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2023年7月23日日曜日

史上最大の合同軍事演習に反対する

今オーストラリアで史上最大規模の合同軍事演習が行われている。
これに日本が自家製ミサイルを持ってきて参加している。
13カ国、3万人の兵士がオーストラリアに集合し、7月22日には合同演習開始セレモニーが、シドニーで行われた。

日本からは、三菱重工が製造した12式地対艦誘導弾が連れてこられて、重装輪車両に搭載され、海上の艦船をミサイル攻撃する演習が行われている。射程距離は200キロ、シドニー南東部ジャ-ビスベイのオーストラリア国防軍基地沖にあるミサイル試験場で演習が行われている。またクイーンズランド州のショールウオーターベイでも演習するといっている。

陸自制服組の森下泰臣陸上幕寮長は、「オーストラリア海軍と共同で地対艦ミサイル発射訓練をすることは、自由で開かれたインド太平洋を守るため、オーストラリアと日本両国の信頼関係をより一層強化することになるだろう。」と述べた。またオーストラリア側のダミアンヒル陸軍准将は、「前の戦争では日本は敵だったが、その日本と初めて合同で戦闘能力を試験することになり、今後一層両者のパートナーシップが育っていくだろう。」と述べた。

合同軍事演習は7月21日から8月4日までの2週間。参加国は、米国、豪国、日本、英国、インド、ドイツ、フランス、韓国、フィージー、トンガなど13カ国で、戦争の模擬練習をする。
軍拡は平和をもたらさない。敵愾心と不信を人々の心に植え付けるだけだ。もともとヒトは、争い、殺し合うように出来ていない。ヒトを殺したあと、ヒトが元の自分のいた場所に戻ってくることが簡単にはできないのは、戦争に行った若者がPTSD(POSTTRAUMATIC STRESS DISORDER)で悪夢に苦しんだり、自殺率が通常の3倍と、高いことや、うつ病で社会復帰できなくなって深刻な社会問題を生ずる現状をみてもわかる。

ゴリラはヒトより賢い。ゴリラは勢力争いのために相手を殺さない。ゴリラのオスが立ち上がって勇壮に胸をたたくのは、宣戦布告ではなくて、戦わずにうまく引き分けにするためのデモストレーションだ。ゴリラ社会のルールを守れない悪漢ゴリラには、ボスは、顔をぐっと近付けて真摯に相手を見つめる。睨まれた方は反省して行いを恥じて改めるだけ。相手もそれだけの良識を持っていて社会が成り立っている。子供同士、女同士の争いには、白い背中の大きなオスが、黙って両者の間に割って入り壁を作る。それで解決だ。
ヒト社会がゴリラより野蛮で未発達社会である原因は、ヒトには卑怯者で非力な奴でも相手を殺せる武器があり、それを製造販売する死の商人が、資本主義社会の構造の中で作られるからだ。ヒトがゴリラ並みの平和な社会を作るためには、まず武器を捨てなければいけない。
13カ国軍事合同演習に反対する。

スタジオジブリの「天空の城のラピュタ」作曲:久石譲を歌ってみた。
I am singing [ Castle in the sky LAPUTA ] written by Hisaishi Jo, produced by STUDIO GHIBLI and MIYAZAKI HAYAO.




2023年7月15日土曜日

即時停戦を!

ウクライナでは、トルストイの像が撤去され、ドストエフスキーやパステルナークの本は図書館から姿を消し、チャイコフスキーや、ショスタコビッチの曲は、もう演奏されない。踊り子は、「白鳥の湖」を踊らず、ストラビンスキーの「火の鳥」やゴーリキーの芝居も、もう演じられることはない。

ウクライナ人もロシア人も、ユリウス暦に従うオーソドックス、ロシア正教会の信者で心の支えにしてきたが、2022年2月のロシアによる侵攻以来、ゼレンスキーはカトリック教会に改宗した。

ゼレンスキーはもともとロシア語で教育を受けたユダヤ人だが、世界中のユダヤ人ネットワークを利用して、「ウクライナは一方的な被害国で米国NATOの力を借りて戦争を続行するのは、正義の戦いだから、他国は武器を無限大に供出するべきだ。」というイメージを作り出すのに成功している。国家総動員法を発動し、徴兵制を敷き、クリミアを含むすべてのウクライナの土地を奪い返すまで戦争を続行するという。今年5月に広島のG7に参加し、この7月には、NATOサミットにも参加して、装甲車、戦車、弾薬ばかりでなく英国からは劣化ウラン弾、米国からは空中発射巡航ミサイル F16 スーパーソニック戦闘機、そしてクラスター爆弾まで供与させる約束を取り付けた。

