2024年12月31日火曜日

2024 年の終わりに

ウクライナでは、プーシキンの宝石のような詩の数々も、ドストエフスキーや、叡知の結晶のようなトルストイの書籍も、学校や図書館から運び出され、焼き払われたのか?
もうウクライナでは、ショスタコビッチもラフマニノフも演奏されないのか? もうチェホフもゴーリキーも上演されないのか?
もうウクライナでは、ユリウス暦に従ってクリスマスを祝うことはできないのか?人々はロシア語ではなく、慣れないウクライナ語でしか語り合えないのか?

なんということだろう。戦車は、人々の支えだった宗教も文化も言語さえも奪っていく。

パレスチナでは、4万5千人以上の市民の命が奪われ、1万人の行方不明者は、爆撃で崩壊した瓦礫の下に埋まったままだ。学校も救援物資トラックも病院も爆撃され、生きながら患者たちが焼き殺されていく。シオニズムという嵐の前に、言葉もない。
資本主義経済の避けようもない帰結としての戦争。
生産したものをできるだけ高くたくさん供給しなければならず、それによって蓄積した富を増大させ経済成長する事によってのみ生き延びられる資本主義経済のシステムは、当然ながらオイル収奪、エネルギー源独占、他国侵略と戦争を産む。

トマピケデイの、「暴力装置としての国家が介入し、資本税を徴収することによって富の公平配分を実施しなければならない。」という説をお伽話として聞いておこう。
斎藤幸平の「脱成長」と、「地球をコモンとして管理する」説も意識ある世代と限られた条件と努力によって、社会を改良はできても、資本主義の国々の強奪や軍事力には勝てない。
政治も宗教も上部構造は下部構造に規定されるという厳然たる事実は、それが資本主義経済そのものだということを歴史が語ってきた。それを壊さないと殺し合いも飢えも終息しない。
Where have all the books gone in Ukraine?
Like jewels Pushkin poets, Fyodor Dostoevsky, and the enlighten Leo Tolstoy's words?
Have taken away from schools, and from libraries for burning down?
Have the Ukraine stopped listening and playing Shostakovich and Rachmaninoff's beautiful concerts?
Have the Ukraine never played Chekhov or Maxim Gorky on stage?
Have the Ukraine changed their mother tongues Russian to Ukraine language, and celebrate Christmas at Western calendar, not Julian calendar?
long time passing
long time ago?
Where 45000 Palestinian civilian, women and children gone in the Gaza Strip?
Where 10000 Palestinian missing people gone? They have been under the rubbles.
Where have the justice gone ? Where have the law gone ? Where have human conscience gone ?
long time passing
long time ago?

I am singing [ Auld Lang Syne ] in the end of 2024.
「蛍の光」を歌ってみた。



2024年12月24日火曜日

映画:グラデイエイター1&2

イタリアを旅行したことのある人は、ローマの中心にあるカラカラ浴場を観たことだろう。AD2世紀に造られローマ市民に「庶民の宮殿」と呼ばれ、観劇や図書館まで完備した大浴場リクリエ―ション施設だった。今でもそこでオペラが行われ有名歌手の舞台になっている。それを建設した皇帝カラカラが、映画に出て来て馬鹿殿様ぶりを見せる。
リゴリースコット監督による映画の半分以上は史実に基ずいているから、面白くないわけがない。

当時、ローマの円形劇場コロシアムに集まる数十万人のローマ市民を前にして、猛獣や奴隷や他の剣闘士と戦うグラデイエイターは、高額な報酬を得られる人気稼業だった。戦って得られた貯金額によっては、ローマ市民として余生を送ることができた。当時のローマ帝国は100人の長老による元老院とローマ市民による直接民主主義的な投票によって国政が執行されていた。AD1世紀から500年近く、ローマ帝国の領土は最大限で、全ヨーロッパ、中近東、アフリカに及んだ最盛期で、最も華やかな時代だ。

映画:グラデイエイターⅠのストーリーは、
実在したローマ皇帝の中で最も賢帝と言われた皇帝マルクスアウレリウス(リチャードハリス)は自分の右腕だった将軍マクシムス(ラッセルクロウ)を次期皇帝に指名する予定だったが、それを知ったバカ息子コモドス(ホアキンフェニックス)は父親を殺し、マクシムスに皇帝殺しの濡れ衣を着せ、彼の家族を殺害、辛くも暗殺を逃れたマクシムスが、グラデイエイターとなってコモドスに復讐するが、自分も命を落とす。というお話だった。

映画:グラデイエイターⅡのストーリーは
皇帝マルクスアウレリウスの右腕だったマクシムスと皇帝の娘ルッチラとの間には、秘密の息子がいた。それが今回の主役ルシアス(ポールメスカル)。彼はローマの属州で孤児として育ったが父親に似て教養があり体が大きく勇敢で、ローマとの戦争に敗れ捕虜として奴隷商人に買われ、ローマに連れてこられる。彼の強さは破格の強さで、選ばれてローマのコロシアムで、アフリカから連れてこられたライオンやサイや狂暴サルと死闘を繰り返して名を馳せる。奴隷商人(ベンゼルワシントン)の野望は知恵の足りない皇帝カラカラに取り入って自分が次期皇帝の権力を奪取することだが、そのコマとしてグラデイアエイタ-のルシアスを使う。何も知らなかったルシアスは、アガシウス将軍(ペトロパスカル)に自分が前皇帝の娘ルッチラ(コニーニルセン)とマクシムス(ラッセルクロウ)との間に生まれた息子であることを知らされる。ルッチラは母親としてルシアスを守ろうとして、反逆者として命を落とし、アガシシウス将軍も皇帝に殺される。それを見てルシアスは反逆の時来たり、として皇帝もその側近も亡き者にする。というおはなし。

全編モロッコで巨大なコロシアムが実際に造られて撮影された。豪華絢爛のローマ帝国史になかでも最も華やかだった頃のコロシアムに、数十万人の市民が押しかけ、どう猛な野獣とグラデイエイターが戦う。コロシアムに実際海水を引いて、人食いサメを放ちガレー船とガレー船とで海上戦闘を繰り広げる、当時のローマ帝国の栄華、豪華な人々のレジャーが殺して、殺して、殺しまくるのを見物することだった。それが人々の労働からの解放で楽しみ、歓喜だった。
この映画、執念の父子、復讐劇といえる。年末には忠臣蔵を見る日本人に丁度よいタイミングだ。観て損はない。

