2008年3月10日月曜日

ケアンズ 修学旅行の旅


1週間、仕事を休んで、日本から修学旅行でオーストラリアに来た高校生の付き添いナースをやった。フルタイムでナースをしている私にこういった仕事が時々、舞い込むのは、 日本とラリアでは 医療システムが違うので、日本からナースを連れてくるよりは ラリアで働く日本人ナースを雇うほうが 救急患者やけが人が出たときに 役にたつからだ。

ケアンズ3日間、シドニー3日間 前後7日間の旅は 愉快な旅だった。日本の高校2年生にとっては、試験休みでも、ケアンズでは 雨期。連日予定されていた グレートバリアーリーフでのシュノーケリング、グリーン島に渡ってグラスボートで海中見物などが、できなくなったが、ケアンズからキューランダを観光し、ゴンドラ スカイレールに乗り、それなり観光もできた。

シドニーでは自由行動で、シドニータワー、タロンガ動物園、水族館、天文台、博物館、美術館、クイーンズビクトリアビル、ロックスなどなど、それぞれが 地図を片手によく行動していた。

1週間、一人の看護士に、103人の生徒、6人の先生方が旅行して、たった一人の病人もけが人も出さなかったのは、奇跡か?

今の高校生は 親と一緒に食事をする習慣がないので、マナーを知らない、とか、みなインターネットばかりやっていて、対話ができないとか、新聞や雑誌で言われて久しいが、私が出会った高校生達はみな、きちんと挨拶のできる、大人と話もできる 普通の良い子ばかりだった。

部屋に トントンとノックしてやってきて、足が痛いんです と男の生徒、見ると 靴擦れのできかけ、、、。 手の骨が折れたかも、、とやってきた子は、ホテルレセプションにあった大型扇風機に手を突っ込んだ、と。 吐きそう と乗船前に言ってくる子。 頭が痛い、咽喉が痛いと言ってくる子。

足に靴擦れが出来るほど よく歩き回った子を思い切り褒めてあげる。大型扇風機に手を突っ込んだ子、やってみてから反省する子をよくやった と褒めてやる。吐きそうな子も、頭が痛い子も、咽喉が痛い子も、グループの中の 人間関係が問題のことが多い。ちょっと大人が、加わって話しを聞いてグループを見てみるだけで解決できることが多い。いじめもあって当然。大人がどう関わるか、だ。

グリーン島の行き来は 揺れる船が 遊園地のジェットコースター以上のスリルだった。これをネガテイブにとらえるか、ポジテイッブに捉えて楽しむか、この子達次第だったが、みんな、すごく楽しんだ。これが何より 嬉しかった。

私はといえば、ケアンズでもシドニーでも 3食 昼寝つき、一流ホテルの眺めの良い部屋を1室とってもらって、ひとり夜景にみとれながら 気分良く眠つた。元気な子供達から ポジテイブ パワーを しっかりもらった。空港でみんなを 見送ってしまったあとは、、、 ああ、寂しい。
きょうからは、また、末期癌の患者達が 職場で私を待ってるー。