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2008年11月2日日曜日

ついに ローマ その1







世界遺産の60%が、イタリアにあるという。
中でも毎日一日平均6万人の人が訪れるというベニスは世界の宝だ。その離れがたいベニスから、バスで一挙にローマへ。

朝発って 途中ドライブインで短時間の昼食をとっただけで またバスに揺られ、アペニマウンテンを見ながら 走りに走って、夕方ローマ シェラトンホテルに着く。ついに ローマに来た。ホテルで着替えて、夕食の為にコロシアムの横にあるというレストランへ。57ユーロのデイナーコース。

夕日がコロシアムに落ちて 暗くなるとコロシアムの中にある明かりが灯されて 闇の中に巨大なコロシアムが浮かび上がる。素晴らしく幻想的だ。古代ローマの遺跡を見つめながら ワインを傾けることになるとは 何という贅沢。アコーデイオン伴奏にソプラノとテノール歌手がやってきて歌ってくれる。「サンタルチア」や、「帰れソレント」などだ。スパゲテイの前菜、やっと南部イタリアに来たのだからパスタとピザだ。冷えた白ワインも赤ワインも美味しかった。コロシアムを前に何の文句が言えよう。 でも本当のことを言うと、歌手達、こういう観光客を前にして歌う芸人はミュージシャンとしては一流でも二流でもない。だから聞いた後 私は盛大に拍手をしながらブラボーと言う代わりにプラクテイースと叫ぶ。もっと練習しなさい、という意味だ。皮肉だはなく、ご愛嬌だ。

食事の後、もう夜遅いのに、バスで名所案内をしてもらう。これが本当の、ブラボー!!だ。 
ローマ遺跡、カラカラ浴場。217年にカラカラ帝の命で建設された古代ローマの巨大娯楽施設。総面積16万平方メートル。一度に1600人の市民が 高温 中温、低温の浴場、スチームバス、図書館、礼拝堂、劇場、スタジアム、遊歩道などを、楽しんだという。そのすべてが大理石で敷き詰められていたのだ。暗闇にライトアップされていて美しい。

遺跡のなかで、ロムラスとリーマスが狼のお乳を飲む像を見る。ローマの始まりだ。紀元前800年、ラテンのプリンセスがマーズの神を父とする双子を産む。しかしプリンセスは世界を天と地の二つに割ったという罪で、罰せられ、双子を取り上げられる。ロムラスとリーマスの双子は捨てられ河に流されるが、狼に拾われて 狼に育てられる。やがて成長した二人は国を造り支配者になるが、リーマスはロムラスに敗れて殺される。国王となったロムラスは この国をローマと名付ける。ローマの歴史の始まりだ。

パラテイーノの丘から フォロ ロマーノという宮殿跡を見た。競馬場の跡がある。勇士たちがカレッサを走らせ競技しただろうトラックがおまだにはっきり残っている。
ヴェネチア広場に行き、べネチア宮殿を見る。ここはベネチア共和国の大使館だった立派な宮殿。漆黒の夜をライトアップされている美しい殿堂のため息をつく。

そして、バチカン サンピエトロ大聖堂を夜歩く。バチカンの国境線に立つ。世界一小さな国の世界一大きなカトリックの大本山。大聖堂の大きさは とても説明できない大きさだ。 本当に 遂にローマに来たのだ。 ローマ帝国の夢を見ながら眠る。

写真1:コロシアム
写真2:バチカン
写真3:ヴェネチア広場