2024年12月17日火曜日

大ユダヤ国家創出

大ユダヤ帝国創出
シリア国家消滅
パレスチナ国滅亡
これが毎日進行していることだ。シリアのアサド大統領が追放されてからの、この2週間、西側ジャーナリズムが流す報道への気持ちの悪さは例えようがない。
「独裁者に抑圧されていた市民が、解放されて歓喜に涙しています。」「迫害され拷問されていた民主主義の善良な市民が、遂に自由になりました。」「少数派のクリスチャンが、クリスマスを祝えると言って喜んでおります。」
テロリストで独裁者アサド大統領が、テロリスト軍団HTSに、乗っ取られてテロリストISISも、アルカイダも、守り切れないゴラン高原と国連の定める緩衝地帯をイスラエル軍が占拠した。それらの土地をテロリストから守るため、連日、そして今も数百数千の爆弾を落として、テロリストから市民を守っているそうだ。
テロリストって何だ?
いま独裁者アサドを倒したHTSリーダー:モハメドアリシャウラは英雄扱いだが、米国国務省から2005以来テロリストとして,1000万ドルの懸賞金つきで指名手配されていた。
今、米国とイスラエルは彼を英雄として懐柔し、操り人形として利用するためのスケジュールを練っている。
悪夢の再現、いつも観たてきた悪夢の再現だ。
米国は
2003:イラクで、サダムフセイン独裁者を倒した(オイル目的)
2011:アフガニスタンでオサマデインラデインを倒すため進駐した(オイル目的)
2011:リビアでカダフイ大佐を倒した。(オイル目的)
2011:シリアでアサドを倒せなかったが3分の1の国土とオイルを奪取した。
これが現在まで続いて、シリアは米国西側諸国からの経済封鎖によって経済的に困窮し、長引く戦争で人々は苦しんできた。
いま、イスラエル軍は多量の爆弾を落としてシリアの国家施設や軍事施設を破壊し、すでに市民の生活基盤も破壊してブルドーザーで「整地」している。イスラエル人セトラーを移住させるためだ。このようにしてイスラエルは、国際法に違反して、パレスチナの西岸地域の土地80%を奪い、セトラーに住まわせた。またガザを徹底的に破壊しパレスチナ人をジェノサイド攻撃し、家々をブルドーザーで整地している。かれら「選ばれた民」はパレスチナ全土に住み着く。そして、シリアにも。
バグダッドでCNNの報道官にマイクを向けられて、おばさんが「今年は教会でクリスマスが迎えられます。」と喜びを語らせられていたが、、、おっと!西側ジャーナリスト何言ってんの? アサド大統領はクリスチャンで、シリアでキリスト教徒が迫害されたことはない。
ついでマイクを向けられたおじいさんは、ひとこと「LEAVE US ALONE,」と言った。そうだ。ほっといてくれ!
シリアのことは米国ではなく、イスラエルでもなく、シリアの国民が決めることだ。ほっといてくれ!  汚れた手を引け! 
Is it great and wonderful that the Dictator Assad has been deported and people of Syria have been feed??? Are they happy Israel grabbing Syrian land??
Syria has been taken over the bunch of terrorist Jihadists : Hayal Tahror al Sham( HTS). Now, the leader: Muhammad Al- Jawlani is a[ HERO ] of the Syrian, according to Western media, however at 2005,Washington DC put on his head $1000 million award as a wanted terrorist.
Israel seized a buffer zone between the Israeli occupied Golan Hights and the rest of Syrian territory that was established 1974.
US governments spokes man stated that Israel should grab the land of Syria. It is important Israel-Syrian buffer zone which potentially creates a vaccum that could have been filled by terrorist organizations that would threaten state of Israel and civilians inside Israel. Every country has the right to take action against terrorist organization."
The short term HERO of Syria : HTS seems civilians of Syria make happy. However Israel settlers already started bulldoze the land of Syria. Israel took over and expanded their LAND again.
US won Iraq and Libya for [ OIL ] and now again and again.
One of Bagdad man told [ Enough and Enough. Leave us alone.]
Yes!
Leave them alone!


2024年12月4日水曜日

ソ-シャルメデイア禁止法

世界で初めて豪国では、16歳以下の子供がソーシャルメデイアにアクセスすることを禁止した。
ソーシャルメデイアとはFB、ティックトック、X、インスタグラム、スナップチャットなど、但しユーチューブやワッツアップの教育番組は例外とされた。すでに議会を通過したので実施を待つばかりだ。
FBや、X などに16歳以下の子供が登録するのを許したメデイアは、$50ミリオン、5000万円の罰金が課される。メデイアは、ただちに登録者の年齢を確認して、16歳以下の子供を見つけたらアクセスを中止しなければならない。
この決定には教育関係者からは、あまりに子供たちがソーシャルメデイアに時間を取られる「中毒症状」を起こしやすいことと、医療関係者からは、ソーシャルメデイアにのめりこんだ子供の「メンタルヘルス」が憂慮される事態になっているという背景がある。ソーシャルメデイアを通じて友達グループから虐めにあって、12才の少女が自殺したしたことで、家族がメデイアを法に訴えているが、似たような状況で命を絶ったテイーンの家族が声を上げていた。
この法案が決議されて、政府は「豪国はワールドリーデイングのアクションをした。」(世界を主導する)と自画自賛、鼻高々だ。

十分な議論が尽くされたとは言い難いが、基本的にはこのソーシャルメデイア禁止法に私も賛成だ。16歳以下の子供は本を読むべきだ。今子供たちは、10万円以上するアップル携帯をもって学校に行き、少しでも時間があるとゲームに興じたり、テイックトックで友達とオモシロ動画を送りあって共有して楽しんでいる。それをグループで共有できない子は仲間外れだ。おもしろ動画は1分程度の短いもので、そんなショート動画ばかり見ている子供は注意力を1分しか保てない、注意力散漫で集中力のない子供になってしまう。1日2時間以上ソーシャルメデイアに時間を取られる子供は、学校での読み書き、考える能力が20%落ちた、と言う統計がある。

大人も本を読まず、新聞さえ読まない。本という広く深い叡知の泉に出会うことなく大人になる子供を見るのは辛い。自分がどれほど本が人間形成に役立ってきたか、日々実感できるからだ。音楽もオペラハウスやライブミュージック会場に足を運んで実際の音のなかに身体を浸して体感する喜びを知らずに、メデイアによる電子音で満足してしまう子供の存在は哀しい。コンチェルトに15分、交響曲に90分、オペラに3時間、じっと座って音の奏でる素晴らしさを知ることは決して人生に無駄にはならない。
それをいうと、小姑、化石、博物館行きーと言われるだろうが気にならない。
FB、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどIT企業は、世界1リッチな、イーロンマスクを始めとして世界の富を独占している。ソーシャルメデイアを通じて、個々人からデータを集めて抽出し、それをもとに経済効果を高め資本を蓄積している。個人がスマートフォンを使えば使うほど、消費欲求がアルゴリズムに導かれ、情報操作によって、資本家に富が集積する。世界の富の半分以上が数人の資本の私財になっている。

