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2022年1月26日水曜日

26回目のオーストラリアデイ

今日1月26日はオーストラリアデイで祭日。1770年英国人探検家キャプテンクックがシドニー湾から上陸して以来、1778年1月26日に初代英国総督アーサーフイリップが、上陸後英国王室による領有化宣言をした。その日から大英帝国の旗を掲げ、先住民族アボリジニー大虐殺が始まる。

アボリジニーは先住民族として6万年の歴史を持ち、独特の言語、道具、絵画などの芸術、楽器などを持った民族だが、入植後、英国人が持ってきた感染症や、虐殺により人口の90%を失った。75万人から100万人あった人口が、一挙に10%に減ったのは、奴隷として売買されたアフリカ民族と違って、怠惰で教えに従って働くことができないと判断され、「害蓄」として大量佐殺戮されたからだ。人口はその後回復したが、現在は総人口の3.3%、約85万人になっている。

オーストラリアは英国植民地となって以来、最初の20年は主に英国の刑務所として役割を果たした。囚人として故国から追放されてきた者の30%は19歳以下、彼らは無給の労働者としてシドニー湾の周りに道路や政府の建造物を建て、植民地を耕し、刑期を終えた後は家庭を持ち、捕鯨、漁業、羊毛業、鉱物採掘に携わった。1850年代にニューサウスウェルス州とビクトリア州で金が採掘されるようになるとゴールドラッシュが起こり急激に人口が増した。遂に植民地男性の20%が中国人に占められるようになり、暴力を伴った激しいアジア人排斥運動がおこる。オーストラリアの白豪主義はこれをもって形成され、オーストラリアは有色人の海に囲まれた唯一の白人の島というアイデンテイテイが作られる。
白豪主義が改められるのは、1943年第2次世界大戦で人口がわずか、730万人の国となってしまい、他国から侵略される危険性が高くなったので、移民を制限すべきではないという切羽詰まった危機感に迫られたからだ。現在は4人に1人は外国生まれという移民大国となって、多様な民族、宗教、文化を誇っている。

1996年1月25日に2人の娘とともにオーストラリアに移住して26年経った。その前は、10年フィリピン、その前は3年沖縄に暮らしたから、娘たちは生まれ育った東京を幼児の時に離れて、40年近く経ったことになる。怪しげな日本語を使うわけだ。責められない。
日本ではマスコミを学び編集記者、フイリピンではインターナショナルスクールでバイオリン教師をやってきて、誰一人知人も友人もいないシングルマザーが子連れでオーストラリアに来るなんて、勇敢ね、バカじゃない、と言われたが、シドニーで頼まれて医療通訳、修学旅行付き添い、病院ナースなどをやっているうちに、娘たちは大学を終え立派な専門家として自立、家庭を持った。

オーストラリアの良いところは、ものすごく勉強すれば必ずそれが報われて望み通りの専門家になれるところかもしれない。娘たちの勉強ぶりは在学中も卒業後も際立っていたが、じつによく学ぶ。彼女達とは学びのレベルは比較にならないが、私も55歳で大学に入った。全然違和感がなく在学中、誰一人として私に年齢を聞く人は居なかった。
いまナースとして働いていて、職場の仲間たちも、ナースをやりながらICUのスペシャリストや、教育者の資格などを次々と取って勉強を辞めない。それでいて自由時間に「本当は役者になりたかった」などと、突然言い出して俳優養成所に通うナースが居たと思うと、歌手になる、と言ってパブでバンドを組んで歌いながらトレイナーについて声楽を勉強しているナースがいる。

人生自己満足だと思うが、自己満足のレベルが高いのだ。オージーの許容量の大きさ、というか年齢や環境や立場に縛られず自由な度量の大きさが、とても好ましく感じる。日本の良さ、フイリピンの良さ、オーストラリアの良さに身を浸し、体現して生きていくことが出来たら上出来だ、と思っている。
I am singing [ I STILL CALL AUSTRALIA HOME].




2022年1月20日木曜日

歌ってみた!100曲達成!

