HEATH LEDGERが死んだ。
1月23日のことだ。享年28歳。
西オーストラリア パース出身。
マンハッタンのアパートで一人、睡眠薬の過剰摂取が原因だったもよう。
薬はAMBIEN,またの名を STILNOX. こんな一般的な薬で簡単に死んでしまうなんて、、、。 しかしこの催眠薬 副作用として異常にハイになったり、異常行動をおこしたり、意識混濁を起こす可能性があるとして、厳重に医師の監督下で処方、服用するようにという警告が厚生省から出たばかりだ。家族は彼の死が報道された直後に、これは自殺ではなく事故だったと、声明を出した。しかし、死ねるほどの量を、計画的に貯めることなしに、死ぬことはできなかったはずだ。現在、警察で死因が究明されている。先妻とのあいだに 2歳の娘が残された。
ヒースレジャーは私の最も好きな役者のひとり。自分の色を捨てて、徹底して役にはまりこむタイプの 役者魂をもった役者。性格俳優としても、成熟した表現力をもっていた。彼の出ている映画を ずっと観てきて、高く評価していた。実際のところ、28歳だったと聞いて 耳を疑った。そんなに若かったのか。 18歳のころからTVシリーズでレギュラー出演していたというが、役者を始めて、たった10年で、俳優としての人生を駆け抜けて そして逝ってしまった。余りにも 早い死。
嘆いても嘆ききれないだろう。 彼と同じオージー俳優、メル ギブソンが、「ぼくの息子、、、彼の将来を期待していたのに死んでしまうなんて、」と、言っていた。2000年にメル ギブソンが映画「THE PATRIOT」(邦題 パトリオット)を演じたとき、ヒース レジャーが息子役で出演していたのだ。
主演作品は、 2001年:「MONSTER'S BALL」、「NED KELLY」、「A KNIGHT'S TALE」 2005年:「LORDS OF DOGTOWN」、「CASA NOVA」 2006年:「CANDY 」、「BROKEBACK MOUNTAIN」 「ブロークバックマウンテン」で、ゲイのカーボーイの役をやって オスカー主演男優賞に ノミネイトされたが、「カポーテ」のフィリップ ホフマンに 賞を持っていかれてしまった。
今年になって、ボブデイランの役で、「I'M NOT THERE」に出演。7月には、「バットマン THE DARK KNIGHT 」では ジョーカー役で出演しているのが観られる予定。初代のジャック ニコルソンのジョーカーが印象的だっただけに この役をやるのは大変だっただろう。
死ぬ前には「体が疲れていても、役のことを考えずにいられない。このところ平均2時間くらいしか眠れないんだ。」と言っていたという。役作りに のめりこみすぎていた彼の姿をよく表している。 最後の仕事は、「THE IMAGINATION OF DOCTOR PARNASSUS」 2009年にリリースされる映画だそうだ。
私は ヒース レジャーの 「カサノバ」や、「キャンデイー」で、彼がみせた、幸せいっぱいの笑顔や、ハンサムな優男のコミカルな演技も好きだが、やはり、「ブロークバックマウンテン」が、良かった。 妻子、家庭をもちながらも、ゲイの恋人と秘密の逢瀬を重ねる男の苦しみと嘆きを 無骨で無表情な男が、その背中で切実に表現していた。これには すごく泣けた。
でも、私が一番好きな彼の作品は、あまり話題にもならなかった、小さな作品「LORDS OF DOGTOWN」。小さな町で、少年達が 1960年代に 初めてスケートボードで遊び始めて コンペテイションに出る、というだけの筋というような筋もない作品だったが、サーフボードやスケートボードを作る店のオヤジ役のヒース レジャーが、すごく良かった。
貧困、家庭内暴力、非登校といった問題を ごっちゃり抱え込んだ少年達の唯一の逃避場が、この飲んだくれのオヤジのボードショップ。少年達の傷つきやすい胸の痛みと そんな時期を過ぎたばかりのシャイで酒乱のオヤジの 一見乱暴なやりとりに、すごく共鳴してホロッとして すごく泣かされた。
このときの、ヒースレジャーの酔っ払いぶりが、あまりにあっぱれで感動して以来 彼の大ファンになったが、いま考えてみたら、これを演じていた彼は たかだか25歳の若さだったのだ。それを思うと 彼はすごい。早世で、本当に才能がピカピカ光っていた。
もっともっと、性格俳優として、第一級の役者になれただろうに。 もう映画でヒース レジャーに会うことができないなんて、残念でならない。