ソーシャルメデイアは道具に過ぎない。
便利に使えばよい。
そしてじっくり座って本を読み、実際に足を運んで音楽を聴き、映画は映画館で鑑賞し、美術館に行って優れた作品を見たら良い。16歳以下の子供たちに、ゲームを止めなさい、テイックトックを見てはダメ、などと言わず、16歳以下の子供に良い生活態度を身につけさせたかったら、大人が毎日本を読み、音楽に感動し、美しい絵を見て、良い映画に涙を流す、そういう生活をしたら良い。ところで、このソーシャルメデイア禁止法、他の国も、あとに続くだろうか。


2024年11月28日木曜日

ロシアの超高速弾道ミサイル

ロシアはウクライナの国土の20%以上を確保した。
クリミアは100%、ドンバス地方80%、ルハンスクとドネツク70%がすでにロシア領だ。クリミアは住民選挙でロシアに帰属することを決めた。
米国は1990年、ドイツ統一時に「NATO北太平洋条約統一機構は、東に1インチも拡大しない。」と約束した。この約束を覆したのは米国とNATOメンバーだった。冷戦が終わり米ソ対立がなくなり本来ならワルシャワ機構が無くなった時に、対抗する米国と英国を中心とする軍事同盟、NATOは、解散すべきだった。
しかしNATOは増強、拡大する一方でロシアの国境すれすれまで勢力を広げた。当初12カ国だった軍事組織は今、32か国、ソ連分解時、ラトビア、エストニア、リトアニア、ブルガリア、クロアチア、モンテネグロ、スロバニア、ルーマニアらが加わり、さらに2023にフィンランド、2024にスウェーデンが加わって、ロシアは完全に米軍に包囲された。

2年前、ロシアがウクライナに進駐を始める前、ロシアはウクライナ政府がクリミア、東部2州、ドネツク州とルハンスグ州の独立を認め、自治権を認めるなら進駐しないと約束した。しかし米国を中心とするNATOとウクライナ政府は、それを拒否した。
2121,10月26日にミンスク合意を破ったのはウクライナ政府であり、ウクライナ東部に住むロシア人を迫害し攻撃したのは、ウクライナだ。
2022年2月24日、ウクライナは国家総動員法を発令して18歳から60歳までの男子を徴兵し、本格的な戦争が始まった。
歴史にもし、を仮定してみても愚かしいが、もしミンスク合意が守られていれば戦争は起きなかった。もしこのときドネツク、ルハンスクに自治政府を認めて、住民にどのような政府に帰属するかを決めさせていれば戦争は起きなかった。

今年の11月17日、2年越しのゼレンスキー大統領の「もっと軍資金がほしい、もっと武器がほしい」の世界行脚にも拘らず、戦況が怪しくなると、ついに米英国は米国製、英国製の長距離ミサイルの使用を許可した。この米国製ATACMSと、英国製ストームシャドーという長距離ミサイルがロシアに撃ち込まれた。が、実際に撃ち込んだのは米国軍事衛星からデータを取り解析して目標を定めてスイッチオンしたのは、米軍のテクニシャンだ。ウクライナ兵ではない。
これに次いで、11月21日ロシアはその返礼としてドメステイックロングレンジミサイル:超高速弾道ミサイルを飛ばした。世界中が震える中、マッハ10、射程距離6000キロメートルで、ヨーロッパのどこでも15分で着弾、米国までも届く新型ミサイルを撃った。市民の住む住宅密集地ではない。ウクライナの軍事施設へだ。予告もしている。

ウクライナ:ロシア戦、イスラエル:アラブ戦。
この戦争は、ぜんぶ米国の「やらせ」だ。
武器は武器を呼び、軍拡に次ぐ軍拡の争いには限りがない。武器産業と製薬産業とで国の経済を維持してきた、究極の資本主義国家、米国は、武器を生産し武器を供給し武器を消費することでしか成長し生き延びることができない国家だ。そんな米国に、踊らされるのはやめよう。もう充分だ。止めにしよう。


2024年11月26日火曜日

千駄木のお稲荷さん

文京区千駄木には2人の娘たちが生まれた家があった。木造2階建ての古い家で、車が入れないような細い道の行き止まり、歪んで建っていて木造3階建ての今にも崩れそうな家や長屋や、乾物屋、畳屋などに囲まれていた。大学が成城で世田谷に長く住んでいたから、下町住まいは、珍しいことばかりだった。歩いて行ける距離に根津神社、須藤公園、森鴎外記念図書館、などがあり、自転車の前と後ろに娘たちを載せて、不忍池、東大三四郎池、上野動物園、後楽園までもビュンビュンとばして遊びに行った。
田端から団子坂を登る坂の途中に、菊見せんべいと佃煮屋があって、その向かいに小さな甘い物屋があった。おばあさんと息子が毎朝作る草餅がおいしく、小腹がすいた時にはお稲荷さんと海苔巻きがちょうどよいおやつになった。
30年近く豪国に暮らしていて、この店のお稲荷さんがモーレツに食べたくなることがある。甘すぎないで、中に何も入っていない、上に何も載っていない2口で食べられる小ぶりのお稲荷さん。
豪国でも「イナリ」は人気のテイクアウェイスナックだ。極甘の油揚げの中にこれでもか、これでもかというばかりに乗っているのはカニ、スパイシー鮭、照り焼きチキン、炒めた海藻、エビフライ、タコ焼きまで満載した上に、マヨネーズと甘辛ソースがたっぷりかかっている。1個3-4ドルで、1個につきスプーン4杯くらい分の砂糖が使われている。皆日本食は健康食だと思っていて、日本食ファンが多いが全然健康ではない。豪国人の肥満度は、米国を抜いて世界一なのも、うなずける。
日本食大好き国なのに、日本から進出した吉野家牛どん、千房お好み焼き、丸亀製めん、ミスタードーナッツ、モスバーガー、ロイズの生チョコ、などなど、全部商売にならなくて撤退した。最近進出して来た北海道パイ、もちドーナッツ、キリンバーアイスクリームも、人が入っていないので撤退近しか。若い子供たちはマックのソフトアイスが60セントで食べられるのに。キリンバーの7ドルもするほうじ茶アイスクリームなど食べない。なかなか日本の味が外国では生きのびられない。
日本人のデリケートでセンシテイブな味覚は、春夏秋冬の季節の変化によって花や草が変化し、自然の移ろいが体感できる自然条件と、食のしきたりが礼儀として家庭で伝えられる文化によるものだろう。
しかし日本の愚かな偽政者たちは、防衛費をGDPの2%以上にする約束を米国と交わし、1機3億円のトマホークを400発買う契約をした。時速330キロのトマホークは、おとなりの北朝鮮にさえ届くのに20-30分かかる。そのうちに撃ち落されること確実だ。音速の10倍という速さのロシア製ドメステイックロングレンジミサイルが飛んでいるいま、偽政者は何を言っているのか。
軍拡に軍拡で応えようとする愚かさを、このまま続けてはいけない。軍縮、これに勝るものはない。



