2012年9月16日日曜日

反米暴動 広がる

先日、9月11日以降、イスラム教徒による反米運動、暴動が リビア、イエメン、エジプトから世界的規模で広がっているが、シドニーでも イスラム教徒によってデモが行われて暴徒化して逮捕者が出た。

もとは、エジプトを中心に組織されているクリスチャン、コプト正教会の者が イスラム教の預言者モハメドを侮辱するヴィデオを、U-TUBEに載せたことで、怒ったイスラム教徒による暴動が起った。INOCENT OF MUSLIMというヴィデオで、まともな良心のあるひとならば、誰もが見て、吐気を催すような下劣なフィルムだ。これで、あっという間に、反米運動に広がり、リビア、ベンガジにあるアメリカ領事館が襲撃され、アメリカ大使を含む4人の犠牲者が命を落とした。 クリントンは、亡くなった大使が、リビアの前大統領カタフイの失脚とリビアの民主化に寄与した人物だった として彼の死を悼んだ。領事館が焼き討ちにあい、大使を含む、4人のアメリカ人が二酸化炭素中毒で亡くなったが、そのうちの二人はアメリカ軍海軍のシールドの一員だったという。シールドは、オサマビンラデインを暗殺した特殊部隊だ。焼き討ちされるほうも、した方も 実に攻撃的、かつ政治的だ。

9-11から11年がたち、アメリカ大統領選挙直前、シリアでは、アサド政権を支持するシーア派のイランと それに対抗するアメリカ、イスラエル、エジプトサウジアラビア、トルコなどの後ろ盾を得たアサド反政権派との戦闘が続いていて、先が見えない。

宗教心あるものが、自分の神でない、他の神を冒涜することは、許されない。軽はずみにヴィデオを作り公表したものは その罪を償わなければならない。しかし、常識を持ったものならば、モハメドを冒涜するヴィデオを公表すれば どんなことが起るかわかっていたはずだ。 このできごとで、利益を得るものは、誰だろう。 反米暴動のどさくさで、漁夫の利をえる者、、、それがヴィデオを製作した本人ではないだろうか。