ジョンバイデン米国大統領の息子、ハンターバイデンは世界平和統一教会とも密接なつながりを持ち、ウクライナの天然ガス会社、プリマホールデイングスの取締役員をしている。彼の友人であるジョンケリー前国務長官の息子、クリストファーハインツも、ウクライナのこのガス会社で役員を務めて巨額の取引をしている。デイックロムニーの息子も、これに関わっている。
ロイドオースチン米国国防総省長官は、世界最大の兵器製作会社レイセオンの役員だった。米国ではノースロップグラマン、ロッキードマーチン、レイセオン、ボーイングが世界でトップの武器輸出国として国防総省を支えている。

国際調査報道ジャーナリスト連合(ICI)によると、ゼレンスキーはイギリス領バージン諸島にペーパーカンパニーを作り、去年の段階ですでに8億5千万ドルの「私財」を蓄財したという。
しかしゼレンスキーの私財など、ロイドオースチン国防相長官やバイデンやケリーの息子たちの私財の比べれば、ちょい悪、可愛いものだろう。米国は世界一の死の商人として米国経済を維持、成長させるためには武器を製造販売し続けなければならない。今はNATOの資金で武器をいくらでも売って利益を着服できる。
ゼレンスキーはいつまで、軍需産業国米国に踊らされ続けるのか。
ちょっと立ち止まって考えてみないか。
私たちが額に汗して払っている税金が、戦火に追われるウクライナの女や子供たちや、戦争に命を投げ出している兵士たちのために使われているのではなく、米国の武器生産企業の役員たち、国防長官や大統領家族の私腹を肥やすだけのために使われているということを。
正義の戦争などありはしない。戦争は文化も、宗教も、人の心も破壊する。戦争で金を儲ける死の商人をいつまで笑わせておくつもりなのか。やめろ。目を覚ませ
即時、停戦を!!!

「酒が飲みたい夜は」原詩:石原吉郎、曲:高田渡 を歌ってみた。

I am singing [ Wanna be in liquor ] written by Yoshiro Ishihara and Wataru Takada.

Wanna be in liquor. Wanna look for further. The Sun raise but unable to stand. The Sun set but my heart sinks.
You hit my cheek. Still burning pain. Waiting in the darkness. Deadly expecting the Sun raise. Desperately hoping dawn. Wanna be in liquor. My painful fingers try to take off darkness. Dig the mid blue Earth. Who get the reward at dawn.



2023年7月1日土曜日

移民のための英語教育

フランスで17歳の少年を撃ち殺した警官の不祥事で、大規模な暴動が起きているが、これは難民、移民の受け入れの問題でもある。外国から来た人への人種差別への怒りが全仏に広がる姿を、世界一難民も移民も受け入れない国、日本の良識ある人々はどう見ているのだろうか。
日本が少しでも難民、移民を受け入れ、やってきた人々を差別をせず、彼らが日本語を上達して生活しやすくする手助けを、誰もが出来るようになって欲しいと願って、自分の経験を話してみたい。

オーストラリアでは移民して永住権が取れると、国民健康保険と、510時間の英語学習が無料で受けられるようになる。国民健康保険は、すべての働く人が、その給料から約12%を自動的に取られた資金がもとになっている。公立病院やクリニックでは検査も入院も診察も、無料で誰でも等しく受けられる。実にフェアなシステムだ。

英語の勉強は各地にある職業訓練所や、公民館で行われる社会人向けのクラスで受けることができる。自分が永住権を取ったのは1997年だが日本のナースの資格をオーストラリアの資格に移行するための職業訓練校20週間コースを勧められていたので、510時間全部は使わなかった。しかし、娘たちが大学に通っている時間に、さまざまな事情で難民でやってきた人々と一緒に、机を並べて勉強する事は新鮮で、愉快な経験だった。
クラスメイトは、ちょうどユーゴスラビア分裂後の、コソボ戦争に重なる時期だったので、旧ユーゴスラビアのボスニア、セルビア、アルバニア、ポーランド、ルーマニア、イラン、アルメニア、ロシアなどからやってきた難民が多かった。セルビアの戦火から逃れてきた若いお母さんは、ボートで決死の覚悟でイタリアに着き、難民収容所の硬いコンクリートの床で赤ちゃんを産んだ。過酷な収容所での1年間の経験で、情緒不安定になって、ちょっとしたことで悲鳴を上げたり泣き出したりするので、英語の先生も私たちも、とても気を使って接していた。