2024年11月17日日曜日

委縮する脳

人は、手術台に乗って腹を開けてみれば、肌の白い人も黒い人も、黒髪の人も金髪の人も障害者も健常者も、内臓はみんなおんなじピンク色。心臓の大きさも誰でもさほど変わらない。だから、人は外見でなく内面に価値がある。
そして
人は、病院で生まれ病院で死ぬ。だから、医療従事者は差別なく誰の命も等しく大切にしなければならない。
おまけに、
人は誰しも歳を取れば脳が委縮して認知障害をもつ。
これは
1977年にナースの資格を取って、74歳になる今も、医療現場で働いている私の日々感じている実感だ。
私の父は、70歳まで早稲田の政経学部で教壇に立って、学生達を本当に可愛がった。若い人から慕われて満足な人生を送ったと思うが、最後の頃は実在しない人と会話して、見えない人と一緒に幻の世界に入ってしまうことが多かった。壁に向かって大声で嬉しそうに会話したり笑ったりする姿は、なかなかの迫力だった。

その父を、自分の弟の息子だった故に、実子同様に育てた経済学者の大内兵衛は、あれほど学問の人で、敬愛される人格者だったのに、晩年はひとり、話しかけても答えず、1日中ただ座って目の前のテレビを見ているだけの人だった。

いま、高度医療つきエイジケアに勤めていて、職場にはアルツハイマー病、癌末期、重度障碍者、経管栄養、経管尿、人工肛門、腎臓透析、糖尿病など複数の診断名を持つお年寄りが50人いる。多くが80歳以上なので、18年間勤めてきた間、数えきれない入所者を見送った。入所者のほぼ全員が自分では食事と排泄ができない。そしてほぼ全員が認知症を発症していて異常行動も起こすことも多い。
認知症による問題行動、混乱、ヒステリー、徘徊、盗み、暴力、譫妄などは、そういう人がいるのではなくて、風邪や尿路感染や、鬱病などを契機に問題行動が出る。トイレに座り込んで便をこね回して遊んだり、他の入所者やスタッフを殴ったり、何でも口に入れてしまったりする異常行動は、一つ一つ対策を考えて対処する。

NSW のクーマという街の老人ホームで、95歳の入所者が2本の刃物を振り回して徘徊しているので、困ったスタッフが警察を呼んだ。やってきた警察官が抵抗するおばあさんにテーザー銃を撃って転んだところ、打ち所が悪くて亡くなった、という事件が起こった。裁判で係争中だが、一般世論は、屈強な警官が可哀そうな年寄りを殺した殺人事件として報道されている。が、事はそれほど単純ではない。認知障害で譫妄を起こしている人は、予想外の暴力性と、普段の姿からは想像できないほど、何かに取りつかれたような強い力がある。その怖さは経験しないとわからない。
ただ今回の事件では、老人ホーム入居者が、簡単に台所に忍び込んで刃物を持ち出せた、ゆるい管理だったことは、責任を問われなければならない。95歳のおばあさんは以前も老人ホームを抜け出そうとして、止めようとした職員にけがをさせている、という。よほど家に帰りたかったのだろう。もっと家族も年寄りと、入所について密に話し合うべきだったろう。ただ家に帰りたかっただけのおばあさんも可哀そうだが、テーザー銃を撃った若い警官も、世間の非難を一身に浴びて気の毒だ。これがトラウマになって自分の人生を壊すようなことがないと良いと思う。

人は年を取り、様々な体の変化を体験する。自分が年を取り脳血管が詰まったり、脳神経の伝達に障害が出たり、脳が委縮したために、どういった症状や、異常行動が出てくるのかは誰にも予想ができない。
だから自分の脳がちゃんと働いてくれているうちは、そのことに感謝して、できるだけ良き人でありたいと思う。

ジャガランダが満開のシドニー、右がハーバーブリッジ、左がオペラハウス。



2024年11月16日土曜日

米国民主党の罪

爆弾を供給している国が停戦のために努力をしていると米国政府が言うのは真っ赤な嘘だ。
10.7以降、米国では本気で停戦のために1ミリでも、働きかけた人など居ない。皆無だ。
みなトランプを批判してばかりいるが、今の米国民主党政府が、この1年イスラエルのパレスチナへの侵略と虐殺を続けてきたのだ。米国は2016年覚書協定で、毎年イスラエルに38億ドルの兵器購入予算を送金してきた。また今年4月特別予算案が議会を通過すると140憶ドルの支援金が送られ、イスラエルの空は米国の防空システムによって守られてきた。さらに、バイデンはトランプに政権を譲る前に、戦況を良好にし有利な停戦に持ち込むため、さらなる軍事予算と武器を送ることを約束した。
今、レバノンにイスラエル軍が進駐し飛んでくるミサイルを、地中海に停泊する、米軍の空母がそれを撃ち落としている。シリアにもイランにもミサイルを飛ばしている。イスラエルは強固に米軍に守られ、領土の拡大とパレスチナ、アラブ世界の壊滅を目指している。

民主党が大統領選挙で負けたのは、海外での戦争ばかりに予算を向けて自国の労働者の生活を顧みない政府に労働者が希望を失なったからだと、バーニーサンダースは言ったが、そのサンダースも、アレクサンドラオカシオ コルテルも、カマラハリスも、イスラエルによるジェノサイトの切っ掛けになった10.7を、「イスラエルは自衛する権利がある。」と断言したことを忘れない。10.7のハマスによるアタックを「抑圧をはねのけるためのレジスタンス」ととらえるか「テロリストによるテロ行為」ととらえるかでイスラエルへの評価が180度変わる。
イスラエルに自衛する権利があるとするならば、4万4千人のパレスチナ市民を虐殺することがイスラエルの自己防衛なのか。国際法に違反して国連の支援要員やジャーナリストを狙い撃ちすることがセルフデイフェンスなのか。病院と学校をまずミサイルで破壊することがイスラエルの自衛行為なのか。レバノンにまで進駐してミサイルの雨を降らせ、領土を拡張することが自己防衛なのか。

