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2024年3月25日月曜日

愛すべき職場の仲間たち

ビートルズ発祥の土地、リバプール生まれの仲間と約束するときは注意が要る。「すんだい、あいと あいと、ゆんぐわん ニード ふんどれっど むねー」と言う。青い目、金髪の彼女の前にして、即答できない。スンダイは日曜サンデーのことで、アイトは8時、次のアイトは今月8日のこと。ユングは、若い人のことでフンドレッドは、100だ。通して「8日の日曜日、若い人は100ドル入場料もってくるんだよー。」ということになる。

ドラえもんの瞬間通訳機を使っても、すぐには理解できない。
NHKのアナウンサーの発音で日本語を習った外国人が、九州や大阪のお年寄りと話して、すんなり会話が運ばないのとおんなじだ。
私の働く医療施設エイジケアでは、スタッフが英国、アイルランド、ニュージーランド、チリ、シヲラレオーネ、ガーナ、フィージー、サモア、タイ、フィリピン、バングラデイシュから来ている人々で成り立っていて、マネージャーはネパール人、副マネージャーがオージーだ。いったん職場に入ったら母国語は使ってはならないことになっている。誰もがみんなみんなナマリのある英語を使っている。アフリカの人が怠惰で、アジアの人が几帳面ということは全くない。国籍に関係なく、できる奴はできるし、ダメなナースはダメなままだ。面白いことに、子供の時から英語で教育を受けてきたオージー、ニュージーランド、フィリピンの人ほど、書かせると悪字、文法の間違い、誤字脱字が多いことだ。
でもみんな仲が良い。18年間もこの職場にいる。74歳になった今も辞められない。

言葉が通じなくても、ナマリがひどくてよく理解できなくても、人は仲良くなれる。コツは自分が正しいと思わないことだ。
私が日本語で嫌いな言葉、おそらく東日本大震災くらいから流行ってきた言葉「寄り添う」という言葉だ。「被害者に寄りそう」「障害者の気持ちによりそう」と、高みに立っていわれる方はたまらない。嫌な男に一方的に寄り添われることは、文字通りの「暴力」だし、この上なく気持ちが悪い。他人に寄り添ってやれるほど自分が偉いと、思ってはいけない。

外国人と関わるコツは自分が正しい教育を受けて、正しい英語を使っている、と思い込まないことだ。変な英語を使う人と話すときは、相手も自分を変な英語を使っていると思っているはず。それを踏まえて、臆せずに会話すればどんな外国人とも仲良くなって一緒に仕事ができる。
いま恥ずべき世界一のレイシスト、シオニズムに毒されたユダヤ人が、自分以外の民族を憎み、人として尊重することができないでいる。「唯一正しいユダヤ教以外は宗教ではない」、自分たち「神によって選ばれた民族」以外は人ではない、と断じて平気で女子供を殺害している。5か月で3万人以上の無防備な人々を、完全武装の兵士たちが殺しまくっている。病院を封鎖し、傷病者に銃弾を浴びせ、医師など医療従事者を監獄にぶち込んでいる。

その姿は80年前に日本兵が、韓国や中国やアジアの国々を侵略し殺しまくった姿にそっくりだ。
言語や肌の色や、文化、宗教が異なる人々に残酷になれる人の弱さ。「我は天皇の子」だからと高みに立って他国を侵略した罪は、どんなに反省しても反省し足りない。
誰とでも仲良くなれる人は、自分と違う人を自分と同じように大事にできる人だ。そんな当たり前のことが、マルチカルチャーの国で、マルチカルチャーの仲間と一緒に働いて、すごくよくわかった。それが嬉しい。
写真は職場の大事な仲間たち。

The World Best Nursing Team !!!