2019年1月に、恐る恐るフェイスブックに投稿してみたら、褒められたので以来、調子に乗って2022年1月までに、100曲の歌を歌った。知らなかった曲や知っている曲をユーチューブで探してコードを付けて、自分なりの歌い方で歌ってみるということが、実に面白かった。仕事ではコビッドをかかえ、2021-2022年といえば、まことにすさまじいストレスであったが、家に帰ればギターがあって、次々と新しい曲にチャレンジしてみることで気持ちを保つことができた。以下、100曲の題名を書いてみる。

ダブル曼荼羅、福田満作詞作曲「バラと祝杯」、BEATLES 「BLACK BIRD」、BON JOVI「BED IN ROSES」、BETT MIDLER「THE ROSES」、「島唄」、「アリラン」、「イムジン河」、SIMON & GARFUNKEL「BRIDGE OVER TROUBLED WATER]」、SECRET GARDEN「YOU RAISE ME UP」、LADY GAGA「ALWAYS REMEMBER US THIS WAY」

「BIRTHDAY SONG」、ELVIS PRESLEY「I CAN NOT HELP FALLING IN LOVE」、ERIC CLAPTON「TEAR IN HEAVEN」、「琵琶湖周航の歌」、「ワルシャワ労働歌」、「DANNY BOY」、REDD STEWART「TENNESSY WALTZ 」、RADWINPS「愛にできることはまだあるかい」、「死んだ男の残したものは」、「香港に栄光あれ」「GLORY HONG-KONG」

映画:FROZEN2「ALL IS FOUND」、QUEEN「LOVE OF MY LIFE」、「GOODNIGHT IRENE」、THE GREENDAY「21GUNS」、「朝日のあたる家」、BEATLES「YESTERDAY」、「MY WAY」、CAROL KING「YOU GOT A FRIEND」、「I STILL CALL AUSTRALIA HOME」、BEATLES「IMAGINE」

フォークソング「おじいさんの時計」「GRAND FATHERS CLOCK」、浅川マキ「にぎわい」、中田章「早春賦」、「浜千鳥」、「いつかある日」、LEONARD COHEN「HALLELUJA」、スーマー「いきあたりばったり」、あがた森魚「赤色エレジー」、成田為三「浜辺の歌」、秋吉壽和「ALOHA AU IA OE」

米津玄師「カナリア」、フイリピン民謡「サンパギータ」、VELVET UNDERGROUND「CANDY SAYS」、JOHN LENON「MOTHER」、米津玄師「まちがいさがし」、加藤登紀子「時には昔の話を」、加藤和彦「悲しくてやりきれない」、NINO ROTA「LOVE THEME FRON THE GODFATHER」、本田鉄麿「思い出のアルバム」、ダイアナロス「IF WE HOLD ON TOGETHER」

SIMON &GARFUNKLE「SOUND OF SILENCE」、SIMON &GARFUNKLE「SCABOUGH FAIR」、STING 「FIELD OF GOLD」、スーマー「夜明けまで」、「POOR DIRT OLD FARMER」、スペイン民謡「CUCU RU CU CU」、スピッツ「ロビンソン」、「CARNIVAL IS OVER」、秋吉寿和「さくらみち」、SIMON &GARFUNKL 「BRIDGE OVER TROUBLED WATER」

ジョンデンバー「ANNY’S SONG」、BOB DYLAN 「HARD  RAIN GO_A  FALL」、「インターナショナルの歌」、「島唄」、サイモンとガーファンクル「THE BOXER」、BOB DYLAN「FOREVER YOUNG」、RAY CHARLES  AND SOUTHERN ALL STARS「ELLIE MY LOVE」、クラウドプットマンジュニア「GREENGREEN GRASS OF HOME」、プレスリー「CAN"T HELP  FALLING LOVE  WITHYOU」

中島みゆき「糸」、フレデイアギラ「ANAK」、SIMON&GURFUNKLE 「I AM A ROCK」、「TENNESSEE  WALTZ」、ピーターポール&マリー「PUFF」、山田耕筰「赤とんぼ」、岡野貞一「おぼろ月夜」、港倉俊一「五番街のマリーへ」、THE BEATLES「HEY JUDE」、JHONE LENNON「NOWHERE MAN」