爆弾を供給しながら停戦を唱える民主党に絶望した良識ある米国の人々は、トランプ政権になると世界一リッチなイーロンマスクの財力とハイテク技術の使って、さらに戦争が拡大して再び絶望することになる。
パレスチナは米国のユダヤ軍需産業の人体実験場だ。次々と武器産業は「自律型兵器」を開発して市民を殺害してきた。爆弾搭載ドローン、無人偵察機、遠隔操作ブルドーザー、ドライバー要らずの戦車、生体確認承ドローン、AI制御の銃、などなど自ら手を汚さずに最小限の人が最大限の市民を殺せる武器が次々と開発されている。イーロンマスクはさっそく次の武器開発に取り掛かっている事だろう。
軍拡は凄まじい勢いで進行している。

日本は米国から距離を置かなければいけない。



2024年11月13日水曜日

ヘイト シンボル法

豪国ではナチのシンボル鍵十字や、ナチ式敬礼を公共の場で示威することは法的に禁止されている。この「HATE SYMBOL LAWS」という法の違反者は拘束され、1年程度の実刑と23000ドル(230万円)の罰金が課される。
メルボルンで自称「ヒットラーソルジャー」と名乗る25歳の男性に1か月の実刑と罰金の判決が出た。本人は「控訴する、民主主義のこの国で言論と表現の自由は守られなければならない。裁判で戦うが自分は恐れず監獄にでも行ってやる」と息巻いていた。彼とその支持団体は、「WHITE MAN FIGHT BACK」(白人の男は戦う)という旗をかざし、歴史的事実であるヒットラーによるホロコーストを否定し、中国代表のシージンピンの写真を焼いて、気勢を上げている。ヒューゴボスがデザインしたドイツ軍の制服とチョーカーで一糸乱れず行進するナチの姿を夢見ていたのかもしれないが、それに比べようもなく、20人たらず黒ずくめの服にサングラスの男たちで行進というよりはショボくって、オージーっぽく朝の散歩といった感じで歩きはじめたとたんに警察に規制、解散させられていた。
もともと直立不動で右手を斜め前にあげるナチ式敬礼は、ローマ帝国のシーザーが始めたものだった。それをイタリアのムッソリーニが真似をして、またそれをヒットラーが真似をした。シーザーはルビコンを超え、今でいう仏国、ベルギー、ルクセンブルグ、オランダ、ドイツ、スイスからドーバーを超えてブリタニアまで進攻して勝利をおさめ、ローマに凱旋した。シーザーは、この凱旋の先頭を、ずんぐり背で黒髪のローマ人ではなくて、青い目、金髪の背が高く立派な体のゲルマン人の騎兵を、先頭に立たせた。青い目、金髪、堅固な体つきのドイツ人はローマの時代から人気があったわけだ。
それにしても、ローマ時代でなく、太平洋戦争中でもない現在に、ヒットラーソルジャーと自称し、自分が選ばれた特別な存在だと思いこむ幼児性にはあきれる。ヒットラーのまねっこするのも勝手だが、他の人を攻撃したり口頭やデモストレーションで攻撃することはヘイトクライムで、立派な犯罪だ。「反共、移民排除、白人、男だけ」が優れているという選民思想は、社会の規範に沿わない。鍵十字やナチ式敬礼を禁止するのは公益にかなっていて正しい。

しかしそれよりも、ナチズムより強い民族意識と優生思想を持ったシオニズムとは、本当の差別主義でユダヤ人だけのものだ。ヘブライ人だけが神に選ばれた民族で救済されなければならないという選民意識は、他民族を差別し、他宗教信者を人扱いしなくても良いと理解されている。ナチの「ゲルマン民族純潔主義」の裏返しで、自分達だけが他とは同化できない「ユダヤ純潔主義」に固執する。ネタ二ヤフ政権は、ガザでジェノサイトを続け、ヨルダン川西岸を完全に侵略し、ゴラン高原を占拠し、レバノンを侵攻し領土を広げている。
政権をトランプに引き継ぐ前に、米国民主党政権は最後の大判振る舞いで最大限の武器をイスラエル軍に送っている。シオニズムというユダヤ人選民思想に基ずく他民族排除と、その攻撃的で暴力的な憎しみを、取り締まることができるのは、何なのだろうか。法でも、人の良識でもなく、やはり力しかないのだろうか。
「つきのさばく」を歌ってみた。
I an singing [ The desert under Moonlight]



2024年11月6日水曜日

トランプ再選

トランプが米国大統領に返り咲いた。
豪国労働党政府はパニックに陥っている。豪国の米国大使ケビンラッド元首相は、かねてからトランプのことをナッツ:下品でやな奴と公言していた。大使を退き上げ、交代することになるだろう。だいたいキャンベラにトランプと直接会って話をした政治家が居ない。トランプが以前大統領だった時、豪国首相だったのは民主党のスコットモリスン。豪国歴史の中でも最も不人気な首相だった。頭が良く弁が立ち、笑顔でべらべら残酷なことでも、人を傷つけることも平気で言える奴。国中がブッシュファイヤーで死者が出ていた時に、ハワイ休暇中で平気でインスタにVサインの家族写真を見せたり、コロナで過労死寸前の医療従事者を顧みることもなかった。トランプ勝利に沸くニュースをみながら、アルバニー二首相は、誰とでも仲良くできる、とか言っていたけど。

トランプ当選を一番心配していたのは、ウクライナのゼレンスキーだろう。トランプはNATOから脱退し、ウクライナの武器支援を止める。ウクライナの国土の20%はロシアのものになるだろう。
それよりも深刻なのは、米国内の移民追放だ。1100万人の米国内にいる違法移民が国外追放になる。米国の市民生活を支えてきた労働者が居なくなって、インフレも加速して米国経済はガタガタになるだろう。

日本では桜の季節が一番美しい、というならば、豪国ではジャカランダが咲き乱れる今が一番美しい時期だ。薄紫色の花がこんもりと咲いていて外出するのが楽しい。南米発祥の樹だが、むかしシドニーから600キロ離れたグラフトンの街に、移民によって持ち込まれた。小さな田舎町グラフトンには1700本のジャカランダが咲いているそうだが、一挙に広まって今ではどこでも咲いている。花が終わると葉がでてくるところも桜に似ている。
夜桜は美しすぎて妖気が漂う、というが、トランプの再現で世界中に妖気が漂ってきた。



