アルバニー二首相は、イラン大使と、3人のイラン人外交官に、7日以内に国外退去することを命令した。
昨年12月に、シドニーのボンダイと、メルボルンのユダヤ教のシナゴクが放火されたことで、放火犯人がイラン大使館関係者によるものと、断定した。かねてよりオーストラリアのユダヤ人コミュニテイは、犯人が逮捕されたものの、政府が充分に行動を起こしていないとして、政府を厳しく糾弾していた。
かれらユダヤ人シオニストグループは、今現実に起きている、パレスチナ人6万人を超える人々が殺され、1万人が瓦礫に埋まっていて、封鎖されたガザでは電気、水、食料の供給を止められたことで、数百万人が飢餓にあえいでいることを、ガンとして認めない。イスラエルは充分な水や食料を与えているにもかかわらず、ハマステロリスト政権がそれを奪って人々を飢えさせている、と強弁してきた。
それに対してオーストラリア政府は、フランス、英国、カナダに次いでパレスチナを独立国家として承認すると発表したが、これに対してイスラエルのネタニヤフは、公然と公の場で「アルバニー二首相は弱虫だ。パレスチナを認めることはテロリストハマスを応援し、ユダヤ人を追い詰めることだ。弱虫は改めなければならない。」と侮辱した。「弱虫」WEAK と名指しで非難することは誹謗中傷の語彙にあたる。
それで首相が、こんどは意地になってイスラエルに気に入られようとしたのか知らないが、イランに対する行為は許されない。
かりにイラン大使館に所属するイラン革命擁護グループが、ユダヤ教のシナゴクに放火したとしても、警察が逮捕したのは、犯人ではなく容疑者だ。政府が、裁判所や警察を代行して、容疑者を処分することは違法行為ではないか。それにすべての情報源は、オーストラリア スパイエイジェンシーによるものだ。第3者なしで、一つの情報源から、大使強制退去のような事態を起こすのは、とても危険なことだ。
ひとつの国の大使を国外追放するということは、外交的に戦争よりも危険な行為だ。当事者同士の話し合いもなしに,スパイエージェンシーの言うままになるなんて、なんて野蛮なことをしてくれたんだ。
今イランに居るオーストラリア人は、安全のために即、帰国すべし、と外務省が呼び掛けている。なんてこった!