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2011年10月17日月曜日

祝 オールブラックス優勝戦に爆進




9月10日の日記に 第7回 ラグビーワールドカップが始まった様子を書いた。
土曜日に 準決勝戦 ウェールズ対フランスが行われ、フランスが勝ち抜いた。試合前日 ウェールスのキャプテンは「勿論ラグビー発祥の地でラグビーをやってきた我々ウェールスが勝つ」と明言したが、一方のフランスのキャプテンは 「僕たちはフランス人だよ。明日のことなんか知るわけないでしょ。」と言っていて、その国民性の違いに 思わず笑ってしまった。

試合では ウェールスが圧倒的に強い、デフェンスもトライも申し分ない。にもかかわらず、小さなファウルで フランス側はペナルテイーゴールを取って勝ってしまった。フランスチームは一度もトライさえしていない。解説者もみな腑に落ちない様子で、「強いチームが負けてしまった。」、「良いチームが負けてしまった。」と何度も 何度も繰り返して言っていた。試合は流れだ。強くても勝てるわけではない。試合をやり直すことが出来ない。本当に、ウェールスには残念な試合だった。
フランスチームは 決勝戦でオールブラックスと戦うことになり、ラグビーの真の強さというものを思い知らされることになるだろう。

さて、昨日、日曜日の準決勝戦。
ニュージーランド:オールブラックス対オーストラリア:ワラビーズ。オーストラリアに住んで16年、普段はワラビーズの味方だが、相手がオールブラックスならば 絶対オールブラックスの勝って貰いたい。開催国というだけではなく、クライストチャーチで あのひどい地震被害のあった直後で、国の誇り、オールブラックスが ラグビーで負けて良いわけがない。どんなことがあっても負けられないワールドカップなのだ。もしオールブラックスが負けるようなことがあったら、暴動が起るだろう。

試合は素晴らしかった。一秒も無駄がない。80分がこれほど密度の濃いラグビー試合だったことはない というくらいオールブラックは集中していた。デイフェンスのあつさ、アタックの激しさ。絶対に相手にボールを渡さないという選手達の固い決意が ひしひしと伝わってくる試合だった。

ものすごく優秀なワラビーの10番のクエイド クーパー、14番の ジェームス オコーナー、9番のウィル ギニア、キャプテン5番のジェームス ホーウェルたちの必死の努力が オールブラックスの「勢い」に付いていけなかった。
オールブラックスのキャプテン7番のリッチー マッカウ、9番ピリ ウェープ。ウィーブは 別名「救世主」、試合前の「ハカ」のリーダーだ。特記すべきは スタンドオフ 10番のアーロン クルーデンの活躍だ。彼は怪我で出場できなくなった選手の代役に 試合の直前に出場が決まった、最年少の選手。2年前に 日本で20歳以下のラグビー選手権があったときに ニュージーランド代表のキャプテンとして選手を連れて来て みごとに優勝した。ちょっと小型で痩せていて、ラグビーの体格ではない。その彼が 相手のボールが手を離れたとたんに 捨て身で相手のふところに もぐりこんでボールを取る。相手がパスしたボールを早足で掠め取る。相手側よりも早く走る。もうとても立派な大活躍だった。今後の彼の成長が楽しみだ。

来週は とうとう決勝戦。とても楽しみ。
遂に ラグビー世界一が決まる決勝戦。勝てますか というマスコミにまたフランスチームは来週も 「ぼくたちフランス人だよ。明日のことなんか聞かないでよね。」と言っていられるだろうか。

写真はうちのオールブラック:クロエ