2024年10月23日水曜日

赤狩りが始まっているのか

市民社会で赤狩りが、もう始まっているのか?
シドニーの公園の壁に「HAMAS」と落書きした人を、極悪犯全国指名手配のように、CCTV監視カメラが捉え警察が追っている。この人に心当たりがある人はすぐに警察に申し出るように、と今夜のニュースで報じられた。
人を殺したわけじゃない。傷つけたわけでもない。たかが落書きだ。これによってホロコーストを経験したユダヤ人が傷つくからだ、とアルバニー二首相は言う❓。オーストラリア政府は、米国に追随してパレスチナのハマスと、レバノンのヒズボラをテロリストグループだと断定した。
事実ではない。
ハマスはガザの人々が選んだ政府組織であり、ヒズボラはレバノンの最大軍事組織だ。それを他国、米国を中心とした西欧グループが勝手にテロリストと呼んでいる。
イスラエルと米国という世界最強最悪の無法者、世界の暴力団によってパレスチナ人は4万4千人の市民が命を奪われ、レバノンでは数千人が亡くなっている。
停戦を求めパレスチナ支援のデモが世界中で行われ、シドニーでは毎週土曜日にデモが行われているが、ハマスやヒズボラの旗を振った人は、テロリストであるとして警察が逮捕している。パレスチナに連帯を求め、旗を振ってどこが悪いか?しかし政府は、デモで逮捕された人が移民であった場合、永住権もビザもキャンセルして本国に強制送還するという。
昨日までイスラエル、パレスチナ1国2政府にすべきだと言っていたオーストラリア政府が、ネタニヤフと一緒になって、「最後の1人までハマス撲滅」を叫んでいる。イスラエルに停戦を求めていると、この1年間言い続けてきた米国民民主党も、共和党も、「ハマスとヒズボラ壊滅一掃」を求めて軍事支援を強化している。

かつて、湾岸戦争の時、米国の目的は、サダムフセイン大統領殺害ではなかった。イラクのオイルだ。それをいま米国はすでに手にしている。

かつて、リビア戦争で米国の爆撃の目的は、カダフィ大佐暗殺ではなかった。リビアのオイルだ。それをすでに米国は手にした。

かつて、シリア戦争の米国の目的は、アサド大統領を倒すことではなかった。シリアのオイルだ。アサドを倒さずとも米国はシリア領土の半分を侵略しすでに主要な油田を占有している。

そして今回のイスラエルに代行させている戦争の目的は、ハマスを倒すことだけではない。米国が武器支援する目的はイランのオイルだ。
米国が民主国家だなどと思ってはいけない。いつも暴力で世界の資源を奪ってきた。

「人々を受動的かつ従順に保つ懸命な方法は、議論の範囲を厳しく制限しながら、その範囲内で非常に活発な議論を許すことだ。」とノーム チョムスキーは言う。
トランプが勝つか、ハリスが勝つか、意味のない議論に熱中している間に、数えきれないパレスチナ人が殺されている。
どっちが勝っても、「さらなる大量兵器をネタニヤフに与えるのは、どっちか」、という違いに過ぎない。

旧い友達SUEMARRの作った「道路」を歌ってみた。

I am singing [ MICHI ] written by SUEMARR, my old friend.


2024年10月9日水曜日

黄色い旗を持て!

10月7日シドニーの真っ青な空に、沢山の黄色い旗がひるがえり、風に吹かれてはめいた。何も書いていない黄色い旗。
豪国ではイスラエルに停戦を求め、44000人余りの命を奪われたパレスチナを支援するデモが、毎週土曜日に各地で、ずっと行われてきた。
しかしイスラエルが本格的に戦線を拡大し、レバノンに侵攻し始めてから豪国政府は、ハマスとレバノンのヒズボラの旗を公共の場で持ったら、テロリスト組織の一員とみなして逮捕拘束し、豪国のビザをキャンセル、母国に強制送還する、と発表した。すでに逮捕者が出て警察で取り調べを受け保釈の身でいる。
これに抗議して、ヒズボラの旗でなく、黄色いが、何も書いていない旗を人々はもってデモをした。凄いパワーだ。勇気が出る。

1年前、2023年20月7日、パレスチナのガザで、ハマス政権の軍事部門は3000人の戦闘員をイスラエル領内に送り、1200人の土地占領者を殺し240人の人質を取った。
なぜか
パレスチナは1967年以来イスラエルの占領下におかれ、2007年パレスチナ自治区の民主的選挙によってハマスがガザを統治するようになってからは、この占領地が完全に高い塀で封鎖され、産業基盤が破壊され、水も電気も自由に使えなくなり、230万人の住民が、わずか365平方キロの土地で、貧困ライン以下の生活を強いられてきたからだ。土地を奪われ生活の糧を収奪され,、日々イスラエル占領者の暴力と嫌がらせを受けてきた飢えた人々の、これは反逆だった。
10月7日の越境攻撃を、イスラエル、米国、NATO加盟国、豪国はハマスによるテロだと断定したが、イスラエルという入植者による暴力と占領をはねのけるアラブ民族の反乱、天井のない監獄に閉じ込められてきた人々の自由と解放を求める行為だったと考える方が理にかなっている。

1周期を経て4万4千人のパレスチナ人がイスラエル軍によって殺され、今も殺され続け、それを支援してきたレバノン人も数千人の死亡者が出ている。
イスラエル軍はまず病院と学校を破壊した。ガザに入ったジャーナリストを狙い撃ちして殺している。ジャーナリストだけで130人の犠牲者が出た。いまや、PRESS の防弾チョッキを着ていると狙い撃ちされるので現地に残っている記者たちは平服で活動している。国連の勧告も、国際刑事裁判所の命令もイスラエル政府は無視している。
イスラエルはハマスの政治局長、イスマルハ二ヤをイランで暗殺した。レバノンの宗教指導者、ハサンナスララをベイルートで暗殺した。
西側諸国はハマスとヒズボラをテロリストと言うが,、ハ二ヤとナスララの居場所を突き止めて暗殺するようなイスラエル秘密警察モサドを本当のテロリストというべきではないか。世界中に散らばるユダヤ資本の豊富な資金でイスラエル秘密警察は、どんな卑劣なこともできる。

ハマスに10月7日家族を殺されたり人質に取られたイスラエル人の話を報道で聞いて驚いたのは、これらの被害者の怒りがハマスではなく、イスラエル政府に向けられていることだ。銃を持った兵が侵入してくる恐怖の中で、鍵のかからない部屋のドアを開けられないように17時間ドアノブにしがみついて家族を守った父親。道路に死者が沢山倒れているのに、5時間も警察の出動が遅れたこと、ガザとの境界線で住む入植者の怒りは、イスラエル政府に向けられていた。彼らもまた政府の言う通り入植した普通の人々だったのだ。

