2021年11月11日木曜日

ベストフレンドの葬儀の日に「ハレルヤ」

レオナルド コーエンの「ハレルヤ」1984を歌ってみた。コーエンはカナダ出身のユダヤ人、詩人でシンガーソングライター。

この歌の歌詞って、ちょっと訳せない。旧約聖書に描かれている逸話をよく知っている人にも難しい。歌詞の第1番では、古代イスラエル王ダビデ(デビッド)が月明かりの中で沐浴している美しいバドシェバを見て、言い寄って自分のものにして子供まで作ってしまったことで、神がダビデを罰するお話しがちょっと出てくる。
歌詞の第2番では、ヘブライ人で怪力サムソンを、ペリシテ人のデリラが、その力を奪うために誘惑して怪力の秘訣である髪を切って無力にしてしまう逸話に触れている。第3番では大理石にヘブライ語で刻まれた神の戒めについて語られる。で、神への賛美が繰り返し歌われている。

先週、職場で一番仲の良かったナースを亡くした。
私より少し年上のドイツ人で、がっしりした体、歩くのも、仕事も、判断も私より早く、趣味はぴったり一致。同じオペラ、同じシンガー、同じ美術館めぐりが趣味。映画を見たり本を読んだりして、良かったものは必ず彼女とシェアして話し合ってきた。
72歳になるというのに、このコビッドで戦争のような医療現場でどうしてフルタイムでナースをやっているの、と人に聞かれると、「私より年上の彼女が居るから辞められないよ」、と答えていた。 亡くなる1週間前まで働いていて、つい先週彼女が帰るところを呼び止めて、30分もおしゃべりしたところだった。
一人暮らしで連絡がないので娘が訪ねて行って、ベッドで眠るようにして、亡くなっていた。悲しくて、喪失感が大きすぎて辛いが、私たちが仲が良かったことを知っている職場の人たちが、急に、私にはれ物でも触るように親切になった。そういう気使いもつらいので、わがままを承知で1週間休暇を取っている。
I am singing [ Hallelujah ] written by Leonard Cohen: Canadian singer song writer on 1984.