かねてから米国、英国、豪国はAUCUS(オーカス)3国間軍事同盟関係にあったが、これに日本が加わって、JAUKUS(ジョーカス)となった。
米国は世界一軍事予算が高く2022年で8769憶ドル、国のGDP比で3.54%だった。英国2.23%、豪国1.9%、日本1.08%。
日本は2022、防衛費の大幅増額と専守防衛だけでなく反撃能力の保持を含む安保関連3文書を閣議決定し、2023の防衛費は過去最大5兆5947億円を計上、今後5年間の軍事費をGDPの2%に引き上げることを米国に約束した。日本がAUKUSに加わったことで、米、英、豪3国は、日本の高度なロボット工学とサイバーAI技術の成果に大きな期待を寄せている、と報じられた。日本政府が5兆円で購入する装備は、巡航ミサイル、トマホーク、ステルス戦闘機、F35を147機、陸上基地にF35A機 100憶円を105機、おまけに空母用F35B ,140億円を42機、米国から購入する。米国製巡航ミサイル、トマホークは核弾頭を大型発射車両に載せて発射し、1300-2500キロ先を攻撃し、反撃ミサイルが飛んでくる5分以内に移動しながら攻撃するのだそうだ。そのためのミサイル基地が2019には、奄美大島と宮古島に、2023には石垣島に建設された。沖縄に限らず、全国130か所にミサイル弾薬庫ができるという。
日本政府は多数の武器を買い、国会の審議を経ず予算を組んだが、国家防衛には「事項要求」という特別ワクで金額を発表する必要のない別予算がある。武器購入の財源は、所得税、法人税、たばこ税などで足らず、増税を先送りし60年後に償還する。日銀は大量の国債を買い続けてきたが、今後はさらにそれが必要になる。インフレ、物価高、増税は避けられない。
また日本は、本格的な武器開発をし、次期戦闘機や防衛装備品を他国に輸出する予定だ。
私の住む豪国も同様だ。リチャードマールズ連邦副首相兼国防相によると、アルバニー二労働党政権は、海洋進出する中国、ウクライナ侵攻、不安定な中東情勢を理由に、現在2700憶ドルの国防費(33兆7千億円)を今後10年で、3300憶ドルに増額、国防費をGDP比で10年後には、2.4%にする予定だ。
インド太平洋地域の防衛のために、オーストラリアは米国と英国の技術を提供されて、アデレードで原子力潜水艦を建設することになる。5年前には潜水艦を日本から買おうか、フランスから買うかと言っていたのに、核を持たない豪国が急に米国製の原子力潜水艦を買うことになって、いったん契約をしたフランスに多大な契約違反の罰金を払った。原子力潜水艦だけでなく、陸、空軍の充実を図り、宇宙、サイバー空間の電子戦能力を向上させるという。
豪国も日本の「防衛費事項要求」同様に、軍の国家機密に関わるので、政府発表以外の軍備について、詳細はわからない。後ろでどんなことをやっているのか軍の機密は国民からは隠されている。
今後4国軍事同盟JAUKUSは、徐々に強化されていくことだろう。「軍拡」にむかって一直線に突っ走っていく4国の姿は、ただただ醜い。
わたしたちは人を殺すために生まれてきたのではない。他人の物を奪ったり、他人を傷つけるために教育をうけてきたのではない。わたしたちは人より多くのものを自分達だけのものにするように育ってきたのではない。スクリーンタッチひとつで人の命をもてあそんだり消したりするために、テクノロジーを学んできたのではない。わたしたちは少しでも良い人として生きたいと思って生きてきた。
4国軍事同盟に反対。軍縮、核廃絶を!
I am singing [ MOTHER ] written by John Lennon.