ハマスとヒズボラの旗を持つことで、豪国警察に拘束され、ビザを奪われ、母国に強制送還になる危険を脅かされても、黄色い旗を持つ人々は居る。人類の歴史は抵抗の歴史だ。日本でむかしインターナショナルの歌が禁じられた。「立て」の「た」を言ったところで人々は治安維持法で逮捕された。しかし人々は歌詞を変えて歌うことを止めなかった。それも禁じられたら、こんどはハミングで歌った。ハミングも禁止されたら、肩を組んで心の中で歌うだろう。それをだれも禁止できない。

「インターナショナル」と「ワルシャワ労働歌」を歌ってみた。
I am singing [ INTERNATIONAL] and [ WARSZAWIANKA ]


2024年10月3日木曜日

イスラエルはレバノンから手を引け

脳の中で警報が鳴り響いている。この1週間でマスコミによる報道の色合いが変わった。
イスラエル軍によるレバノン空爆、ミサイル攻撃に加えて地上侵攻がすでに始まった。レバノンの国際空港は閉鎖された。米軍はイスラエル軍をサポートするために軍隊を送り、地中海に空母を据えて睨みを利かせレバノンからのミサイルを撃ち落としている。激しい爆撃の中を、ベイルートの20万人の市民は、ガザ市民同様、どこに避難しろというのか。

豪国政府は、レバノンへの戦争拡大に反対するデモで、ヒズボラとハマスを支持し、彼らの旗や写真をもってデモに参加した者は、テロリスト組織の者と断定して拘束し、豪国のビザをキャンセルすると発表した。
豪国は4人に1人は外国生まれ、豪国国籍を取らずに永住権を得て一生豪国に暮らす人の多い移民国家だ。日本は2重国籍を認めないから私も永住者、30年近く家族もみな豪国で暮らしている。日本には40年余り住んでいない。もし明日パレスチナ支援デモで、ヒズボラかハマスの旗を振ったら、ビザを奪われ40年余り住んだことのない、兄弟や親類も居ない日本に強制送還される。
ビザを取り上げられるということは移民にとって最も恐れることだ。戦火を逃れ命からがら難民となったアジアやアフリカから来た人々や、差別から逃れて移民してきた人にとって、もとの国に帰れ、ということは直ちに死を意味する場合もある。
即時停戦、戦線拡大反対を主張して、イスラエル政府にプレッシャーをかけてきたのは、国連がこの数か月やってきたことだ。世界中の心ある人々の主張してきたことだ。ハマスに連帯して旗を持って何が悪い?

世界の暴力団 米国とイスラエルが暴れ放題をやって、パレスチナ市民を4万4千人以上、レバノン市民を数千人殺して、まだ殺したりない。血に飢えた顔で米国は、「平和と民主主義のために停戦を求める。」と言い、言葉に反して武器をイスラエルに送り続ける。年間38億ドルの武器では足らず、追加予算で140憶ドルの武器を送る米国。
これをチャンスに、ユダヤを批判するものはすべてユダヤ人迫害主義者だと、主張してパレスチナ民族殲滅を、もう1年間も続けてきたイスラエル。イスラエルに「即時停戦、イスラエル軍撤退、パレスチナ自治区を取り戻し、自治政府を認定し、西バンクのイスラエル人セトラーによる土地を返還する」要求は国連が国際法に従って主張してきたことだ。理性を持つすべての人の主張ではないか。
さらにイスラエルは最もしてはいけないことをした。レバノンのシーア派宗教指導者ハサン ナスララを暗殺したこと。これはバチカンの法王を殺すようなものだ。ナスララという人々の心に支えになっている宗教のリーダーを殺したということは、軍のトップコマンダーを殺す以上の大きなインパクトを持つ。
ネタ二ヤフは昨日「今が古くからの敵を抹殺する絶好の時だ。」と言い放ったが、ユダヤ人の敵はイスラムではない。

ハマスはテロリストではない。パレスチナのガザ自治区で民主的に選ばれた政権だ。そして、ヒズボラも、テロリストではない。レバノンの軍隊の中で60%の多数を占める軍隊組織だ。
米国とイスラエルの張ったテロリストというレッテルを、そのまま信じてはいけない。
米国とイスラエルは、その血に染まった手を戦線から引け!

古くからの友人、吟遊詩人スーマ―作詞作曲の「夜明けまで」を歌ってみた。
I am singing [ TILL DAWN ] by SUEMARR.



2024年9月20日金曜日

戦争に暗躍する秘密警察

どうして北アフリカには象やキリンやシマウマがいないのだろうかと、ずっと不思議に思っていた。どうしてガゼルやライオンやピューマが、サバンナでくつろいでいるのを見るために、セレンゲテイまで行かなければならないのか、長い間疑問に思っていた。
それが、数千年前にローマ帝国がコロシアムで、グラデイエイターと戦う見世物のために、数千頭の野生動物が連れてこられて殺されたからだったと知って、強い衝撃を受けた。
紀元前700年代に狼に育てられたロムルスによって建国されたローマの物語、「ガリア戦記」のカイサルの目の覚めるような活躍、トライアヌス皇帝の物語に惹かれてローマ帝国が大好き人間だったが、一瞬でその思いが吹き飛んだ。

殺すのが大好きなヒト。殺すのを見物するのが大好きなヒト。

9月17日からレバノンの国中で、数百のポケットベルが爆発して死傷者4000余りが続出している。
あちこちで、ポケットベルが遠隔操作によって爆発し、レバノンのコミュニケーションシステムが破壊された。人の多く集まる市場で、祈りをささげるモスクで、学校で、日々働く人々のオフィスで、ポケットベルが爆発している。これからもっと死傷者は増える。
レバノンのヒズボラは人々に、外国情報機関にコントロールされる可能性のあるスマートフォンを避けて、ポケットベルを使うようにアドバイスしていた。数が月前にヒズボラが注文した数百個のポケットベルが手元に届くまで、税関でイスラエル秘密警察のモサドが、ポケベルを解体しリチウム電池を爆発物に交換し、それが暗号でメッセージが送信されたときに爆発するように細工した。英国の秘密エージェントMI-6も、これに加担したことを認めている。

ヒトは殺すのが好きだ。殺すのを見物するのも好きだ。

ゴリラは戦いが起きた時、殺し合わない。ボスのシルバーバックが両者の間に大きな体を割り込ませて、大きな目でじっと見つめるのだと言う。思慮深いゴリラに見つめられて両者は興奮が冷め、互いに敵意がなくなって、争ったことを恥じるようになるのだのだという。
なぜ、ヒトはゴリラ並みの知性と品格と良識をもてないのだろう。