島崎藤村、大中寅二「椰子の実」、「YOU RAIS ME UP」、サザンオールスターズ「真夏の果実」、SIMIN &GARFUNKLE「HOMEWARD  BOUND」、PETER CETARA「HARD TO SAY IM SORRY」、JHONE  MAIYER「SLOWD ANCING IN BURNING ROOM」、「HALLELUZAH」、レイチャールス「STAND BY ME」、江間章子、中田喜直「夏の思い出」、「I WANT THATWAY」

THE BEATLES 「IN MY LIFE」、フェルデイイナンド カルリ「エチュード」、THE OASIS「DON’T LOOKBACK IN ANGER」、スコットランド民謡「AULD LANG SYNE」、「DANNY BOY」、「香港に栄光あれ」、「ワルシャワ労働歌」、「I STILL CALL AUSTRALIA HOME」、BTS[V]「CHRISTMAS TREE」、JOHN LENNON「NOBODY LOVES YOU」、THE BEATLES 「IMAGINE」 

ワルシャワ労働歌とインターの歌を

100曲達成!!!
これでFBでギターをもって歌ってきた曲が100曲目になった。50年余り前、学生だった頃は毎日のように隊列を組んで歌っていた曲、「ワルシャワ労働歌」と「インターナショナル」を歌ってみた。
2019年1月にボンジョビの「ベッドインローズ」と、ビートルズの「ブラックバード」がギターで歌えるようになって嬉しくて、恐る恐るFBに載せてみてから3年かけて100曲になった。下手な歌を辛抱強く聴いてくださり、いいねボタンを押してくださった心の広い方々に、心から感謝の気持ちをお伝えしたい。

72歳のフルタイムで医療現場で働くナースが、このコビッド禍のなかで混乱極める職場に留まり、ストレスで倒れもせず狂いもせず、心の平静を保っているためには仕事以外に、家に帰ってから熱中できる何かが必要だった。週に1曲、今まで歌ったことのない曲をユーチューブで見つけて、ギターコードを付け1週間で、自分流に歌えるようにする、というチャレンジ―な作業は、スリリングでとても面白かった。
でもいま、ちょっと忙しくなって、100曲ですこし休憩するかも。

この2年間、国境も州境も閉鎖してコビッドの流行を抑えてきたオーストラリアも昨年末に開国したとたんに、コビッドが拡散、オミクロンは軽い風邪、と言っているが、このウィルスが肥満体、老人、糖尿病、癌患者から恐ろしい勢いで命を奪っている。職場でも主要な職員が次々と感染して補充要因が確保できない。派遣会社に1時間100ドル、1日10万円出しても絶対数の足りないナースを確保できない。休んでいるナースの代わりに1人が2人分働かなければならなくて、忙しくてローラースケートで走り回りたいくらい。インターの歌で自分を励ましている。

Finally 100 songs I sang!! I have been singing with guitar on FB since Jan.2019, for 3years. The first songs were Bon Jovi's [ Bed in Roses], and The Beatles'[ Black Bird].
It was difficult time by COVID for the past 2years, specially in my work place, medical facility. I have been under huge stress and pressure for infection control. After work, I need something to concentrate spending my time at home, and playing guitar was good mental release for me. Thank you for listening and I appreciate you to push [LIKE] button for me. It is huge encouragement!! and I can't express how I feel thanks to you.



2022年1月13日木曜日

香港に栄光あれ

FBで下手な歌を歌い始めてこれで99曲目になる。
「香港に栄光あれ」を歌う。革命とか独立とか過激な言葉は歌詞にない。2019年逃亡犯条例改正案に反対する運動の中から生まれた曲。

この歌を歌う者はもういない。
香港国安安全維持法により公衆の前で歌うことは香港の独立を扇動する行為として刑事罰の対象になる。終身刑を含む国安法のもとで香港教育局は、これを歌うことを禁止した。
歌うことを政府が禁止しても歌詞を変え、人々が歌い続けることを止めることはできないだろう。その歌詞も禁止されたら、また別の詩が書き換えられるだろう。その歌詞も禁止されれば人々はハミングで歌い続けるだろう。権力は歌を禁止することはできても人々の心をつぶすことはできない。
香港で革命を起こそうとか、独立を願うわけではない。民主的な普通選挙を望んでいるだけだ。政治に民意を取り入れる、ごく普通の当たり前の普通選挙を願っているだけだ。

