18年間、一度も忘れずにセントバレンタインデイには、真紅の薔薇の花束を贈ってくれたオットよ。18年間ありがとう。去年の今頃は、忙しい仕事の合間に、職場から、花束を贈ってくれた。
いまオットは、歩けなくなって。
大丈夫。
車椅子で職場に連れて行ってあげるから。
鏡の前で、いつまでも悄然としているオット
どしたの と問うと
ネクタイの締め方が思い出せない、と。
土曜の朝は、真夏で気温が40度の暑さ。
ベランダのタイルは熱を帯びて焼け付くよう
買い物から帰ってきたら そこに寝転んでいた。
どしたの と問うと
転んで起き上がれないと。
大丈夫
二人なら起き上がれる。
今年は結婚して初めて、薔薇の花束を送れないオット
大丈夫
二人して薔薇園にいる夢をみよう。
ハッピーバレンタイン!!!