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2010年5月5日水曜日

映画 「アイアンマン 2」




丁度、2年前の5月に、「アイアンマン」を観て とてもおもしろかったので、日記に書いた。その続編「ナンバー2」が出た。
日本では6月11日から公開されるそうだ。2008年に、世界中で興行成績5億8500万ドル(600億円)を稼いだ ヒット作品だ。
あれ、トニーは、どうしてアイアンマンになったんだっけ?と、2年前のことだから すっかり忘れていたのを おさらいして記憶を新たにするために 「アイアンマン 1」を貼り付けておく。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=796952524&owner_id=5059993

監督:ジョン ファブロー
キャスト
トニー スターク:ロバート ダウニー ジュニア
秘書 ペッパー:グウィネス バルトロー
親友 米軍大佐ジム:ドン チードル
ロシアからきた敵:ミッキー ローク
トニーの新しい秘書ブラック ウィドー:スカーレット ヨハンソン
ライバルの武器商人ジャステイン:サム ロックウェル

ストーリーは
前回、アイアンマンの大活躍によって 米国防衛の危機は回避された。自分がアイアンマンであることを名乗り出ざるを得なかったトニー スタークは、国のヒーローになって人気者スターになってしまった。いまや米国政府と契約を結ぶ大企業の経営者で、2代目の天才科学者トニーは アイアンスーツを着れば無敵の強さだ。スターク社のエキスポでは、美女達のラインダンスに花火、ど派手なステージショーでアイアンマンスーツを着脱してみせて、トムは有頂天になっている。お金があって、頭が良くて、変身できて、独身プレイボーイだから言うこと無しだ。

米国国防庁は、トニーにアイアン パワースーツを引き渡すように 要求してきた。この国家命令を拒否したためトニーは査問委員会に召喚される。しかし、トニーは 自分の企業秘密を漏らすわけにはいかない。トニーは かつて、アフガニスタンで砲丸の破片に当たって停止した心臓を、ロシアの科学者の手で 原子力を使ったペースメーカーを埋め込まれて救命されている。アイアンスーツは、そのペースメーカーが入った自分の体を犠牲にして作られたものだから、ほかの誰かに渡すことは出来ない。

一方、ロシアで一人の科学者が息子(ミッキー ローク)に看取られながら死ぬ。アフガニスタンの砂漠でトニーを救った科学者に縁のある学者らしい。息子に、アイアンマンは、おまえがなるべきだったんだ、と言って死ぬ。息子は父親の残した設計図をもとにアイアンマンのパワーのもとである原子力を使ったパワースーツを作る。その名は ウィップラッシュ。

トニーがモナコの自動車レースに出場していると、カーレースの真っ最中に ロシアからきた ウィップラッシュが出現して、次々と走ってくるF1カーを 鉄を真っ二つに切れる鞭で つぶしていく。混乱した会場は火の海となった。車から投げ出されたトニーは 攻撃を受け、すんでのところで 駆けつけた秘書 ペパーが 投げてよこしたアイアンスーツのおかげで命拾いをする。
ウィップラッシュは監獄に送られるが、ライバルの武器商人ジャステインに 身請けされて、アイアンスーツのような武器を作ることを 強いられる。強力な敵の出現だ。

そんな事情を知ってか 知らずか、トニーは相変わらず飲んだくれて、はめを外して 美女をはべらせ調子に乗っている。アイアンスーツのまま 酔ってパーテイーをぶち壊しているトニーを止めようと、親友の米軍大佐ジムは、とっさにトニーの研究室から 別のアイアンスーツをひったくって着用し、アイアンマンの大暴れをやめさせる。そんな、トニーに、みんなは すっかり愛想をつかす。
それを好機とばかり、武器商人のジャステインは ウィップラッシュに作らせた強力ロボットを多数政府に売り込む。そして落ち目のアイアンマンを潰そうと、ウィップラッシュは攻撃してくる。
トニーひとりで この危機が回避できるのか、、、。
と いったストーリー。
続きがある。映画が終わっても すぐに立たないで座っていると、「その次」の予告が入る。

新たにトニーの秘書 ブラックウィドー(スカーレット ヨハンソン)が加わった。秘書のペパー(グウィネス バルトロー)は 頭が良くて機転が利いてトニーが馬鹿をやっている間 代わりに社長代行もできる。でもタフではないのに比べて、ブラックウィドーは めちゃめちゃ肉体派で強い。二人とも 普段は ミニのタイトスカートにハイヒールで仕事しているが、いざとなるとブラックウィドーは ボデイースーツで ブルースリー並みのカンフー使いになる。ハスキーな声で、ふくよかな唇 小柄で可愛いスカーレット ヨハンソンが、今まで見せなかったアクションに挑戦している。

しかし、何と言ってもおもしろいのは天才物理学者で正義感ある男なのに 酒と女遊びに溺れ 馬鹿ばかりやってしまう調子者のトニーと、それを支える常に冷静で 利発な秘書ペパーとのつかず離れずの関係だ。だだっ子と それを懐柔するお母さんのような やりとりがおもしろい。
ロバート ダウニージュニアは もともとハンサムでもかっこよい訳でもない。若くもない。ハリウッドで長いこと下積み生活、映画ではまあまあの端役ばかりやっていた。そんな役者がアイアンマン2008年の大ヒットでいちやくトップスターになった。役者としてのそんな彼の姿と、映画の中でのアイアンマンが、今ひとつスーパーヒーローと言い切れない姿とダブって これまでにない人間的なスーパーヒーローの味を出している。姿も顔も美しいスーパーマンや、バットマンとはちがうタイプのヒーローになった。

今回の敵をやったミッキー ロークは映画「レスラー」で、何十年かぶりで映画界に帰り咲いた老練の役者。レスラーではリンクで華と散ってくれたおかげで、観客をすすり泣かせてくれた。今後も悪役ばかりで ちょくちょく顔を見そうだ。でも本当は優しい人だ、と言われても こんな人を友達にはなりたくない。こわい。

トニーが研究しているとき 設計図がスリーダイメンションでコンピューターグラフィックでとび出てくる。これがおもしろい。また、アイフォーンみたいな大きさの彼のコンピューターが、次々と情報を立体図で空間に飛び出てきたり、写真や地図が空間で見られたり、人探しなど さっさとやってくれて、機能が良い。こんな携帯電話、欲しい。

全米で、10人に一人以上の人が失業して職探しに走り回っている、出口のないアフガニスタンで毎日戦死者が出ている。不況の波は、回復の兆しを見せていない。それに加えて、自然災害。何一ついいことのない2010年のアメリカ。
だからこそ、F1カーが がちゃがちゃ衝突炎上し、ガラスでできた高層ビルがアイアンマンの一撃で ガラガラ崩れ落ち、コンクリの建物がグチャグチャつぶれ、何もかも派手に燃え上がるアイアンマン、必見かもしれない。