢えさせている、と強弁してきた。

それに対してオーストラリア政府は、フランス、英国、カナダに次いでパレスチナを独立国家として承認すると発表したが、これに対してイスラエルのネタニヤフは、公然と公の場で「アルバニー二首相は弱虫だ。パレスチナを認めることはテロリストハマスを応援し、ユダヤ人を追い詰めることだ。弱虫は改めなければならない。」と侮辱した。「弱虫」WEAK と名指しで非難することは誹謗中傷の語彙にあたる。
それで首相が、こんどは意地になってイスラエルに気に入られようとしたのか知らないが、イランに対する行為は許されない。

かりにイラン大使館に所属するイラン革命擁護グループが、ユダヤ教のシナゴクに放火したとしても、警察が逮捕したのは、犯人ではなく容疑者だ。政府が、裁判所や警察を代行して、容疑者を処分することは違法行為ではないか。それにすべての情報源は、オーストラリア スパイエイジェンシーによるものだ。第3者なしで、一つの情報源から、大使強制退去のような事態を起こすのは、とても危険なことだ。
ひとつの国の大使を国外追放するということは、外交的に戦争よりも危険な行為だ。当事者同士の話し合いもなしに,スパイエージェンシーの言うままになるなんて、なんて野蛮なことをしてくれたんだ。
今イランに居るオーストラリア人は、安全のために即、帰国すべし、と外務省が呼び掛けている。なんてこった!

写真は放火されたユダヤ教会


2025年8月12日火曜日

パレスチナ承認

オーストラリアは、パレスチナを正式に独立国家として認め、9月の国連総会でそれを認証するように求める、と発表した。フランス、英国、カナダに続いて、時流に遅れまいと労働党政権のアルバニー二首相が 昨日述べた。ニュージーランドも後を追うという。

先週の8月3日にシドニーのアイコン、ハーバーブリッジに10万から30万人ともいわれる市民によって、「即時停戦、パレスチナ支持」のデモが行われ、同時にメルボルン、アデレード、ブリズベン、ダーウィンと各州の首都でも国を挙げて、それまでなかった空前の規模のデモが行われたことが、政府の決定を後押ししたと思われる。
ハーバーブリッジのデモは、組織動員ではなかった。文字通り市民の意思の表れだった。先頭のウィキリークのジュリアン アサンジ、サッカーヒーローで人権活動家のクレイグ フォスター、前ニューサウスウェルス知事のボブ カーなどの後を続いた人々は、当日気温6度、強風と横殴りの雨の中を、もうこれ以上パレスチナの子供たちがミサイル攻撃と飢餓で死ぬ姿を見たくない、と思って集まったふつうのおじさん、おばさんたちだった。
アルバニー二政権は、パレスチナを1国2政府制度で、それぞれの代表がイスラエルで民主的に政権を共存させるように、求めるという。しかし、その条件は、テロリスト集団ハマスを新政権から排除して参加を認めない、という。

そうだろうか
ハマスはパレスチナのガザの人々、230万人が選挙的正当性をもった政党与党であることを、忘れてはならない。ガザの人々が選んだ政党を、他国のものどもがテロリストのレッテルを張って、代表権を認めず排除することなど、あってよいのだろうか。イスラエル、シオニストの血に飢えた残虐性をすべて、ハマスの責任に押し付けてはいけない。

2022年にネタニヤフが汚職で告訴されていたにもかかわらず政権を成立させ,極右シオニストベングニール国家安全保障相や、スモトリッチ財務相が、正しい方法で選出され、国際法と国連決議に従って、正当な政権だと、主張するならば、その遥か前からガザの民衆から選ばれて政権を維持してきたハマスを尊重せずに、何が停戦か? 先進国がパレスチナ国家を認めるか、認めないか、ハマスを排除するかしないか、とか勝手におしゃべりするのは、「内政干渉」ではないか。ハマスは、自分たちの土地が侵略されてきたので、それに抗して民族独立運動をしてきた。わたしたちは、パレスチナの人々の「声」に耳を傾けるべきだ。ハマスを排除してはいけない。



2025年8月3日日曜日

The biggest protest by 10000people

On Sunday, 3 August, in Sydney, Australia, 100,000 citizens demonstrated on Sydney’s iconic Harbour Bridge in support of Palestine and to protest against what they called Israel’s genocide.
Faced with the devastating situation in Palestine, this became the largest protest in Australian history, the first time so many citizens had gathered. In a country of 25 million people, 100,000 protested in just one city. The demonstration was organised by a civilian group that has been holding weekly Sunday protests calling for a ceasefire from Israel. Initially, the organisers had expected around 50,000 participants, and police, concerned about safety, asked for the protest to be cancelled.
However, the Supreme Court permitted the protest—only for it to swell to 100,000.
Because so many unexpectedly converged on the Harbour Bridge, the original plan—to march from a park, across the bridge, to the Israeli consulate, protest there, then return—fell apart.
The police could not manage the crowd adequately, leading to confusion: some people were stuck on the bridge for hours, while others could only march back and forth across it. YouTube videos filmed from trains running parallel to the bridge showed just how many citizens were there.
In the southern hemisphere’s deep winter, Sydney was enduring relentless rain for three days, with temperatures at 6°C. The previous night had brought thunderstorms, heavy rain, and strong winds, leaving many shivering and causing significant damage. In the Hunter Valley, a few hours from Sydney, it even snowed, while flooding in the north left some people missing. On the day of the protest itself, there were sudden bursts of heavy wind and rain, and even when it stopped raining, it remained bitterly cold and stormy.
Among those who braved the weather to join the protest in support of Palestine and against Israel were Julian Assange, Sydney Lord Mayor Clover Moore, and former NSW Premier Bob Carr.
Their demands were:
An immediate ceasefire
The release of hostages
Official recognition of Palestine as an independent state
Supporting Palestine is not antisemitic, nor is it rooted in hatred of Jewish people. It is a movement for Palestinians to reclaim their rights from those occupying their land, and above all, to stop the genocide and resist Zionism.
In a country like Australia, built by immigrants from diverse ethnic and cultural backgrounds, this massive protest—unprecedented in scale—may well be remembered as historic.



