2026年1月26日月曜日

軍人の死亡数を自慢する首脳たち

死体の数を自慢し合う首脳たち
国際経済フォーラムが行われているスイスのダボスで各国のリーダーを前にして、トランプ米国大統領が、「NATO軍などあてにならない。アフガニスタン戦争で米軍は2400人もの犠牲者を出したが、英国など、犠牲者も出さずさっさと先に撤退した。」と軽口をたたいた。
これに激怒した英国スターマー首相は、「許されざる発言だ。英国軍は457人もの尊い命を失った。彼らの家族の気持ちを思うと同盟国としてトランプは発言撤回、謝罪すべきだ。」と述べ、アフガン戦争に従軍していたプリンスハリーも、「許せない発言だ。僕も大切な仲間を沢山亡くした。」と怒った。
これを受けて、豪州国メデイアは、私たちもNATOのメンバーでもないのに英国から要請を受けて、アフガニスタンに兵を送り41人もの戦死者を出した。そのことに触れずに英国だけが犠牲になったような発言は許せない、と報道した。

2400人、457人、そして41人。
しかし
ばかをお言いではないよ。アメリカとイギリスとオーストラリアのおっさんたち。

アフガニスタンは、2001年911同時多発テロの主犯オサマデインラデインをアフガニスタン政府が匿っている、という真偽不明な説を理由に、米軍指導のNATO軍に侵攻されて、実に2001-2021年まで、20年間戦争を仕掛けられていたのだ。
その結果、176000のアフガニスタン人が殺された。
完全武装のNATO軍によって、17万6千人の市民、はだしの子供たち、善良な百姓たち、赤ちゃんを抱えた女たちが、虫を殺すように外国軍に殺されたのだ。
有名な「夜襲作戦」では夜半、民家のドアを爆破し、家の中の子供を含む男たちを狩り集め、タリバンの居場所を尋問して殺し尽くす。降伏したタリバン兵を100人単位で大量殺害する。それを20年も続け、最後米軍はタリバン兵に追われて、武器も兵站も回収できず、ただ逃げ帰ったために、NATO軍に雇われていた通訳や医療関係者はみな殺された。

アフガン戦争の契機となったラデイン氏と9,11との関係はいまだに「謎」で、ラデインがニューヨークの貿易センターを吹き飛ばした証拠は何も上がっていない。ワールドセンターのような大きなビルが、2機の飛行機がぶつかったくらいで崩壊するわけがない、というのが建築専門家たちの意見だ。ビルの地下に爆弾が仕掛けられていたに違いないと語る人も多い。
2001 9,11の報復を理由に、米国は2兆ド以上の予算を割き、NATOが13万人の兵を派兵したために、17万6千人のアフガニスタン人が殺された。しかしアフガニスタンは戦争前と同じタリバン政権に戻ったのだ。アフガニスタンはかつて、女性参政権はもちろん教育医療でも先進国だった。アフガニスタン戦争は誤りであって、やってはいけない戦争だった。

ベトナム戦争、チリ、ニカラグア、ベネズエラなどラテンアメリカの国々の戦争、イラク戦争、リビア侵攻、シリア介入、、、すべてやってはいけない、正義なき戦争だった。
アフガニスタンには、大量のリチウム、銅、石油、天然ガス、石炭、銀、レアメタルが、手つがずで埋蔵されている。いまアフガニスタンが、最貧国の一つに成り下がっているのは、米国主導のIMFによって、アフガニスタン中央銀行の海外資産、95億ドルが凍結されているからだ。
そのようにして、地下資源の豊富な国々が、米国を筆頭にした西側富裕国に戦争を仕掛けられた末、収奪されてきた。

トランプとスターマーと豪州国要人がアフガニスタンに派兵した軍人の死者数で言い争いをする姿は、醜く滑稽だ。「尊い犠牲」とは、いま喉が渇いて苦しんでいる子供たちだ。いま埋まった地雷で足を吹き飛ばされている子供たちだ。その連鎖をいつまでも続けていてはいけない。