2025年8月3日日曜日

シドニーで史上最大のプロテスト

本日8月3日日曜日、オーストラリアのシドニーで、パレスチナ支援イスラエルによるジェノサイトに抗議する10万人の市民がシドニーのアイコン、ハーバーブリッジをデモした。

余りに悲惨なパレスチナの状況をみて、オーストラリア歴史上最大規模、初めて多数の市民が集まった。2500万人の人口の国のたった1つの市で、10万人のプロテストだ。主催者は毎週日曜日に、イスラエルに停戦を呼びかけて抗議デモをしてきた民間団体だが、今回は事前に5万人規模のプロテストになると予想されたので、安全を危惧する警察が中止を求めたが、最高裁判所が抗議デモを許可したばかりだった。それが10万人に膨れ上がった。

予想外にハーバーブリッジにたくさんの市民が押し寄せたため、当初公園から橋を越えて、イスラエル領事館まで行って抗議して、また橋を越えて解散するはずだったが、警察が充分な誘導ができなかったため、市民は何時間も橋から動けなかったり、橋を往復するだけになったり混乱した。ブリッジに並行して電車が走っていて、電車の中から取ったユーチューブを見ると、どんなに沢山の市民が集まったかがわかる。

南半球は真冬の今、シドニーは、3日間降り続けた大雨で気温は6度、前夜は雷と強風と大雨で、凍えるほど寒く、多数の被害も出ていた。シドニーから車で数時間、ワインで有名なハンターバレーでは雪が降ったり、北部では洪水で行方不明者が出たりしていた。当日は、横殴りの強風と雨が突然襲ったり、雨が止んでも寒くて酷いストーミーな日だった。

そんな雨のなかで開催されたパレスチナ支援、イスラエル抗議のプロテスターの中には、ジュリアン アサンジ、シドニー市長のクローバーモア、元NSW州知事のボブ カーも参加していた。
要求は
即時停戦、人質解放、そしてパレスチナを独立した国家として認証することだ。
パレスチナ支援を訴えることは、反ユダヤでもなければ、ユダヤ憎悪でもない。パレスチナ人の生まれ育った土地の占領者から自分たちの権利をもって解放を目指す運動なのだ。とにかくジェノサイトを止めさせ、シオニズムをはねのけること。

民族、文化の多様性をもった移民で形作られたオーストラリアで、史上最大規模の市民によるプロテストが行われたことは、記念すべきことかもしれない。