1月23日のことだ。享年28歳。
西オーストラリア パース出身。
マンハッタンのアパートで一人、睡眠薬の過剰摂取が原因だったもよう。
薬はAMBIEN,またの名を STILNOX. こんな一般的な薬で簡単に死んでしまうなんて、、、。 しかしこの催眠薬 副作用として異常にハイになったり、異常行動をおこしたり、意識混濁を起こす可能性があるとして、厳重に医師の監督下で処方、服用するようにという警告が厚生省から出たばかりだ。家族は彼の死が報道された直後に、これは自殺ではなく事故だったと、声明を出した。しかし、死ねるほどの量を、計画的に貯めることなしに、死ぬことはできなかったはずだ。現在、警察で死因が究明されている。先妻とのあいだに 2歳の娘が残された。
ヒースレジャーは私の最も好きな役者のひとり。自分の色を捨てて、徹底して役にはまりこむタイプの 役者魂をもった役者。性格俳優としても、成熟した表現力をもっていた。彼の出ている映画を ずっと観てきて、高く評価していた。実際のところ、28歳だったと聞いて 耳を疑った。そんなに若かったのか。 18歳のころからTVシリーズでレギュラー出演していたというが、役者を始めて、たった10年で、俳優としての人生を駆け抜けて そして逝ってしまった。余りにも 早い死。
嘆いても嘆ききれないだろう。 彼と同じオージー俳優、メル ギブソンが、「ぼくの息子、、、彼の将来を期待していたのに死んでしまうなんて、」と、言っていた。2000年にメル ギブソンが映画「THE PATRIOT」(邦題 パトリオット)を演じたとき、ヒース レジャーが息子役で出演していたのだ。
主演作品は、 2001年:「MONSTER'S BALL」、「NED KELLY」、「A KNIGHT'S TALE」 2005年:「LORDS OF DOGTOWN」、「CASA NOVA」 2006年:「CANDY 」、「BROKEBACK MOUNTAIN」 「ブロークバックマウンテン」で、ゲイのカーボーイの役をやって オスカー主演男優賞に ノミネイトされたが、「カポーテ」のフィリップ ホフマンに 賞を持っていかれてしまった。
今年になって、ボブデイランの役で、「I'M NOT THERE」に出演。7月には、「バットマン THE DARK KNIGHT 」では ジョーカー役で出演しているのが観られる予定。初代のジャック ニコルソンのジョーカーが印象的だっただけに この役をやるのは大変だっただろう。
死ぬ前には「体が疲れていても、役のことを考えずにいられない。このところ平均2時間くらいしか眠れないんだ。」と言っていたという。役作りに のめりこみすぎていた彼の姿をよく表している。 最後の仕事は、「THE IMAGINATION OF DOCTOR PARNASSUS」 2009年にリリースされる映画だそうだ。
私は ヒース レジャーの 「カサノバ」や、「キャンデイー」で、彼がみせた、幸せいっぱいの笑顔や、ハンサムな優男のコミカルな演技も好きだが、やはり、「ブロークバックマウンテン」が、良かった。 妻子、家庭をもちながらも、ゲイの恋人と秘密の逢瀬を重ねる男の苦しみと嘆きを 無骨で無表情な男が、その背中で切実に表現していた。これには すごく泣けた。
でも、私が一番好きな彼の作品は、あまり話題にもならなかった、小さな作品「LORDS OF DOGTOWN」。小さな町で、少年達が 1960年代に 初めてスケートボードで遊び始めて コンペテイションに出る、というだけの筋というような筋もない作品だったが、サーフボードやスケートボードを作る店のオヤジ役のヒース レジャーが、すごく良かった。
貧困、家庭内暴力、非登校といった問題を ごっちゃり抱え込んだ少年達の唯一の逃避場が、この飲んだくれのオヤジのボードショップ。少年達の傷つきやすい胸の痛みと そんな時期を過ぎたばかりのシャイで酒乱のオヤジの 一見乱暴なやりとりに、すごく共鳴してホロッとして すごく泣かされた。
このときの、ヒースレジャーの酔っ払いぶりが、あまりにあっぱれで感動して以来 彼の大ファンになったが、いま考えてみたら、これを演じていた彼は たかだか25歳の若さだったのだ。それを思うと 彼はすごい。早世で、本当に才能がピカピカ光っていた。
もっともっと、性格俳優として、第一級の役者になれただろうに。 もう映画でヒース レジャーに会うことができないなんて、残念でならない。