Why there is no Elephants, Lions, Giraffes in the North Africa? Why I have to go South Africa to see Cheetahs, Leopards, and Panthers? I have been wondered long time. The answer is since before the Christian Era, Roman Empire abducted thousands, thousands animals, hunted, putting in small cages ,bring to Roma and forced to fight with Gladiators in Colosseum.
Human loves killing and human loves to watch killing. That is human history.
From 17 September hundreds pager devices exploded in Lebanon and more than 4000 people injured and some were dead.
Since several months ago Lebanon, Hizbulla had urged advised to people to avoid smart phone, which can be controlled by foreign intelligence services, and advised to use pagers to receive messages and alarm. Hizbulla ordered hundreds pagers from overseas, and during shipment to Lebanon, the secret services manipulated pagers.
Later manipulated pagers exploded and children's limbs blew up, driving Ambulance cars flied away to the sky, women shopping at market burned their faces, office workers lost their eyes, and 4000 people victimized.
The secret service MOSSAD and UK agent MI-6 involved in the affair, MI-6 told to media.
A human loves killing and loves to watch killing.
In the Gorilla society, they never kill each other and a big boss Silver Back used to stay between one and other while argument occur. The boss stay and gazes, stares each of them until they calm down and both are ashamed them selves.
Why human can not obtain humbleness, discretion, wisdom, modesty, and enlightenment, like a Gorilla.
I am singing [ Don't Look bank in Anger ]



2024年9月18日水曜日

おべんとう

豪国には給食と言うものがないから、子供たちは幼稚園から高校を出るまで学校にお弁当を持っていく。
お弁当の中身がピーナツバターを塗っただけの食パンだったり、ニンジンとバナナだったりすることで、日本から来たお母さん方はびっくりする。私も初めてバナナとリンゴを持って行く子を見て、上野動物園の飼育係が持っていたゴリラのランチそっくりだと思った。

写真はスーパーマーケットで売っているミニトマト、ミニキウリ、ミニキャロットの写真で、一口サイズなのでお弁当に最適だ。ヒトは社会的な動物で、男も女も社会に参加するようになったから、専業主婦という言葉は21世紀に死語になった。みんな忙しいからお弁当は簡単な方が良い。
お弁当というと優しいお母さんが毎朝作ってくれたお弁当に良い思い出を持っている人が多いかもしれないが、私の母は家事が大嫌いだった。母は子供の時から爺やと婆やに世話されて、2人の兄にチヤホヤと大事にされてきた。兄たちに両側から手を取られてベレー帽、ロングスカートにハイヒール姿の母が、銀座を闊歩する写真を見たことがある。父と一緒になって家事をすべて任されて、いつも機嫌が悪かった。その母は79歳で癌で亡くなったが、2か月違いで2人の兄も亡くなっていた。本当に仲が良かったのだ、だから兄達に両腕を任せながら幸せに旅立ったのだと思って、悲しくなくて、幸せな気持ちで見送った。

一方の父は、70歳まで早稲田の政経で教壇に立ち、「メシ食いに来い」と、どの学生にも声をかけていたから、家には書生のように半分住み着いているような学生が何人もいた。母が怒るわけだ。私は 小学校ではアメリカに押し付けられた脱脂粉乳のミルクとコッペパンの給食を食べていたが、中学になると、怒れる母のお弁当を持参することになった。
ある日、お弁当箱を開けると白いご飯の上に小さなコロッケがひとつ、その上を弁当箱の蓋をギュっと押し付けられて、破裂コロッケが飯の上で無残な姿でのびていた。それをみたガキどもが「大内の弁当すごい!」と騒ぎ出し、見物人数えきれず、、、。
運悪く翌週は課外学習で、お弁当は海苔巻きだった。きれいに細巻き干ぴょうを巻いたのを、切って器に入れてくれればよかったものの、シャレたつもりか竹の皮で包んであった。背負って走り回ったザックの中は洗濯機状態。前の姿が想像できないくらいに変形していた。それもなぜ忘れたのか、切っていない。長いままの細巻きのヒョロヒョロが、ザックの底で転がっていた。以来、「大内の弁当すごい!」は、半径50メートル内では有名だった。

今私が住むシドニー中心に、マーチンプレイスという日本でいう霞が関のようなビジネスオフィス街がある。そこに昼間だけ屋台の果物屋がいくつか店を出す。ボトルの水や果物のバナナや洋ナシやリンゴを1個ずつ売る。小さなパック入りのイチゴやスイカやパイナップルもある。ビシッと背広三つ揃いを着たビジネスマンが、パック入りのイチゴを買うなり、歩きながら食べる姿を見ると、健康的でいいなあ、と思う。子供も大人も健康的でいいなあ、と思うけれど、私は誰かが作ってくれたご飯を2段、海苔で2階建てにして、上品な出し巻き卵と佃煮が乗ったお弁当が食べたい。



2024年9月14日土曜日

スイミング効果

2年前に、職場で体重124キロのおばあさんの車椅子を押して、膝を骨折した。
重い車椅子の方向を変えようとして無理な動きをしたらしい。職場では、慣れないことをするからだ、看護補助を待たなかったのが悪い、そんなことで簡単に骨折する骨って、砂糖でできているのか、毎日骨折だねー、と散々こき下ろされて笑われて、しばらくふてくされていた。
リハビリに水泳が良いと言われて、6月の南半球では真冬だったが近所のジムの温水プールで泳ぎ始めた。

その水泳を今でも続けている。まる2年と3か月。
自分でもよく続けてきたと思う。久しぶりに水の中に自分を浸してみた時、自分の体が喜んでいるのがわかった。ヒトも動物も植物もみんな生き物は、海から来たのだ、と言うことが実感できる嬉しさだった。半分沈みながら、ゆっくり泳いでみると、だたそれだけで嬉しい。しばらく水の上で浮かんで大の字になって漂っていると、大地と水と空が実感できる。無限に体が自由になったようだ。時々自分がイルカになったり、アメンボウになったりする。
毎朝6時にジムが開くのと同時にプールに飛び込むと、そのうち朝日がゆっくり昇ってくる。ビル最上階にあるジムの良さだ。300メートルほどを1時間かけて泳いで、帰りは,開いたばかりのベーカリーでバケットか、クロワッサンを1個買って帰ってくる。
ジムで友達もたくさん出来た。早い時間に行くので、その頃に来る人々はジムで汗を流した後、あわただしく職場に向かう。中国人のIT、スリランカの会計士、フィージーのペンキ屋、オージーの障害児学校の先生、、結構深刻な社会問題を水の中で話したりもする。
これを書いていて、なんか自分がとても贅沢で、満足っぽい生活をしている、と感じる。怪我の功名というのか。74歳、現役のナース。こんな健康な生活がずーっと続けられますように、、、。

作詞作曲:福田満「うたと薔薇」を歌ってみた。
I am singing [ POET-ROSES ] written by MITSURU FUKUDA.