2021年10月14日木曜日

「真夏の果実」とコビッド現況

サザンオールスターズの「真夏の果実」を歌ってみた。熱い恋の歌だと思っていたら「マイナス100度の太陽みたい」な失恋の歌だった。
ニューサウスウェルス州シドニーは、3か月余り続いた厳しいロックダウンが一昨日から条件付きで解除になった。16歳以上のワクチン接種者が91%、2回のワクチン接種を終了した人口が76%に達したため。3か月ぶりに開いたレストラン、パブ、ショッピングセンター、ヘアサロン、映画館などに、ダブルワクチン接種証明書を見せ、QRコードを登録すると入ることができるようになって、4か月ぶりに髪を切ってもらってホッとした。
国境、州境閉鎖は変わらず、メルボルンを州都にするビクトリア州では、いまだ300日近い、世界一長い厳しいロックダウンが続いている。FBを見れば、台湾の友達は仲の良い家族同士で誘い合い山に湖にキャンプを楽しみ、日本の友達も演奏会、映画、観劇、オペラを楽しんでいて、なにか別世界か、異次元世界をのぞき見るような思いだ。
公式累計数をみるだけでも米国70万人、ブラジル60万人の死者数に比べるとオーストラリアは人口比の死者は、比べ物にならないくらい圧倒的に少ない。隔離と閉鎖で感染を徹底的に封じ込めてきた。幸い医療現場で、患者の自宅待機や、救急車のたらい回しや、機材不足や医療崩壊は起きていない。医療従事者不足を、エイジェンシー、医学生、看護学生、引退者などに頼っているのも事実だが、感染した医師や救急隊員やナースを休ませても現場を何とかやりくりしている。それは、現場がとても頑張っているからだ。
デルタの感染力は今までヒトが経験したことがなかった速さと、致死率で伝播している。ウィルスの致死性と、毒性にはワクチンで、それを弱毒化するしか方法はない。12歳から老人まで可能な限り免疫力をつけることが唯一の予防でもある。
スペイン人に侵略された南米マヤの人たちが、持ち込まれた伝染病のために抵抗もせずに敗北し、ピラミッドを作り素晴らしい金細工作る高い技術を持った民族が根こそぎ失われた歴史を見れば、感染症は決して軽く見てはいけない.
ロックダウンが緩和されて無邪気にワクチン証明書をかざして、パブで乾杯し、買い物に繰り出す人々の群れを、横目でみながら、これから急増するだろうワクチン未接種者の重病化への対応、クリスマス前後に聞かなければならないとだろう人々の悲鳴を予想して、心の準備をしている。
I am singing [Manatsuno kajitsu] ( Mid Summer Fruits) 1990, written by Keisuke Kuwata, and recorded by his rock group: Sothern All Stars. The song tells bitter sweet memory of a mid Summer love.