今年はパンデミックで、押しつぶされるほどの大きなストレスの中で働く最低の年だった。定期的に検査され、自分に一度でもコビッドテストで陽性が出れば、接触した50人の患者と30人ほどのスタッフが、2週間自宅隔離にを言い渡される。パートタイムの職員は2週間仕事にこれず無収入となる。患者たちは、2週間面会禁止、外出禁止となり、ただでさえ認識障害が出ているのに、症状が進んで、ひどい痴呆状態になったりアルツハイマーで暴力性が突出したりして事故が急増する。毎日、一人でも患者が熱発したり咳をすると、一挙に患者隔離、テスト、消毒、マスク、エプロン、シユウカバー、アイプロテクト、で対応する。一日として気を抜ける日がない。
もう楽しく仕事ができない、と職場を去るスタッフも多かった。職場のクリスマスパーテイーも、慰労会もなし、ストレス値ばかりが上がる。ならばと、気の合う仲間たちだけで小さなクリスマス会を持った。ナースたちは、ガーナ、シエラレオーネ、アルメニア、フイリピン、バングラデイシュ、ネパール、タイ、中国出身。
もうじき71歳になるが、ここで立ち止まることはできない。これらの仲間たちと一緒に、現役で、ここに踏み留まって、すこしでも前進していきたい。