シドニーで史上最大のプロテスト

本日8月3日日曜日、オーストラリアのシドニーで、パレスチナ支援イスラエルによるジェノサイトに抗議する10万人の市民がシドニーのアイコン、ハーバーブリッジをデモした。

余りに悲惨なパレスチナの状況をみて、オーストラリア歴史上最大規模、初めて多数の市民が集まった。2500万人の人口の国のたった1つの市で、10万人のプロテストだ。主催者は毎週日曜日に、イスラエルに停戦を呼びかけて抗議デモをしてきた民間団体だが、今回は事前に5万人規模のプロテストになると予想されたので、安全を危惧する警察が中止を求めたが、最高裁判所が抗議デモを許可したばかりだった。それが10万人に膨れ上がった。

予想外にハーバーブリッジにたくさんの市民が押し寄せたため、当初公園から橋を越えて、イスラエル領事館まで行って抗議して、また橋を越えて解散するはずだったが、警察が充分な誘導ができなかったため、市民は何時間も橋から動けなかったり、橋を往復するだけになったり混乱した。ブリッジに並行して電車が走っていて、電車の中から取ったユーチューブを見ると、どんなに沢山の市民が集まったかがわかる。

南半球は真冬の今、シドニーは、3日間降り続けた大雨で気温は6度、前夜は雷と強風と大雨で、凍えるほど寒く、多数の被害も出ていた。シドニーから車で数時間、ワインで有名なハンターバレーでは雪が降ったり、北部では洪水で行方不明者が出たりしていた。当日は、横殴りの強風と雨が突然襲ったり、雨が止んでも寒くて酷いストーミーな日だった。

そんな雨のなかで開催されたパレスチナ支援、イスラエル抗議のプロテスターの中には、ジュリアン アサンジ、シドニー市長のクローバーモア、元NSW州知事のボブ カーも参加していた。
要求は
即時停戦、人質解放、そしてパレスチナを独立した国家として認証することだ。
パレスチナ支援を訴えることは、反ユダヤでもなければ、ユダヤ憎悪でもない。パレスチナ人の生まれ育った土地の占領者から自分たちの権利をもって解放を目指す運動なのだ。とにかくジェノサイトを止めさせ、シオニズムをはねのけること。

民族、文化の多様性をもった移民で形作られたオーストラリアで、史上最大規模の市民によるプロテストが行われたことは、記念すべきことかもしれない。




2025年8月1日金曜日

米国の犯罪

戦後80年とは、戦勝国米国による世界支配によって弱小国が経済的にも軍事的にも、虐め尽くされてきた歴史だったということができる。

米国が、ベトナムを爆撃しなければ、ベトナム戦争は起きず,400万人のベトナム人は死なずに済んで、民族独立を果たしていた。
米国が、チリに介入しアジェンダ大統領を追放し、ピノチェト政権を建てなかったら、フットボール場に集められた2000人の学生たちは殺されなくて済んだ。
米国が、2003年サダムフセインが大量兵器を持っていると言い出さなかったらイラクは、人口の5%,、100万人もの命を失わずに済んだ。
米国が、オサマデインラデインを匿っていると嘘をつかなかったら、アフガニスタンで、17万6千人のアフガニスタン人は死なずに済んで、生きて新しい国家を建設していただろう。
米国が、2011年カダフイ大佐が独裁者で自国民を苦しめているとでっち上げを言い出さなかったら、リビアでカダフイは健在なアフリカ連合を築いていた。
米国が、シリアでアサド大統領を独裁者呼ばわりして国外追放しなかったら、現在のシリアの混乱はなかった。
ソマリアでも、ルワンダでも、コンゴでも、ナミビアでも、アンゴラでも、モザンビークでも、スーダンでも同様だ。

いまパレスチナでジェノサイトを行っているのは、イスラエルだが、ジェノサイトを可能にしているのは、米国から毎日届けられている武器だ。それでいて、トランプの米国はイスラエルを批判してみせて責任逃れをしているという意味で2重の罪を持つ犯罪国家だ。トランプは、パレスチナの人々との飢餓に、食料援助を言うそばから、飢えた子供たちの上に爆弾の雨を降らせている。
仏国のマクロンがG7の中で、初めてパレスチナを独立した政府として認めたことで、人々は英雄扱いだが、米国も仏国も英国も武器をイスラエルに送り、パレスチナの子供たちに爆弾を浴びせて、武器商人は利益をむさぼっている。
日本はイスラエル製のドローン購入を決め、イスラエルの経済を潤わせている。

いま世界中でパレスチナの子供の命を救え、イスラエルは殺人狂だと言っているが、子供たちを死に追いやっているのは誰なのか。 シオニストだけではない、シオニストに武器を供給している米国のトランプを大統領に選んだアメリカの市民なのであり、仏国や英国の市民だ。子供たちを殺しているのは、日本の自民党や極右の党に1票を投じた市民なのだ。

パレスチナの子供たちが無残だ、ニュースを見るのが辛いという前に、6万人パレスチナ人を殺した証明書付きの、イスラエル製の武器を購入し、イスラエル経済を潤している日本政府を批判すべきではないか。パレスチナのジェノサイトは遠い国のことではない。あなたの、あなたのあなたの1票が、パレスチナの子供たちの命を奪うことになったのだということを肝に銘じるべきだ。
偽善者は要らない。