2011年7月18日月曜日
コメデイ映画 「ブライズメイズ」
珍しくコメデイ映画を観てしまった。原題「BRIDSMAIDS」。
http://www.imdb.com/title/tt1478338/
監督 :ジュード アパロウ
キャスト
アニー :クリステイン ウィルグ
リリアン:マヤ ロドルフ
ヘレン :ローズ バーン
独身男達の仲間の一人が結婚するのを切っ掛けに 飲んだくれの男ばかりが メチャメチャをやる「ハングオーバー」その1とその2が、大受けしている。男達の無軌道ぶりが 桁外れなのが おかしい。もともと 友達の一人が結婚するとき 結婚式の前日に独身仲間が集まって、大馬鹿をやるという古くからの習慣がある。これは ハングオーバーの女性版ともいえるコメデイ映画だ。ブライドメイドとは、結婚前のパーテイーや 結婚式の準備に関わり 式当日には 花嫁の横にいて 式や披露宴が順調にいくように手伝う女性のこと。ふつう花嫁の親友が選ばれる。ブライドメイトを任されるということは、女性にとって とても名誉なことだ。
ストーリーは
40代にはいったアニーとリリアンは 高校生のときからの親友だ。むかし仲の良かった友達は みな結婚してしまい、独身でいるのはアニーとリリアンのふたりくらい。そのリリアンが結婚することになって、アニーがブライドメイドをまかされることになった。
アニーは ボーイフレンドと経営していたパン屋は 男に逃げられて倒産、いまのセックスフレンドは 単なる不倫関係、アパートの空いている部屋を人に貸して辛うじて食費を得ている。そんな状況を知っている 同じ同級生だったヘレンが、リリアンのブライドメイトを肩代わりしようとして、しゃしゃり出てくる。ヘレンはスーパーリッチの後妻だ。結婚衣裳も ブライドメイトたちのドレス選びやパーテイー会場選びも ヘレンの洗練されたセンスが アニーの先を行く。何もかもうまくいかず、アニーは 泣く泣くブライドメイトから下りなければならなくなって、、、、。
というお話。
女の力が強くなって晩婚、子なし夫婦が当たり前のアメリカで、40過ぎても結婚式が女にとって どんなに大切なものか女の固執ぶりが わかっておかしい。結婚式は 女がどんなにキャリアを積み重ねても 高給取りになってもまだまだ神話的な世界であって、夢の世界で女にとって確執以上のものだ。純白ドレスとベールをあきらめることが出来ない。そこが ばかばかしくて、おもしろい。
結婚式、女の友情、虚栄と競争心、、これが女性の弱点か。
アニー役のクリステイン ウィルグは、アメリカのテレビで活躍しているコメデイアンで、ヘレンはオーストラリアのテレビでお笑いをやっている女優だ。
女性版 ハングオーバーも、きっちり豪華豪勢な結婚式で歌って踊って楽しく終わる。つくずくアメリカのコメデイ映画だ。笑って ホロリとさせればそれで良しとする。下品で 下ネタが絶えない所もアメリカ的。
高級ブライダル店で吐いたり、何千ドルもするウェデイングドレス姿で路上でトイレをさせたり、あきれて笑えない。
不景気と失業と日常のストレスから一瞬でも逃れたいアメリカ人にとって こんな映画も 必要なのかもしれない。 醒めると むなしいけれど。