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2008年9月5日金曜日

加藤登紀子チャリテイーコンサート


日本から加藤登紀子が 国連環境計画親善大使として来豪し、シドニーでコンサートをしたので 聴きに行ってきた。

歌った曲は
「あなたに」 モンゴル800
「島唄」 宮沢カズフミ
「この空を飛べたら」 中島みゆき
「I LOVE YOU 」 尾崎豊
「愛さんさん」 小倉ケイ
「百万本のバラ」 R PAUL
「知床旅情」 森茂久弥
「NOW IS THE TIME 」 自作
「一人寝の子守唄」自作
「檸檬」自作
など、また リクエストに答えて「崖のうえのポンチョ」を歌った。

シドニーには日本人の団体が二つあって ひとつは自営業者など永住権を持っている人が中心になっているシドニー日本クラブと 他に、企業から赴任してきた人などのジャパニースソサイテイーシドニーがある。今回のコンサートは日本クラブが主催して、ジャパニーズソサイテイーの方が後援した。コンサートで集まった約7000ドルのカンパは 環境保護のために寄付されるそうだ。

加藤登紀子の昔の 上質のベルベットのような声を知っているので 高音が全くでなくなってしまった声の衰え 伸びのない かすれ声にショックを受けた。しかし、何曲か聴いているうちに そういった衰えがあまり気にならなくなって、ギターをかかえれば、昔と同じ雰囲気で語り弾きする姿に感銘をうけた。相変わらず 彼女が元気でやっている ということがわかってうれしかった。

改めて40年という気の遠くなるような時の積み重ねを思った。 共有した時代の計りようもない重さ、、、。 あの時代をひきずっている者たちの 独特の熱気。
それだけに、いまだに権力に囚われて 高い壁に中に閉じ込められて自由を奪われている友人がいる限り 心休まることはないという心情は 彼女も同じだろう。 囚われている共通の友人に、どうぞ 元気でいてくださいと、祈ることができるだけ。

銃口にジャスミンの花
無造作に挿して岩場を歩きゆく君

戦場のハンモックに寝てみれば
満天の星手に触れるごとし

「地獄でまた革命やろう」と先に逝き
彼岸で待っている君は二十六歳

公判で問われし過去を切りとりて
かきまぜながら飲み干した夏

もう一度よんでみてよと姉の便り
「君死にたまふことなかれ」の文字

雪降る日 白胡蝶蘭差し入れの
白鳥のごと独房に舞う            

重信房子 「ジャスミンを銃口に」幻冬舎