2009年2月10日火曜日

ブッシュ ファイヤー2


2月10日 朝7時の時点で、ビクトリア州のブッシュファイヤーによる死者173人。
750家屋全焼、5000人が家を失った。
この週末に起きた山火事は オーストラリア史上 最大の自然災害となった。

日曜日から36時間の間に $20ミリオンの寄付金が集まり、6000人の献血が 集まった。消火作業のボランテイアは 何千人にも上る。

メルボルン北東部のキングスレイクでは、街そのものが消失した。死者のなかには、ブライアン ネイラーというニュースアナウンサーもいて、彼による 山火事のニュースをテレビで見た人も多いと言うのに、彼は仕事の後 家に帰って 家族と共に帰らぬ人となった。

最後まで自分の家を守ろうとして、消化作業をしていて、火がまわったときには 道路が倒れた大木で封鎖され 逃げられなかった人夫婦が 覚悟を決めて、家族に携帯電話で、さよならを言ってきた という話も。

着の身着のまま 逃げて 避難所で 残してきた馬や、犬を気使う人びと。財布も持たず、猫だけを連れて 家を後に避難した家族。

焼け爛れた牧場を、放心したように 歩き回る 羊や牛たち。 せっかく生き残ったのに、銃で安楽死させるのだそうだ。焼けた野原を歩き回り、足の裏に火傷を負っているので、そこから感染して 苦しむことになるので 先に楽にしてやるのだそうだ。

人々は喪に服している。

異常乾燥と40度を越える熱風と、放火犯の3つが、被害広げた。 助け合いが当たり前の健全な社会が わずかな異常者のために、破壊される。放火犯は 厳罰されるべきだが、多くの放火犯は 自分で気がついているかどうかわからないが、精神病者だ。小さいときから暴力が 日常だった生い立ちや、環境の劣悪が 精神病の引き金にもなる。一見 愉快犯といわれる犯罪も、犯罪がおかされる前に治療できていれば、未然に防げる場合もある。放火対策は、精神病対策として、きちんと社会で捉えられなければならない と思う。

今日は 雨だ。