2024年1月15日月曜日

SEMITIZM + ZIONISM

セミチズムとシオニズム(SEMITIZM&ZIONISM)
例えば欧米では子供に人道主義を教えるとき「アンチセミチズムは許されません。ユダヤ人を差別したり差別言葉で侮辱することを社会は許しません。」と厳しく教育する。そういった基礎教育を受けてきた子供たちは、ユダヤ人が紀元前のローマ時代以前から差別され、見下され、ゲットーに囲い込まれ、まともな職業につけず何十世紀もの間、民族差別を受けてきた末に、ナチズムによって民族浄化ジェノサイトの災難を受けてきた存在であることを、繰り返し教えられてきている。
私の娘たちもインターナショナルスクールで小学校から厳しくアンチセミチズムの教育を身に着けてきた。
セミチズムとはセム語を話す人、ユダヤ人、ユダヤ教に対する差別、敵意、憎悪、迫害、偏見によってユダヤ人を排阻することを言う。
発音が似ているが、混同してはならないのはセミチズムとシオニズム。シオニズムはかつてユダヤ教エホバがいたエルサレムの丘に、自分たちの民族国家を作ろうという思想、ユダヤ人ナショナリズムのことで、19世紀の終わりから1948年までの、イスラエル国家独立国建設の動きをいう。このユダヤ人ナショナリズムの動きを支えるのは唯一絶対の創造神エホバだ。他の神々は間違っているのであって、唯一正しいユダヤの民は選ばれた者としてユダヤ人だけの国家を建設する。

この思想は、パレスチナとの2国家共存という国連決議での約束は無視し、パレスチナ占領、避難民を封鎖する暴挙をもたらせた。現在も1948年の建国だけで終わらず、シオニズムは領地の拡大、多民族ジェノサイトといった前代未聞の強力なレイシズムの動きを見せている。わたしはシオニズムを憎む。どんな思想も、25000人のパレスチナ人を殺す理由にはならない。無抵抗の避難民、女性子供の命を奪う理由にならない。
ユダヤ人の命が、パレスチナ人の命の20倍も価値があると信じるような民族主義は絶対に間違っている。そのような思想を良識ある人は恥じるべきだ。

イスラエルのネタ二ヤフはいくつもの汚職と腐敗した金権政治で起訴されていた。軍の力を強化し司法の持つ力を制限する法案を議会で発議して数万人の反対デモで政権が揺らいでいた。選挙で再選されることはあり得ないと予想されていた。選挙前の人気取りのためには、どうしてもユダヤ人は一致団結して民族的ナショナリズムを高揚させる必要があった。これがハマスによる10.7攻撃だった。みごとにユダヤ人は懐柔された。
いま国連のアントニオグテレス事務総長が イスラエルを批判して即時停戦を訴えようが、南アフリカが国際法廷にイスラエル軍によるジェノサイトを告発しようが、ユダヤ人のナショナリズム高揚を鎮静化することができない。

米国のバイデンは、イスラエルの最強支持者となり武器支援に奔走し、国連ではほとんどの国が望んだ停戦決議に反対している。そのために国連は、停戦への動きが取れない。バイデンも今年10月の選挙に勝つために、強いアメリカを見せつけなければならない。よぼよぼ歩いて小声でぼそぼそ語り、副大統領に何一つ重要な仕事をさせず、再選は不可能と言われながら、選挙に勝つために自分の居場所にしがみついている。
民主主義を形作るための「選挙」のために、世界でネタニヤフとバイデンという、2人の男が無慈悲で凄惨な戦争を続けている。自分たちの強欲のために、2人のエゴのために世界中が泣いている。こんな民主主義で良いのか?

I am singing [Tear in Heaven] by Eric Clapton. Eric made this song after he lost his 4 years old son.
エリッククラプトンの歌を歌ってみた。彼が4歳の息子を亡くした時に作った曲。意訳は以下
  もし僕が君に天国で会えたら   僕の名前を言えるかい   もし僕が天国で君に会えたら    同じように居てくれるかい   僕はこのままでいるように 強くならなくちゃ   だって僕はまだ天国に行けない
  もし僕が天国で君に会えたら  僕の手を握ってくれるかい   もし僕が君に天国で会えたら   僕が立ち上がるのを手伝ってくれるかい   昼も夜もどうやって生きていくか探さなくちゃ    だって僕はまだ天国に行けない
  時間は僕をぶちのめし  立っていられない   僕の胸は張り裂けて ああどうか  どうか、と嘆いている
  ドアの向こうは平和だろうね
  天国では涙なんかないよね