香港はかつて英国領だったが、1997年に2047年までは、中国と1国2制度を認める形で中国に返還された。2012年に、中国はシーチンピン(習近平)国家主席が新体制を施いて以来、中国国家安全のためにキャリーラム特別行政長官をして、徐々に1国2制度の香港の自治を狭め締め付けてきた。
2019年、逃亡犯j条例改正案で容疑者を本土に引き渡すことを可能にする条例には、人口300万人香港の市民のうち、延べ200万人史上最大の反対デモが繰り広げられたが、キャリーラムはこれを意に介さず、さらに、2020年6月30日には国家安全法が採決され、ただちに施行された。終身刑を含む国家安全法により、区会議員47人に加え120人近くの逮捕者が出た。

2021年6月、民主派の新聞アップルデイリーでは主幹のジミーライが逮捕、新聞は廃刊、社の資産は凍結、従業員全員が解雇さた。2021年11月、香港アムネステイインターナショナル事務局が閉鎖され、その40年の歴史が閉じられた。
2021年12月29日には、スタンドニュース(立場新聞)の幹部6人が逮捕され、ニュース配信が停止させられた。さらに2022年1月4日、衆新聞も発信停止を命じられた。
2021年12月19日、香港立法会選挙が行われ、かつての民衆派の議員たちは立候補することさえできず、香港議会の90議席のうち89席は親中派に独占された。こうして100人以上の民主派議員の議員資格が失われた。また1月に香港大学にあった天安門事件記念モニュメントが未明に撤去された。
怒涛の勢いで、香港の中国化、同化政策が進んでいる。せめて私にできることは、この歌を歌い続けるだけ。そしてこの過酷な現実の目撃者となること、歴史の証人となることだ。




2022年1月6日木曜日

反戦歌としての「ダニーボーイ」

フェイスブックの場で歌ってきた曲も、いよいよ98曲目。「ダニーボーイ」を歌ってみた。

 愛する息子よ 軍がバグパイプをかき鳴らし おまえは戦争に  行く  谷から谷へ 山の斜 面を降りて 夏は終わり 薔薇は枯れ お前は戦場に 夏の草原に 谷が雪で白く染まるころまで ずっと待っているよ 愛する息子よ でもきっと   すべての花が枯れる頃 お前は帰ってくるまで おそらく私は待っていられなくて 土の下 お前が帰ってきたら 私が眠る場所を見つけて ひざまずいておくれ そして愛していると言っておくれ それを聞いたら 私は静かに深く眠ることができる 待っているから 息子よ 帰ってきておくれ

反戦歌。曲はアイリッシュ民謡。詩は英国人弁護士フレデリック ウェザリー(1848-1929)が、1913年に書いたもの。
子どもたちを戦場に送ってはいけない。どんな戦争も外交の失敗の結果だ。人は利害や方針が異なっても殺し合わなければならないほど大きな利害があるはずがない。日本の軍備拡大は他国への軍備拡大の歯止めにはならない。間もなく日本の人口の半分が50歳以上になる。現実に3人に1人が高齢者か障害者の老人国日本。日本人にとって今大切なことは、子供たちの命を守り、戦場に送り出さずに済むようにすることだ。ダニーボーイを歌うのは、これからの親達であってはならない。核も軍事力も持たないことが、最大の自衛だ。
I am singing [ Danny Boy] Ireland folk song. The text is written by English layer Frederic Edward Wealtherly ( 1848-1929 )on 1913.
The song means: a father has to send his son to war. The old father prays desperately son to come back home.
Recently Japan expends largely military defense budget. Any armed force- racing do not bring peace neither protection. A half of Japanese population will be soon over 50's of age. In reality 1 in 3 Japanese are disabilities or aged people. We should not send young people to war. No arm is the best arm.