英語の授業ではまず、履歴書の書き方、就職の面接試験の練習だ。みな来たばかりの国で仕事を探して収入を得なければならないから必死だ。この国では大学を出たかどうかは、問題ではない。自分には何ができるか、が基準になる。つぎに公文書の書き方、クレイムの出し方、買ったものの返品の交渉など、生活に必要な知恵を学ぶ。
英語基礎クラスでは、テレビニュースを録画を見たり、新聞をみんなで読んで、15人ほどのクラスで白熱の議論が繰り広げられた。あるときセルビアから来た20代の青年が、中国のプレジデントとドイツのプレジデントが、、と言ってみんなに笑われた。中国は大統領じゃなくて国家代表だし、ドイツも大統領でなくて首相でしょう、というわけだ。みんなにからかわれて、突然彼は、「僕は馬鹿じゃない。カフカだって読んでる。大学だって出てる。」と言って大声で泣きだした。彼が号泣するのを見てみんなシュンとなったけれど、みんな英語の能力が充分でないために、悔しい思いや辛い目にあって、デリケートな傷を抱えているのだ。本当はみんなそろって泣きたい思いだったろう。
英語基礎クラスが終わると、クラスが選択でき、自分は「演劇クラス」を取った。そこではプロの役者だった先生に従って、まず発声練習。クラスの端と端に立って、お腹に力を入れてAEIOーAUAOを大声で発音する。様々な場面に応じて短いセルフを覚えて、役者になったつもりでセリフを言い合う。例えば夫婦喧嘩や、しつこい勧誘者とのやりとりなど、とてもおもしろい。また、1人ずつみんなの前に立って小話をして笑わせてください、というのが愉快だった。
自分は、スーパーに行ったとき、よちよち歩きの女の子が迷子になって、mum!where you are?と言いながら泣いていたのは文法的に正しい。日本では高校生でも間違えて、mum! where are you?言う。という、実際あった笑い話と、役所に行った私は、what is you title? と聞かれて、慌てた。私は貴族じゃない。ごく一般の普通の人です。平民です。と答えたけれど、役所の人は何度も、あなたのタイトルは何?と聞き返す。日本ではもう貴族制度はなくて、、、と言いながら、そこでようやくタイトルという言葉の意味を誤解していた、とわかった。役所に担当者は、タイトルの、ミスかミセスかミズかを聞いていただけだったのだ。そういったやりとりを面白おかしく話して笑ってもらうと、みんな次は、次は、とせかされる。
種切れになって新聞に出ていた笑い話をした。おじいさんがジャガイモを植え付ける時期になったので、警察に行っておばあさんを殺して畑に埋めましたんと自首しました。警察はたくさんの警官を動員して畑を掘り返し、掘り返し、でも死体が見つからないので、お祖父さんを釈放します。おじいさんは畑を見て、やれやれこれでジャガイモを植えられるぞ。というお話。
数週間のクラスが終わるころ、みんな仲良くなって別れがたい絆ができるが、しっかり抱き合って、それぞれ散っていく。みんなオージーの群れの中に入って、もう会うこともない。

日本でも外国から来た人々に、無料で日本語クラスを提供しているだろうか。510時間無料クラスがあるのせよ、ないにせよ、1人1人の日本人が良い日本語の先生であって欲しいと思う。
人は大学の教育学部を出ても、良い教師にはなれない。実際に教えるなかで、生徒たちが教師を育ててくれるのだ。教師は1人教えると、2人目にはもっと良い教え方ができるようになる。だから日本人が、日本に来た外国人に不自由がないように、日本語を教えることが、自分の成長にもなる。1億1千万人の難民が、この地球上にひしめいている。少しでも受け入れて、一緒に学ぼうとすることが、これから大切なことだ。

作詞、加藤まさを 作曲、佐々木すぐるの「月の沙漠」を歌ってみた。
I am singing [ Moon light in Sandhill ] Lyric by Kato Masao and composed by Sasaki Suguru.
Wide open a Desert. 2 Camels are walking across sandhill. One camel is carrying the Prince. Another camel is carrying the Princess. The Sun is going down in the sandhill. One camel has gold saddle. Another camel has silver saddle. The Moon is coming up in the wide open desert. One camel is carrying Prince in white jacket. Another camel is carrying Princess in white dress.