2009年2月9日月曜日

オーストラリアのブッシュ ファイヤー


ビクトリア州も、ニューサウスウェルス州も燃えている。
たったこの1日半の、ブッシュファイヤーといわれる山火事で、今現在、わかっているだけでも死者108人。750軒の家が全焼。 車の中で亡くなっている人の数や、確認できた人だけで、死者108人のため、これから焼けた家の中で 発見される遺体の数を考えれば、死者は 170人を越えそうだと言う予想だ。

真夏のいま、40度を越える暑い日が続いていた。 風が強く、気温が高くなると、ラリアならどこにでも生息していて、青いガスを発酵するユーカリの木が 燃え始める。火は風に乗って、100メートルを 簡単に飛んでいって、飛び火する。車で避難しようとする人々を、火の通り道になった アスファルトの道路が あっという間に車ごと人々の命を奪っていく。

ビクトリア州ではメルボルン北部がいまだ30箇所で、燃え続けていて、ニューサウスウェルス州では セントラルコースト、南海岸地域46箇所で、火の勢いは衰えていない。

ニューサウスウェルス州の別々の場所で、34歳と、15歳の放火犯容疑者が逮捕された。 一人殺せば殺人、沢山殺せば英雄、全部殺せば神様だ、、、という言葉を 初めて聞いたのは チャップリン、二回目に聞いたのは ゴダールだった。君は神になりたかったのか?

たった1900万人の人口の国で、一日で108人死亡者が出るということが、どんなことなのか。

窓を開ければ、黒い燃え殻が風にのって部屋の中に入ってくる。家のずっと遠くでは、まだ燃えているのだろう。 どうぞ、死なないで、これ以上、死なないで、と祈ることしかできない。